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目次
なんでよ…。
いちごましゅまろさんの自主企画参加用!
ねえ、なんでよ…?
なんで、なんで…
なんで、私以外の人と、付き合うの?
私の方が、そいつより、いいって、ねえ…!
…そんなこと言ったって振り向いてくれやしない。
だって、あなたは、これって決めたら変えやしない。
私は、要らない。
知ってるよ、そんなこと。
でもね、私は諦めないよ。
あなたを、取る為に…
---
私は|舞兎《まう》。
私は|阿部《あべ》 |有菜《ありな》くんに片想いをしている。
でも有菜くんは、|有栖川《ありすがわ》 |雪菜《ゆきな》と付き合っている。
雪菜に対して私は正直良い印象を持っていない。
だって、勉強は赤点常連だし、運動神経も超悪い。しかもクラスの中のブスランキングを親友の|友愛《ゆうあ》が作ってたんだけど、飛び抜けて最下位だったんだって。まあそこまでするのはどうかと思うけど…。
でも有菜くんは、雪菜と付き合っている。
有菜くんは、一度決めたら変えないタイプだ。
…それでも好きなんだ、有菜くんが。
---
僕は有菜。
この名前、女の子みたいだろ、でも男だよ。
正直、この名前好きじゃないけど。阿部って言われたほうが良いし。
僕は雪菜と付き合っている。
…好きなわけじゃ、ないんだ。
勉強できない、運動神経悪い。顔も良くない。僕のタイプの正反対なのだ。
でも、初めて阿部くんって呼ばれて、嬉しかったんだ。
告白もしてきた。
僕は断れなかった。
本当は、舞兎さんが好きなんだ。
でも、阿部とか阿部くんとは言わず、有菜くんと僕のことを呼ぶんだ。
嫌だった。
だから、OKしてしまったのだ。
そんな僕が、嫌いだ。
自分の気持ちに素直になれないなんて…。
僕、最低だな…
---
「舞兎…」
私は友愛。
舞兎の親友だ。
「ゆう、あ…」
なんでこんなに舞兎が悲しんでいるかというと。
…舞兎の好きな人、有菜が、昨日、死んだのだ。
原因は、自殺だそうだ。
「友愛、友愛…友愛あっ!」
舞兎は、泣いている。
私にはどうすることも出来ない。
それが悔しかった。
---
私は雪菜。
…阿部くんが、死んだ。
それは私のせいだって、分かってる。
私が付き合ったせいだ。
阿部くんは有菜くんって言われるのが嫌だってことを知った時、阿部くんっていったらワンチャン付き合えるかも、って思ったのがいけなかったんだ。
阿部くんは舞兎のことが好きなのも知っていた。
両思いなのも知っていた。
でも、調子に乗ってしまったのだ。
もう何もかも嫌だった。
私も死んじゃおうかな…
…気づいた時には私は屋上に立っていた。
遺言も残した。
…舞兎にだけだけど。
阿部くんと、また近づける。
そう思ってしまった。
阿部くんと近づいて欲しいのは舞兎。
でも、私も、行きたいの…
ごめんね、舞兎。
じゃあね…
私は空に旅立とうとした…
---
「有菜くん、本当に死んじゃったのかな…」
実感が湧かない。
私も、死んじゃったら?
有菜くんと近づけるんじゃない?
…死んじゃおう。
私も死んだら有菜くんに近づける。
私の足は勝手に屋上に向かっていた。
そこには、雪菜がいた。
雪菜も死ぬのかな。
雪菜には死んでほしくない。
有菜くんを取られてしまう。
そんな思考になってしまった。
雪菜は、屋上から飛び降りた。
私は瞬時に雪菜を止めた。
その途端、私は足を滑らせて屋上から落ちてしまった。
死ねる。
やっと死ねる。
有菜くんに、近づける。
有菜くん、待っててね…
私は意識を失った。
有菜、くん…。
---
…舞兎さん。
舞兎さん、今、幸せに暮らせてるかな?
もしかして、僕が死んでしまったから、舞兎さんも死んでしまったりしたのかな?
