「ねぇ、“かくれんぼ”、しましょ?」
―いいよ
この一言が、『僕の世界』を変えてしまった...。
あいさんのホラー作品です。
尚、この作品は、自分のキャラを応募することが可能です。
ファンレターで、キャラの名前、性格、どうなる運命か書いてください。
提案者名は晒してもいいなら書いてください。
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目次
かくれんぼ、しましょ? #0
かくれんぼ。
それは、子供がする他愛のない遊び。
隠れ探して「みっけ!」と笑い合う。
―それとは、少し違う“かくれんぼ”をしませんか?
俺は優太。小学5年生だ。
「優太、今日も遊ぼー!」
『いいよ、流輝。』
流輝は俺の幼馴染。結構仲も良く、長く続いてる。
《《あの日》》までは...。
---
「っし、今日はこの“木霊のトンネル”通ろうぜ!!」
木霊のトンネル。
その名の通り、トンネルの中で喋ればこだまするのだが...。
叫んでしまうと翌日「行方不明者」、となるのだ。
最初の一人目から今までそうやっていなくなってきた「行方不明者」は全員見つかっていない。
少し怖いが、入るしか無い。子供の世界で「怖い」なんて言えばほぼ終わったも同然なのだから。
『いいよ、入ろうぜ。』
---
「うわあ、不気味ぃ〜!」
【うわあ、不気味ぃ〜!】
「ぎゃはは、こだましてやーんの!」
【ぎゃはは、こだましてやーんの!】
|アイツ《流輝》は遊んでる。俺は怯えてる。
だめだな、こりゃ。さっさと帰ろう。
「なぁ優太。」
...ん?
あれ、虫だ。
「えっ、虫!?ぎゃあああああああ怖い怖い怖い怖い!!早く消えてぇぇ!!」
『うっっさ!!!って、ぎゃあああああああ!!これ、蜂だァァァァ!!』
そして奮闘して数分。
「と、とっだぁ...」
『うん...ってあれ?』
俺ら、トンネルにいたはずなのに...。
「?どうしたんだよ」
『おい、ここって...どこだよ?』
「え?」
「あれ」
--- 「なんで駐車場にいるんだよ?」 ---
かくれんぼ、しましょ? #1
前回の“答え合わせ”
木霊のトンネルを覚えていますか?そう、叫べば二度と戻れなくなること。
彼らは蜂に対して叫んでしまった。もう、おわかりですね?
――彼らは、“行方不明者”となったのです。
「嘘...だろ...もうっ、もう、戻れねぇじゃん!」
『あぁ。俺らの一生は...ここで、終わるんだ...ッ...!!』
認めたくない。認めれるはずない。
なのに、なのに。実際に戻れた事例はない。
一般人の俺らが当然、例外を作り出せるわけない。
その現実を考えると、認めるしか選択肢はない。
「あーぁ、もう少しだけぇ、踏ん張ればぁよかったのにぃ」
『...!誰だ!?』
「あらぁ、反応だけはぁ敏感ですねぇ」
振り返れば、長い黒髪を持った...小学3年生くらいの子がいた。
俺らよりは年下に《《見える》》けど、俺らより年上に《《感じる》》。
どっちなんだ...?
