編集者:ナイト
学校にずっと馴染めずにいたリナとアオ。本当はもっと青春したい。友達がほしい。そんな2人が屋上で出会う。
月と太陽、2人の暗い世界も描きます。どちらが太陽でどちらが月か、あなたにはわかりますか?
※超不定期です
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目次
テスト返し
今日はテスト返し!アオとリナの点数は何点かなー!
「あーあ。もう遅いんだ。」
最高の気分だね。
○太陽の朝
「みんなおっはよー!」
しーんとした教室の中に私の声だけが響いた。今日もクラスメイト全員皆勤賞だ。みんなは私のことを睨んできた。ちょっとだけ悲しい気持ちになっちゃうけど気にしない。なぜなら私には彼女がいるから。
○月の朝
「おはよう。お母さん」
今日は平日。普通に学校がある。でも私が起きたのは午前10時。とっくに遅刻だ。でもお母さんはなにもいわない。いつもこの人は私に関して無関心だ。あーあ。学校行きたくないな。大遅刻で超気まずい。でも行かなければならない。なぜなら私には彼女しかいないから。
第一話 テストで勝負!
「アオー!おはよう!」
「おはー。リナ」
いつも通り屋上で待ち合わせ。アオと出会ったのは去年。屋上で話しかけられたのが初まり。今は、お互いクラスも学年も知らないけど一緒に屋上でごはんを食べる仲。でも詮索しないことにしている。本当はもっと知りたいんだけどね?それでもThe青春って感じでうれしいなあ。
「今日のテストどうだったー?」
アオのこんな何気ない質問すらうれしい。
「ん?余裕」
ミスった。思わずそのまま思ったことを答えてしまった。私の悪い癖だ。どうしようどうしよう。嫌な気持ちになってたら。アオにまで嫌われてしまったら、、
「へえー。面白いじゃん。私も結構自信あるんだよね。点数勝負しようよ。」
こんなところが愛おしい。大好き。そうだった。心配はいらない!こういうのには
「乗ってやるんだから。」
その一言を返すに尽きるよね。さらに、、
「じゃあ負けた方は勝った人の言うことを3つ聞くということでどう?」
条件をつけるのも忘れない。
「ふーん。いいよ。」
「結果発表は1週間後。約束だかんね!」
そして1週間後。テストが全て返ってきた。今日も屋上に集合する。アオはすでにいた。
「じゃあ、、結果発表と行こうか。」
「タイミングは合わせるよ」
「それじゃあ一斉にいくよ。いっせーのーせっ!」
アオの結果。499点
私の結果500点
「よっしゃああああ!!」
「リナ500点かよ。あと1点だったのに。悔しいー」
喜びを噛みしめる。本当にリナと出会えてよかった。こういう会話をするのがずっと夢だった。
「ちなみに順位は?」
「無論1位」
「おー。私も1位」
めっちゃ2人で笑った。
「じゃあ約束を果たしてもらおうかな。」
私達は来週末、水族館に行くことになった。
○太陽のテスト返し
「みんなおはようー」今日も返事は返ってこない。でもいいんだ。今日はテストの成績表が返ってくる。それだけでワクワクする。
4時間目まで耐え忍ぶ。それだけだ。
例え教科書がなくても、お気に入りのシャーペンがなくても、リュックが水浸しになっても、先生に質問に答えてもらえなくても別にいい。念願のテスト返しだ!!
先生はそっぽ向いて成績表を渡してくる。イラつきながらも受け取ろうとする。でもそれは私の下ではなく、別の女子の手に渡った。「あっ間違えちゃった〜ごめんね。てかまた1位!?すごいじゃん。おめでと!」クラス中に響き渡る。全員、殺意をも感じさせるような目で見てくる。
リーダー格の女子が近づいてくる。
一瞬の痛みが走った。
早くお昼にならないかな。彼女に結果を伝えたい。そして気づかないといいな。この足のことに。
○月のテスト返し
私が登校するとクラスが静まり返った。そしてコソコソと「あの人名前なんだっけ」などと話し始める。聞こえてるっつーの。今日は1時間目からずっといなければならない。少なくともお昼までは。なぜなら1時間目にテスト返しで、お昼は彼女に会いたいから。うちのクラスでは先生が最もいい点数を取った人を発表する。その人を目標に頑張ろうねということなのだろう。ずっと学年1のモテ男だという男子生徒が取っているらしい。だから先生が発表する時、私は耳を塞いだ。うるさくて、次の授業なんてとても受けられたもんじゃなかった。だから一旦家に帰って、もう一度お昼に彼女に会いに屋上にいくのだった。気づかれないといいな。成績表の名前の欄が塗りつぶされていることに。
2人とも天才だった件