編集者:しあ
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目次
祓い屋物語 第1話 みんなが幸せになれない世界で
この世界は、みんながみんな幸せな結末ではない
「行ってきまーす」
明るい声を出して家を出た。
私は天照 あかり(あまてら あかり)家が神社だ。名前は、天照神社。願いの神様を祀っている。
今日から、神継(かみつぎ)高等学校の1年生だ。
校門前についた。
クラス表が張り出されてる。自分の名前を探した。
「B組 天照あかり」
自分の名前を見つけた。
「あかり、おはよう」
聞きなれた声がする。
振り返ると、水月 雨(みずつき あめ)がいた。中学校が一緒で仲がいい。
「何組だった?」
「俺はB組だよ。同じクラスだね」
「本当だ、桜子も一緒かな?」
「あかりっ!私もBだったよ!」
後ろから声がする。
花梨 桜子(かりん さくらこ)の声だ。かわいらしい見た目の女の子。
中学校ではこの3人で過ごすことが多かった。
3人で、入学式の準備に向かった。
入学式が始まった。友達ができるか不安だな。そんなことを考えてるうちに入学式が終わった。
クラスに向かい自己紹介も終わった。
下校の準備をし、3人で帰ろうとした。
「そこの3人、ちょっと待って」
私たちは、立ち止まった。振り返ると、女1人と男1人が立っていた。たぶんこの学校の先輩だ。
「ちょっと話があるんだ、ちょっと来てくれ」
何か大事な話かと思い、ついていくことにした。
私たちは、みんなが帰った後の誰もいない教室にいた。
「自己紹介がまだだったわね。私は、時音 永久(ときね とわ)2年生」
「俺は、三雲 空(みくも そら)同じく2年生だ。」
私たちも、自己紹介をした。
しばらく沈黙続いた。
言いづらそうに、永久先輩は言った。
「この世界にはね、死んでも幽霊になれなかった人間がいるの、私たちは、怪異って呼んでる。怪異は、生きていたころの見た目をしていてね、人を殺して、想いを集めてるの。」
次は、空先輩が言った。
「想いは、まぁ魂みたいなもんで、人を殺すと手に入る。想いを取られた人間は、普通の人には忘れられてしまう。だから死んでも気づかないんだ想いを集めると、その力で願いを叶えられるんだ。」
「怪異は、特殊能力を1つ持っているの、ここまでが怪異の話」
私はわけがわからなかった。
「まぁ、信じられないと思うけど、えっと、あなたたちには会員の怪異を倒してもらうの」
申し訳なさそうに、言った。信じられるわけがない。
「まぁ今日は、もう遅いし明日の放課後にまた話そう。これ、もしよかったら読んで」
差し出された本には、怪異、祓い屋がとか書かれてる。だれかの手書きのようだ。
3人の手に、1人1つ渡された。
「じゃぁ俺らはここで、またね」
空先輩が言った。教室に取り残された私たちは、何も言えずにいた。
永久先輩が手を振ってくれたが、振り返すこともできなかった。
入学してすぐに、こんなこと言われても、普通とはかけ離れている。
帰り道、3人は一言もしゃべらずに帰った。
読んでいただきありがとうございました!今回が初めての投稿になります。
明るくて元気なあかり、少しクールな雨、かわいらしい桜子。まだ普通の高校生である彼女たちが、これからどんな特殊能力に目覚め、どんな風に成長していくのか、私自身もワクワクしながら構想を練っています。
今後は、先輩である永久ちゃんと空くんの過去や、恋愛要素なども織り交ぜていく予定です……!
これからどんどん面白くしていきますので、ぜひ応援ボタンやお気に入りで応援していただけると励みになります。続きを待っていただけると嬉しいです!
祓い屋物語 第2話 あり得ない現実と3人の絆
私は、家に帰って本を読んでみた。
本の内容は、
怪異は、祓われない限り、消えることはない、だから年も様々だ。
想いをたくさん持っている人ほど能力が強い。叶えたい願いはそれぞれ違う。
ただ、その能力は学校でしか使っているのを見たことがない。理由は不明。
怪異に殺された人間は、もう戻ることはない
祓い屋は、生徒や教師を怪異から守るのが役目だ。
選び方は不明、誰が選んでいるのかも分からない。毎年数名が選ばれる。能力は卒業までの3年間しか使えない。
能力は、練習すれば強くなる。
一条 湊
と書かれている。手書きで書かれていて、メモみたいだ。
「一条 湊って誰なんだろう?」
本を閉じ、かばんに入れた。
次の日の朝、私は、雨と桜子と話していた。
「本って読んだ?」
私は聞いた。
「読んだよ。内容は多分一緒」
「私も読んだ、嘘だよね?本の内容って」
私は何とも言えなかった。
放課後、また教室に5人が集まった。
「本、読んでくれたかしら?」
こくりとうなずいた。
「一応、このことを知っているのは私たちだけ」
「詳しいことは、今から見せる」
「わかったわ、見ててね」
次の瞬間、永久先輩の手から水色の透明な板のようなものが出てきた。
「私の能力、バリア。戦闘向きではないわ、攻撃をはね返せたらいいのだけど」
普通ならあり得ない、手からバリアなんて。けど、現実だ。
「次は俺だ」
今度は空先輩が浮いた。
「例えば、こうやって椅子を浮かして、打ちつけることもできる」
その瞬間椅子が床にたたきつけられた。指で物を操作している。すごい。
これが現実ならあの話も本当なのかもしれない。
「俺とかに質問はある?」
「なんで祓い屋が私たちだってわかったんですか?人違いかもしれませんし」
桜子が言った。
「わかるんだよ、同じだって。何か印があるわけじゃないけど」
「気を付けて、祓い屋ってだけで怪異から狙われやすくなるわ。できるだけそばにいて守ってあげたいけど、できない場合もあるから。また、能力も練習しましょう」
「能力ってどんなのがあるんですか?」
雨が言った。
「その人に何かしら関係あるものになるだろうね。俺なら、空だから浮くだと思うし」
「ありがとうございます」
雨が言う。
「今日は、解散ね」
「これ、返します」
私たちは本を返した。
結局、一条 湊さんについては聞けなかった。
先輩たちは昨日と同じように帰って行った。
「私たちも帰ろうか」
帰り道だ。
みんなきっと信じているよね。本のこと、先輩が言っていたこと。
「大丈夫だよ、だって3人いるし、がんばろうよ」
私は頑張って言った。
「現実なのはわかったけど、危ないと思うから気を付けよう」
「練習して強くなればね!」
そんなことを言いながら帰った。
第2話まで読んでいただき、ありがとうございました!
先輩たちの特殊能力、いかがでしたか?目の前で繰り出されるバリアや念動力という「あり得ない現実」を前にしながらも、「3人なら大丈夫」と前を向くあかりたちの絆を書いてみました。
そして手帳に書かれていた、謎の人物「一条 湊」の存在……。彼は一体何者なのか、これからの物語にどう関わってくるのか、ぜひ想像しながら待っていただけると嬉しいです!
ここからさらに物語が動き出します。
それでは、第3話でお会いしましょう!