リクエストをもらったものを含めた曲パロです!!
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目次
逋ス縺蟷ク縺【ホワイトハッピー/wrwrd】
なんか歌詞変えてるとこあるっす。(ちょまってこれって煽情?をちょまってここって戦場?にしたりとか、僕を俺にしたりとか)
ずびばぜん。
歌詞全然出てこんっす最初。
最後の方にでてくるっす。
ずびばぜん。(2回目)
喋ってる人も少ないです。
ずびばぜん。(3回目)
memory:0
俺は、捏島 孝之っちゅー名前の普通の高校生、、やってんけどなんか変な人に絡まれ中でな??なんか、「君には欲がないようだね」とか「その曇りきった瞳、きっと君はいい軍人になるよ、、」とかようわからん事ばっかり言っとるんよ。
それで、「なんですか?訴えますよ??」って声をかけてみてん。そしたらなんか手掴まれて1時間くらい車でどっか連れてかれてん。
そしたら戦場みたいな戦争しとーとこに連れてこられてさ。びっくりしたわ。
---
memory:1
「ちょ待ってぇや」
「ん?どうしたんだ?」
「ここってさ、戦争中だったりする??」
「そうだゾ??」
「はぁぁぁぁ!?!?!」
「ちょまって、ここって戦場なんやろ!?普通、一般人戦場に連れてくるか!?!?
死ぬかもしれんねんぞ!?しかも急に連れてくるもんやから誘拐かと思ったやん!誘拐やけど!!普通の誘拐とちゃうかった、判断違いやった、、」
「うるさいやつだなぁ〜ワガママ言うんじゃありません!!」
「お前にワガママなんて言ってねえよ」
てゆーか本当にさ普通こんな一般人(本人自覚無しタイプのイケメン)連れてくるか??
もういややわ、、もうなんか色々起こりすぎてたまにくらっと来るんよな、、
「もう倒れても死んでもいいから元の場所に帰せえ!!」
---
memory:1.5
「、、、ということで今日から仲間になった『コネシマ』だ!お前らちゃんと鍛えてやれよ!!」
いやなんか俺何も了承してないのにこうなったのなんでなんだろう???
「勝手が過ぎるんよあんたはさ、、」
こうため息混じりにすんごい怖いオーラ放ってるマフラー巻いた人はトントンというらしい。
なんか書記長様だーとか大天使トントンだーとかどうとか言われとった人。わけわからんわ
「なあなあ!お前どんな戦い方するん!?
俺お前が強くなったらいっぺん戦ってみたいわ!!」
なんかすげえキラキラした目で見てくるフード被ったやつはゾム。
味方最大の脅威とか言われてるらしい。食害しまくるぜべいべー野郎とか言ってたな。なんか鬱?って人やったかな。
「後、私はグルッペンだ。他に7人の幹部、軍医が1人いるから挨拶してこいよ☆」
「してこいよ☆じゃねえんだよ。
そもそも俺いつ了承した?お前らの仲間になるって言ったか??俺の家に帰してくれん?」
そう俺が言い放つとなんかすげぇ暗い空気になった。え、なんかダメなこと言った?
「すごい気に障ったらごめんな?
お前の家、まあ地域とか、親はな?
戦争で亡くなってん」
親が、死んだ?あの、虐待してくるあのクソどもが、死んだ?
「それ、ほんま?」
「ああ。だから俺らが保護することになった。
だから、そのかわり仲間にしようと決めていた。勝手なことと分かっては居るがお前のためだったんだ。どうしても孤児院には送りたくなくてな、、」
「、、し、」
「どうした?やはり、嫌だったか?」
「っしゃぁぁぁぁぁっ!!!」
なーんて俺が叫ぶとトントンやゾム、グルッペンが驚いたように目を見開きこちらをみる
その声を聞いたのか、なんかトルコ帽を被った髪の長い人やさっきの鬱とか、ショートカットにしてニット被ってるやつとか、とりあえずいっぱいきた。
「いやー!ほんまありがとうな!!あのクソ野郎どもに従わんくて済むんやな!!!
ほんまにありがとうなぁ!!」
「、、お前は親に何をされた、?」
「簡単に言って虐待やな。毎日やることを完璧にこなせないと殴られたり蹴られたり、髪を掴まれたり。ひどい日にはカッターで足刺されたことあったなぁ」
俺が昔のことをグルッペンたちに言えば
「よし!!お前ら!コネシマにあんま負担かけんなよ!!!命令な!!!」
『ハイル・グルッペン!!』
「よし!んーシッマでいいや!!!
シッマ!飯食うぞ!!!」
「よし!ゾムそのまんま行ったれ!!!!
食害はすんなよ!!!!」
「わかっとる!!」
いや、、俺、、俺の一人で生きれるようにしてきたプライドがっ、、甘えることを許さねえ、、
「いや、ええってそんな気ぃ使わんでも、、」
「だーめ!!初日ぐらいもてなしさせろ!!」
「でも、、」
「でもちゃう!!」
ああ、、折れる、折れるぅぅ、、
あ(諦め)コレ折れるわ。
「ね?今日くらいええやろ?」
「、、わーった!もうお前らの好きにすればええやん!!!」
折れました。
「そんじゃ食堂にれっつごー!!!」
「お、お〜、、」
---
memory:2
それからゾムの食害受けそうになってそこを
エミさんとかシャオロンが止めてきて、
そっから図書館でエミさんのおすすめの本を読んだり、オスマンの洋服選びに付き合わされたりして。
こんなに生きてて、命があることがどれだけ尊いことかわかった気もする。
命は重いただの荷物なんていう自分の勝手な妄想を、こいつらが破ってくれた。
いままでのいや〜な思いでも、こいつらが奪い去っていったような。
このまま、幸せな時間が続けばいいと思うけれど、こいつら、含め俺は戦争をする軍人だ。いつかは幸せも崩れるだろう。
、、お飾りの幸せでなければ、だけどな。
---
memory:2.5
あれから二年。俺は覚えが人より早いおかげですぐに幹部へと上り詰めることができた。
俺は最前線を任されることが多く、
人を殺していくことに快感を覚えるようになった。
「まだ、今は幸せやなぁ、後輩のショッピくんとか、チーノもきたしな。」
「どうしたんですかクソ先輩。静かに外見てるとか、らしくないですよ。」
「、あぁ、ショッピくん。考え事しとってん
少し、ほっといてくれ」
「わかりました。他の人たちにも言っておきますね。」
気の利く後輩は持つといいもんだ。
彼はよく俺の思ってることを読み取って、
最善の選択をする。彼は居ても効率に何も問題はないだろう。
それに、ゾムやシャオロンは接近戦も強い。
ロボロはいつも支持を簡単に短く、わかりやすくまとめ伝えてくれる。
オスマンやひとらんは外交官として、相手国との話をし、宣戦布告をしてきてくれている。
話術がえぐい。とりあえずえぐい。
グルッペンは、よくトントンに捕まってはいるが、戦略を立てたりと、戦争をするというとなると、こいつがいないとダメだ。
しんぺい神は、グルッペンや幹部の俺らの専属の軍医だ。
大体の傷は治せる。だからいつもお世話になっている1人だ。たまに添い寝するぞって脅してくるけど。
ショッピくんやチーノなどの新人組は
チーノは相手を騙し、隙をついて殺したり、
ショッピくんはライフルを使ったり、
ナイフを使い、遠距離も近距離もできる。
トントンは、グルッペンを脅せるくらい怖い。とにかく怖い。そんなトントンは、粛清剣を軽々と振るい、敵を次々と薙ぎ倒す。大体はグルッペンの護衛だが、やばい時は前線に出てきて援護してくれる。
大先生、、鬱先生は、遠距離。銃後だ。
後ろから的確な銃弾を放つため、前線にいる俺や、ゾムシャオにとってはすごくありがたい。
エミさんは、とりあえず爆弾魔。
というのは置いておいて、戦車の扱いがすごく上手く、いつも助けてもらってばかりだ。
そして、兄さん。
今、この基地にはいないが、何処か知らん場所でまあ、どんな国なのか、警備はどのくらいなのか、兵はどのくらいの量でどのくらいの強さなのか。そんなことを調べてきてくれている。お土産目当ての奴らも居るけど。
、、それに比べて俺はどうだ、、?
どんなことをして、誰の役に立っている?
