編集者:❁annzu❁
異世界、此処はリヴジック帝国。
そんな国には、女王がいた。真名はエマアリア・ドーラ。国民からは「エマ様」と呼ばれていた。
優しく無邪気なエマは、国民から愛されていた。
でもまだ17歳のエマ。政治は苦手で、精神的に追い詰められていた。
そんな彼女の物語。
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目次
異世界の女王、現実世界へテレポート。prologue
初めての小説です…!
今回はまだテレポートしません。
それでは本編どうぞ!
「女王陛下。会議の時間になります」
黒いタキシードを纏った私の執事、セバスチャンが頭を下げる。
後ろでメイドも豪華なドレスを持って、ニコニコ笑っている。
だがその裏側は、闇に塗れたものなのだ___
---
私の名前はエママリア・ドーラ。此処リヴジック帝国の女王だ。
一年ほど前に母親があの世へ逝き、私は女王になった。
今までは母親の時代からの執事の助言のもと、政治に取り組んでいたが、一ヶ月ほど前他界。
新しい執事がついたものの、私を利用し政治を悪い方向に展開させようとしている。
メイドもそうだ。ドレスに毒を塗ったり、殺害計画を立てているのを私は知っている。
世間も大体そうだ。国民にこそ好かれている私だが、この国の政治家達は私を醜い虫のように見てくる。
(母上、もう、こんな世の中で私が生きていけるのでしょうか)
天国へそう問いかけても、勿論答えはない。
セバスチャンが会議だと言うので、メイドと準備を始める。
私はドレスに毒が塗ってないか確認する。
もう信頼できる家臣など誰もいないので、自分で身を守るしかないのだ。
---
(税金は上げなくても絶対良いだろうに…)
きっと政治家達が給料を上げて欲しいだけなのだ。
彼奴等はこの国に食べ物を食べられずに餓死する子どもたちがいる事を知っているのだろうか。
そんな事を思っていたが、私は圧に負け、印を押してしまった。
情けない、と自分で思う。
---
後日
「エマ‼」
従姉妹のシャーロット・ドーラがドレスを纏い、馬車から手を振る。
「シャーロット‼」
シャーロットは執事と馬車から降り、駆け足で此方へ駆け寄る。
花を踏み潰さないよう気をつけながら。
「エマ。久しぶり」
そういうシャーロットは金色のくせ毛を靡かせ輝く。
王族一の美人だ。
シャーロットとは別の城に住んでいるが、私の唯一心を許せる存在なので、時間があれば会っている。
「久しぶり。東屋で話しましょう」
そう言って庭の東屋へ誘導する。
そこでは、完全完璧ふたりきりの時間だ。
「大変ねえ、エマは」
「そうよ…前なんてドレスに毒を塗られたのよ」
「…⁉ほんとに大変ねえ。辞めさせたの?」
「ええ。勿論。でもまだ他のメイドが…」
「ほんとに大変よねえ、王族って。叶うなら領民に生まれたかったわ」
「…そうね。どうせなら別の世界に行きたいわ____」
どうでしょうか…
短いですよね。(;_;)
良ければ感想教えて下さい!
