私達の命をかけた約束。
編集者:ノエル
ウォルクト刑務所に収監されている者達。
ここの囚人は大半が死刑囚である。
誰もが死刑を待っているが、全員がそう簡単には死にたくない。
そんな死刑囚の1人、そう、1人。
『ねぇ、脱獄しようよ!』
___1人の少女が、そう言った。
続きを読む
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
『放火』
あんま犯罪に詳しくないので捏造多めです。
現実と違うなどのコメントはおやめください。
--- パチパチパチパチ‥ ---
??「はぁッ、はぁッ、はぁッ、」
少年は走っていた。
燃え盛る家から。
強風が吹き、勢いを増していく炎から。
___なぜ逃げるのか?
それは少年が放火した犯人だからだ。
___捕まることを恐れた?
答えはNO。
___では何故?
それは‥
「ははッ、はぁッ、はははッ!」
解放された喜びで走っているのだ。
___解放?
両親の呪縛からの解放だ。
これから少年は幸せを手に入れる。
___サイレンの音が聞こえる。あれは少年を?
NO。少年が走っているのと反対側の音だ。
___少年は本当にこれから幸せになるのか?
答えはNO。
___何故?
それは‥
??「お前、何をしている!!」
「はッ、はッ、はッ、」
捕まったからだ。
___誰に?
それはわからない。顔が見えなくなっていた。
___立ち止まらなければ良かったのでは?
それは無理だった。
___何故?
少年には体力がなかったからだ。
___まだいけるのでは?
もう走る体力はない。絶対に逃げきれない。
___諦めたのか?
もう諦めているだろう。何故なら少年は‥
「ははッ、はッ ニコッ 」
絶望の場面というのに、笑っているから
---
「‥この取り調べ、意味ありますか?」
___本当に放火したのか知りたいからだ。
「放火‥はい、しましたよ。」
___何故?
「さぁ‥なんででしょう。」
___君の罪状は"現住建造物等放火罪"だ。
「‥そうですか。」
___何か言わないのか?
「何を言えと?」
___‥君は"死刑"だ。
「‥やっぱ、そうなりますよね。」
___知っていたのか?
「はい、勿論。」
___‥君はウォルクト刑務所に収監される。
「あそこは死刑囚の多さで有名ですよね。」
___‥君が死ぬまで、楽しく過ごしてくれ。
「‥牢獄の中で楽しく?‥ははッ、そうですね ニコッ 」
___他に何かないか?
「‥貴方の名前が知りたいです。」
___‥後でどうせ会う。その時話そう。
「‥はい。」
___コニー・ジェント。君は残り50日だ。
『強盗』
「父、さん‥」
___少年は何故父を呼んだ?
父が犯罪を犯していたからだ。
___犯罪とは?
"強盗"だ。
___少年は止めないのか?
止めたさ。でも体格差があった。
___誰か強盗をやろうと?
これは母親が言い始めたことさ。
___母親は?
自宅にいるんじゃないか。
___少年は今どうしている?
それは‥
「ッ、くそッ、がぁッ!」
足が折られてて倒れ込んでいるんだ。
___少年以外にそこには誰かいるのか?
父親の強盗場所の店員の死体ならあるさ。
___他には?
少年と死体以外には誰もいないね。
___サイレンが聞こえるけど?
あれはきっとこっちに来ている。
___少年は助かる?
答えはNO。
___何故?
それは‥
「そこまでだ!!!」
警察に捕まったからだよ。
___彼は無実?
YES。何もしてない、むしろ被害者さ。
___足は?
折れたままだ。
___警察も状況を見て判断したんじゃ?
NO。少年が犯人だと調査せずに決めつけた。
___少年の父親は?
とっくに逃げた。少年の足を折ってね。
___少年は諦めたのか?
答えはYES。
___何故?
それは‥
「チッ‥、!」
警察によってパトカーに押し込まれたからさ。
