僕の第1作目です。
どうぞごゆっくりしていってください。
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目次
あなたが「ただいま」と笑える、その日まで #1
9人の王族暗殺を目的として
従者を装って潜入したスパイがいた
しかし王族と接するうちに
新しい感情が芽生え始める。
皆さんはスパイという存在はご存じだろうか、
スパイというのは秘密裏に情報収集をする者である。
そして、私は今日から従者として9人の王族に仕える
しかし、目的は王族たちの暗殺、及び情報収集
そう、私の正体はスパイである。
##「ここか、」
自国から山を2つほど超えた先に、その王国はあった。
城には立派な屋根が9つあり、それぞれ色が違う、
桃、緑、空、灰、紫、青、赤、黄緑、白、と様々だ。
まあ屋根も9つだし各々の王族を表しているのだろうか、
ルカ 「あれ、もしかして##さんですか?」
明るい声がしたかと振り返るとそこには黄金色の髪をした可愛らしい少女が立っていた。
ルカ 「私、ルカって言うんですけど!」
## 「あ、今日から従者として働き始める…?」
ルカ 「そうです!やっぱり##さんですね!」
## 「はい、申し遅れました。##と申します。」
ルカ 「ルカと申します。以後、お見知りおきを。」
## 「さあ、城内にお邪魔しましょうか。」
ルカ 「はい!」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
od 「君たちがルカさんと##さんなのだ?」
ルカ 「はいっ!そうです!」
od 「では、自己紹介してほしいのだ」
ルカ 「私はルカと申します!趣味は!__」
ルカが自己紹介を始めた横で、私は部屋内を見渡した。
もちろん、何か情報がないか確認するためだ。
しかし、ここは客間ということもあり、
特にめぼしいものはなかった。
od 「じゃあ次は、##さん!」
## 「ぁ、はい」
ついさっきまで話を聞いていなかったので、
突然振られて変な声を出してしまった。
心なしか、この人らも少し口角が上がっているようだ。
## 「##と言います、趣味は特にありません。」
bl 「えっ、無いの?」
## 「はい、特には。」
nn 「へぇー、珍しいなぁ」
od 「じゃあ自己紹介も終わったし、これでお開きにするのだ!」
sm 「ねえねえ、1つ提案があるんだけど。」
od 「smしゃん、どうしたのだ?」
sm 「2人に城内を案内しない?」
od 「あっ、そうするのだ!」
ルカ 「えっ、ご案内して頂けるんですか!?」
od 「もちろん!」
ルカ 「ええっ!嬉しい!ありがとうございます!」
tt 「ルカさんは明るくて可愛いね!」
ng 「えっ、ttさん…?」
af 「か、可愛い…?」
tt 「ちげーよ!言葉のあやだよ!」
od 「じゃあ打ち解けてるみたいだし、tt先輩はルカさんを案内するのだ!」
tt 「はーい」
ルカ 「よろしくお願いします!」
od 「じゃあ、##さんは...」
sh 「あっ、私が行きます!」
od 「ありがとうなのだ!じゃあshしゃんで!」
## 「宜しくお願いします。」
sh 「こちらこそ」
ut 「何か堅くない?」
bl 「もっと気楽にいこーよ」
## 「気楽に…?」
af 「従者に気楽は難しいでしょ...」
nn 「##さん、ごめんね」
## 「あっいえ...」
od 「じゃあ今度こそ、これでお開きなのだ!」
あなたが「ただいま」と笑える、その日まで #2
9人の王族の暗殺を目的として
従者を装って潜入したスパイがいた。
しかし、従者として接するうちに
王族に対する新しい感情が芽生え始める。
私は今、odmn王国に従者として潜入している
目的は、王族たちの暗殺及び情報収集だ。
しかし今、私は何故か城内を案内されている
おかしくはないが、王族直々の案内はなかなか無い
しかも、私が王国に来た初日だ
よっぽど警戒心が薄いか、お人よしの2択だ
sh 「ここが図書館。私が1番好きな場所です」
王族の1人、shidが1番好きな場所はこの図書館らしい
それにしても随分広い図書館だ
一体、本は何冊あるのだろうか
sh 「ここの図書館には、10万冊以上の本があります」
## 「そんなにあるんですか?」
私は大きな衝撃に思わず聞き返した
本が1万冊以上ある王国はよくあったが、
本が10万冊 以上ある王国は初めてだ
sh 「はい、私が読書好きなもので...」
彼は照れたように笑った
今更だが、本当に無防備すぎると思う
まだ指示がないので行わないが
この時点で指示があったら
私は今、間違いなく彼を殺していただろう
sh 「##さんは読書好きですか?」
## 「はい、色々な価値観に触れられるので」
私自身、知識を覚えるためだけに読書を強いられてきた
読書で価値観に触れられるなど全く思っていないが...
