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目次
濃霧注意報 第1話「招集命令」
⚠文章下手なのでご注意ください
『登場人物』
〜討伐隊〜
◎神崎詩翠(かんざきしすい) 15歳…討伐隊最年少で物静か。少し毒舌⋯? 長野
・井上皇牙(いのうえおうが) 28歳…独身。彼女が欲しい。討伐隊の隊長 東京
・天野景斗(あまのけいと) 23歳⋯彼女が欲しい、、、 岐阜
・青山菜々美(あおやまななみ) 22歳⋯討伐隊の優秀な女性隊員。群馬県出身で東京の大学いってる
・森岡涼真(もりおかりょうま) 18歳⋯めっちゃイケメン 千葉
・田宮尚弥(たみやなおや) 20歳…引きこもり 新潟
・御坂宏樹(みさかひろき) 25歳…霊媒師の仕事をしている 広島
・近藤陽也(こんどうはるや) 23歳…景斗と幼馴染 岐阜
・金沢翔大(かなざわしょうた) 24歳…就活中 熊本
・鬼龍院恋華(きりゅういんれんか) 17歳…社長令嬢。超能力者…?クソ美人 京都
〜その他〜
・村上正俊(むらかみまさとし) 57歳…討伐隊の指揮というか作った人
・神崎佳子(かんざきよしこ) 66歳…詩翠のおばあちゃん
・神崎勤(かんざきつとむ) 69歳…詩翠のおじいちゃん
・渡辺莉亜(わたなべりあ) 15歳…詩翠の親友
増えたらその都度紹介していくね
「”フォッグ”を倒せ。それがお前たちの生きる価値であり、意味である⋯⋯⋯⋯⋯」
プルルル⋯プルルル⋯
「⋯もしもし。」
「神埼詩翠様の携帯電話でお間違い無いでしょうか⋯?」
「はい、あってますけど。どうしたんですか?」
「実は、神埼様に国側から招集命令が出されましたので、今から指定された住所に来ていただけませんか?」
「は⋯?」
私の名前は神埼詩翠。どこにでもいるふつーの中学生。だと思う。周りのみんなと違うのは両親がいないこと。幼稚園のときに事故でなくしてからは母方の祖父母の家で暮らしているけど、早く一人暮らしがしたい。これといった特技はないけど、運動神経はいいほう、かな。運動会も毎年選抜選手だし⋯
って、そんなことはさておき、だ。急に知らない人が電話してきたと思ったら、招集命令?指定された住所に行け?なんなんだ本当に。
「あの、急に言われても困るんですけど。」
「これは”絶対”です。あーもう、とにかく怪しくないんで!神埼様の力が必要なんです。どうかお願いします。」
「いや、怪しさまんてんですって⋯」
ほんとうになんなんだこの人は⋯。語彙力を母親の腹に置いてきたのか⋯?
「はあ⋯わかりました。とりあえず住所を送ってもらえませんか?」
「話が早くて助かります。今メールを送信しましたのでご確認ください。」
ピロンッ
住所は⋯東京!?ここは長野県だよ⋯?電車で行けばすぐなのかな?
「あの、私長野に住んでるんですけど」
「承知の上です。一番遠い方で九州からこられてますし⋯。それに、交通費は往復全額こちらが負担させていただきます。明日全員集まるようになっているんですけど、来れますよね?」
「明日は⋯えーっとはい、一応空いてますが⋯親にはなんて言ったらいいんでしょうか?」
「東京の友達に会いに行くとでも言えばいいんじゃないですか?それか友達と一日遊ぶとか」
そういう簡単な問題じゃないでしょ…。
「とにかく、ここに行けばいいんですね。わかりました。時間は?」
「午後1時からになります。」
「わかりました。お電話ありがとうございます。」
「いえ、こちらこそ無理言ってすみません。あ、最後に守っていただきたいことなんですけど、このことは絶対誰にも言わないでください。では失礼します」
プープープー
秘密にしないといけないんだ…大事なことなのかな?とりあえず、かばんに荷物をまとめて、特急の切符は今から取れるかな?おばあちゃんに明日のこと伝えないとな⋯あーもう!やること多すぎてやる気が起きないよ…こんなこと言ってても仕方ないし準備するか…
「詩翠?お電話誰からだったのかしら?かしこまってたけど…」
「おばあちゃん、えっと、、」
秘密秘密!!なんて言おうか…
「東京にいたころのお友達のお母さんから電話かかってきてただ。明日の午後1時から会う約束したんだけど、いってもいい?」
「いいよ。楽しんでおいでね。電車の切符はどうする?」
「私が自分でやるよ。ありがとうおばあちゃん!」
なんとか乗り切ったー!さすがおばあちゃん私のことよくわかってる。よし、準備するぞ-!
