分かる人には分かる。
レイラさんとかライアさんあたりの創作の日常とか小話とか。
グロとか不穏とかがある話もあるのでお気をつけて。
長いのがあるので時間がある時に読むのをオススメします。
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目次
レイラさんの日常
初投稿なんでお試しで、うちの創作主人公ポジのキャラの日常を書きました。
なっがいので3年かけて読んでね
byるんるら
先生から突然、普段の日常の1日を記録してくださいと言われたので、記録することにする。…なんで?と言っても先生は答えてくれなかったので、ここで聞きますね。
何故このような宿題を出したんですかー?見てるんですよね先生ー?
…まぁ気にしてもしかたないし、これは一旦置いといて、宿題進めるか。せっかくだし、今日1日の出来事を記録してみる。
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今日は珍しく仕事も依頼もなく。久々に学校に登校できる日だった。学校は楽しいけれど、早起きしなきゃいけないのはやっぱり辛い。眠いし。仕事とか依頼とかは、もうちょっと遅めに起きても構わないのだけれど、学校はそうはいかない。朝からいつものようにライアが起こしに来た。てかそういやライア、私が仕事ある日と学校ある日ちゃんと確認してよね。仕事の日は起こさなくていいからね。見てるか分からないけれど。
起きてきたらリオンとリコが既に起きている。リオンはバイト、リコは小学校への登校。ライアも学校で、大体みんな早起きしている。みんな早起きできて偉いなぁ。
ぼーっとしながら、ライアの作ってくれた朝ごはんを食べて、身支度して、通学。…とは言っても、私は朝の記憶は、眠気によりぶっ飛んでてほとんど覚えてない。ライアに途中からおんぶされてたのは覚えてるんだけど…。
目が覚めたら学校に着いていた、なんてことがほとんどだ。前の席のライアが、やっと起きたか。とでも言いたげな目で見つめてくるのもセット。
でも貴方も、朝の挨拶が終わった途端即寝てますよね?
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授業の内容はいちいち書いてたら長くなってしまうので割愛。
ちなみにライアはいつも通り授業中ずっと寝てました。
お昼は久々に友人のナコちゃんとお話できてとても楽しかった。購買のメニューが増えたとか、最近この学校を出入りしていた不審者が捕まったらしい、とか。なんかそんな事をした。ちなみにその不審者は私が捕まえたんだよってドヤったら、ナコちゃんすごい褒めてくれた。えっへん。
そういやこの後のタイミングで、先生からこの宿題を貰ったんだった。
ここからも放課後まで特に何もないので割愛。
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私は部活とか特に入部していないから、授業が終わったらすぐに帰ることができる。ライアも入部してないけれど、今日はバイトが入ってたみたいで、帰りの挨拶が終わったら、時間がやばかったらしく、すぐ抜け出していった。そのやる気を授業にも向けてくれたらいいんだけど。私も挨拶が終わったら、居残る理由もないのですぐに帰宅した。
ライアがバイト入ってる時は、夜ご飯はみんなで協力して作っている。今日は何作ったんだっけ…あ、肉じゃが作ったんだった。リコは特によく食べるから、人数分(+おかわり分)作るというのがとても大変だった。ライアはこれをいつも一人でこなしているのだ。そう思うとすごいなぁと尊敬できるのだが、本当、その気力は勉強にも向けられないのかとつくづく思う。
出来は悪くなかったし、むしろ美味しかった。
ご飯の後はリオンが食器を洗ってくれて、その間に私たちはお風呂。私はいつもリコと一緒にお風呂に入っている。リコはお風呂の時間が結構好きなようで、楽しそうにシャワー中バシャバシャしている。みてて可愛いし、ほのぼのするんだけど、飛沫は全部こちらに飛びます。前が見えない。
お風呂に上がったらリコの髪を乾かして、その後に私。髪なっがいから大変だし、いっそ昔みたいにボブにしたいなんて思ったこともある。でも毎回ナコちゃんにめちゃくちゃ止められるんだよなぁ。「もったいないよ!!」って必死で。今日も確かふとその話をしたらめちゃくちゃ止めてきたような。私の髪になんの執着があるんだ…?