誰の役にも立ってないし、俺のやっていることは、ほとんど他の奴らもできることだ。
今は幸せだと思う。
でも、
でも、
俺の命が、重くて足手まといになってるんであれば、
なんで俺は、
生きているんだ?
---
memory:3
特に何もない。
何かを思えば、感情が落ちることを覚えた。
たとえ、自分の隊の奴が死のうと、
悲しむことは何もない。訓練不足なだけだ。
最近、笑うことがなくなった。そのせいか、
基地の中は、いつも何処かジメジメしていて、
薄暗い空気が流れて続いている。
このまま、前のような、夢のような、あのときに、堕ちてしまいたい。
後悔を誰か教えて、、俺に後悔という感情を植え付けてほしい、、。
でも、そんなことをしたら俺の体がどうにかなってしまいそうで怖い。
「こんなこと、していいの、、?」
---
memory:
グルッペンが、死んだ。
戦争をふっかけられ、A国と戦争をすることになった。
そのとき、先手を打ったのはA国だった。
咄嗟のことに守る体制に入れはしたが周りのことを見ていれなかった。
銃声が一気に鳴り響き、どこか負傷していないか確認した。かすり傷ひとつもなかった。
嫌な予感がした。
全ての弾は、グルッペンへと向けられたものだった。
、、戦争に敗れた俺たちは、もうどこに行けばいいか、何をすればいいかわからなくなった。
トントンやオスマン、ロボロひとらんはグルッペンの後を追い自殺。ゾム、シャオロンは、
「お前があのとき動いていれば」
と内ゲバをし始め、段々とヒートアップしていき、2人とも、最後には味方であるにもかかわらず、敵を殺すかのような殺気で殺し合い、死んだ。ショッピくんやチーノは、生気を失い、簡単に他の国の者に殺されてしまった。
ぺ神や兄さん、エミさんはどうしているかは知らない。インカムやスマホやいるものを全部置いて行ってるから、自殺しに何処かへ行ったのだろう。
「そこらじゅうに謎の肉が転げ落ちてる、、」
「そやねぇ、、なぁシッマ」
大先生こと鬱は、俺と一緒に死ぬまで居ると約束してくれた。
「どしたん、大先せ、!?」
急にほっぺを掴まれ、顔を強引に大先生の方へと向けさせられる。
ー今僕、どんな顔、してる?
、え?
「泣い、てるで、、?」
「そっかぁ、そっかぁ、、
ねえ、シッマ、約束破っても、怒らん?」
「、、死ぬってこと?
別にいいよ。破っても」
「、ありがとう」
そう一言残した彼は、自らの左側にナイフを突き刺し、夜の青に、赤い絵の具を塗るように血が飛び散り、死んでいった。
「残っているのは俺だけか、」
そう、ほっぺについた生温かい赤いモノを拭いながら言う。
「生まれつき、才能もなかった俺が、
選ばれたんだ。なんでだろう、あははっ」
「そもそも、なんで俺を救ってくれたやつを守れなかったんだ??そんなの幹部失格やん、」
口に出そうとしなかった言葉がどんどん涙と一緒に溢れてくる。
「なぁっ、俺も、俺も連れてってぇや、
寄り道なんてしないで、迎えに来てや、
お前らのおかげで、大切だと思えた俺の命をっ、一等賞を奪ってぇやっ、、もう、頭の中おかしくなるんよ、お前らがいないと、何も楽しくない、全部想像できることが起こる、そんなんつまらんよ!!!」
「、、所詮愛なんてものは、ガラクタに過ぎなかったのかもしれんな。
でも、お前らといた時間は、愛よりも命よりもかけがえのないものになったんやで。
だから、お前らから貰った愛以外、壊れてしまえばいいんだ。愛なんて、あいなんて、哀なんて、、。」
、、、なぁ
1人で死ぬのは怖いんよ。やからさ、ワガママになるかもしれんけどさ。
俺の一等賞を奪いに来てぇや。
お前らがいないと、俺の一等賞はあっても意味ないねん。
やからさ、待ってるで。
たとえ100年待つことになろうとも、
約束の場所でお前らを
いつまでもいつまでも、待ち続けるから。
[、、記憶はここで途切れている。]
語彙力無さすぎて笑いました。
誤字あってもスルーしてねぇ♡((きも
別の曲パロとかも書いて欲しかったらファンレで送ってくれると嬉しいっす!!
多分来ないけど!!!
ぐっぱいまる!
シンセカイ案内所/wrwrd
人力聞いてたら思いついたやつです(
リクエストいっぱいきたんでちょっと嬉しくて禿げそうです。
今考えてる小説書いて投稿したら書き始めます!相棒組ですけど、今回はut先生メインかと()あとknさんの名前については、勝手に考えたものです。きにしゅるな☆
一応grさんとかtn氏も出てくる予定です。
___何か知らない足音が聞こえる。
素足て歩いてるような、柔らかい足音。ここは草むらのようなところだろうか。
「目ぇ、覚めた?」
足音の正体は金色の髪をしてて、水色のマントを羽織ってる人。
「…ここは?」
「俺の城の庭、だけど他の奴らは知らない。
俺だけの孤独な城」
「城?お前は貴族かなんかなん?」
城と言われ、僕はそう目の前の奴に聞いてみる。
「せやで。お飾りとして育てられた出来損ないの貴族や」
やはり貴族だったか。ここはどうやら僕の知らないセカイらしい。
「…"出来損ない"か。」
「なんや、お前も俺を馬鹿にするんか」
「助けてもらって、名前も知らん奴なんて馬鹿にする気もでてこんわ。」
「せやな、名前教えとらんかったわ。
俺は…本名は嫌いやからコネシマって呼んでくれや」
コネシマ、ね。異世界人感半端無いわぁ
「僕は鬱、前は鬱先生とか、大先生とか呼ばれとったで。よろしゅうな」
「よろしくな」
こうしてコネシマと生活することになった。
僕はこのセカイから出ることはできないのか?
それならばしっかり言っておこう。
おはよう、シンセカイ。
---
それから、シッマに部屋をいろいろ教えてもらった。その中でも一番気になったのは、シッマの部屋に、王冠やらすごい高そうなネックレスやブレスレット、時計、ピアスや指輪がそこらじゅうに蹴飛ばされたように散らばっていた。
「…嫌いなん?」
「?なにがや?」
「王冠とか、ネックレスとか、」
「あれはなんか、親たちが他の国とうまく行ったときに俺にくれたんだ。でも最初はご褒美だと思ってたからよかった、けどただ俺をもっとここにいさせよう、元気にいさせないとって言う考えだっただけで。」
ご褒美か。僕だったらまんまと釣られてずっと居るかも。ご褒美大好きやもん
「やから俺死にたい」
「は?いやいやまてまて、まだ会って何ヶ月しか経ってない俺が言うのもなんだけど、
まだ俺は生きててほしいなぁ、って…」
「そうか。大先生は優しいなぁ」
そう言ってシッマは小さく、少し頬を赤らめながら微笑む。シッマの心はまだ満たされないのだろうか?
「そういや」とシッマが何か思いついたように話し始める。
「大先生って街に行ったことあるやろ?
俺を連れてって案内してくれへん?」
「国の王子が街に降りてええん?」
「ええやろ!」
「どうなったって知らんからな?」
「大先生と一緒ならなんだっていいよ。」
お、嬉しいこと言ってくれるやん。
「そか。じゃあ行こ〜!」
「お〜」
---
__その時、僕は知らなかった。シッマが行方不明扱いされてることを。__
『第一王子!!どこへ行かれていたのですか!!ずっと探していたのですよ!!』
シッマが、行方不明だった、?
「五月蝿い。俺の好きに生きさせろよ…」
『そうはなりません!!マリン家として、あなた様が必要なのです!コーネリアス様!』
「その名前で呼ぶな!!」
「…シッマ?」
小声でそっとシッマの名を読んでみる。
あいつは焦ったような顔をしていたが、一旦落ち着いてから話し始めた。
「先に一つ言っておくな。」
「うん」
「会えなくなるかもしれん」
そう言われた瞬間に、時間が、世界が止まったような気がした。
「それ、冗談よな…?」
「冗談やないで。」
やだ、やだ、いやだ!!!シッマがいなくなったら僕はどう生きていけばいいんだろうか?
