先生「正式な部活にするには、部員を5人以上集めなきゃいけないんだ」 「はい」 先生「とりあえず、一応部活を作っておいて、3週間以内に5人以上集められたら正式な部活にしてあげるよ」 「分かりました」 先生「使いたい教室とかある?」 「図工室って使えますか?」 先生「工作の方?絵を描く方?」 「絵を描く方です」 先生「OK。じゃ、明日から始まるから今は呼びかけでもしておいてね」 「分かりました。ありがとうございます」 先生「頑張ってね。描美さん」 私は｜描美《カリ》 さっきは先生と部活を作る話をしていたんだ〜 部活名は『イラスト部』!! 私の理想としては… 絵が下手でも大歓迎! 自分だけの絵柄を見つけ、好きな絵をかけて、ときには絵の紹介や、コンテストを開いたりする 気楽で楽しい部活 …って感じかな でも、意外と大変そうで、5人以上も部員を集めなきゃいけないって〜… こんなときは、友達に頼るか〜 描美「ってことで、良苗ちゃん入ってくれない?」 「いいっスよ!先輩のためなら、なんだってやってやるっス!」 この子は｜良苗《ラナ》ちゃん! 私を慕ってくれる後輩なんだ〜 良苗「どんな部活っスか?」 描美「イラスト部!」 良苗「イラスト部、いいッスね!私、絵を描くの好きっスよ!」 描美「良かった〜。断られたらどうしようかと…」 良苗「そんなことしないっスよ!」 描美「ありがとー!!」 よしっ!1人目達成! 続いて2人目も誘っちゃお〜 描美「永利!イラスト部の部員になってほしいの!おねが〜い」 「ほんとお前は人任せだな…」 描美「今回は人任せになるしかなくない!?」 「たしかにな」 この子は｜永利《ナリ》 ちょっと嫌なこと言ってくるけど、根は優しいんだ〜 描美「ってことでおねがい!!」 永利「どういうことでだよ…あと、俺は絵がかけないからな?」 描美「大丈夫!初心者大歓迎だから!」 永利「まぁそれならいいけど」 描美「やった〜!!ありがとー!」 永利「でも、入らせたからにはちゃんと部活完成させろよ?」 描美「わかってるって〜」 永利「じゃ、俺は帰るから」 描美「私も帰ろ〜」 よ〜し順調順調 すぐに部活作れるんじゃない? 〜1週間後〜 全く部員ができない… どうしよ〜!!あれっきり何故か人が集まらなくなっちゃったよ… 友達に頼んでみたけど、ほとんどの子は 「部活が忙しいから無理」って言って断られちゃった… 「あれ、元気ないね。どうしたの?」 描美「李納、聞いてよ〜最近部員が集まらなくてさ〜」 「えっ!?そうなの?それは大変だね…私も力になリたいけど、部活が忙しいから…」 この子は｜李納《リナ》 優しい私の大親友! 部活が忙しいみたいだけど、部活の大会が終わったら部員になってくれるって! 李納「う〜ん…私もみんなに呼びかけてみるよ」 描美「ありがとー!!」 李納「でも、集まるかどうかはわからないよ?」 描美「大丈夫!呼びかける人が倍になれば、来る確率も倍になるからね!」 李納「なにか絵を描いてみて、それを展示すれば集まるんじゃない?」 描美「確かに!それめっちゃいい考え!ありがと!早速話してみるよ!」 李納「どうしたしまして〜」 描美「ということで、3人で絵を描こう!!」 良苗「おぉ!それいいっスね!」 永利「いいけど…俺に絵を教えてくれよ?」 描美「わかってるって〜!」 ということで始まった! イラスト部部員増やそう計画! これから頑張っていくぞ〜!