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目次
ふたりはゴリキュア 🥊第1話「拳で語れ!キュアバルク誕生!」
春の陽気な朝。
高校1年生の花藍 榴華(からん りゅか)は、元気いっぱいに登校中。
途中、道端の猫に話しかけたり、花壇のチューリップに「今日もかわいいね!」と声をかけたり。
友達に「また握力計壊したの!?」と笑われながらも、本人はケロっと、「まだ6台目だからセーフ!」と言った。
体育の時間、握力測定中。
榴華が握力計を握ると——「バキィィィン!!」とまたもや破壊。
先生「またかーっ!?榴華、これで何台目だ!」
榴華「えーっと…今年はまだ7台目だからセーフ!」
先生「アウトだろ!!!」
クラスは爆笑。だが、クラスメイトの一人が突然、力が入らず倒れてしまった。
先生「おい!大丈夫か?!榴華、保健室に連れて行ってやってくれないか?」
柘榴「りょーかいっ!」
そう言うと、クラスの子をお姫様抱っこし、保健室に向かった。
放課後、街では「腕が上がらない」「買い物袋が持てない」といった声が続出。
榴華が心配していると、空がぐにゃりと歪み、ふにゃふにゃした人形の大群が出現した。
その人形は、人々の筋力を吸い取り、ふにゃふにゃにしていく!
榴華「人をふにゃふにゃにするの、やめなさーい!」
そういって人形をなぎ倒していく。だが突然後ろから声をかけられた。
???「力なんて、無駄な努力だよぉ〜?」
現れたのは、スライムのような姿をした、スーツを着た男だった。
榴華が立ち向かおうとするが、拳が人形にめり込んで効かない!
???「無駄な努力、ご苦労様。それじゃあ、バイバーイ♫」
絶体絶命、思わず目を瞑った。
榴華「…???何も、起こらない…?」
目を開けたら知らない場所が映っていた。
榴華「ここは…天国…?もう…死んじゃったの…?」
???「まだ死んではないよ。」
榴華「君は…誰…?」
パワー「僕の名前はパワーさ!君には`*ゴリキュア*`として戦ってほしいんだ!」
榴華「ゴリキュアって…何?」
パワー「それより早く!この世界の筋肉がピンチなんだ!詳しくはまた後で話す!」
榴華「…わかった。戦うよ!」
パワー「じゃあこのマッスルバングルを持って!自分の思った変身セリフを言って!」
榴華「変身!」
榴華「たくましい筋肉がほとばしる、ムキムキパワー全開!キュアマッスル!」
榴華「制服が、消えた?!というか可愛らしい服なのになんでこんなゴリマッチョになってるワケ?」
パワー「そんな事はいいから!変身できたかな?その己の拳を使って正々堂々と戦ってね!」
ピュン(攻撃を避ける音)
???「なん、だと…?!」
パワー「全身にムキムキパワーを巡らせて、自分の考えた技と技名を言って!」
マッスル「そのたくましい体で何でも打ち砕け!マッスルアタッカー!」
???(全身に赤いオーラが…?!)
マッスル(なんか体が軽い…この調子で!)
マッスル「おりゃあああああ!!!!」
???「?!!!!!」
ドンガラガッシャーン!(建物が倒壊する音)
???「君、なかなかやるじゃないか。また会おう。」
マッスル(消えた?!チッ…逃げられたか。)
〜ファンファンファン〜(建物や人が治る音)
マッスル「というか、どういう状況か教えてもらえます?何も教えられてないからわからないのですが?」
パワー「まあいいじゃん!また今度教えるさ〜」
---
???「あの人達は、一体…。」
次回のゴリキュアは…!
たくましい筋肉がほとばしる、マッスルパワー全開のバトルへようこそ!
“壁ドン覚醒”の力でキュアスマッシュが筋肉の限界を超える!?
仲間たちもムキムキな絆で立ち向かう!