ーーーーーーーーー次の日 東京
着いたー!久しぶりに東京来たなー。疲れたけど目的地にいかなきゃ。でも迷っちゃうな…聞いてみよう。
「すみません。ここに行きてえんだけど、どうやって行けばいいか?」
「え!私も今そこに向かっているところだよ。一緒に行こうか。それにしてもどこの方言?長野かな。」
「そうですけど、お姉さんもなんてたまげました。もしよかったら、お願いします。」
「ぜひ!」
可愛いお姉さん選んだらまさかの同じ目的地なんて…。方言かわいいって言われたことないし、どこまでが方言かわかんない…。
「私、青山菜々美。22歳で、東京の大学に通ってんだ。お名前は?」
「か、神埼詩翠です。15歳です。長野県から来ました。」
「へえ、詩翠ちゃんって言うんだ。可愛い名前だね!私は群馬から来たよ。」
「あ、そうなんですね。じゃあわりと近いんだ」
「そうだね!堅苦しいのもなんだし、タメ口でいいよ?」
「あ、ありがとうございます。」
なんだこのめっちゃいい人は!すごい安心感あるし、私も将来こういうお姉さんになりたいなあ
「ついたみたいね。」
そうお姉さんに言われふと顔を上げると、目の前にあるのはビルのような建物だった。
「わあ、すごい…。」
「そうだね、あんまりビル見ないかもね…よし、入るか!」
先に入ってくれたお姉さんに続き、私も中に入る。私達の集合場所は3階にある事務所のような場所みたいだ。急な階段を登り、部屋の中に入ると、数人の男女がいた。中心では椅子に座っている中年のおじさんがいる。
「雰囲気的にあの人が偉い人的な感じかな?」
「そうだと思います…。緊張してきた…」
お姉さんとひそひそ話していると、おじさんが立ち上がった。
「よし。10人全員揃ったみたいだね。急に電話して無理言った方もいる。申し訳ないね。じゃあ、さっそくだけど本題に入ろうと思う。君たちに集まってもらった理由はね…」
おじさんがそういった瞬間、部屋の緊張感が高まる。そして、おじさんはとんでもないことを告げた…
「”フォッグ”という怪物を討伐するためだよ。」
読んでくれてありがとうございました。何かアドバイスあればお願いします🙏次回もお楽しみに‼️
濃霧注意報 第2話 「討伐隊」
⚠文章下手なのでご注意ください
『登場人物』
〜討伐隊〜
◎神崎詩翠(かんざきしすい) 15歳…討伐隊最年少で物静か。少し毒舌⋯? 長野
・井上皇牙(いのうえおうが) 28歳…独身。彼女が欲しい。討伐隊の隊長 東京
・天野景斗(あまのけいと) 23歳⋯彼女が欲しい、、、 岐阜
・青山菜々美(あおやまななみ) 22歳⋯討伐隊の優秀な女性隊員。群馬県出身で東京の大学いってる
・森岡涼真(もりおかりょうま) 18歳⋯めっちゃイケメン 千葉
・田宮尚弥(たみやなおや) 20歳…引きこもり 新潟
・御坂宏樹(みさかひろき) 25歳…霊媒師の仕事をしている 広島
・近藤陽也(こんどうはるや) 23歳…景斗と幼馴染 岐阜
・金沢翔大(かなざわしょうた) 24歳…就活中 熊本
・鬼龍院恋華(きりゅういんれんか) 17歳…社長令嬢。超能力者…?クソ美人 京都
〜その他〜
・村上正俊(むらかみまさとし) 57歳…討伐隊の指揮というか作った人
・神崎佳子(かんざきよしこ) 66歳…詩翠のおばあちゃん
・神崎勤(かんざきつとむ) 69歳…詩翠のおじいちゃん
・渡辺莉亜(わたなべりあ) 15歳…詩翠の親友
☆木下寧々(きのしたねね) 24歳…村上のもとで秘書をしている
増えたらその都度紹介していくね 新しいやつには星マーク☆ついてます
「”フォッグ”を倒せ。それがお前たちの生きる価値であり、意味である⋯⋯⋯⋯⋯」
「よし。10人全員揃ったみたいだね。急に電話して無理言った方もいる。申し訳ないね。じゃあ、さっそくだけど本題に入ろうと思う。君たちに集まってもらった理由はね…」
おじさんがそういった瞬間、部屋の緊張感が高まる。そして、おじさんはとんでもないことを告げた…
「”フォッグ”という怪物を討伐するためだよ。」
え?えええ?今なんて言った…?怪物を、討伐…?
