世界の果てにあるバングル王国。
その王国の軍で兵長を務める俺ことラスター・マックベルは最強の軍人として名を馳せていた。
そんな俺だがある日何者かに裏切られて殺されてしまった。
気がついたら俺は魔王の息子として転生してしまっていた!
俺の、裏切者探しの旅が始まる!
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第1話「ラスター・マックベルという男」
ここはバングル王国。
アーバン人という、悪魔を嫌い、神を信仰する生命体が支配する、「平和」を謳った、
王国だ。
俺は、一体なんなんだろうな
「ラスター・マックベル君。君の働きには大いに感謝している。国をあげて祝福しよう!」
「王様!ラスター様!万歳!!」
「バングル王国最高ーー!!!」
---
XXXX年。
俺は王国の歴史上初めて「軍神」という称号を与えられ、国中から祝福された。
みんな、馬鹿だな。
俺はアーバン人ではない。
俺は、悪魔だ。
---
「グリセルドールの悪魔め…!」
俺は、昔から『グリセルドールの悪魔』と言われ、忌み嫌われてきた。
グリセルドールというのは俺が産まれた地だ。
そして、この『ラスター・マックベル』という名前も偽名だ。
悪魔というアーバン人と卓越した身体能力で武術1つでここまでのしあがった。
そして、王に能力を買われ、軍の兵長になり、栄誉ある称号も与えられた。
俺が、悪魔だということも知らずにな。
「ラスター様!西方に敵軍が現れております!直ちに迎撃体制を!」
俺の部下である、アルバート・ルドウィンが部屋に入ってきた。
どうやら、敵が来たみたいだ。
「有り難う。アルバート。さぁ、いこうか」
敵をできるだけ殺す。
それが俺に出来ることであり、正体を隠すたった1つの方法だ。
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「ラスター様。ここらの敵は一掃できたようです。さぁ、俺に指示を」
「もうそこは終わったぞ、ノーラン。ラスター様。全て制圧に成功しました」
「やはり、ラスター様はお強いですねー。僕達全員でラスター様を斬りかかっても倒せないでしょうね」
「全員、仕事は終わりだ。回収班が来るから撤退しよう」
ノーラン・ウォーリアー、ブライス・ブランドイヤー、アッシュ・レイジック…俺の兵の軍人か。三人とも仲がいい。
いいな。憧れる。
俺に兄弟とか、居たら良かったのにな。
こんな日常が続く。俺はそうずっと思っていた。
だけど、どこにいこうが俺に『悪魔』はついてきた。
「アーバン人のフリをした悪魔め…」
気づけなかった。
俺は背後の何者かに斬られた。
『悪魔』は最期まで俺についてきた。
「『ラスター・マックベル』…。『グリセルドールの悪魔』め…。これで、俺が一番だ…」
最期に聴こえた音は、俺の心を抉った。
「アーバン人以外、この世にいらないだろ」
そして、俺の意識は遠のいた。
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「産まれましたぞ!」
なんだか…身体がフワフワする。
「よくがんばったな。シャーロット。流石俺達の子だ。俺とお前の遺伝子が入っているんだ…さぞ強い子になるだろう」
誰だ…。この人はアーバン人…ではない。こんなに大きくはない。
「そうね。とても凛々しい顔をしているわ。…そうだ!この子も自分の顔を見た方がいいと思うし…エリック!そこの鏡取って!」
使用人らしき人?が鏡を持ってくる。俺は俺の顔を見て絶句した。
「あ、あうあいぁー!!!(お、おれ赤ん坊になってる!?)」
俺は、転生した。バングル王国と敵対する、魔王が統治する国…『エイデン王国』の魔王の息子として。
「あ、そうだ。貴方のお名前を教えてあげちなくちゃね。」
俺の母さん?が言う。
「お前は今日から『イーヴァン』だ。ようこそ、フェリックス家へ」