閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
殺人ゲーム
登場人物……(日記見てる人は分かる)
亞神 楽梦(あがみ らむ)
咫拠乃 葉瑠緋(たよりの はるひ)
今日は珍しく予定がなく、同じく暇だったという葉瑠緋を家に呼び、だらだら過ごしていた。
すると、唐突に彼女が言った。
「ねー楽梦ー、知ってるー?」
「はぁ?何をだよ」
「あはは、楽梦はせっかちだなぁ」
「殺人ゲームのことー!!」
聞いたことがまるでない、物騒すぎる単語が葉瑠緋の口から飛び出した。
え、まじで物騒だな。
「…なんだよ、それ。人狼ゲーム…的な?」
「あはっ、違うよー?」
そう言い、殺人ゲームとやらの説明を始めた。
「殺人ゲームっていうのはー、とある数人が集められて、敷地内で殺人し合うゲーム!」
「はぁ…。なぁ、葉瑠緋。それってまじで殺すん?」
「えぇー?何言ってんの楽梦、そりゃそうでしょーっ?」
おいおいちょっと待て。
実際に殺すんだったらかなり話が変わってくるが?
「えぇ…法律的に良いん?大丈夫か?」
「あははっ、ばれなきゃ大丈夫なんだってー」
「なんだそれ…」
笑いながらかなり恐ろしいことを言う葉瑠緋に少しの恐怖さえ覚える。
そのゲームの趣旨も分からないが、普通に犯罪だということは分かった。
「あ、話戻すねー」
「そのゲームの参加者は、逃げる側と追いかける側…まぁ、要するに殺す側に分けられるんだよねー」
「それで、なんと賞金が貰えちゃうんだー!」
その賞金の金額も、逃げる側と追いかける側のどちらに与えられるものかも知らないが…
この世の終わりみたいなゲームだな…
「へぇ…?それってどっちも貰えるん?」
「んは、楽梦、興味出てきたみたいだねー?」
「もちろんだよー?どっちも賞金げっとー!」
別に、面白そう、とかやってみたい、って思ったわけではないんだはな。
どっちも賞金を貰える…まぁそうか。
命賭けたゲームに無償参加は…ない、というか嫌すぎるからな。
ん…?というか、なんでこいつ、殺人ゲームとやらのこと、こんなに知ってるんだ…?
「あ、お前、それ参加したってことか?」
「今更ー?あはは、だから知ってるんだよー?」
けらけらと言う葉瑠緋は、別段なんでもないような顔をしている。
こいつやってんな…
なんでそんなこの世の終わりみたいなゲーム参加してんだよ…
と思いつつも、彼女と縁を切るつもりなどはないが。
それに、ここで俺と話しているということは、逃げ切れたということ。
…賞金、どれほど貰えたんだろうか…?
「終わりだよお前…ちなみに、どんぐらいだった?」
「えぇ、興味出てんじゃあん、あはは」
「あ、どれくらいだったか?えっとね、4人かなー?」
俺が問うと、なんでもないようなテンションでそう言った。
結構このネタ知ってる人も多いのではっっ?!()
意味怖のつもりでした()
殺人ゲーム(解説もどき)
解説もどきを致します。
恐らくご存知の方の方が多数だと思われますが…
気分ってやつです。()
まず、葉瑠緋は「殺人ゲーム」という催しに参加したと言っています。この時点で大分物騒ですね。まぁお気になさらず。
そんなゲームについて亞神が質問をし、最後に「いくら貰えたのか」と問います。
すると、葉瑠緋は「4人」と答えました。
亞神の「賞金は何円だったのか」という問い掛けに対し、葉瑠緋は人数を答えています。
つまり、葉瑠緋は追いかける側、すなわち殺す側として参加したようですね。
亞神は、葉瑠緋が逃げる側として参加したと思っているようですが。
葉瑠緋は既に殺人を犯しています。
殺人をしたということ、そしてまずまず殺人ゲームという疲れ切った人物が行うようなものに関して、へらへら笑いながら話す葉瑠緋。
亞神は、葉瑠緋と距離を置くべきかもしれませんね。
ーなんか少なかったから喋ってもらったよー
楽梦 「いやぁ、葉瑠緋こえーなーw」
葉瑠緋「は?それで言ったらこの話されてるのに質問しまくる楽梦だって怖いよ??」
楽梦 「人殺しの役のお前には言われたくねぇな」
葉瑠緋「私はこんなことしないからね???」
楽梦 「ビビりだもんな」
葉瑠緋「いやいやホラゲでビビり散らかしてる楽梦には言われたくない」
楽梦 「殺すぞまじ」
葉瑠緋「…この話の役、逆の方が良かったくない?()」
楽梦 「あぁ、主が言うには葉瑠緋がサイコの方がギャップで良いらしいぞ」
葉瑠緋「うぇ…」
楽梦 「次は誰が犠牲になるんだろーなーw」
葉瑠緋「しばらく私出ないわ」
楽梦 「俺もパスだわ…あ、じゃーな」
葉瑠緋「……それじゃー!まったにーー!!」