「あの。何言うてるかわからへんけど、うちそんなん急に言われても無理やで。」
「俺も同感。急に呼び出された思うたら、なんなんかいったい。」
いろんな地域の方言だ…ほんとに全国から呼ばれてるんだな…。って、こんなこと言ってる場合じゃないよ!本当に討伐ってなに…?私まだ中学生だよ?
「まあまあ。落ち着いて。これから詳しく説明するから。まず紙を配るね。」
そういっておじさんの隣りに立っていたお姉さんがなにやら色々書かれた紙を手渡してきた。
「私語は謹んで聞いてもらいたい。えーっと、まず君たちを呼んだ理由はさっきも話した通り、フォッグという怪物を倒してもらうためだ。フォッグというのは霧の中に住んでいる怪物で、我々も研究をしているところだ。知っている人はいるかも知れないけど、最近霧島山で行方不明者が多発しているだろ?それもフォッグが原因だ。ここまででなにか質問は?」
手を挙げる者はいなかった。もちろん私も質問はしない。
「大丈夫そうだね。えーっと、それで全国から集められた10人の君たちに討伐をお願いしたいわけ。もちろん命がけになるから給料はがっつり出す。金の問題じゃないかもだけど、最初にそこは言っておく。で、えーっと、いま出ている研究結果によると、フォッグの急所は頭で、頭を潰すと消滅する。ただ、フォッグは1体ではなく、複数体いる。それも数え切れ得ないほどだ。だから虱潰しに倒していくしかない。で、次に集められた君たちの条件だけど、えーっと、まず第一に運動神経。これはかかせないよな。そして頭の良さ。次に能力。最後に仲間と協力できる力。なぜわかったかというと、これは特殊な機械でやったんだが、まあ条件だして当てはまる奴らをこれまた虱潰しに学歴と成績とで色々調べたんだな。家族構成やその他諸々も調べさせてもらったうえで君たちが選ばれた。質問は?」
ふーっと無意識に止めてしまった息を吐く。そこまで計算されているなんて思っていなかったし、討伐は命がけなんて正直怖い。何か発言したほうがいいと思ったところで、さっきの関西弁のお姉さんが手を上げた。
「ほな、うちはなんで選ばれたんどすの?」
「ああ、鬼龍院さんか。えーっと、鬼龍院さんはね、学歴ももちろんだけど、あなたがもっている能力だよ。そこが大事な決め手の一つでもある。」
そうおじさんが言った瞬間、鬼龍院さんと呼ばれたお姉さんが声を荒げた。
「はあ!?あんたらもうちの能力目当てなんどすの?それやったらお断りさせていただきますわ!お父様にも内緒で東京までやってきたちゅうのに、がっくしですわ。」
静かな部屋に鬼龍院さんの声が反響する。わたしたちはただだまって見ていることしかできなかった。
「まあまあ、落ち着いて。別に能力目当てっていうわけじゃないよ。君の特別な能力は討伐に役に立つし、頼らせてもらうことは多いと思うけど、それ以外のところもちゃんと見て決めてるから。とにかくこの10人誰一人かけてはいけないんだ。つまり、この10人は国から選ばれた精鋭というわけだよ。」
精鋭…?他のみんなはすごく頭が良さそうだし、たくさん活躍しそうな人たちなのに私はなんで選ばれたんだろう…。
「ほな、あのちびっこはなんで選ばれたん?」
え、ちびっこって私のこと?やばい恥ずかしいどうしよう…話題振らないでぇ…。
「ああ、神埼さんかい。彼女はすごく優秀なんだ。地元で一番頭が良い私立学校に通っていてその中でも成績トップクラスなんだ。それに運動神経もよくて期待ができる最年少メンバーだ。」
そんなこと言われたら恥ずかしいよ、、全員こっちみてるし、さっきのお姉さんも、「詩翠ちゃんそんなエリートだったのね」なんて呟いてるし!
