🐢投稿です
最初は何書いてるか全く分からない小説です
カフェのオーナーがいなくなった後にどうか頑張って店を維持する話です
がんばります
とにかく頑張ります
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目次
〜〜1つ目の料理は、新しい食材の盛り合わせ
「田村ゆかりさんですが、先程、…息を引き取りました」
「……は?」
ある日。オーナーが亡くなった
電話でそのことを聞いた瞬間、1番死ななそうな人も、死ぬ時は死ぬんだなと思った
持病があったそうだ。気づかなかった、あの人はいつも元気で明るい笑顔を見せていたからだ
葬式は色んな人が来た、オーナーの親戚、店で関わりがあった人、店の協力者
あっという間に葬式は終わった
店のシェフたちは全員泣いていたが、泣けなかった
泣いたらあの人は「なに泣いてるのよ。綺麗なお顔が台無しじゃない。女は顔以外興味ないのよ」といつもの調子で言われると思ったからだ
だけどもうそうやって言う人はいない
葬式も火葬も無事終わり、解散になった
深夜の駅のホームで、大雨の音を聞きながら椅子に座る
何も感じない
もうあの声は聞けない
あの小言は2度と聞けない
そう思うと、鬱陶しく思ってたはずのあの人が恋しくなった
当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃなくなる感覚を、今、初めて味わった
ぼーっと向かいの駅を眺めながらそう思う
基本的に無口なこともあり、今日は一言も発さなかった
言葉が出なかった、他の人がスピーチとかなんやらしてくれた
ただ聞くことしか出来なかった
ここ暫く首を横に振るか、縦に振るか。何も発してないため、色んな人に心配された
けど、ただ首を振るだけだった
「……」
そんなことを思っていると、ふとある事を思い出す
背負っていたリュックを前にし、チャックを開けてある手紙を取り出す
オーナーの遺書だ
看護師に預かってから開けるかずっと悩んでいた、そもそも遺書なんて書かなさそうな人が書いた遺書だ。普通ではないとはなんとなく思ったからだ
だけど、そんな事を言って変に開けないままなのもどうかとは思う。そう思い、恐る恐る手紙を開け、中に入ってた紙を広げる
『既に、この手紙を見ている時点で私はこの世にはいないでしょう。
まずは、この手紙が辻君に手が渡っている事を願います。』
手紙の内容は、テンプレといえばテンプレのような内容だった。少し震えている手を無視し、続けて下の文を見る
『↑
あ、これ一回書いてみたかった文ね?もしかしたら辻君に渡ってなくても別に辻君に後で渡してくれたらいいから^ ^』
「………」
「(えぇ…?)」
次の文のメタ発言のような言葉と、最後についてるびっくりマークとニコニコマークに一瞬で感動がなくなった
やっぱりだ、この人、遺書なのに遺書のノリじゃなくていつものノリで書いている
半分少し呆れながらも、次の文を見る
『と、前置きは置いといて、本文に入るんだけど』
「(……)」
『喫茶フウランのオーナー、次は辻君がなってくれない?』
「(……え、僕?)」
確かに店長と言う立場では、一店舗しかないこの店を継ぐのは自分になる
けど全くそんな話されてないし、実際オーナーって何をすればいいか全く分からない
『ありがとう!辻君ならなってくれると思ったよ!』
「(なんでOK出した前提???)」
『まぁ顔はいいけど、無愛想で恋愛には鈍感だし、馬鹿真面目すぎるけど、多分いけるよ!私みたいに完璧は無理だと思うけど!』
「(一つ褒められて四つディスられた)」
『といっても、既に廃店になりかけているこの喫茶フウラン。そこで、貴方たちに最後にプレゼントを用意したから』
「(プレゼント?)」
『数ヶ月前からずっとバイト募集チラシを作って街中で配ってあげたから、面接で従業員増やして!
結構色んなとこに配ったから色んな人が来るはず!』
『ついでに面接の日程は適当に11/11の17時からにしといたから!ポッキーの日ね!』
その文を見て、ふとスマホを取り出してみる
現在は11/10の、23:48
「……は!?」
初めてやっと声が数日間ぶりに出た。こんなのに
後1日どころか数時間しかない?