「でも、約束してほしい。
もしも、大先生がこのまま、死ぬのならば、
2週目は絶対幸せになってこい。そして、
俺のところまで上り詰めろ。」
そんなこと言われたらさ、泣きたくなっちゃうんだよ?人間ってさ。
「来世」か。あるといいなぁ、もしもあって、行けたとしたら、シッマと普通に2人で暮らして、2人で人生を終わりたいなぁ。
「じゃあね、シッマ。また2週目で」
「おう!約束やで」
口だけじゃない、固い約束を。
---
『王様、第一王子様を連れて参りました。』
『入れ。』
『失礼致します。』
俺は、大先生と別れた瞬間から、死のうとは決意していた。アイツと2周目に行くことを約束したからだ。何も考えず、感じず演りとおせばいいと思った。
『さて、コーネリアスよ。あの男は誰だ?』
「何もお答えできません」
『ならば変えよう。お前はあの者に何をされた?』
「何もお答えできません」
『コーネリアス!殺されたくなければ答えろ!
お前は、あの者とどんな約束を交わしたのだ!!』
「お答えできません。父上。」
俺がそう軽く嘲笑うような感じで言えば、そいつは顔を真っ赤にして俺を殺せと兵に命令した。
『言い残すことだけは聞いてやろう』
なんて余裕ぶっているんだろうか?
俺がいなくなったら、お飾りがいなくなるんだよ?馬鹿馬鹿しいわ。
「そうですね。では一つ。」
『なんとでも申すが良い。どうせ死ぬのだ。』
「お前らは底辺以下の屑だ。人を物として扱うことしかできない屑だ!!俺は死んで、あいつと出会ったら、お前らを殺しに来る。
宣戦布告だ。そのもう年老いて空っぽになった頭に、よく叩きつけておきな!!」
『〜〜っっ!!早くそいつを殺せっ!!!』
そう言って、マリン・コーネリアスの人生は幕を閉じた。
これからは俺、コネシマの人生だ。
--- おはよう、シンセカイ。---
一旦切ります!ファンレターあれば続き書きます!なければ自分書いてそのまんまにします!
ぐっぱいまる!
シンセカイ案内所ⅱ/wrwrd
続きです!前回は、knさんとut兄さんが
約束した"2週目"に行くために、それぞれのやり方でタヒにましたね。
彼らは、約束通り2週目に行けるのでしょうか?そして、出会えるのでしょうか?
誤字あっても許してね☆
ー起きて。ー
五月蝿い。
ー目を覚ましてぇやー
このまま消えたい。だまれ。
ー僕は死なれちゃ嫌だな。約束したのにさ。ー
約束、か。俺は苦手なんだよなそういう約束事。
ー2週目で会うって約束したやろ?なぁシッマー
その名前、知ってるのは大先生くらいやな、
お前は誰や?
ーそうだね。知りたいなら目が覚めた場所から北東に進んだ森の中にいるよ。探してごらん。ー
行くか。
「ここは…」
オンボロとも、アタラシイとも言えないような、普通の家だ。本当に生まれ変われたのだろうか。だからといっても目線が少し低い気がする。
「…18くらいか。」
『聖羅、起きた?』
聖羅とは俺のことだろうか?
「うん。起きたよ"母さん"」
『そう。今日は森に行くの?』
今、意識しなくても母さんと口から出たということはこの目の前にいるやつは母親か。
「うん。ちょっと行ってくるね。」
『気をつけて行ってらっしゃいね。』
「うん」
---
「ここか。すっごい暗いけど平気なんかな…」
すごいゲームに出てきそうな禍々しいオーラが出ている森に来た。この中にあいつが居るのか?ならば行くしかないだろ。
「待ってくれ少年。」
「?俺か?」
「ああ。君はここで何をしてるんや?」
なんというのが正解だろうか。正直に声に導かれてここに来たというべきか?それとも遊びにここへ来たというべきか?
「声、声が聞こえた、からここに来たんや。
信じてもらえんかもしれんけど、転生してきてん。」
そう言えば目の前の2人は顔を見合わせ、話し始める。
「君の言ったことを信じよう。
私はグルッペン。隣にいるこいつは護衛のトントンだ。よろしくな。」
「あ、え〜と…」
「?どうしたのだ?」
聖羅という名前で名乗るか、コネシマという名前で名乗るべきか、どちらだろうか。
なぜだか、この選択は間違えてはいけない気がする。
「コネシマ、俺の名前はコネシマや。」
「コネシマ、どこかで聞いたことある気がするな…」
「あれちゃうか?大先生が言っとったやつ。」
「あ〜確かに言ってた記憶あるわ。」
「お前ら大先生のこと知っとるん?」
俺はその名前が出てきたことに疑問を持ち、2人に聞いてみる。
「知ってるも何も、俺らの軍の幹部やからなぁ。」
ああ、転生する世界を間違えたかもしれない。だけど、大先生に会えるチャンスを逃すわけにはいかない。
「連れてってくれへんか?大先生に会いたいんや」
「いいゾ!」
「ちょ、グルさん…」
「こんな面白いこと、もうないかもしれないだろ?それなら今体験しといたほうがいいだろ!」
「はぁ…まあええけど。それじゃあコネシマ
ついてきてくれ。」
「おー」
---
「あ、グルッペンさんお帰りなさい。
…後ろの人は?」
「コネシマだ!仲良くしてやってくれ!」
さすがに初めましての奴に警戒心はゆるくないか。鍛えられてんなこの軍。
「ふーん…ショッピっす。」
「コネシマや。よろしくな」
簡単な自己紹介と挨拶を交わす。
そしたら後ろから「初めまして!私はエーミールと申します。」とエーミールさん?が出てきた。
「おぉ、俺はコネシマや。よろしk」
「コネシマ!?もしかして、気に障ったらすみません。
100年前に、王家に逆らった第一王子の、
マリン・コーネリアス様、ですか??」
なぜその名前を知ってるのだろうか??その疑問で頭の中がいっぱいになった。
俺のセカイは、ここでまた幕を閉じるのか??
せっかく会えるかもしれなかったのに?
「なんで、その名前を、知ってるんや…?
その名前は、大先生にしか教えとらんはずや、なん、で…?」
「コネシマ、落ち着け」
「なんで知ってるんや?グルッペン達ももしかして知ってたんか?だったら今すぐその名前を忘れてくれ、頼む、頼むから。俺の幸せを壊そうとしないでくれ、殺さないでくれ…」
「シッマ!!」
焦っていた俺に、慣れ親しんだあだ名で呼んでくれた彼、鬱が来た。
「…何か、シッマに言った?」
「大先生、詳しく話してもらおう。
そこに居るコネシマのこと、そしてお前のことだ。」
「シッマ、話しちゃってもいーい?」
と優しい声色で彼は俺に小声で落ち着かせるように話しかける。
「どうせバレるだろうし、話してええよ。」
「わかった。」
「ありがとう。」
何度その言葉を聞いただろうか。
俺は、彼のいうことをなるべく肯定したい。
けれど、一回でいいから俺の考えにもYESと言ってほしい。
いつか彼が危ない目に遭いそうだから。
---
「じゃあ話すね。」
__100年前__
エルダー王国には、誰もが美男だと答える、第一王子がいたそうです。彼は、いつも孤独に誘われていました。誰も愛してくれず、誰も愛せなかったからです。
そんななか、彼に一つの希望が降り注ぎます。
片目を隠した少年が彼の城の庭に寝ていたのです。まるで、空から降ってきたかのように。
それから彼らは仲良くなり、初めて王子は人を愛することを知ったのです。
ですが、その愛が壊れるのもすぐ。
彼らは王様に目をつけられてしまい、王子は王様の手で殺されてしまいました。
片目を隠した少年は、一人で人のいないどこか遠くへ走り続け、王子の瞳のような澄んだ青の海へと飛び込み、死にました。
彼らは死ぬ前に約束しました。
「また2周目で会おうってね。ざっとこんな感じやね。そういえばシッマさ、王様に殺される前なんて言ったの?」
「ん?あぁ。えっとな
お前らは所詮人を物としか扱えないクズだ。
俺が転生したら、お前を何としても殺すみたいなこと言ったで。」
「うわ強いなシッマ」
大先生が話した過去から、話をどんどん広げ、過去の話を2人でする。
「えーと、じゃあお前らは、100年前からここに転生してきたってこと?」
と、緑のフードを深くかぶったゾムが言う。
「すごいおとぎ話みたいやな〜」
「それ詳しく聞かせてほしいめぅ!」
とシャオロンや、オスマンが続々と口を開く。
「なぁ大先生。」
「どしたん?シッマ」
「また案内してって言ったらさ、」
「…うん」
「怖くて逃げる?」
「…」
図星のようだ。きっと大先生は前世のことがあったから、俺をどこか知らない場所に連れて行くのは嫌なんだろう。
「シッマが、シッマがどうしてもっていうなら、僕はどこでも案内する。多分、シッマが行くところには、僕もついて行く、と思う…」
「そっか、ありがとうな。」
「話は済んだか?今日はコネシマも大先生も疲れてるだろう?昔のことを思い出させて悪かったな。休んでくれ。」
「グルさんあんたは資料終わってないんでまずそっちですよ?」
「ハイィィ…」
---
「シッマ、中途半端な俺でごめんなさい」
そうやってドア越しに彼へ話しかける。
「別に、中途半端な大先生が嫌いなわけじゃないで。」
「でも中途半端ってできることができないんだよ。
すごく醜いんだよ…?」
僕は本当にそう思う。僕が醜いせいで、本当は輝けるはずだったシッマは輝けなかったんだ。
「俺と一緒に、精一杯輝けるように頑張ればええやろ」
心の声が漏れていたのだろうか。僕は、きっと輝けない。そもそも、輝こうとしなかった。
きっと無理だから。
「まだ2週目は始まったばっかりや。それに、たとえ周りが怖がろうとも、俺の中で大先生はスターなんやで。心配せんでもええよ。」
そういうシッマは笑っていた。不恰好な笑顔を作って。
あぁ、僕のせいでお前はもう昔みたいに笑えないの?