異世界の女王、現実世界へレテポート。#1
喉が痛いです…
今日は大人しく家で本を読みます。
それでは本編どうぞ。
ああ、別の世界へ行きたいわ。私は政治には関わらず、批判も浴びず、自分の好きなように生きる世界。信頼できるお友達も沢山いて、学園にだって行ってみたいわ。あんな重いドレスは着ないで、好きな服を着て、家族だっている…目が冷めたらそんな世界で目覚めたいわ…
---
「ん…」
重い瞼を無理やり開ける。
だけど目の前に広がる光景はいつもの無駄に大きなベッドの天井では無かった。
質素なただの白い壁。
(誘拐…⁉)
そう思って体を起こす。
まずは自分の体を見た。いつもの寝間着用ドレスではなく、シャツのような…いや、シャツとは違う生地の横シマ柄の物を着ていた。
着心地は良かった。安眠が出来そうだ。
そして、一体此処は何処かと思った。領民からしたら普通かも知れないが女王を放り込むには狭い部屋。
窓はカーテンが閉まっていて外の景色が見えない。
書斎にあるような…いや、それでもかなり質素はナチュラルウッドの机が部屋の角に置いてある。こんなデザイン見たことがない。
更に、枕元には薄くて黒い物が置いてあった。何かカバーが付けてあって、裏面は白かった。右上に黒丸が三つ…一体此れは何なのだろう。
物凄く違和感を覚えた。
家具、そして空気までもがエマがいるリヴジック帝国とは違うのだ。
此処は少なくともリヴジック帝国ではない。
今頃国では大騒ぎになっているだろう。
(私のすべきことをしよう…)
女王の血が騒いだ。私は女王。あんな嫌な国でも、生きて帰れば安堵の声は上がるだろう。
ドアに向かった。
ドアノブはエマが知っている銅ではなく、鉄の物だった。
右に捻り、ドアを引く。
鍵がかかっていなかった。
周りに警戒しながら足を進めた。普通の領民の家なら床がギシギシ音をたてるが、音は無かった。
やはり此処はリヴジック帝国ではない。かなりの先進国だ。
この世界ではリヴジック帝国がかなりの先進国だと感じていたが、上には上がいるようだ。
少し短い廊下らしき所は私が出た部屋以外に、3つ部屋があった。
敵がいる可能性があるので、開けなかった。
少し進むと、いや、ほんの3m程しか進まなかったが、下りの階段があった。右側にしか手すりはない。
私は階段を下りた。
階段を下りると、又もや廊下が見えた。廊下の終点はどうやら玄関…のようだ。
玄関は床が一段低かった。そして、靴が並べられていた。
そして、私が今靴を履いていない事に気づき、汚く感じる。
右側には、真ん中が半透明になっている扉があった。
そこからは賑やかな音が聞こえたが、そこに複数人いる雰囲気では無かった。
その扉に手をかける。
そして、開ける_____
「あら。|笑真《えま》お早う。良く眠れた?」
そう、声が聞こえた。優しい声だ。
そこにはパンを食べる20代くらいの女性が居た。
(何故私の愛称を…国民はその愛称を知らない筈だ…)
だが、感じる限り敵意はない。
「誰…ですか…?此処は、何処ですか…?」
弱々しい声で問う。
「え?なーに言ってんの。夢でも見た?あんたは笑真。私の姪っ子。此処はあたしの家でーす」
(姪っ子…?私に叔母など居ない。しかも顔の系統が全然違う…この世にあんな人種いただろうか…?)
「何故、私は此処に…?」
「あんた今日から高校でしょ?こっちの高校行くって言うから、私ん家来たんでしょ?学校目の前だし」
「え…?」
(コウコウ…?呪文かな…あ…もしかして…)
---
私の願いが、叶ったのでは無いだろうか…
つまらないかな…(´・ω・`)
感想、教えて下さい…
異世界の女王、現実世界へテレポート。#2
喉治りました!
美味しい薬を飲みました。
それでは本編どうぞ。
私の願いが、叶ったのでは無いだろうか…
---
私は、私の叔母と名乗る人物の指示に従い、朝ごはんを食べ、セイフク…?を着て、目の前にある学校へ向かった。家の目の前に門があったので、わかりやすかった。
そこから敷地内に入って、入学式というものをやった。
校長…と名乗る人物の話が長くて、処刑したくなった。
そして、教室という場所に移動した。私の教室の名前は、「1-B」というらしい。
先生と名乗る人物が、自分の名前が書いてある席に座るように言ったので、命令に従った。
私のこの世界での名は、「和珠笑真」というらしい。わず…意味が分からなかった。なんの意味もない言葉なのかも知れない。
そして、隣に座った奴が話しかけてきた。サラサラの髪で、王国の下町にいるパン屋の少年、といった印象だった。
そいつは、ニコッと笑いながら、
「初めまして。俺は舞滝縁。よろしくね。君は?」
自己紹介をするのに、跪かない事に驚いた。ああ、ここは違う世界だったのだ。
「わ、わたくしは、リヴジック王国19代目女王、エマア…あ、間違えた…」
前の世界での氏名を語ってしまった。引かれただろうか。
「え?(笑)なになに?冗談?」
「あ、ああ、ええ。冗談よ。えっと…氏名ね。えっと、わ、和珠笑真よ。これからよろしくお願い申し上げるわ。」
「あはは。喋り方面白いね」
「え、そ、そうかしら?」
---
今日から、私の楽しいコウコウ?生活が始まる。
短いです!明日はもう少し長くできるよう努力します!