最後まで無茶苦茶な要求を残してきた。確かに今のままじゃ店は回らない
が、この街はちょっと荒れている。面接に絶対にまともの奴が来る訳ない。絶対精々真面目なやつといえばガリ勉学生か隠キャぐらいだ
残りはどうせ全員働く気のない給料泥棒の不良ぐらいだ
不良には正直関わりたくない。
手紙を握っていた手は明日のことや今後のことを考えるとある意味さっきとは違う意味で震えていた
「(……寝れない…)」
⊹₊⟡⋆˚⊹ ⊹₊⟡⋆˚⊹ ⊹₊⟡⋆˚⊹ 【翌日】
「………」
流石に数人ぐらいだろう。と思い少し舐めていた
「……約50人…ですか?」
「……あぁ。…あの人、どれだけ呼びかけたんだ…」
シェフがそう言いながら頭を抱える
店には行列の人気店のように並んでいる
面接って並ぶものじゃないだろ……まさか一定の時間に全員くるように呼び込んだのか?と考えると、ため息が自然に漏れる
辻はカフェの窓側の席に座りながら履歴書を机の上で揃えて、シェフにまずは1人目を呼ぶように言う
【1人目】
「……え〜、はい。どうぞ」
「うっす!」
【2人目】
「……はい。では、合格かは後日電話します。次の人どうぞ」
「はい!」
【3人目】
「……はい。では、合格かは(ry)」
「は、はひっ!」
「(…はひ?)」
【5人目】
「……はい。では、合格(ry)」
「は、はい」
【10人目】
「……はい。では、(ry)」
「ファイ!」
「(……)」
【20人目】
「……はい。(ry)」
「ウェッス!」
「(ウェッス……?????)」
【40人目】
「……(ry)」
「はぁ〜い♡」
「(……♡←これいる…??)」
【47人目】
「(ry)」
「は、はい!」
「……これで全員、ですか」
カウンターにもたれるようにため息を吐きながら言う
すると、最後の1人が帰った音が聞こえたのか、厨房から調理員の2人が出てきて、そのうちの1人が言う
「……合計47人、かぁ。……正直ほぼ不良だったけど」
「不良でも働く時代なんですかね、」
辻はそう呆れながら履歴書をパラパラと見る
面接の結果といえば、4割は不良。5割は真面目そうだが営業には向いてなさそうな上に、バイトは初めて、1割はほんの数人のこの街の癒しと言ってもいいほどの真面目な人だ
「……まぁ辻君に僕は任せるよ、辻君が『この人と接客したい!』って人を選べばいいからさ」
「……それだと、大分少なくなりますが…」
「別にいいんじゃないですか?むしろ多く入れすぎたらまとまりが付きませんよ」
「俺も同意。この店には不良は似合わないし、少なくなるのも仕方ないと思うよ」
シェフたち3人がそう言いながら気を使う
いつも無口で無愛想だが、オーナーが亡くなった時は、いつもとは変わってないはずだけど落ち込み具合が伝わるほどいつもより表情が暗かったのもあり、慰めたいという気持ちもあった
「……じゃあ、この人と……この人。とかはどうですか?」
そう言いながら1人の男性の履歴書を出して、写真を指で指す
⊹₊⟡⋆˚⊹【面接12人目】
「はい、ではよろしくお願いします。僕は本日面接官を務まらせていただきます、店長。……オーナーの辻と申します……まず自己紹介をお願いできますか?」
辻は机の上にある履歴書をチラッと視線だけで見ながら、すぐに視線を正面の男性に向ける
「はい。井上宗馬(いのうえ そうま)と申します。中学3年生の頃に漢検一級、高校2年生の時に英検を準一級取りました。お客様の接客などにはどんな国お方が来ても対応は基本的には出来ます」
眼鏡をつけ、前髪が少し目にかかる前らへんの髪型をした男性──井上は椅子に座りながら、辻の顔を見ながら言う
「(見た感じ面接には慣れてそうだけど。……スーパーに、コンビニ、ファミレスなど、就職しては辞めての繰り返しだから、てっきり問題児かと思ったが…)」
接客が出来るのはいいな。シェフや調理員は既に3人いるから、僕含めて1人しかいない接客業が出来る人を取りたい
経験も何かしらが原因で辞めているけど、実際には経験は多い方がありがたい
そう思いながら、「なるほど、すごいですね。……では、次はここを選んだ理由はなんですか?」と聞く
ここはスーパーもチェーン店も沢山ある。こんな廃店寸前の店にわざわざ来てくれたのには少し気になる
ただ単に興味本位なのか、それとも優しさなのか
ついでに、他の人は「チラシを配っていたから」とか「前から興味があったから」とかそんなものだ
多分その辺の回答をするだろうと思っていたが
「……ここなら、落ち着いて働けそう。……だからですかね?」
「……落ち着いて…ですか?」
辻は予想外の回答に少し内心驚きながら聞き返す
「(落ち着いて?確かに喫茶だが、どこも落ち着いて働ける場所なんてないじゃ……?)」
そう思いながら答えを待つ。井上は少し「なんというか……」と言いながら言葉を選ぶ
「……なんか、変な目で見られなさそうと言うか、仲良く出来そうと言うか……。……って言ってもアレですよね。僕、人間関係とかそう言うのが苦手で…」
井上は最後らへんは、自分でも「変なことを言ってるんじゃないか?」となり、苦笑しながらそういう
「……なるほど、人間関係、の意味ですか」
妙に納得したような、しないような感覚がする
変な目で見られることがあるのか?外見はいいし、変なノリで変なことを発言するような人には見えない
それとも性格が実はやばいとかか?