「下手くそな笑顔…」
「大先生こそ、泣いてて格好悪いで、」
「んふ、どっちもどっちやんけ。」
「せやなぁ。」
僕は、昔も今も、ろくにシッマと目を合わそうとしなかった。だって、顔で人が何を思ってるかわかるから。シッマが僕のことをどう思ってるのか理解するのが怖かった。でも、今世は、少し人と目を合わせられるように頑張ってみてもいいのかなぁ
「大先生。」
「どしたん?シッマ」
「俺、どんな顔してる?」
「…笑ってる?」
「ハズレ。泣いてるよ。
無理しない程度でいいから、頑張らなくていいから、人と目を合わせることを意識してみて。少しなら、変わるかもしれんから。」
やっぱり、シッマには何もかもがお見通しなのかもしれない。
「ありがとう。相棒」
「おう、いつでも相談しろよ。のるからさ」
「うん」
相棒に頼るのも何回目だろうか?今までずっと頼っちゃいけないと思ってた。でも、案外、人に頼るのは悪くないかもしれない。
ちゃんと相棒を知ろうとしても、いいのかもしれない。
ファンレターあったら最終回書きます。
シンセカイ案内所ⅲ/wrwrd
僕は、相棒のことを昔からいたから知ってるものと思ってた。でも違った。
「ねえ、シッマ。」
「どしたん?」
「僕さ、シッマのことよく知らなかった。だからさ、いろいろ教えて?」
「いろいろってなんや?」
「んーなんだろう」
聞いてみたはいいが、詳しく何を聞くか考えていなかった。
「ふっ、なんやそれ。」
「じゃーあ〜、シッマ、今何したい?」
「今?大先生と居れればいいや」
「んーだめだなぁ…」
きっと、彼は望まれたいのかと時々思う。
「じゃあさ、死ぬときに誰かと一緒に死ねるとしたら誰と死にたい?どんなふうに死にたい?」
「大先生と一緒ならどんな死に方でも。」
「僕のことめっちゃ好きじゃん。シッマ」
「好きというか、一番安心できる人やな。」
ああ、心のどこかで今安心した。
僕が一番シッマの心を支えられてるんだって。
「じゃあさ、今、死にたい?」
「んー…大先生と楽しく暮らして、幸せになれたら死んでいいや」
「そっか。じゃあ約束する」
「なにを?」
彼の夢を叶えるため、彼が幸せに逝けるために
僕は君の我儘を何個でも聞くよ。
たとえどんなに僕が嫌な願いであろうと、君が望むんであれば。君が、否定してほしいなら。君が肯定してほしいのなら。
ー何か銃声が響く
僕は何かしらの痛みに耐えながら言う。
「お前が何回も「案内して」って言ったら僕はその言葉をいつか否定することを約束するよ」
僕は初めて君と目を合わせた気がする。
君はすごく誰もが欲しがるような、嫉妬するような美しい宝石を輝かせながら溢れる涙を拭いながら、声を上げず、静かに泣いていた。
「大丈夫。落ち着くまで、気がすむまで泣いていいよ。僕はずっと居るからさ」
「大先生、死なないで、置いていかんとってぇや、頼むから、返事してや、なあ
大先生、聞こえてるならさ、俺の命を、一等賞を____
---
ぱたん。といい音をたてながら本を閉じる。
いい加減な妄想もこれくらいにしてほしいもんだ。でも、これが本当にあったことなのならば、俺たちは3回転生してることになる。
「不思議なお話だったね。」
「変な本読んでへんでテス勉しろや〜?」
「へいへい。」
「ただでさえお前転校してきたばっかやろ?勉強急いだ方がええで。」
今度は、僕がお願いしてもいいよね?
一生にいくつかの願いさ。聞いてくれるよね優しい君なら。
「今更やけどさシッマ」
「なんや?言うてみぃや」
「案内してくれへん?」
そう僕が言えば、シッマは懐かしむような顔で、心底嬉しそうに微笑んだ。
「そのかわり、ちゃんと案内代は頂戴な。」
「ふっ、OK.k」
「thank you.d」
読んでくださってありがとうございます!!!
完結でございます。
最後の本のknさんのセリフは前のホワイトハッピーをみるとわかるかもしれませんね〜。それではぐっぱいまる!
(リクエスト書き始めます!)
NEXTNEST/Buddies
knさんの方性転換させちゃってるっす。それと一人称も変わってます。だんだん戻ります。(性別以外)曲パロです。
誤字見つけても許してね!!!
嫌な方は回れ右!!
コンコン、と小さいノック音を立てる。
そんな音を聞いた自分はドアを開け、目の前にいる人と話す。
その人は、「ご機嫌いかが?」など、丁寧な口調で話を進めていく。
「それより、なんの用で僕の家に?」
「いえ、貴方見た目も声も、性格もいいじゃない?話しててとても楽しいし。だから私の経営してるキャバクラで働かない?」
「…お誘いは嬉しいですけど、少し考えさせてください。」
僕は、自分の居場所を探しているけれど、今まで行ったところは全部ダメだった。
こんな自分は世界に一般人として溶け込めているか?
そんなことを考えながら自分の部屋のドアを開ける。ぼーっとしながら鏡の前に立ち、手をそっと添える。
「僕は今何がしたいんだろう…」
キャバクラか…そこに行けば、自分を少しでもいいと思ってくれる人は現れるだろうか?
コン、コン、コンと机の上、指でリズムをとる。自分がそんなところで人とまともに話せるだろうか?服とかは慣れるまで時間がかかるだろうが大丈夫なのか?
「悩んでても何も始まらんよね…」
決意した自分は、明日、そこで働くと言ってみようと思い、ベットの中へ飛び込んだ。
そういえば、とずっと何か気になっていたのはなんだろうと思い、また考える。
「あ、明日の天気、」
天気くらいなら、どこでも見れるし誰でも知ってる。けど僕のことを知ってていつでも僕のことを見てくれてる人はいる?