「いや、あの…そんなこんねえですから…過大評価しねえでくんなさい…」
「まあ、詩翠ちゃんがすごいのはわかったけど、他のメンバーは?」
と青山さん。
「ああ、申し訳ないね。説明しよう。えーっと、まず隊長を任せたいと考えているのは井上皇牙くん。彼はフォッグ研究員として最初から関わっていたし、隊長を任せられるほどの実力もあるから選んだ。
えーっと、次に天野景斗くん。わざわざ岐阜県から来ていただいた彼は、もともと研究員にも誘っていたから目星はつけていた人だ。
次に近藤陽也くん。彼も天野くんと同じ岐阜から来ていただいている。彼は天野くんの紹介でメンバーに入った。
えーっと、次に青山菜々美さん。彼女は本当に素晴らしい隊員になってくれると思う。なぜかは後ほどわかるだろう。
次に森岡涼真くん。彼は高校3年生でサッカー部だ。持ち前の運動神経を活かして活躍してくれるだろう。
えーっと、次に田宮尚弥くん。彼は引きこもりなんだけど…俺の昔からの知り合いでね。動けばちゃんと動けるし、俺は期待しているぞ。
でその次は御坂宏樹くん。彼は広島で有名な霊媒師だ。何かしらフォッグを消すのに役立ちそうだったんでね。霊媒師とは関わったことがなかったから楽しみだよ
えーっと次は金沢翔大くんだね。彼は熊本から来てくれていてね。ちょうど上京を考えていたみたいだからちょうどいいと思ってお誘いしたんだよ。そしたら興味ありますってすごい食いついてくるんでね。条件も満たしているしいいかなと思ってね。後の人たちはもう説明したからいいよな。」
おじさんが言い終わったとき、隣にいた女性がひそひそと耳打ちした。
「おっと、申し訳ないね。俺は仕事の都合で帰らないといけないみたいだ。今日は軽く顔合わせと説明のつもりだったけど全然説明できてないね。まあ紙を読んでおいて。それじゃあこの後は軽く自己紹介でもして仲良くなればいいよ。じゃあお先に失礼する。」
そういって部屋を出えていったおじさん。みんながぽかんとしていると、秘書の方が口を開いた。
「申し訳ありません。私は秘書の木下寧々といいます。代表の村上正俊はいつもああいうふうなんです。説明もわかりにくくて本当にすみません。」
「あ、いえ、大丈夫ですよ。それよりこの後はどうすればいいんですか?」
秘書の木下さんに隊長?の井上さんが話しかけた。さすがだなって思う。
「そうですね。村上がおっしゃっていた通り軽く雑談や自己紹介などしたらどうでしょうか…」
「わかりました。ありがとうございます。では俺からいかせてもらいますね。名前は井上皇牙で、28歳です。東京都に住んでます。よろしくお願いします」
パチパチパチと拍手が起こる。時計回りで行くとしたら私が5番目か。それにしても美男美女多すぎる…!全員美男美女でなんか私だけ浮いてる感じがして居心地悪いよ…
「天野景斗です。23歳で、岐阜県から来ました。よろしゅうお願いします」
パチパチパチ…
岐阜県から来るなんて大変だろうな…
「近藤陽也です。23歳で岐阜県から来ました。景斗とは幼馴染で、さっき村上さんも言っとったけど誘われてここに来とる感じです。よろしゅうお願いします。」
パチパチパチ…
23歳まで幼馴染で仲良くできる友だちがいるなんていいな…すごいと思う!