と、試行錯誤しながらも、時間は迫ってきているため、「……なるほど、ありがとうございました。」といい、テンプレのように退場への言葉を言う
⊹₊⟡⋆˚⊹
「……井上、宗馬。年齢は27歳、……中学に漢検1級に、高校に英検準1級、すごいじゃないか、接客にはいい人材だな」
シェフは履歴書を見て驚いた顔をしながらそう言う
「師匠の言う通り、しかも接客業系は結構働いてるし、有能だな」
「僕もそう思いました。少し気になる発言もありましたが、それを含めて採用したいと」
辻はそう言いながら「あと……」とページを捲る
「この人のいいと思いました。従業員ではなくアルバイトとなりますが」
⊹₊⟡⋆˚⊹【面接 39人目】
「はい、ではよろしくお願いします。僕は本日面接官を務まらせていただきます、オーナーの辻と申します。まず自己紹介をお願いできますか?」
辻は15人目からはもう慣れたようにそう言いながら、机でコンコンと小さくボールペンの先を叩いて言う
「はい!上村瑞樹(かみむら みずき)です!現役高校2年生なので、まだ検定とかは全く持ってませんが、中学1年生の頃に美術で賞を取ったことがあります!料理はファミレスの頃に、基本的にはコンビニなど接客業はやってきたので、接客は出来ます!」
ピシッと礼儀正しく座っていて、ある高校の制服を着て、右の髪は耳にかけた、髪はポニーテールで結んだ女の子──上村がそう元気よく自己紹介を言う
同様、やはり面接が慣れているのか、躊躇いがない
「賞、ですか。なんの類の絵の賞ですか?」
「読書感想画と言って、読書感想文の絵バージョンみたいな、本の好きな場面などを絵で表すやつです!美術は成績オール5なので得意です!」
そう言いながら「絵には特に自信があります!」と言う
絵か。絵はポスターやチラシなどの宣伝などでも使える。中々珍しい人材でもあるな
そう思いながら、びっしりと埋まったメモ帳をめくって、新しいメモ帳の紙にボールペンで書き込みながら、「じゃあ、ここを選んだ理由はなんですか?」と次の質問に移る
「ここを選んだ理由ですか?う〜んと……チラシの絵がビビッと来たからです!」
「ビビッと?」
辻は聞き返す
絵なんかあったのか?てっきり店の宣伝と地図とか電話番号とかそれぐらいしか書いてなかったと思っていた
上村が鞄からチラシを取り出して、「ほら!これですよ!」と言いながら、絵の部分を指で指す
「……」
そこには、猫なのか犬なのか。というか生き物なのか分からないものが描かれてあった
いや、二足歩行して片手を上げているから熊か?
まるで幼稚園児の落書き?いや、幼稚園児よりも酷い
耳は三角どころか台形
口は口角が恐怖になるほど高い
目はもう呪われるんじゃないか、というほどの眼力
「……失礼ですが、この絵は一体なんだと…」
「え?コアラじゃないんですか?」
「コアラ?」
コアラ?コアラってこんなのだったか?
確かに言われてみれば馬鹿みたいに大きい鼻がコアラの鼻に見えてきた
「いやぁ、流石ですよ。こんな『芸術!』って感じる絵は初めてです!」
「は、はぁ……」
「(成績の美術は毎回オール3だった自分にはこれの芸術がわからない……。どっちかと言うと見たら呪われる絵のジャンルというか…)」
辻は内心そう思い、どこに芸術を感じたのか聞きたいが、もう12分ほど立っているのに気づき、残り数十人もいるため、退場のセリフをいう
⊹₊⟡⋆˚⊹
「上村……瑞樹、ちゃん。女の子か、……この店、この女の子以外全員男性になるけど大丈夫か?」
「まぁまぁシェフ。看板娘ってことでどうです?ほら、顔めっちゃくちゃ可愛いじゃないですか!」
1番若い調理員がそう言いながら顔証明の写真の部分を指で指す
「優秀賞……、バイトも沢山やってきたみたいだし、接客業目線では中々これもいい人材だな」
「なにより、ここには画伯しかいないからな」とシェフの隣にいる調理員がそう言いながら「ね、師匠」という
「あぁ、辻君はまだマシな方だけど、俺たちは人間すらまともに描けないし」
シェフは笑いながらそう言うが、「(まぁオーナーの絵よりはマシだが…)」と辻は内心そう思うが、これ以上呪いのような絵を思い出すと呪われる気がするので辞めた
「と、いうことで。とりあえずこれだけでいいですか」
辻がそう言いながら履歴書を机の上にあったファイルに入れる
「え、辻先輩。これだけですか?正直こんな大きいカフェこの人数でもギリギリ無理なのでは?」
「合計6人しかいないですよ?あと2、3人は欲しいですけど…」と若い調理員が意見を言う
「それは僕も分かってるんですが、一気に増やしすぎると結局は接客業を教えるのは僕1人しか居ません。まずは少しずつ増やすていったほうがいいかと」
シェフはその言葉を聞いて「正直俺もいいとは言ったが、3、4人は雇うかと思ってたけど……。…ま、いいじゃないか?」と言う
「あの人ならこう言うだろ、『疑問文じゃなくて確信文でいけ』って」
シェフはそう言いながら、オーナーの声を真似するように少し声を高くするが、あんまり似ていない
「……まぁ、なんとかなりますよ。きっと」
占いツクールで投稿する予定だったのをまずはここで書きました!
日本語が所々おかしいのは見逃してください🙏