異世界の女王、現実世界へテレポート。#3
❁annzu❁です。
今日はコストコに行きました。
大きなテディベアが欲しかったです…
それでは本編どうぞ。
(何のつもりなの…この人は…)
隣の席の、えっと、まいたきえん…と云う者に質問攻めのされていた。
「どこ中だったの?」
(ドコチュウ…?食べ物か…?)
「えっと、ドコチュウって…」
「あ、どこの中学校だったの〜って」
中学校…聞いたことのあるフレーズだ。ああ、今朝てれびと云う液晶から其の言葉を聞いた。
「ああ、チュウガッコウ…えっと、ヨコニシ…だったっか…」
今日今朝聞いたフレーズでは、『横西中学校』と言っていた筈だ。
「横西⁉隣の県じゃん!あっちから来たんだ」
「ええ…」
私は嘘を付いている気がした。まず、中学校が何か知りたかった。
「じゃあ、好きな食べ物は?」
ようやく知っている言葉が出た。私には自慢の食べ物が有る。
「マンモスの炙り焼きよ。大変美味よね」
「マンモス…?何?え、マンモスとか今居るの⁉」
(此方の世界には居ないのか⁉)
「あはは!やっぱり和珠さん、面白いね‼」
まいたきは大声で笑う。その声につられて、まいたきの前の席の女が後ろを向いた。
「なになに〜?何の話〜?あ、私、焔塚槐!宜しくね!」
(ほのおづかえんじゅ…此れまた不可思議な名だな…槐って確か…)
「槐?不思議な名前だね。俺は舞滝縁。で、こっちの子が和珠笑真ちゃん。宜しくね」
「よろ〜…てか、やっぱ変だよね…槐って名前。花の名前らしいんだけどさ…」
「槐!素敵な名前ではないの‼マメ科イヌエンジュ属の落葉広葉樹ですわよね⁉別名モミザとも言ったはず…あの綺麗な花、此方の世界にもあ__」
「アハハハ‼‼何でそんなに知ってるの⁉後何その喋り方‼お嬢様なの⁉」
ほのおづかは大きな声で笑った。
どうやら、此方の世界では此の喋り方が不思議なようだ。
訂正しようかと考えたが、笑ってもらったのでこのままに…いや、少し強調することにした。こういうものは盛り上げた方が得なのだ。
「妾は実家がお嬢様だったです。今住居している家は普通の民家ですわ」
「ギャハハハ‼妾‼妾‼」
ほのおづかは腹を抱えて笑った。
「こらこら。あんまり馬鹿にしちゃだめでしょ!」
「ハーハー、、、ごめんねぇ…」
「良いのよ。もっと笑いなさい」
「ねえ、「領民よ。神戸を垂れてつくばえ」って言って‼」
「良いわよ」
(どんな風に言おうかしら…)
「領民よ。神戸を垂れて蹲え…(ドスの利いた声)」
「ギャハハハ‼無◯かよ‼アハハハ‼」
(騒がしい領民達だな…)
---
私のコウコウ生活は今の所、まいたきとほのおづかのお陰で楽しくなりそうだ。
意外とネタ系に走ってしまいました…
青春系を目標にしているんですが…
それでは。
異世界の女王、現実世界へテレポート。#4
うう…一回書き終わってたのに、何故か無くなってた…
書き直しです。
それでは本編どうぞ。
「たぴおか?」
私は首を傾げる。ほのおづかとまいたきが一緒にたぴおかに行こうと言い出すのだ。
たぴおか…聞いた事が無い地名だ。
きっと此方の世界だけでの言葉なのだろう。
「うん!少し流行りは過ぎたけど、また行きたくなちゃった!ね!舞滝もでしょ⁉行こ!」
