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目次
亜
あの日、皆死んだ。
空の色が変わり、ソレが現れた。
大きな人型で、結晶のような物が、体中から生えていた。
一歩歩く毎に、地形が変わり、60人死んだ。
振り向く毎に、看板が吹き飛び、ビルが倒れた。
知らない人だらけの避難所の窓から、確かにその姿を見た。
確かに、顔に書いてあった。
“創作”…と。
出現していた時間はあっという間で、気づけば空の色も戻っていた。
しかし、その間に、母も、父も、友人も、皆死んだ。
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ソレは〈創作の亜種〉と名付けられた。
あの日以降、人々は新たな概念である亜種に怯えて過ごすこととなった。
勿論、対亜種部隊が生まれた。
俺は幼い頃からそこで訓練を重ね、今日から一員となる。
亜種を失くす。
それが俺の新たな人生だ。