「…考えても意味ないや」
---
「僕、キャバクラ?で働いてみようと思います」
昨日考えに考え、決めた答え。
自分の新しい世界はどんなところなんだろうと思いながら人の後ろをついていく。
「ここよ。皆、集合〜!」
『どうしたんですか店長〜?』
『え、後ろの子めっちゃ可愛い〜!』
『それな!?どうやったらあんな可愛くなれるんだろ…』
『あの髪型美人じゃないと似合わないよね〜…』
「自己紹介してくれる?」
やっぱり自分はこんな賑やかな場所は苦手かもしれない。でも、いつまでもうじうじはしてられないよね。
「捏島 羽衣奈と言います。よ、よろしくお願いします…」
『じゃあ君のあだ名きょーから〜んー
男の子っぽくなっちゃうけど、そのまま「コネシマ」でよくね〜?』
『てかもう男装してもらう?』
『キャバクラなのに?』
『裏方回ってもらお〜』
自分の追いつけないところで話がどんどん進んでいく。どうしたらいいだろう…
何もできない自分を恨みながらセンパイ達の話を聞いていく。
『じゃあコネちゃんきょーから裏方お願いするね!こっちの方が人数足りなくなったら出てきてもらって〜』
「決まったかしら?そろそろ開店するわよ?」
話し込みすぎていたのか、もう夜の19:00を回りそうである。店の外には何人かの人がもう待ち構えている。
「じ、じゃあ、裏に回りますね」
『呼ばれたらおいで〜』
ぱたん。と音を少し大きくわざとらしく立てて制服は着替える。まだスーツなだけマシかもしれない。
『あっ!○○さん!!ちょっとお待ちくださいね〜!今日入ってきた新人の子がいるんですよ!』
もうすぐに出番が来てしまったのか、などとため息をつく暇もなく腕を引っ張られ、連れていかれる。
『コネちゃん似合ってるよ!本当に男の子みたい!男の子だったら惚れてたかも〜』
自分は昔から髪を男の子のように短くしていた。周りからは「伸ばさないのって女の子のくせに変だね」と言われ続けてきた。けれど、褒められたのが嬉しくてここにいてもいいかもと思った。
「あ、君が新人の子?ふ〜ん…男の子?女の子?どっち?」
「あ、わ、私は女です…」
「緊張せんでもいいよ。僕は鬱。よろしくね。あ〜、何て呼べばいい?」
「コネシマです。なんとでも呼んでくだい。」
はじめての事にいろいろ驚きながらも自分は鬱さんに話していく。
「へ〜僕、一目惚れしたかも」
『やばくない!?今までで鬱さんに恋した人はいっぱいいたけど鬱さんが恋した人は初めてだよ…』
『ね…コネちゃん美人だからわかるけど。
流石にムカつくわぁ…』
センパイたちが後ろでブツブツ呟いてるのを僕は気に留めず、いま鬱さんに言われた言葉を頭でループする。
「一目惚れ…?」
「そ。一目惚れ。」
「なんで僕なんか…」
「君、一人称とか僕なんだ。もっと好きになったかも」
焦りすぎて出てしまった元の一人称も鬱さんには聞こえていたようで。ちょっと嫌かなと思ったけどそれも逆効果で。
『ちょ、一回店閉めます!すいません出ていってください!!』
センパイが鬱さん以外のお客さんたちを追い払うように外に出していった。
『…じゃあ鬱さん、聞きますね。』
「なにを?」
『コネちゃんのこと、本当に一目惚れで好きになりました?前から知っていたとかないですか?』
「ないよ。本当に一目惚れやって。」
『コネちゃん…コイツのどこがいいんですか?』
「君らのそういう性格がなさそうなところ。」
『っ、!じゃあコイツの本性暴けばいいんですね!?』
そうセンパイが言えば僕の方を向いてワインのビンを持って僕を殴ろうとした。そのビンは僕に直撃___することはなく、僕はなぜか意識していないのにも関わらず、反射的に避けてセンパイを足で床へ倒した。
「っ、ごめんなさいセンパイっ!」
『お前、ふざけんなよ!!お前なんか消えちまえ!お前が来たせいで!!あたしが鬱さんに一番近かったのに!!』
やっぱり、神様は自分に味方してくれないようで。
「ふ〜ん。コネシマって言ったっけ?」
「あ、はい…」
「全然タメでいいよ。」
『んなっ!?』
「ちょっと君は黙ってて〜」
鬱さんに名前を呼ばれた自分はどう返したらいいかわからず、今すぐにここから消えたいという思いでいっぱいになった。
「僕ね、コネシマのこと本気で好きになっちゃったんだ。だからさ、
僕と一回付き合ってみない?」
と鬱さんに言われながら、ほっぺに手を添えられる。いきなりのことに自分はつい「わっ、」と声を小さく出してしまう。なぜか嫌な感じはしない。むしろこのままがいいと思ってしまうのはダメなことだろうか?
「ほっぺすべすべ〜いいな〜。」
『はぁ!?なんで、なんでそんな奴が、っ
所詮は顔なの!?ねえ!!』
「うるさいなぁ〜。
コネシマって、ほっぺ触られたらそんな反応するんだね〜。可愛いじゃん」
大声で正気に戻った自分は、鬱さんに言われた言葉を思い返す。
付き合う…?可愛い…?自分が?
前にも似たようなことがあった。何回も何回も。見た目だけで判断され、自分の性格が良くないと分かると追い出して、傷ついて、その繰り返し。もう、怖いくらい経験しているのに、まだそばに置いてほしいと願ってしまうのは、帰る場所を探しているからなのかな?
「僕は、怖い。正直言って、貴方と付き合うことが怖い。」
「どうして?」
「また僕の性格がバレたら、捨てられるんじゃないかと思って」
「大丈夫。よっぽどのことがない限り、いや
絶対君を、コネシマを捨てたりしないよ。だからさ、付き合って」
一度だけ、一度だけなら、この人ならいいと思ってしまったんだ。
「…これから、お願いします。」
「決定!それじゃあコネシマお持ち帰りしま〜す」
お持ち帰り?と思う頃には体が宙に浮いていた、鬱さんに姫抱きされていたのだ。
「!?!?おっ重いですよ!?」
「いや軽いけど?ちゃんとご飯食べてる?
それとすぐそこの車までだから。大丈夫。誰にも見られないよ」
「そういう問題ちゃうくてっ!」
自分はつい出てしまった関西弁を必死にこれは隠そうと口を塞ぐ。遅かったようだけれど。
「ほんまにコネシマとは気が合いそうやわ。
これかは軍基地帰るで。そこで他の奴らに紹介するからさ。男の子って言うことでええ?」
「いいですよ」
「はい、タメ口な。敬語使ったり使おうとしたらキスするから」
キス、きす、キス!?!?