そうだったら…申し訳ない。
だって、僕は…地獄にいるから。
舞兎さんが地獄に行くわけ、ない。
舞兎さん、本当にごめんね…
---
ここ、は…
天国かな?
死ねたんだ。
やっと、死ねたんだ…
有菜くん。
有菜くんを探さないと…
いない。
有菜くんが、いない。
もしかして、地獄に行ったのかな?
私と有菜くんは、結ばれない運命なのか…
…有菜くん。
有菜くん…酷い。
じゃあね、有菜くん。
有菜くんは雪菜と結ばれてね。
私、もう…いいから。
じゃあね、有菜くん…。
みなさんは有菜くんが悪いと思いますか?舞兎ちゃんが悪いと思いますか?
私はどっちも、かなあ…
正反対
僕は|春輝《はるき》。
僕は…幼馴染の、|栗山《くりやま》 |杏菜《あんな》のことが好き、だ。
杏菜は、可愛くて、人気者で、運動神経良くて、頭も良くて…
僕と、正反対なのだ。
「はーるきっ!」
「なに、杏菜?」
今日も杏菜は話しかけてくれる。
でもそっけなくなってしまう自分が情けなかった。
「春輝、ちょっと来てー!」
え…?
杏菜、何をやろうと…?
「私、ね。春輝と関わるのを…やめようと、思う。」
「え…?」
信じられない。
僕と、関わるのを、やめる…?
「あのね、春輝と一緒にいると、嫌われちゃって…。」
「そ、そうなの…?」
「でもね、私、春輝のことを…世界一、愛してる。」
「え…?」
「えへへ、驚いたでしょ?」
僕は頷くしかなかった。
「だって、関わるのをやめるって言ったもんね!」
「う、うん…」
「それでも、春輝に伝えたいことがあるんだ。」
長い長い沈黙の後、杏菜は言った。
「私、ね。春輝のことが、大好き。」
僕は最後の勇気を振り絞って言った。
「僕も、だよ。」
どれだけ離れていても、ずっとずっと、大好きです。
「じゃあね、さようなら。」
「じゃあね、さようなら。」
私・|香菜《かな》の姉・|香帆《かほ》はとんでもないことを言った。
「もう、限界なの。親にも虐待されて、香菜にも色々言われて…。やっていけないの。ごめんね、さようなら。もう会うことはないだろうけど。」
「香帆姉っ…!やめてよ、それは私もなのに、香帆姉だけとか、許せないよっ…!」
「…私は、何年間もやられてきた。でも香菜は、一年だけでしょ?なのに『私も』とか…こっちが許せないわよっ…!!」
「香帆姉のバカっ!!」
「は?」
「私は生まれた時から香帆姉に見つからないように親に虐待されてきたんだよ!?虐待歴は私のほうが長いんだよっ!?なのに、なんで、なんで、許さないって…!!」
私の声は過呼吸状態で、途切れ途切れだった。
香帆姉は、驚いているようだった。
「そうなのね、でも私は行くわ」
「香帆姉っ…!」
「じゃあね、さようなら。」
香帆姉、ねえ、酷い…!!
「…また、明日。」
そう言って香帆姉は家を出て行った。
絶対、戻ってきてね…
なんか短い
アイシテルと書いてダイキライ
キミは私に告白してれたね
でも私は断った。
それは突然のことにびっくりしたからだよ
今ならむねを張って言えるよ
「アイシテル」
---
キミにぼくは告白したよね
でもキミは断った。
それはぼくの心を深く傷つけることだった
キミに言いたいことはね
「ダイキライ」
---
あのコはあのコに告白したよね
でもスキなのにあのコは断った。
それであのコはあのコをきらいになった
まるで「アイシテル」と下書きして「ダイキライ」と清書するように。
だから私はこの出来事をこう名付ける。
「アイシテルと書いてダイキライ」
深夜テンションで書いた小説です☆
(誤字があったなんてだれも言ってないよ?それをこっそり直したなんて誰も言ってないよ?)