「青山菜々美、22歳です。群馬から来ました。これからよろしくお願いします。」
パチパチパチ…
やばい次私の番だ…!緊張してきた…
「えっと、か、神埼詩翠です。15歳です。長野県から来ました。よ、よろしくお願いします!」
パチパチパチ…
ちょっと噛んじゃったけどなんとか言えた…!
(ちょっと間の感想省略しますby作者)
「千葉から来ました、森岡涼真です。18です。これからよろしくお願いします。」
「新潟から来ました、田宮尚弥です。20です。よろしくお願いします」
「御坂弘樹、25で、広島で霊媒師やっとる。よろしゅうお願いします」
「名前が金沢翔大で、年齢が24ばい。よろしゅうお願いします」
「京都から来た、鬼龍院恋華です。17歳で、お父様社長をやってます。能力のことは後々話す。よろしゅうおたのもうします。」
パチパチパチ…
鬼龍院さんはお父さんが社長さんなんだ…しかも京都のお嬢様とか憧れじゃん!みんなすごいなあ
「あの、私も用事ができてしまいましてここで失礼させていただきます。遠方からはるばるやってきていただいていますし、おもてなしをしたかったのですが…申し訳ありません。好きなタイミングで部屋を出ていただいて構いませんので。かぎは大丈夫です。では失礼させていただきます」
え??気まずいじゃん…木下さんせめていてくれたらもう少し話し合いみたいなことできたのに…!木下さんが出ていって10人だけになった部屋は気まずい沈黙が流れるばかりであった…
これからどーしよーーー!
読んでくれてありがとうございました。何かアドバイスあればお願いします🙏文章下手すぎて本当にごめんなさい💦次回もお楽しみに‼️
濃霧注意報 第3話「鬼龍院恋華」
⚠文章下手なのでご注意ください
『登場人物』
〜討伐隊〜
◎神崎詩翠(かんざきしすい) 15歳…討伐隊最年少で物静か。少し毒舌⋯? 長野
・井上皇牙(いのうえおうが) 28歳…独身。彼女が欲しい。討伐隊の隊長 東京
・天野景斗(あまのけいと) 23歳⋯彼女が欲しい、、、 岐阜
・青山菜々美(あおやまななみ) 22歳⋯討伐隊の優秀な女性隊員。群馬県出身で東京の大学いってる
・森岡涼真(もりおかりょうま) 18歳⋯めっちゃイケメン 千葉
・田宮尚弥(たみやなおや) 20歳…引きこもり 新潟
・御坂宏樹(みさかひろき) 25歳…霊媒師の仕事をしている 広島
・近藤陽也(こんどうはるや) 23歳…景斗と幼馴染 岐阜
・金沢翔大(かなざわしょうた) 24歳…就活中 熊本
・鬼龍院恋華(きりゅういんれんか) 17歳…社長令嬢。超能力者…?クソ美人 京都
〜その他〜
・村上正俊(むらかみまさとし) 57歳…討伐隊の指揮というか作った人
・神崎佳子(かんざきよしこ) 66歳…詩翠のおばあちゃん
・神崎勤(かんざきつとむ) 69歳…詩翠のおじいちゃん
・渡辺莉亜(わたなべりあ) 15歳…詩翠の親友
・木下寧々(きのしたねね) 24歳…村上のもとで秘書をしている
増えたらその都度紹介していくね 新しいやつには星マーク☆ついてます
「”フォッグ”を倒せ。それがお前たちの生きる価値であり、意味である⋯⋯⋯⋯⋯」
「あの、私も用事ができてしまいましてここで失礼させていただきます。遠方からはるばるやってきていただいていますし、おもてなしをしたかったのですが…申し訳ありません。好きなタイミングで部屋を出ていただいて構いませんので。かぎは大丈夫です。では失礼させていただきます」
え??気まずいじゃん…木下さんせめていてくれたらもう少し話し合いみたいなことできたのに…!木下さんが出ていって10人だけになった部屋は気まずい沈黙が流れるばかりであった…
どうしようかななにか話題を…おもいつかない…!!そう思っていたら鬼龍院さんが口を開いた。
「うちは納得してへんけど、とりあえずこれから協力していかなあかんのやさかい、雑談でもして少し仲良うなったらええんちゃいますの?」
たしかに…!鬼龍院さんあんまり年齢も変わらないのに大人だなあ憧れる!