「え、あ、わかった…けど」
「どしたん?」
「軍の人たちの前でキスはやめてぇや…」
そう言えば彼はクスッと笑ってから、
「はいはい」と面白そうに笑った。
---
「あ〜!大先生が新しいやつ連れてきてる〜!」
自分のことを言われ心臓が跳ねた。その衝撃かどうかはわからないがごめんなさいと敬語が出そうになってしまった。
「こいつらの前でも敬語なしやで。そしたらわかるよな?」
「はいはい…わかっとるよ」
「大先生〜??今日はどこに行ってきたのかな〜???」
「ア、イヤソノトントンサンコレニハフカイ、フカーイジジョウガ、アルンデスゥ…」
キャバクラで見た時よりも情けない鬱さんの姿を見て、自分はぷっと軽く笑ってから声を上げて笑った。
「あっはっはっw面白いなぁ〜w」
「お前そんな風に笑うんやな!俺はゾムやで!よろしくな!え〜と」
「コネシマや。よろしくな」
「シッ、シッマ!よろしくな!!」
「…うん」
あだ名から付けられたあだ名、なぜか変な感じがしなかった。まぁ、元々書き方を変えただけっていうのもあるだろうけど、初めてあだ名をもらった時のように、すごく嬉しかった。
「そうやシッマ、グルッペンのところに行かなあかんのとちゃう?」
と女の子のような見た目をしている(声はバリバリ男)シャオロンが言った。
「グルッペン?」
「あーそや。大先生連れてったって」
「あーい。シッマ行くで〜」
「あ、おう」
少し小走りな大先生の後ろを追いかけるように歩き始める。
「シッマすごい大人しいな。こんなとこに来て平気やろか」
「男の子…よなあいつ?性別確認してへんけど」
「さあな…」
なんて3人の話し声は暗い闇の中に溶けて消えていった。
---
「グルちゃ〜ん新しい子連れてきたで〜」
「入れ」
大先生がドア越しに声をかければ、ドアの奥からは低い声で、入れと聞こえてきた。大物感すご。
「君がトントンが言ってたコネシマか。
私はグルッペンだ。よろしくな。」
「コネシマや。よろしくな」
「シッマ、グルちゃんには話すから緊張解いていいよ。あと演技も」
そう大先生に耳元で言われ、ポケットから手を出し腰に手を置く。これがいつもの体勢だ。
「あんまり深くは話さんでよ?」
「わかってるって〜」
ー説明中ー
「なるほど。コネシマは女なのだな?それと
帰る場所が欲しかった、と。」
「そう。それで敬語使ったら罰としてk」
「わー!!!!ストップストップ!止まれぇぇ!!!」
「いいじゃん〜シッマのけち〜」
そんなに安易に言われてはこっちがどう接していいかわからなくなる。やめてほしい。
「罰として?なんだ?」
「キスするの〜」
「ああああぁぁぁ…あんま言わんでぇぇ…」
「なるほどな〜大先生もやるなお前〜」
なんてニヤニヤされながら言われたらもう顔が真っ赤になるから必死に手で顔を隠す。
「でも、いつか僕はここを出ていくと思う。
また自分の置き場を見失うから…
僕の居場所探しが終わる時は多分、こない」
「そうか。ならばここが居場所になるように私たちがすればいいのだな?」
「…できるかな?」
「やって見せようじゃないか。」
すると、ドアの向こうから「そうだぞ〜!!」
「隠し事はなしだぞ!!」とか声が聞こえてきた。
「全部聞かれてた…?」
「ありゃ〜…ごめんね?シッマ」
「大先生が謝ることちゃうよ。」
「シッマお、女の子なんやろ?接近戦とかしたら、怪我しやすいんちゃうか…?」
と、ゾムが気を遣って話してくれたのだろうか。でも、僕にはもうそんな気遣いはいらない。女としてではなく、男としてみてほしい。
「大丈夫やでゾム。"俺"は心配せんでも平気や!やから訓練とか頼むわ。」
「シッマも染まったね〜。敬語使ってたどたどしかったシッマが別人としか思えんくなってきたわ…w」
「敬語使ったらキスされるんやったっけ?」
「ばっちり聞かれてるんやけど…」
「うりうりシッマ敬語使えよ〜w」
「そうだぞ〜?敬語使わなくてもキスしちゃえよ〜w」
「大先生はあんさんのこと本気で好きらしいで〜?応えてあげたらどうや?」
あんまり揶揄われるのは苦手ではある。でも、大先生はしっかり俺に好きと伝えてくれた。
俺は、言葉で伝えるのが苦手だ。だから行動で示すしかない。
「シッマは大先生のこと嫌いなんちゃう〜?w」
「えっ!?そうならそうって言ってねシッマ!?」
「あれやで大先生。お前が無理やり連れてきたんやから追い出すとかはなしやからな」
「せやぞ大先生〜」
「あれ、恋愛経験ないロボロくんがなんか言ってるね〜??」
「なんやお前殺るか????」
「ヒェッッッ」
そこからみんなが笑って話してるところに、「まぜて」なんて言えない俺は、一言「嫌いじゃないよ。大先生」と言えばみんながこっちを向くもんだから、やってやろうと思った。ほっぺでも、手の甲でもなく、しっかりと好きな人に向けてのキスを。
「I fell in love with you too.
お返しはまた今度でいいよ。鬱君」
とウィンクも付けて言った自分は部屋を出た。
ちょっと面白そうな日々が始まりそうな予感がしたから、期待ながら俺は何か違う明日を待つ。
「作り笑いはもうごめんやからな。」
今日の雨は、気分が悪くならない雨だった。
長くなりました。スクロールお疲れ様です!
読んでくださってありがとうございます、、
本当に次からリクエスト書きます…コレがあるのを忘れてまして…それでは、ぐっぱいまる!
手の温もりに触れて/wrwrd
相棒組のお話となってます!!!!!!
誰よりも上を目指そうと努力するknさんと
そんな彼に置いていかれているんじゃないかと不安になっているutくんのお話です!
__ふと目を閉じる時があるんだ。
人ってさ、目閉じたら何も見えなくなるけど、気配とかで人を手で探れるでしょ?
でも僕は指先が触れそうで触れられないあいつの隣にいるんだ。
「シッマはすごいよなぁ」
「?どしたん大先生。らしくないで」
彼は、無意識に人を励ませるんだよね。いつもそんな彼に助けてもらってばっかりで、
自分は何も出来なくて。
「いいや。なんでもあらへんで」
へにゃっと安心したように笑って見せる。
彼は心配したような顔をしながらまだこちらを見ている。
あぁ、彼の手を握って一緒に行けたらどれだけいいんだろう。
いつでも頼れる彼の手が、いつかボロボロになって砕け落ちたらどうしよう。
僕はどう生きたらいいんだろ。
「____せ?」
あぁ、彼の存在自体が消滅してしまったらどうしようか。
僕以外の人が彼を忘れたらどうしよう。
「大せん____!」
そしたら彼は僕だけの彼になってくれる?
「大先生!!!」
「…どうしたん」
「どうしたもこうしたも、お前がぼーっとしとるから呼んでみても反応せえへんのやろ!」
「あぁ、ごめん」
「ったく…早行くで」
「お〜」
ぱちんといい音が鳴る。彼が僕の手をとってくれたのだ。
「なんで、手繋いだん」
「こうでもせえへんとお前またぼーっとするやろ。」
「置いていけばいいじゃん」
「お前やないといややねん」
作った笑い顔じゃない。嬉しくて顔が歪んじゃう。
「えへ、そっかぁ」
なんて情けなくへにゃっと笑う。
泣くにはまだ早かったかもしれないね。
ただただ僕がみんなの言葉の意味を理解しようとしてなかっただけで。
見えづらい視力だなぁ…
それから車に僕たちは乗る。
「そうやシッマ、僕凄い景色いいとこ知っとるんよ。行こうや」
「んー、まぁええよ。お前が運転やし。」
「ありがとぉ〜」
---
「ついたでシッマ」
「山?」
シッマこの景色を見せたくて、僕はここに連れてきた。それに今日は流星群があるってエミさんが言っとった気すんねんな。
「ここ、見覚えある…」
「えっそうなん!?」
「でも、大先生とこれてよかった」
それだ。そうやって君はすぐに優しさを出す。そんな優しさに甘えてしまって、
自分が辛いと思っている明日さえも君が幸せな、早くならないかなと思わせてしまうような明日にしてしまうから
「あ!流れ星やん!願い事せなw」
「流れ星じゃなくてもお願いすればええんちゃう?」
「なんそれw」
「wwwせやなあw」
そう言って手を合わせ、空に向かって願い事をする君の横顔を見ながら僕はずっと見ていたいなぁと願う。
「最後に願い事2人で決めて叫ぼうぜ!」
「ええよ」
ぱんっ!と勢いよく手を合わせて2人で叫ぶ。
『また来年も、シッマ/大先生と、幸せでありますように!』
「ぶっwww」
「まさか願い事まで一緒やとはなぁww」
でも心底君は今嬉しそうに笑ってるじゃないか。よかった、君が幸せそうで
「あの星が掴めればいいのになぁ」
なんて呟く。
「星って大先生みたいだよな」
「なんで?」
「手が届きそうで届かない場所におるから」
全く同じことを思う君は心の中では泣き叫んでいたのかもしれない
大丈夫。僕が全部君の悲しみを包んであげるから。泣いていいんだよ
「泣いていいよ、」
驚いたような顔をした君は、溢れ出る涙が星の光に反射され、輝きながら静かに泣いた。
---
「ただいま〜」
「鬱ぅ〜?どこに行ってたのかなぁ?って
シッマ!?大先生おまっ、シッマまで泣かせたんか…!?なんて最低なやつや…」
「とんちぃぃ!誤解やって!!」
「トントン、大丈夫。俺が泣いただけだから大先生は何も悪ないよ」
「シッマが言うんならええんやけど…
なんで泣いたん?」
君はそう問われると
「ないしょ」
と悪戯っ子のように笑った。
「大先生、困ってたら手伝うで。」
君のその何気ない言葉で、僕は気付けば笑顔になっている。
その声で、その指で、その胸で描いた不恰好な愛は、僕にはしっかりと伝わってるから。
あのとき君が叫んだその言葉、覚えていてね。
僕が君の悲しみを包んであげるから。
幸せを沢山あげる。ずっとずっと|未来《さき》まで
終わりました!!今回はut君メインでしたね。
次はsypくんメインの曲パロです!!
ぐっぱいまる!!!
next…ブレス・ユア・ブレス
輪廻/wrwrd 【リクエスト】
あはい、誤字あっても見逃してください()
リクエスト一個めです!!