次回、『壁ドン覚醒 キュアスマッシュ 見参!』
ふたりはゴリキュア 🌧️第2話「壁ドン覚醒 キュアスマッシュ 見参!」
6月の雨の日、図書委員会の鹿茸(ろくじょう)エリンはおっとりした目で外を眺めていた。
エリン「雨水が滴る葉、綺麗。」
???「何を見てるの?」
エリン「?!!!!!あぁ、びっくりしたぁ。|榴華《りゅうか》さんじゃないですか。」
榴華「そうだよ〜(^^)本読みに来たらエリンがいてさ〜!何を見てるの?」
エリン「詩を作りたくて…、雨水が滴る葉が、綺麗だなと…。」
榴華「たしかに綺麗!雨水が透き通ってる。」
榴華「試しにこれ見て詩を作ってみてよ〜!」
エリン「じゃあいきます。」
--- 【雨に濡れる葉のうた】 ---
--- しずく、しずく、葉先から ---
--- そっとこぼれる雨の声 ---
--- 緑の指先が空を撫で ---
--- 光を抱いて揺れている ---
--- ひと粒、またひと粒 ---
--- 透明な夢が地に落ちて ---
--- 土は微笑み、芽吹きを待つ ---
--- 静けさの中に、命が息づく ---
--- 風は囁き、時を運び ---
--- 葉はただそれを、受けとめる ---
--- その姿の美しさに ---
--- 私はそっと見とれていた ---
---
エリン「…どうでしょうか……?」
榴華「え…?!すごくいい!」
エリン「えへへ。///ありがとうございます///」
榴華「将来は詩人かな?」
エリン「おだてても何も出ませんよ〜///」
榴華「本気ですごいと思ってるんだよ〜!」
ガタガタガタッ(揺れる音)
榴華「ッd、大丈夫?!アタシに捕まって!」
エリン「うん…!」
ガシャン!ゴロゴロゴロ(建物が倒壊し、床が崩れる音)
榴華「足場が…ッ…!エッ、エリン!しっかり捕まって!手を離さないで!」
エリン「わっ、わかった!」
???「また会ったね。`*キュアマッスル*`さん。♫」
榴華「ッh、お、お前は!」
???「ここで筋力を吸い取ったら、どうなるかな〜♫」
榴華「やめろっ!変身!」
榴華「たくましい筋肉がほとばしる、ムキムキパワー全開!キュアマッスル!」
ピューン(落ちる音)
エリン「榴華さん!これは、どういうことでしょうか?!榴華さんが、とてつもないムキムキのゴリマッチョに…。…てか、私死ぬんですか…?!」
マッスル「詳しいことはまた後で話す!」
ドン!(マッスルが思いっきし着地をし、床がバッキバキになる音)
マッスル「早く遠くへ逃げて!」
エリン「…っ、分かった…!何かあったら呼んでください!」
---
???「やっと二人で戦えるね。まあ、戦ったところで僕の勝ちは確定してるk、」
マッスル「話している暇あるんだったら戦えよ(冷酷)」
ドン!(???に顔面パンチを喰らわせる音)
???「っ、ってそれ、ずるくない?」
マッスル「油断してる方が悪い。ずるくない。」
???「はぁっ、もう怒った。本気出す。」
ドカン、ドカッ、ドゴッ、バキッ、ゴキッ、ゴンッ、ガンッ、ベシッ、パシッ、(マッスルが一方的にやられる音)
???「強がらないで、もう僕の勝ちで良くない?筋力吸い取らせてよ〜」
マッスル「ま…まだ…たっ…倒れてないっ…か…から…セ…フ、」
---
エリン「榴華さん、大丈夫なの…?行きたいけどあの榴華さんでも無理だから私に勝ち目は…」
???「あるよ。」
---
エリン「えっ、ここはどこ…?」
???「私が作った領域。あ、申し遅れたね。私の名は」
ウォール「ウォールだよ。よろしくね。エリン。」
エリン「なんで名前を…?」
ウォール「それより、マッスルを見ててピンチだって思ったんでしょ?助けに行かなきゃ。」
エリン「でも今の私に勝ち目は…」
ウォール「じゃあこのスマッシュバングルを持って。自分の思った変身セリフを言ってみて。」
エリン「変身!すべてを守る壁、すべての守護神に私はなる!ときにはどんな壁でも打ち砕く!キュアスマッシュ!」
ウォール「全身にムキムキパワーを巡らせて、自分の考えた技と技名を言ってみて。」
スマッシュ「わかった。ありがとう!とにかく今は榴華さんの方に…!」
マッスル「お前なんぞに筋肉なんかを…!」
???「いいんだぁ。じゃあ」
`*|貧弱領域《よわよわわーるど》*`
スマッシュ「危ないっ!その筋肉のように繊細で硬い壁で仲間を守れ!|守護壁《スマッシュウォール》」!
そうスマッシュが言うと、苔の生えた石の壁が出てきた。
マッスル「助けに来てくれたの?」
スマッシュ「困ってる仲間は、放っておけないもん。」
パワー、ウォール「二人で心を一つにして、|`合言葉`《奥義》を言って!」
スマッシュ、マッスル「分かった!」
`*「ゴリキュア!|爆発的筋力成長《ライジングベンチプレス》!」*`
そう言うと、けたたましい光とともに、筋肉がムキムキになった街の人がいた。
???「ちっ、今回はこの辺にしておいてあげよう。」
〜ファンファンファン〜(建物や人が治る音)
マッスル「というかさ、プッw」
スマッシュ「なんか変なものでもついてる?」
マッスル「いや、清楚なエリンちゃんがその姿だと…プププッw」
スマッシュ「ねえウォール、変身の解き方を教えて、」
ウォール「いや、面白いからそのm、」
スマッシュ「お゛い゛」
ウォール「スイマセン、スグオシエマス」
次回のゴリキュアは…!
静けさと筋肉、まるで正反対のふたり。
でも、ページをめくるたびに、少しずつ心の距離が縮まっていく。
筋肉と静けさが織りなす、心あたたまる午後のひととき。
次回、『静寂の 図書館 詩大会!』