「それもそうだな。えっと、何話せばいいんだろう」
「あの、申し訳ないんですけど、俺受験生なんで勉強しなきゃいけないんで帰ってもいいですか?すみません」
えっと、彼は確か森岡くん。イケメンだなあ、そっか、18歳ってことは高3か!私も受験生だけど私立だから、そのままエスカレーターだから言い訳ないじゃん…でも気まずいから私も帰りたいなあ
「それならしょうがねえね。森山くん勉強頑張って。」
と青山さん。
「あざす。じゃあ失礼します」
あ、行っちゃった…。
え、あれ?ずっと鬼龍院さんに見られてる?視線を感じてるなと思ったけどやっぱりずっと見られてる、よね…?
「あの、ちょい詩翠さんええです?来ていただいても。」
はい?え?私?こわいなんだろう…
「あ、えっと、はい。わかりました…」
「詩翠ちゃん?大丈夫…?」
私が緊張しているのを察したのか、青山さんが小声で聞いてきた。
「あ、はい。大丈夫です…。行ってきます」
そう青山さんに残し、先に部屋を出ていった鬼龍院さんについて行く。早足で階段を降りていった鬼龍院さんにおいていかれないよう、必死に歩く。彼女はビルを出て近くにあったカフェに入って行った。カフェなんて入ったことないからすごく緊張する…
カフェに入ると、席に座って勉強している人とおしゃべりしている女子高生以外おらず、とても空いていた。
「ここに座りまひょ」
と鬼龍院さんは言いながら店の一番奥に座った。私は、「はい。」と言って向かい側に腰掛ける。
「急に呼び出してかんにんえ。びっくりしたわよね。なんで呼び出したかちゅうとね、詩翠さんにやったら能力のこと話せる思てん。」
急なことだし関西弁だしで脳内変換がおくれた。えっとつまり、私に能力?のこと話してくれるってこと、だよね?
「えっと、急にどうしたんか…?なんで私?」
そう聞くと、
「気になるわよね。うちのお父様は鬼龍院グループの代表っちゅうか社長みたいな立場なんやけど、詩翠さんがエリート学校に通ってるて聞いて似通った立場の子おなんかいな思たんですの。」
と言った。私は思わず、
「あ、そういうことだったんだなぃ…確かに私立の学校には通ってるけど、鬼龍院さんが想像するような、そんな感じじゃねえです…」
と反論してしまった。でも実際、亡くなった両親の財力と祖父母の協力のおかげだ。
「恋華でええわ。苗字はあまり好きやないの…。それに、詩翠さんの言いたいことはわかっとんねん。ただ、話を聞いてほしおして、この中でうち話しやすいのんは詩翠さんだ思たん。聞いてくれる?」
「それなら…はい、なんでも聞きます。」
「まずうちの生い立ちから話さしてもらうな?
ーーーーーーーーうちの家の先祖は特殊で、鬼やってん。想像する通りの、魔法やら超能力使えるような。その中のひとりが人間と恋愛関係になってな、子供を産んだの。ほんなら他の鬼たちに「裏切り者」って言われて、人間の旦那はんごと殺されてもうたの。そのややこはしゃあのう言うて鬼の村で育てられるんやけど、10歳になったある日、自分のほんまの両親のこと知ったその子怒って自暴自棄になって、能力を使うて村を滅ぼしてもうたの。終わった後に自分の能力に恐れてな、能力を隠して人間のふりをして暮らすようになってん。
鬼の家系は美男美女やさかいその子好きやって男現れて、最初はその子ぉも関わらへんようにしとったのに、だんだんその男に惚れてもうて。お付き合いすることになってん。何年かたったある日、男結婚しよ言い出して、その子ぉは恐る恐る鬼であることや過去にあったこと、泣きもって全部男に話したの。振られる覚悟で。ほんなら男は「ほんでも君を愛する覚悟はあんで」みたいなこと言うて結婚して、子供生まれたんやけど、その子ぉもまあ想像通り鬼の血ぃ入っとって超能力使えたんやんな。そこが始まりで、まあ今では何代かに一人くらいしかいーひんけど鬼の血ぃ引く者がおって、うちもそのうちのひとりってわけ。