オレンジの服を着て桃色の瞳を持ったモノが呟いた。
「白線より下がっとった方がええで
電車が通るから」
「あ、あぁ…」
ぼーっとしていた意識を取り戻す。
彼は優しいなぁなんて俺は思いながら電車を待つ
「電車こーへんなぁ」
「あの、貴方は何処に向かうんすか?」
ふと隣に猫みたいな紫の瞳を持った彼が話しかける
「直ぐに死んじゃってさァ。』
こいつはさっきの奴と違って気味が悪い。
あいつらは俺のことを《《知っている》》のか?
俺は気持ち悪くなった気持ちを抑えようとするために錆びたような色に変色した何かを飲む。
何も気にせずに飲み込む。
「ア、電車来ましたよ。それじゃあ次の駅で」
「お前とはもうちょっと会いたないわ。」
「そうですか。」
なんで微笑むんやろか?俺には到底理解できない。
---
俺はこのどこに行くかもわからない電車に乗り、何時間経っただろうか。
いままで降りた駅には顔を知っているようで知らない奴らがいた。
また次の駅にも居るのだろうか。
『目ぇさっさと覚まさんかい…』声が聞こえた気がした。俺はもうこんな幻聴が聞こえるようにまでおかしくなってしまったのだろうか?
「次は、____駅」
降りなければ。そうなぜか思った。別に降りなくてもいいのに体が乗り続けることを拒む。
降りれば目の前には枯れた花のように疲れ切った顔で、前までは輝いていたであろう髪も霞んだ黄色になっている。
…こいつも知っている気がする
「俺な、感情がないねん。感情が。
やから心は___。お前が早く帰りの電車に出逢えることを祈っとるで。」
そいつは目を閉じた。
「お、おーい?寝たの?おきてぇや。電車来るまで暇やねん」
そいつの頬に手を触れてみる
「冷たい…?死んだってコト??」
「なぁ、お前、嘘やろ?さっきまで元気やったやん!!」
ミンミンミンミン…
「なぁ!!!」
蝉の泣き声にかき消されないように、大きく声を上げる
「…?なんで腹に傷ができとるんや…?」
その途端、こいつの記憶だろうか。
こいつは元々何かに打ちつけられて切ったような傷をつけて、ここに来たらしい。なぜここに??
逆光でできた自分の影がドロドロと嘲笑うように言う
「死んだカラ、キタンだョお?」
「は…?」
こいつが死んだからここに居るということは、俺も死んでる…ってことになるよな
「お、やっぱりあんさんここにおったわ。」
と最初の駅にいたオレンジの服を着た天の人が来た。
「そういや自己紹介まだやったな。俺はロボロっちゅうねん。よろしゅうな」
ロボロ…どこかで聞いたことのある呼びなれた名前。
「お前は《《ゾムやろ?》》知っとるで。」
「俺のこと知っとるん…?」
「勿論!名前も声も知っとる。けど、
今はお前のことは見えないんよね…」
と泣きそうな声でロボロは言う。
「今お前が見えたらどれだけええんやろか…」
「お、おお俺はロボロのこと見えとるよ!?」
「そうかぁ、俺、今どんな服装しとる?」
「え、オレンジの和服に、天の雑面…」
やっぱりとでも言いたそうな顔をしたロボロに俺は思わず顔を顰める。
「じゃあ、そこに居る金髪のやつ、は?」
「え、サッカーのユニフォーム…」
「なあ、なんなん!?これどういうことなん!?俺は死んだんか!?教えてくれやロボロ!!」
「ここを進んでも、終点はないで。
お前はもう《《大人になってもうてん》》」
大人になってしまった…?
「お前はあのとき、事故で、意識不明になってもうてん。それから俺らはそれぞれ自殺。
ゾムだけ今生と死の狭間におるんよ」
『クスッもう、あの頃には戻れないヨ』
『お前は1人だけ大人になっちゃったんだから』
「いやや、そんなん嘘や!!!」
そうだ。全部全部そうだ。猿山を封印して、刑事とか、他のあいつらと帰ってるときに、俺は車に撥ねられて、
…|輪廻《うんめい》を誰か止めてくれない
か?
「ごめんなぁゾム、ごめんなぁ…本当に、本当に…」
そうだ、あの日俺は二十歳になった。
こいつらは死んだから永遠の小学生とでも言っておこう。
『1人だけ大人になるってどんな気持ち?
仲間はずれになるってどんな気持ち?
辛い?
悲しい?
怖い?
そっかぁ、お前は一生一人憐れに歩むんだよ
|少年《おとな》』
そんなの、笑い話にしかならんやんけ。
一人で孤独を歩み続けるなんて
「傑作だね!!!!!!」
解釈違いだったらガチでごめんなさぁぁぁい!!語彙力無さすぎて…
↓本家様はこちらです!!https://m.youtube.com/watch?v=EahYs-8tTjQ
それではさよならぐっぱいまる!!
next…hand in hand
息をするように1/wrwrd
なんかすごい変かもです…ごめんなさい…誤字あっても見逃してください…
それに歌詞ぶっ飛ばしてるとこあるし解釈全然違うし…それでも読んでやるぜこんちきしょー!ってかたはどうぞ!
『実験体No.100。お前は記念すべき100体目だ。お前に名前をやろう。そうだな…
ショート・ピースだ。』
「ショート・ピース?」
私は名前を授かりました。ショート・ピースと言う名前をいただきました。
この腕の線はなんでしょうか?
縫い目のような模様が私の体に張り付いて取れません。
『あとはお前に任せる。くれぐれも丁寧に扱うように。頼んだぞ"チーノ"』
「わかりました!」
チーノと呼ばれた人は、私のもとへ駆け足できました。
「今日から俺がお前の世話係になるチーノや!
よろしくな!」
「ショート・ピースです」
「長いなぁ。う〜…」
チーノさんは何かを真剣に考えていて、ハッと思いついたように私に話しかけました。
「"ショッピ"」
「…ショッピ?」
「そや!お前の名前を略してショッピや!」
「…」
私はその時、自分が人間ではないことを知っていましたが、なぜか温かくなりました。
彼は私に何を教えてくれるのでしょうか。
「それにしても、ショッピ腕ツギハギだらけやなぁ。なんか長袖着せたいな…」
ながそでというものを探しているのか、箱の中や、大きな扉のついた箱の中を探し始めました。
「これなんてどうや?」
「…もふもふ?」
「せや!これな、ここにあるチャックって言うやつを下に引っ張って…ここに腕通してや」
言われる通りに私は、服に腕を通しました。
「うん!ショッピ顔がいいから似合うな〜」
「顔がいい…?」
「カッコいいってことやで!」
「なら、チーノさんも」
「あー堅苦しいの苦手やねん。敬語外してええで」
「敬語…ってなんですか?」
「そういうなんですか?とかチーノさんとかですとか!」
「…わかった」
「よし!あ、あとチーノって呼んでええで!」
「うん。改めて、よろしくチーノ」
---
今日、新しい実験体No.100に名前がつき、ショッピという名前らしい。
名前はほとんどここの施設ではつけない。つけて出来がいいものくらいだ。
前につけたのはいつだったか…たしか
No.055にコネシマやったかなんだったか。なにかそいつに名前をつけて以来誰にもつけていない。過去も、今も。
「ショッピ〜?起きとる?」
「起きとるよ。」
「今日さ、ショッピくんに会いたいって言ってる人がいてさ。ショッピくんと一緒で機械なんだ。昔のNo.055の実験体。」
「い、いいですけど…先輩ってことですよね?」
「そういうことになるね〜。呼んでくるね!」
---
俺の45番前の人?ってことだよな。
どんな人だろうか?男性か?女性か?
身長は?声は?目の色は?髪の色は?
そんなことを考えるけれど、ちゃんとこんにちはできるだろうか…
「ショッピくん連れてきたで!」
「おーお前がショッピっちゅーやつか!
俺はコネシマや。お前のまぁ先輩やな」
びびりのまんまの俺じゃだめだ。
いままでの俺を捨てるんだ。怖い、けど___
俺は恐る恐る彼に声をかける。
「ショ、ショッピっす、よろしくお願いします…」
そっと微笑んだ彼を見て、俺は安心した。
《《まだ》》間違った選択はしていないようだ。
世界は夢を見ている。俺らを置き去りにして。
---
いつか、この世界が目を覚ましたとしよう。
この世界に日が昇り、世界は燃える。
そしてまた夜を迎える。なんだ!全然いいじゃん!みたいに思うかもしれない。
けれど、この研究所は暗いおかげで隠れているらしい。だからチーノはここにいられると言う
「ショッピくん。No.055はどうだった?」
「…優しそうな人でした。」
「そっか。」
「なあチーノ。俺思ったんやけどさ、いつ世界は日が昇るんや?」
そう俺が問うとチーノは俯いて黙り込んでしまった。なにかいけないことを聞いただろうか?