---
「俺がやった。それで満足かよ。」
___本当に?
「違うって言ったら解放されんのか?」
___さぁね。
「んで、俺の罪状は?」
___君の罪状は"強盗致死罪"だ。
「‥やっぱそれしかねぇよな。」
___君は犯罪に詳しいのか?
「まぁ、勉強と読書しかしてなかったもんで。」
___ならこの罪が何刑か分かるか?
「死刑だろ。」
___‥その通り。
「‥俺、何処刑務者行きなんだよ。」
___君はウォルクト刑務所行きだ。
「ウォルクト‥あそこか。」
___ウォルクト刑務所の事も知ってるのか?
「あんな有名な刑務所知らない方が珍しい。」
___‥君は死刑。これは変わらない事だ。
「死刑から変わったら適当すぎて嫌だな。」
___だが大人しくしてれば刑期は延ばせる。
「‥だから?」
___どうか死ぬまで大人しく罪を償ってくれ。
「無理な頼み事だなそれは。」
___何故?
「俺は死ぬまで自分でいる。そんで遺言で恨みを晴らす。お前らの言う通り動くかよ。」
___君は何をそこまで恐れている?
「‥恐れてなんかねぇ。腹が立ってるんだ。」
___足のこと?
「んなのどうでもいい。俺が言ってるのは、これが冤罪逮捕だからだよ。」
___冤罪逮捕?
「あれは父さんがやった犯罪だ。俺じゃねぇ。」
___‥君が犯人である証拠があるんだ。
「あるわけない。」
___罪を認めてくれ。刑期を縮めるぞ。
「‥」
___ギルド・ガリレアン。君は残り60日だ。
『殺人』
「えッ‥」
少女は怯え、驚いていた。
目の前の光景に現実味がなかったから。
だが、少女はその場から動かなかった。
___何故動かない?
驚いていて動けない、が正しい言葉だ。
___目の前の光景とは?
死体だ。他人の死体があった。
___死体があったのは何処?
路地裏だ。少女はそこを通ろうとした。
___何故通ろうとした?
友達の家へ行くためだ。
___別に道があったんじゃないのか?
あったがここを通ればショートカットになる。
___ショートカットした意味は?
集合時間を過ぎてしまっていたからだ。
___早く逃げなきゃ疑われるのでは?
その通りだ。だが‥
--- ウー‥!ウー‥!ウー‥! ---
「ッ!」
もう遅い。パトカーがこっちへ向かってくる。
___今すぐ逃げれば間に合うのでは?
少女に逃げ場はなかった。
___どう言うこと?
前は死体で通り道を塞がれており、
後ろには人通りの多い道がある。
___死体を跨げば?
今の少女に冷静な判断は出来なかった。
___警察に事情を話せばいいのでは?
冤罪逮捕の多い今の時代はそんなの無理だ。
___警察は無能ということ?
力はある。だが冤罪を確認しようとしない。
___パトカーはどうなった?
もうすぐそこに。
___少女はどうなった?
少女は‥
「やめてくださいッ、私じゃないんですッ、!」
逮捕されかけ、逃げる事を許されない状況に。
---
「‥だから、私じゃないんです!」
___それを証明する証拠は?
「それは‥ないけれど‥」
___あの現場は誰がどう見ても君が犯人だ。
「だから違いますって!」
___ならあの時何をしていた?
「あの時は‥動けなくなっちゃって。」
___犯人だから慌てた?
「だから違います!私は友達の家に行こうとしてただけで‥!」
___言い訳はなんでもいい。
「言い訳じゃないです!!」
___騒がしいな‥いいか。君の罪状は‥
「殺人罪、ですよね‥」
___分かっていたのか。
「冤罪を晴らせないならそうだろうな〜と。」
___君はウォルクト刑務所に収監される。
「ウォルクト!?えぇ!?」
___知ってるのか?
「知らないわけがないですよ!!えぇ‥?」
___死刑囚だからな。当たり前だ。
「しけ、死刑囚!?私が!?」
___殺人犯だ。死刑じゃないわけがない。
「だから冤罪ですって‥!」