「行こ行こ〜」
まいたきとほのおづかがスキップで歩き出す。
私もスキップをして付いて行ったら、ほのおづかに大笑いされた。
---
「着いた〜〜〜‼」
目の前に現れたのは、ピンクの外壁の店だった。
御洒落な商店街に目立って佇んでいた。
「お昼だから人少ないね!ラッキー!」
「タピオカなんて久しぶりだなあ」
二人はキラキラした目で店を見つめた。
「此処がたぴおかか?」
「ああ、たぴおかは飲み物だよ。ここはタピオカ屋さん」
(ややこしい言い方をするな)
すると、ほのおづかが店内に入り店員に、
「タピオカミルクティーのM3つ下さい〜あ、ペビタッピもお願いします!」
ほのおづかが此方に来いと手招きをされたので、私達は店内に入る。
店の中も真っピンクだった。だが私は意外とこういった場所が好きだ。
「それでは皆さんご一緒に〜ペピタッピ!」
店員はそう言ってストローをたぴおかにぶっ刺す。
「はい。これは笑真のね」
私はたぴおかを渡される。結構重い。
冷たくて、中には黒い粒がゴロゴロ入っている。
「飲んでみて」
私はストローに口を付ける。
そして、ミルクティーを吸っていく。ミルクティーは私が居た世界の物よりも迚も美味しかった。
黒い粒も口に入ってくる。もちもちとした食感で__
「大変美味だわ‼‼」
すると、二人がゲラゲラでは無く、ふふっと笑う。
「あはは!めっちゃ満面の笑み!」
(二人も満面の笑みではないか…)
「処で、”めっちゃ”とはどういう意味なの?」
「え…?」
はい。一回消えちゃったやつより短くなりました。
#5もお楽しみに!
異世界の女王、現実世界へテレポート。#5
分かりもしない問題を書いております。
よかったら解いてね。
それで本編どうぞ。
「120n−−−−√ が自然数となるような最小の自然数 n の値を求めよ。はいここ分かるやついるか〜?」
教師の声が教室に響く。だが顔を上げている者は半数以下。
6限目なので仕方あるまい。そんな教室で私は素早く手を挙げる。
「n=30です」
「はーい正解」
私は着席する。
勿論、私は此の世界の教育を受けていない。
だが、コウコウ入学をしてから、教師の話を聞くたびに何だか覚えてしまっていた。
「凄いわ〜やっぱり…ふぁあ…」
ほのおづかが半目で私を褒める。
「まあ、ね」
「問2。(m+1)(n−1)=3。はい分かるy」
「はィ‼」
「おお、和珠」
「75、105です」
「正解」
背筋を伸ばして椅子に座ると、斜め前でほのおづかが顔を伏せながら震えている。
(笑わせるのは気持ちが良いわね)
「凄いね〜、中学成績良くなかったって言ってたのに」
まいたきは笑顔で私を褒める。
だが、それは私が付いた嘘であり、まずまずチュウガク自体行っていない。
つまり、もっと凄いのだ。
「別に、ボクも中学不登校だったけど、和珠さんよりは成績良いよ」
(は…?)
そう語り掛けてきたのは、私の前の席のフードを被った男子だった。
「貴様は誰だ?」
「こらこら。そんな言葉遣いしないの」
(母上かよ…)
「ボク?ボクは夜海蔵迅。脳に刻んでおけよ。将来きっと役にたつから」
(なんじゃ此奴。女王に向かってこの態度、処刑して殺ろうか。違う意味でやみくらじんという名を覚えたぞ。覚悟!)