で、今の話になるけど、鬼龍院家は代々長男受け継いできたんやけど、うち長女として生まれて、他に兄弟産まれへんかったさかいお父様は焦ってうちの能力を使うてかお金を稼ぐようになって、ついにはうちの身体にまで手ぇ出すようになってん。ぎょうさんのおっちゃんにそこらじゅう好き勝手されてほんまにかなんかったし、辛かった。そやけど鬼龍院グループの令嬢やさかい、立場があるさかい、誰にも相談できひんし、お母様はもういーひんし、一族の者は皆お父様に逆らえへんし、見て見ーひんふりされて…。そないなときに招集されて詩翠さんと出会うて、この子やったら話せるって思てん。
それで…能力についてだけど、うちの場合は人や物を操ること。お祖母様は心読めたみたいやし、そのお祖母様の曽お祖父様は病気や怪我を他のものに移して治すことできたみたいやで。そやさかいうちは他の企業の方をお父様の好きなように操っとってん…。そやけどうちは今まで自分のために使うたことはあらへんわ。使うと代償で体調を崩すことほとんどやで。お母様には禁止されとったし。
なんか重たい話でかんにんえ。うち詩翠さんに話したかったことはほとんど全部話せた思う。」
美人でお金持ちのお嬢様としか思っていなかった恋華さんにそんな重たい過去があったなんて…。能力のことや鬼のことは本当に驚いたけど、恋華さんのお父さんのことはもっとびっくりだよ。そんなひどいこと娘にするなんて…信じられない。
「恋華さんにそんなこんがあったんだなぃ…私、失礼だけどてっきり甘やかされて育ってるものとばっか思ってしまってた…。お父さんのことは警察に相談とか、できねえんだかね…。そんな簡単なことじゃねえのはわかってますけど…」
「詩翠さんが気にするこっちゃあらへんわ。話を聞いてくれるだけで嬉しかった。え、、、?ちょいまって。もしかしてあれ…嘘やん。詩翠さん机の下に隠れて!早く!」
え?何があったんだろう。窓の外にきっと何かあったんだろうけど恋華さんがそんなに焦るなんてどうしたんだろう。私は恋華さんに続き机の下に潜った。
「急にかんにんえ。うち呼び出したばっかりに巻き込んでまうかも…実はあそこにお父様とその取り巻きがおって…一瞬こっちを見とった気ぃして…」
え、嘘でしょ…さっきの話だと恋華さん何されるかわかんないじゃん…恋華さんはずっと「かんにんえ…かんにんえ…」って謝ってるし…。どうしたらいいんだろう。見つからなければいいけど…
そのときだった、
「やあ、恋華。こないなとこにおるとは、おとん驚いたわぁ。GPSで追わしていてよかった。何してるんや?」
と薄ら笑いを浮かべた、恋華さんのお父さんと思われる人物が話しかけてきた。
「お父様…こらちゃうの。逃げようとしたわけやのうて、用事があって…」
と、恋華さんは今にも泣きそうな顔でお父さんに反論しようとすると、恋華さんのお父さんが恋華さんのうでをがしっと掴んで机の下から引き釣りだし、取り巻きに指示を出して恋華さんを拘束するように捕まえた。
「ちょ、ちょっと!」
と私が思わず声をあげると、
「ああ、申し訳あらへんなぁ。お友だちかいなあ?恋華はやること多おしてな。これから京都に帰らなあかんのや。すまんね。また会う約束でもしてやりなはれ。」
とニコニコしたお父さんに言われてしまった。きっと恋華さんをまたひどいことに使う気だ…!
「あの、恋華さんきっと嫌がってると思います!無理強いしねえでくんなさい!」
と言うと、
「うっとこの事情やさかいね。わからへん思うで。ほな。」
と言い残して早足に歩き去ってしまった。
「恋華さん!」
「うちは大丈夫やで…かんにんえ…ほなまたな」
弱々しい笑みを浮かべて恋華さんは連れてかれてしまった…
私はこれからどうするべきなんだろう……!
読んでくれてありがとうございました。長くなってしまって申し訳ないです💦何かアドバイスあればお願いします🙏文章下手すぎて本当にごめんなさい💦次回もお楽しみに‼️