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さっぱりした後は、マイPCで依頼の確認。確認してみたら2件来てた。1件は、もう使われてない建物の視察。取り壊しが決定しているんだけれど、その建物、どうやら曰く付きのようで、安全を確認してほしいとのことらしい。早めに終わりそうだし、これは受けても大丈夫と判断。明日また学校休む連絡入れとかないと。
もう1件はなんと殺人依頼。こういう相談所みたいなことをやってると、たびたびこういうのが来るけれど、私はそういうの一切受け付けてないので、これは知り合いの友人Aに転送してる。悪く思わないでね。
依頼主に、依頼受け付けます的なメールを送ったタイミングで、ライアが帰ってきた。ライアは常に無表情だけど、疲れてんだなぁってのはなんとなく伝わった。せっかくだし肉じゃがに追加で野菜スープ作ってあげたら、おいしかったようで良かった。私もちょっとは料理のスキル上がってるんじゃないかな。
夜も遅くなってくると、リコ、その次にリオンが就寝。私とライアが遅くまで起きてるのがよくあるパターン。とはいっても、ライアは早起きして、みんなの朝ごはんを作らなきゃいけないので、早めにベッドに向かっていった。
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そして今、一人自室でこの文章を書いている状況になる、というわけだ。仕事や依頼があるわけじゃないので、普通の日常になってしまった気がする。でも、そんな普通が、私にとっては貴重な時間なのだ。
結構長くなっちゃったな。読むの大変だったら私が口で分かりやすく要約して説明しますよ。って言ってもここまで読んでたらもう遅いか。
まぁ、そろそろ私もさすがに眠くなったので、ここらで切り上げるとしますか。
先生。これ見てるなら、次会う時ちゃんとこの宿題出した理由教えてくださいね。普通に気になるので。
では、おやすみなさい。
あの日の前
家のチャイムの音が聞こえた。近所の奴らだ。懲りずにまた僕と関わろうとしているようだった。
朝から本当にくだらない。
人と関わるのは、もう止めたというのに。
僕はずっと一人だった。だけど、別に苦ではない。本があればあっという間に時間はつぶれていくし、生活も特に困ってるわけでは無かった。それに、人と関わると、必ずと言っていいほど面倒事が起きるものだ。
“あの時”だって、そうだった。
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両親は、事故で亡くなった。
そんな僕を可哀想とでも思ったのか、拾ってくれた人がいた。その人はどうやら“博士“”だったようで、僕を研究所に連れていってくれた。
別に僕がエルフの血を引いてるからって、何かされたわけではない。むしろ、僕を研究員にしてくれた。次第に、仲間と呼べる存在もできた。博士は僕に本の世界を教えてくれた。
楽しくなかった、と言えば嘘になるかもね。
でも、そんな生活も、すぐに潰された。
原因なんて知らない、研究所が爆発したのだ。
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僕は左目を負傷していた。助けてくれる仲間もいない。逃げ道もない。助かる可能性は低かった。
そんな時だった。誰かが、僕を突き飛ばした。
博士だった。僕よりも重傷を負っていた事は、一目で分かった。
博士は手に何かを握っており、それは微かに青白く光っていた。
「逃げるんだ」
そう聞こえた気がした。博士の上に何かが落ちてくるところを見たところで、僕の意識は途絶えた。
目が覚めたら驚いた。僕は町中で倒れていて、しかもそこは今まで見たことない景色だったんだから。
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そこから、運よく家と安定した生活を手に入れることができ、視力が落ちた左目はモノクルでなんとか対応することができた。その後、あの日の事を必死に調べていたけど、それらしき情報は、全くと言っていいほど見つからなかった。生存者も死亡者も分からない。人に聞いても、知らない、と返ってくるばかりで。
どれだけ調べても、あの事件のことは何も分からなかった。
そして、時間の無駄だと気づくのには、そこまで時間はかからなかった。
そこで理解した。人と関わると、ろくなことが起きない。どうせ失うものと関わっていても、無駄になるということを。
あの日、僕が拾われてなかったたら、こんなくだらない感情を抱くことすら、無かったはずだ。
それから僕は、人と関わるのを止めた。
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毎日、最低限の食事と睡眠を取りながら、本を読む生活。つまらないとか思ったことはなかった。
余計な事に関わるよりは、ずっとこのままのほうが、僕にとっては何倍もマシだった。
そんな生活が、何十年と続いた。
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ある日、やけに外が騒がしいと感じた。流石に気になり、ニュースをつけたら、『この世界は、あと7日で崩壊する』といった内容だった。
別に驚きはしなかった。むしろ、くだらないと感じた。無駄な足掻きをするくらいなら、普段通りの生活をしていたほうが良い。
そんな僕の気持ちとは裏腹に、そろそろ読む本が少なくなっていた。いつも読んでるとはいえ、流石にそろそろ見飽きてきた。
外は騒がしかったし、あまり気乗りはしなかったが、僕は図書館へと向かうことにした。あと7日で終わるのなら、新しい本に触れておきたいという気持ちもあったのかもしれない。
僕はこの選択を、今までの人生で一番後悔し、
そして、僕の人生を変えることになったことは、当時の僕は思ってもいなかった。