まあ、ここは情報を引き出すためにも話を合わせよう
sh 「素晴らしい考え方ですね!」
## 「光栄でございます」
## 「shid様は、なぜ読書がお好きなんですか?」
sh 「私も似たような感じですかね...」
sh 「色々な方々の考え方を知りたくて...」
再び、彼はにっこり笑った
そして、宝石のような瞳で、私の方をじっと見つめた
その瞳は、少しも私を疑うようなものではなかった
## 「私の顔に、何か?」
sh 「いえ、そういうわけでは...」
慌てて訂正する彼の顔は素直だった
少しも、嘘をつこうとしていないのが分かる
sh 「あの...」
彼は少し悩んだ末、慎重に言葉を選びながら言った
sh 「私の、専属の従者になりませんか…?」
《《専属の従者》》
それは、特定の1人の主に仕える使用人の事
悪い話ではないが、私の目的は王族たちだ
## 「それは、一体なぜ…?」
sh 「読書が好きって言ってくれて、嬉しくて...」
顔を少しだけ赤くしながらも、心境を的確に伝えてくる
きっと、読書により身についた語彙力のおかげだろう
## 「ルカさんにも聞いてからご決断されては?」
sh 「それはそうですけど...その//」
今度は耳まで赤くなった
これは私の憶測に過ぎない話だが____
この照れ方は、恐らく私に恋しているのだろう
でも残念、スパイに恋をして、無事だったものはいない
## 「すみませんが、お断りさせていただきます」
sh 「えっ...あ、そうですか...」
## 「その代わり、献身的に尽くさせていただきます」
sh 「あ、ありがとうございます」
少し残念そうに、恥ずかしそうに笑う彼を見た
少し気まずそうな表情だが、後悔している様子はない
## ( 大丈夫ですよ、shid様 )
あなたのその想い、無駄にはしない
応えられない代わりに
あなたのことをとことん利用して差し上げます
あなたが「ただいま」と笑える、その日まで #3
## 「shid様、いるかな」
私は今、城内の大きな図書館にいる
昨日、shid様が案内してくれた場所だ
来た理由は、もちろん、この王国を知るためだ
王国について知れば、王族の関係も自然と理解できる
そうすると、暗殺者にとっては、大きな収益になるのだ
## 「...あ、」
今日はshidこそはいなかったものの、srmnがいた
## 「srmn様、何をされているのですか?」
sm 「あっ、君は確か##さんだよね?」
## 「はい、覚えていただき光栄です」
sm 「一応、君の主の一人だからね」
## 「ところで、今は何を?」
sm 「今はね、読書をしていたんだ」
## 「どんな本を読まれていたのですか?」
sm 「物語を読んでいたんだよ」
## 「物語?」
sm 「うん、仮初の兄弟の物語」
## 「仮初の兄弟...ですか」
sm 「復讐の為だけに、兄弟として生きる他人同士を描いた物語」
## 「復讐の為だけに…?」
なんともマニアックな本を読んでいるんだな...
## 「何か、興味を惹かれたのですか?」
sm 「うん、俺とあまりにも違う境遇だったから」
## 「なるほど...」
あまりにも違う境遇ってことは、
この国の王族たちは実の兄弟で、
お互いの事を知りすぎているのか?
本の中に他人設定があるけど、他人ってことは
お互いの事をあまり知らないだろうし
## (新たな情報ゲットっと)
それにしても、この人達はホイホイと情報を漏らす
本当に、心から人を信用しているんだろう
これなら、すぐに暗殺出来そうだ
## (……?)
でもなんで____
この人たちを暗殺することを考えると、
胸が締め付けられる感覚がするんだろう
972文字です!
ぜひいいな~って思ったらめんどくさいならいいので応援よろしくお願いします