むかしむかし、ある街に優しい少女がいました。
彼女は困っている人をよく助けてくれたため、街では人気者でした。
彼女は怪我をした人を治したり、泥棒を捕まえたり、いじめられている人を守ったり、迷子になった子供を家に帰してあげたり、いつも街の平和を守ってくれていました。
やがて数十年が経ち、彼女の命は尽きました。
彼女の強い思いは亡くなった後も、『レインボーダイヤ』として街の人達の手元に残りました。
その優しさ、強さ、そしてみんなを分け隔てなく愛した慈悲深さを讃え、人々は少女をこう呼んだのです。
『生命のヒーロー』と・・・。
そして、年老いた彼女の遺志を継いだ3人の弟子が、レインボーダイヤにあった13の力を、秘宝として形にし、各地に散りばめました。
その秘宝はそれぞれ違う場所に暮らす人々が手にいれ、大切に持っていました。
やがて更に何百年が過ぎた現在。
レインボーダイヤは失われ、世界各地に魔物が現れました。
秘宝を持つ12人は2代目の『ヒーロー』として、再び動き出しました。
周年映画からヒントを得た、スピンオフ(のような)作品。
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目次
We are hero
むかしむかし、ある街に優しい少女がいました。
彼女は困っている人をよく助けてくれたため、街では人気者でした。
彼女は怪我をした人を治したり、泥棒を捕まえたり、いじめられている人を守ったり、迷子になった子供を家に帰してあげたり、いつも街の平和を守ってくれていました。
やがて数十年が経ち、彼女の命は尽きました。
彼女の強い思いは亡くなった後も、『レインボーダイヤ』として街の人達の手元に残りました。
その優しさ、強さ、そしてみんなを分け隔てなく愛した慈悲深さを讃え、人々は少女をこう呼んだのです。
『生命のヒーロー』と・・・。
そして、年老いた彼女の遺志を継いだ3人の弟子が、レインボーダイヤにあった13の力を、秘宝として形にし、各地に散りばめました。
生命の秘宝、『レインボーダイヤ』。
勇気の秘宝、『大空の剣』。
愛の秘宝、『夢見る首飾り』。
知性の秘宝、『クィーンブック』。
情熱の秘宝、『太陽のランタン』。
心の秘宝、『オーロラブレス』。
治癒の秘宝、『癒しの杖』。
友情の秘宝、『友達のペンダント』。
絆の秘宝、『キラメキの懐中時計』。
執念の秘宝、『チタンシールド』。
希望の秘宝、『パンドラボックス』。
真実の秘宝、『本物を写す鏡』。
慈悲の秘宝、『海賊の宝冠』。
その秘宝はそれぞれ違う場所に暮らす人々が手にいれ、大切に持っていました。
今でも秘宝は、その人々が守り続けているのだとか。
それから時は流れ、現在。
ホタル「パパ・・・大丈夫?」
ダイオウ「あぁ・・・。なんとかな。だが、レインボーダイヤは盗られてしまった・・・」
ホタル「そんなこと言ってる場合じゃないわ。こんなに怪我して・・・あいつらなんだったのかしら」
カラフルピーチと出会い、レインボーダイヤを悪用しない約束で、それを守り続けることにしたダイオウ親子。
しかし、何者かにダイヤを奪われてしまったらしい。
そこへ少女がやってきた。
少女「ホタル、一つだけ宝物が残っていた」
ホタル「え・・・?」
少女「これ・・・『夢見る首飾り』は、ホタルが持っておくといい」
ホタル「私が・・・?でも、こんなの守れないわよ」
少女「大丈夫。いいかホタル、よく聞いてくれ」
ホタル「うん」
少女「私とホタルで、レインボーダイヤを取り戻すんだ。その首飾りがあれば、きっと大丈夫だ」
ホタル「これ、何なの・・・?」
少女「これは・・・『生命のヒーローが残した秘宝』さ。私も持っている。共にヒーローとなり、ダイヤを取り返そう」
少女は勇ましい笑顔を浮かべた。
最後まで見てないから、あの親子がどうなったんかわかんねぇ・・・。
なこちゃん教えてくれぇ
prologue
一方、カラフルピーチのシェアハウスでは。
ゆあん「じゃぱぱ〜!これ!見て!」
じゃぱぱ「どしたのゆあん」
カラフルピーチのメンバー、ゆあんが持ってきたのは新聞。
海賊の一味は精神的ケアを受け、刑務所で罪を償い、本来より短い期間で出所したらしい。
そして現在は、正義の海賊団『オーシャンパイレーツ』として、海の平和を保っているのだとか。
じゃぱぱ「そうか・・・ほたるもダイオウも、ちゃんと変われたのかな」
ゆあん「だといいよな」
じゃぱぱは何気なくテレビを付けた。
その瞬間、テレビの画面は恐ろしい現実を映し出したのだ。
アナウンサー「緊急速報です!世界各国に謎の怪物が現れ、破壊活動を始めています!専門家は、その怪物に角が生えていることから、『鬼』と呼んでいます。現在死者はいませんが、重軽傷者は合わせて500万人を超えています!」
見覚えのある姿。
じゃぱぱ達が何度も戦い、激闘の末に勝利した、忌まわしきあの存在・・・。
じゃぱぱ「こいつら・・・リア鬼の鬼達だ!」
全員「はあああああ⁉︎リア鬼の鬼が現実に⁉︎」
カラフルピーチのメンバー達は、テレビのニュースの話を聞いた途端、信じられないという顔で叫んだ。
じゃぱぱ「間違いない。あの時映ってたのは、三つ目の黒い鬼と骸骨の鬼だけだけど」
のあ「それ、相当やばいんじゃ・・・」
たっつん「どうするん⁉︎」
じゃぱぱ「もちろん戦うしかないよ!でも・・・ここは現実だし」
戦うと言っても、マイクラの世界じゃあるまいし、死んでしまうリスクだってある。
動こうにも動けないのだ。
全員が考え込んだその時。
メンバー達の足元が、抜けた。
じゃぱぱ「・・・へ?」
素っ頓狂な声を出した直後、メンバー全員が落下した。
悲鳴をあげ、11人は真っ暗な穴の底へ、真っ逆さまに落ちていった。
気がつくと、じゃぱぱとのあの2人は、平原に飛ばされていた。
周りには木が何本かあるだけで、目立った特徴はない。
じゃぱぱ「何ここ・・・?」
のあ「異世界、ですかね?」
とにかくあたりを歩き回ってみる。
特に何もない。
じゃぱぱ「これからどうしよう?」
のあ「なんだかマイクラの世界みたいです・・・。木でも取ってみます?」
じゃぱぱ「そうだね・・・」
試しに木を殴ってみると、メキメキと音を立てて倒れてしまった。
じゃぱぱ「マイクラの世界・・・とはちょっと違うような」
のあ「でもライフゲージはありますし・・・変ですね」
2人は首を捻るばかりだった。
映画はマイクラで撮ってるけど向こうでは現実世界設定やから・・・
あーもーややこしすぎるわっ!