なぜだろう…と考えていればチーノが口を開いてボソボソと小さく話した
「…なんでショッピくんみたいな子がここに生まれたんやろか…」
俺らそのとき絶望した。
俺は、生まれたらここの人たちに迷惑だった…?俺はチーノと別々の道を歩まないといけないのか??この生まれた命をありがたくもらって過ごそうと思った、今までも一回だけそんな話を聞いたことがあった、
チーノからもそう思われていたなんて…
「チーノ、」
「どした?」
「俺のこといらないやつやと思っとるんやろ。
」
「えっ、なんで、?」
「隠しても無駄やで。俺が生まれたのは、いや生まれてしまったのは誤差だったんだろう!?
だから俺は失敗作なんだ!!チーノやここの研究所、研究者には俺なんていらないんやろ!!」
目から水がぼろぼろと溢れ出てくる。それでも俺はそれをどうもしないまま叫び続ける。
「きっと出来が良かったのは、あいつだけなんだろ!?No.055!だからあいつは別に特別な数字でもないのに名前をつけた!そうじゃないのか!?俺は別に特別やないんやろ!?!?」
ぎゅっ、と抱きしめられ、頭を撫でられる。
「大丈夫、大丈夫…ショッピには俺が居るから。大丈夫…」
「ああああぁぁっっ…」
「大丈夫、ショッピはできるやつやから。」
小さい子を扱うような優しい声で彼が俺に語りかける。俺はその言葉に甘えててしまっている。そんなに弱いやつが本当にいるやつだろうか。
「チーノはっ、俺、のこといらんと、思っとるんやろぉっ、!」
「思っとらんよ。」
もう、なんど彼に迷惑をかけしまったんやろうか。なるべく、なるべく彼が喜べるような最大のお返しを今、この場でしたい。
「チーノ、これが俺にとっては最後かもしれないし、今後チーノがいつか出てったらチーノのことを忘れるかもしれない。」
「うん」
優しく相槌を打ってくれる彼にまた目頭が熱くなってしまう。
「やから、今、最後になるかもしれない言葉をお前にあげるから。また会えたときに頂戴や!」
「約束、するな。」
「うん、ありがとう。
また、俺と親友になってや。」
「「おやすみ」」
---
『○月×日、120年ぶりに日が昇りました!
そのめでたいニュースの中、○○区の路地裏に怪しい研究所がありました。
その中では人に似せた機械を作っていたようで、地下の牢獄の中に失敗作のような人形が幾つも転がっていました。ですが、研究室004番では、一つの機体が残っていました。その機体はまだ電源がつくので動くようです。
ですが、未だに見つかっていないのはNo.055番で____』
プツッとテレビの電源を切る。
「そっかぁ〜」
「ショッピくんまだ|電源付《生 き て》いたんやな〜。」
無意識に涙が一雫溢れた。
「お返しの言葉、考えておかなきゃね。」
彼にあげるプレゼントも用意しておかないといけないね。
ん…?どんなものをあげるのかって?そうだな、ヘルメットとかどうや?あいつバイク初めて乗ったとき楽しそうやったからさ!
「楽しみやなぁ…」
ふっと微笑む彼を思い出すように笑う。
おはよう。
いやーsypくんとciくんメインでしたね!
次はコミケ組です…!shaちゃんメインです!
next song…→METEOR
METEOR!(1)/wrwrd
METEORの曲パロです!誤字脱字多めです!
sha.utメインです!それと名前は曲パロのためですので、嫌な方はおやめください。
それでもいいよ見てやるよこんちきしょー!って方はどうぞ!!
大人になる前、あいつはああ言ったんだ
「なぁ大先生!見てやこの流星群!」
そう幼馴染のシャオロンが空に向けて指を差す。
「シャオちゃん、あんまはしゃぎすぎたら転ぶで」
シャオちゃんは人気者になりたいといつも言っている。シャオちゃんはいつも「俺は絶対人気者になるんや!」と言っている時もあれば、
「俺にできるんかな…」と落ち込んだりする時もある。
僕はシャオちゃんが落ち込んだときにかけてあげられるような輝く言葉を探していた。
「大先生?どしたんそんな悩んで。シワがついちゃうで?」
「やかましいわ!」
「はぁ〜…」
「どしたのシャオちゃん。そんなにため息ついちゃって」
「俺もみんなが綺麗だったり、好きだったりとか思ってもらえるような人気者になれるかな…」
珍しくシャオちゃんが落ち込んでいることに僕は少し驚いた。
なんて言葉をかけてあげればいいかな?
「じゃ、じゃあシャオちゃん!」
「なんや?」
「魔法かけてあげる!やからさ、人気者になって将来僕のところにきてよ」
「!!」
「大丈夫。シャオちゃん。忘れないでほしい。
シャオちゃんはいつでも僕のお星様だから!」
「…ふっ、ありがと大先生」
「じゃあまた、大人になったいつかの日まで」
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ピリリリリ…
「はい、もしもし?…え?母さんが入院!?
ほんまですか!?」
『いつでも僕のお星様やから』といつの日かあいつにかけもらった|言葉《まほう》。
俺は昔からずっと人気者になりたいと言っていた。今ではアイドルとして活動中なんやで!
いつか大先生と一緒に活動したい…けど今どこに大先生がいるかわからない。
「どこいったんやろ…。とりあえず母さんのお見舞い行くかぁ」
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「母さん?」
「あぁ、シャオロン。ごめんねぇ…」
「ううん。全然。それより大丈夫なん?体」
「平気よ。安心して活動しなさいね」
「うん。あとこの薔薇飾っとくね〜」
「ありがとう」
「それじゃあ!仕事あるからまた来るね」
ガラガラ、と扉を閉める。そしたら誰かとぶつかってしまった。
「あっごめんなさい!」
「…シャオちゃん?」
「えっ大先生!?なんで病院におるん?」
「今の彼女が入院してもーてん」
大先生と会うのはいつぶりだろうか?
きっと6〜7年ぶりだろうか。だが、目の前にある彼は痩せ細っていて、今にも折れそうなくらいだった。
「大先生、また今度話せる…?」
「シャオちゃんが空いてる日に教えてや。」
「わかった」
それから大先生と別れ、俺はスタジオへ向かった。
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やばい、あんなところでシャオちゃんと会うなんて思ってなかった。
彼女が入院なんて嘘だ。僕が病院に通ってるだけで。
僕は鬱病になっていたらしい。痩せてしまい、何もする気も起きずに寝てばっかりだった。
「あー…シャオちゃんになんて言おうかな…」
僕は人より嘘が苦手だ。僕の周りにいる奴らは嘘が上手いから僕はよく騙されてしまうことがある。
「なんか流れとるな…」
何がどこから流れているのだろうとふとテレビに目をやる。
「そっか、シャオちゃんアイドルだもんね」
そこにはきらきらした星のようなステージの上で歌って踊るシャオロンがいた。いや、ミーティア、とでも言おうか。彼の芸名だ。
手を伸ばしてみる。届かない。
「シャオちゃんにこの思い届けたいなぁ…」
そう言った僕は寝っ転がっていたソファーに涙をこぼしてしまう。拭こうとはしなかった。
そんな気力さえも失っていたからだ。
「シャオちゃんはどんどん暗い道も進んでいけるのに、僕は…」
|シャオちゃん《METEOR》がいないと、無理なんやなぁ
何も見えない道を僕はずっと歩いてシャオちゃんを探し続けてる。
「透き通る風が、僕を運んでくれたらいいのになぁ。」
そう言って目を閉じる。
『魔法をかけてよMETEOR!』
いつか聞いたことのある言葉を頭の中に大切に仕舞っておこう。無くしたら嫌だからね
「…METEOR。」
僕の願い、今も覚えていてくれているかな。
METEOR→流星という意味→流星=流れ星→願いを叶える
という感じで自分はMETEORを解釈しました。
次は(2)です!まっててください〜!