ジェルくんの出産のお話。
男体妊娠、はじめて書きます
ぜひ楽しんでくださいっ
※グロ、ネガティブ注意
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目次
おれのたからもの。 #1
男体妊娠
じぇるくんはネガティブになってほしい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
本当のジェルくんは、久しぶりに会ったから、とか流れで、とか言ってこんなことしません絶対に
こういうお話…と言ってはあれですが、ほんとに!絶対にジェルくんはこんなことしません!!
「………」
おれは今、握っている「妊娠検査薬」を持って唖然としている。
真ん中の枠の中には、明らかに線が出ていた。
頭には、正直なにも浮かんでいない。真っ白だった。
フリーズすること、30秒。
やっと頭に浮かんだのは、「どうしよう、」で。
これには、心当たりがある。
この間、久しぶりに会った同期と……流れで、
あぁ、やってしまった。
もう今は、それしか考えられなくて。
どうしよう
こんなの、
引かれるに決まってる、
っ、けど…!まだ、わからんよな…!
病院行ってないし…!
そんな淡い希望は、
一瞬で砕かれた。
「妊娠してますね、3カ月目です」
先生のそんな言葉は、個室に虚しく響く。
「…そう、ですか…」
俺の口から零れたのは、そんな弱弱しい声。
そのあと呆然としながら耳に入った、先生からの説明。
「男性の方の出産は、とてもリスクがーーー」
「ーーさんが、ーーーのであれば…」
途切れ途切れに声が聞こえたかと思えば、目の前にパンフレットが差し出された。
そこでやっとはっきりした視界。
映るのはーー『中絶』という文字だった。
「ちゅう…ぜつ、」
「はい。手術が必要になりますが…」
おれの頭の中に、「中絶」と「手術」という二文字が駆け巡る。
悩んだ末に、勇気と不安を込めて声を出した。
「しま、せん…っ、」
「ということは…産む、ということですか?」
「はい、っ…せっかく、おれのとこに来てくれたのに、中絶なんかしてもうたら…」
「そうですよね、…最後に確認です。
産むんですね?」
「…はい、 産みます…」
俺は、心の中で決意を固めた。
絶対に、この子を守るんだって。
…と、決めたはいいものの…
これから、やらなければならないことが沢山ある。
みんなに説明と、同期のやつにも…
いざ、俺は妊娠したと自覚すると、どうにも不安で。
もし、引かれたら。
もし、見放されたら。
そんな気持ちはあるけど
何があっても、この子を産む。
それが、今の俺の使命だと思った。
プルルル、プルルル、プル…プツッ。
「あ、あの…」
「…なんだ」
「っ、えっと…あの、おれ…」
「はぁ」
「にんしん、してん」
「…は?」
「だからっ…こないだの、あれで…にんしん、して…」
「お前が?」
「っ、そう…」
「え、キモ。」
プツッ
あぁ、一番聞きたくない言葉だった。
いつの間にか、視界は滲んでいて。
「はっ……ふ、ぅ…」
悲しくて、悔しくて、
けどそれ以上に、今からみんなに伝えるのが怖くて。
まぁ、一番最初の反応はみんなそうだと思う。
だって、男が妊娠とか、…キモいもん。
うん、おれだってわかってる。
そうよな、うんうん…
取り直せてないけど気を取り直して、俺はグループラインにメッセージを送った。
『今からすとぷりハウス来れる?』
そのメッセージにはすぐに既読がついて、
『行ける』
『おけ、今から行く』
と返信が返ってきた。
あぁ、みんなは、どう思うかな
そんなことばかりが頭に浮かんで、ぶんぶんと首を振る。
見捨てられても仕方ない。こんな気持ち悪い奴と一緒に、活動なんてしたくないもん
震える手を握り締めて、俺は家を出た。
シリーズ化します
これは…面白いかな
わかんねぇけど楽しみにしててください!!
次回予告
「おれ、っ…にんしん、してん」
ついに、メンバーに伝えに行ったジェル。
すとぷりメンバーの反応は…!?
おれのたからもの。#2
「みんな…きてくれて、ありがとう」
「うん…けど、どうしたの?いきなりハウスきてなんて…」
心配そうに俺の顔を覗き込むなーくんに、申し訳なさがこみ上げる。
こんなに俺のことを大切に思ってくれているのに、
俺は…
そう思うと、体が震える。
「ちょっ…じぇるくん?ほんとに大丈夫…?」
「おいジェル…体調でも悪いんか」
「じぇるくん…大丈夫…?」
みんなが口々に心配の声を上げてくれて、これ以上みんなの気持ちを踏みにじることは
できなかった。
俺は覚悟を決めて、口を開く。
「あの…っ」
「うん、ゆっくりでいいよ」
「おれ…っ、
にんしん、してん」
俺の声は、しんと静まり返った部屋に響き渡る。
あぁ、やっぱ引かれたかなぁ…
視界が滲み始めたとき、背中にぽん、と手が置かれた。
「えぇっ!!」
「おめでとう…なのかな?」
「えぇ~、男なのn「おいころん」ごめんなさい」
「ジェルくんっ…よかった、言ってくれて。怖かったよね」
なーくんは、そう言って優しく抱きしめてくれる。
そこで初めて、恐れていたことが消え去ったような気がした。
「うっ…ふ、ごめん、なさ…」
「ううん、大丈夫だよ。きっとジェルくんは、俺たちのこととか活動のこととか
いろいろ悩んでくれたんだよね。これから考えてみよう?」
「ぅ、っでも…おれ、だめって、わかってたのに、」
「だーいじょうぶ。ね?」
これ以上思いつく予感がしなかったのでいったん二巻終わり
次回予告
すとぷりめんばーのジェルくん愛が喧嘩を生む!?
「立ち合いは俺だぁぁぁぁ!!!!!」