「うふふぅ、貴方達も随分とぉ釣りやすいですねぇ」
「は?つ、釣る?おいっ、一体何のことだよ!!」
流輝が声を荒げる。
「面白い反応もしますねぇ。でもぉ、簡単にはぁ教えれないかなぁ?」
彼女は少し黙り込んだ。
空気もそろそろ冷えてきた、というところで口を開いた。
「あぁ、かくれんぼをぉ、しましょぉ?勝てたらぁ、教えてあげるしぃ、出してもあげるよぉ。」
―かくれんぼ。俺らがよく、遊んでたもの。
あのときは軽々しいかくれんぼだったけど、こんかいはちがう。
俺らの一生がかかったかくれんぼだ。
『...いいよ。流輝は?』
「俺は...ッ...うん、俺もする!!」
俺と流輝は少しの間見つめ合うと、小さくうなずいて女の方を向いた。
「ふぅん...友情ぅ、ねぇ...」
彼女が立った。
「つまんないのぉ。まぁ、私が鬼ねぇ。10秒数えるから、隠れておいでぇ」
俺らはかくれようとしたが、その瞬間絶望した。
--- 駐車場に、隠れる場所なんて無いのだ。 ---
「おい、どうすんだよ...」
『落ち着け流輝。多分これ、言葉通りのかくれんぼじゃないから』
「...?かくれんぼが、《《かくれんぼ》》じゃない...?」
『うん。隠すのは...』
--- 多分彼女が嫌ってる友情だよ。 ---
答え合わせはまた次回♫
かくれんぼ、しましょ? #2
答え合わせ
なぜ隠すべきものが「友情」なのか。
前回、彼らが見つめ合って頷いたのを見て少女はなんと言いましたか?
「つまんないのぉ」です。
おわかりですか?彼女が「友情」を忌み嫌ってることに気づいた優太は、
どうかくすのか。
とくとご覧あれ...。
「ゆ、友情を隠す?」
友達って素振りを見せなきゃいいだけだ。
つまり、裏切るっ!!
「...ななぁ、はちぃ、きゅうぅ、じゅうぅ。もう十つ数えたよぉ。...ん?」
『...これを、捧げます。』
そういって差し出したのは...俺に首根っこを掴まれてる流輝だ。
「おぃぃ!!お前、裏切りやがったなっ!?このっ、このぉ...!!」
「ほうぅ?面白いことぉしますねぇ」
興味津々に見つめた。
「大正解ぃ、100万点ぅ〜!!そのままぁ...」
少女は不敵な笑みを見せた。
「友情を潰して...!!」
人格が変わった。さっきまでの少女とはまた違う...。
「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ。いつつ、むっつ、ななつ、やっつ。ここのつ、とおつ...あれ?あとにこ、足りないねぇ。」
「そのにこに、あなたたちがなってくれる?」
―たましいかぞえ。
近くにあるたましいを数える遊び。
これは昔、ただのトランプで模して遊んでたのだが。
彼女のいうたましいは、本物らしい...。
答え合わせは、次回はないよ♫
かくれんぼ、しましょ? #3
「おいっ、優太っ、お前が先いけよ!!」
「はぁ!?なんで俺が...っ!!」
流輝に首を絞められる。
息ができない。死んでしまう...。
「かっ...はっ...!!」
唾とともに血を少量吐き出す。どうやら、俺は腹パンされたらしい。
自分に何が起こっているかさえ、わからなくなってくる。
それだけは避けたいと、ひたすら同じ、「息ができない」を考え続けた。
俺は、ハッと気付く。
―そうだ、おんなじことをすれば...。
俺はちょうど足が流輝の腹に届くくらいの高さだったので足で蹴ってやった。
「いっ...だぁっ!!」
ふらついた瞬間、抵抗が許された。
今すぐ首から手を引っ剥がして、今度は俺が抑える番。だけど、対策もしよう。
俺と同じような抵抗ができないよう、倒して足も押さえつけ、手は動かせないよう肘で抑える。そして首を絞める。
さっきよりも抵抗しにくい状況だ。
「ゔぉいっぐるっ...じいっ...!!」
流輝は半泣き。だが俺は絞めるのをやめない。
どうやら俺は、狂ってしまったらしい。
もはや優太じゃない。ただの快楽殺人鬼になってしまったようだ...。
「んふふぅ、いまここにぃ、新しい殺人鬼がぁ生まれましたぁ♪」
「まぁあ、後でぇ、...―けどねぇ...♬」
楽しみだわぁ、と呟いて少女は俺らの有様を眺め続けた。。