「妾はわz__むぐっ!」
まいたきに口を塞がれた。余計なこと言うなという顔をしている。
「この子は和珠笑真。俺が舞滝縁で、寝てるやつが焔塚槐。宜しくね。迅くん」
すると、やみくらは顔を赤くした。
「ばっ!急に名前呼ぶなよ…」
「じんくん」
私も名前を呼んでやった。
(ククク…弱みを掴まれ地獄に堕ちろ…)
「辞めろ!」
すると、ほのおづかがムクッと起き上がった。
やみくらの方を見ると、やみくらの顔が更に赤くなった。
「じんくーん」
ほのおづかは寝ぼけた顔で言った。
更に更にやみくらの顔は赤くなった。
(ははーん)
やみくらはたった今ほのおづかに恋心を抱いたのだ。
ほのおづかは其れだけ言うと、再び眠りに入った。
(応援してやらん事はない…)
次回はプリクラに行きます。
お楽しみに。
異世界の女王、現実世界へテレポート。#6
今日はSAOを見てました。
キリトイケメンすぎる…惚れそう。
浮気はだめです。
それでは本編どうぞ。
「ぷりくら?」私は顔を顰めた。
(ぷりくら…たぴおかの種の何かか…?)
「そう‼行こう‼舞滝と夜海蔵も連れてさ‼」
ほのおづかは2人の腕を掴む。まいたきは「いいよ〜」と、夜海蔵は「はっ⁉えちょ…腕…//」と呟き赤面になっていた。
「良いが…ぷりくらとは一体何だ?」
「だと思いました〜、とりあえず、行ってみよ‼‼‼」
---
「此処がぷりくら…?」
騒騒と五月蝿く、縫い包みが沢山入っているガラス張りの四角い箱が沢山ある場所に来た。人々は硬貨を入れて、ロボットの手のような物を動かしている。
東側にはジャラジャラと音を立て、中に硬化が積んであるような物や、太鼓があった。
「これがプリクラだよ!」
ほのおづかが示した物は、大きく美人な女性の顔が印刷されている、「ルートモー」と書かれたボックスがあった。
「誰も居ないじゃん‼ラッキー入ろ‼私200円出すから3人は100円ずつ出して」
そう言われたので私は財布から100円硬化を取り出し、ほのおづかに渡す。
ほのおづかが硬化を縦穴に入れると、『どのモードにする?』と声が流れた。
『何人?』『QRコードか、メールアドレスを選べるよ!』と言う音声が流れ、ほのおづかは素早く画面をタッチする。『右側の撮影ブースに移動してね!』と声がしたので、右側の撮影ブースに移動する。
ほのおづかに荷物を置いてと言われたので、荷物を台に置くと、『撮影、スタート!』と声が流れた。
『まずはほっぺにハートを付けて!ルダハート!』
「るだはーと????」
「いいからあの写真の通りにして!」
『3、2、1!』
パシャ
「と、撮れたのか…?」
「いいじゃん!可愛い可愛い!舞滝も夜海蔵も!」
「久しぶりで恥ずかしいなあ〜」
「ほのおづかさ…ちょ、、、ボク出たいんだけど…」
『次は皆で猫ちゃんポーズ!3、2、1!』
パシャ
「愛おしいではないか…‼」
「……///」
「ギャハハハ‼‼‼いいじゃん‼」
『次は小顔効果‼可愛こぶっちゃお♡3、2、1!』
「い、いやだ…こんなの…」
---
「出来たーーーー‼」
ほのおづかがさっき撮った写真を見てそう言った。
「いいではないか…‼」
「ボクは貰わないでいいよ…」
「え〜いいじゃん‼」
ほのおづかはやみくらに近づき、肘でツンツンとした。
やみくらは赤面し、勢い良く後退りした。私の方に___
私はやみくらに押され、後ろに倒れてしまった__が、
「おっと、大丈夫?」
まいたきが私を支えていた。まいたきの大きい手と、近距離の顔。
洗剤の良い匂い。
体温が上がった。
「うん…」
私は立ち上がった。
(何だ…?)
いいですね…私プリクラなんて滅多に撮りませんよ…
此の物語は或る意味私の理想なのかも知れません。