___いちいち反応するな。
「ご、ごめんなさい‥」
___逆にお前。何か聞きたいことはあるか?
「ご飯、美味しいですか‥?」
___は?
「あと、自由時間ってありますか!?」
___急に吹っ切れたな。
「いやー、もう辞めちゃおっかなって?」
___辞める?
「抵抗するの! ニコッ 」
___いい態度だな。それでいろ。
「‥はい!」
___最後に君の死刑までの日数を伝えよう。
「それは嬉しいです!‥お願いします!」
___エマ・パークティス。君は残り50日だ。
I 『夜中』
--- ‥ ┊︎コニー┊︎エマ┊︎ギルド┊︎‥ ---
--- 行き止まり 通路 入り口 ---
--- ‥ ┊︎ … ┊︎ … ┊︎ … ┊︎‥ ---
---
--- NO side ---
【エマ・パークティス】
「‥はぁぁぁ、」
【コニー・ジェント】
「どうしたのエマ、ため息なんてついて?」
【エマ・パークティス】
「いやぁ‥監獄飽きたなって‥」
【ギルド・ガリレアン】
「犯罪犯したのが悪りぃだろ。」
【エマ・パークティス】
「だから冤罪なの!!わかる!?」
【ギルド・ガリレアン】
「壁に向かって叫ぶなうるせぇ!!」
【コニー・ジェント】
「とか言って嬉しいくせに、」
【ギルド・ガリレアン】
「嬉しくねぇ!!」
【???・???? ??】
「ちょっとちょっと、何話してるんだ。」
【エマ・パークティス】
「あ、《《ウィル》》看守!」
【ウィル・アクセル 看守】
「監視カメラに言い争う様子が映ってたからな。少しは静かにしてくれ。」
【コニー・ジェント】
「ごめんなさい看守。ギルがツンデレで‥」
【ギルド・ガリレアン】
「ツンデレじゃねぇよ!!」
【ウィル・アクセル 看守】
「静かに!」
【エマ・パークティス】
「うっ、」
【ウィル・アクセル 看守】
「今何時かわかってるのか?」
【エマ・パークティス】
「10時です!」
【ギルド・ガリレアン】
「11時だろ。」
【コニー・ジェント】
「いや1時かな?」
【ウィル・アクセル 看守】
「夜中の3時だ。」
【エマ・パークティス】
「そんなに!?えぇ‥よく起きてたな私‥」
【ウィル・アクセル 看守】
「そりゃあんなに騒いでたら時間経ってるのに気付かないよな。」
【コニー・ジェント】
「もしかして嫌味ですか?」
【ウィル・アクセル 看守】
「嫌味ではないがさっきまで俺は忙しく明日の準備をしてたんだけどな。」
【ギルド・ガリレアン】
「やっぱ嫌味じゃね?」
【エマ・パークティス】
「邪魔しちゃってごめんなさい‥」
【ウィル・アクセル 看守】
「はぁ‥あまり盛り上がるなよ。周りの奴らは寝てるんだ。それに明日も刑務作業。」
【コニー・ジェント】
「明日の刑務作業って何でしたっけ?」
【ウィル・アクセル 看守】
「明日‥037564は農業、037548は厨房、037532は畜産だ。」
【ギルド・ガリレアン】
「畜産ダリィ。(頑張りまーす。)」
【コニー・ジェント】
「多分心の声と逆になってるよギル。」
【ギルド・ガリレアン】
「どっちもあんま意味変わんねぇ。」
【ウィル・アクセル 看守】
「変わっててほしかった」
【ギルド・ガリレアン】
「無理っすね」
【ウィル・アクセル 看守】
「無理か」
【ギルド・ガリレアン】
「はい」
【ウィル・アクセル 看守】
「はぁ‥せめて早く寝ろ。俺はやらなきゃいけないことがあるんだ。」
【エマ・コニー・ギルド】
「はーい‥ / はい / うぃー 」
【ウィル・アクセル 看守】
「なんか1人変な返事がいたが‥明日、しっかりと刑務作業するように。」
--- ガチャ‥ギギギギ‥ ---
【エマ・パークティス】
「‥あーあ、怒られちゃったぁ。」
【コニー・ジェント】
「確かに少し騒ぎすぎた気するけどね。」
【エマ・パークティス】
「そうだけどさぁ‥あ、ギル寝る?」
【ギルド・ガリレアン】
「俺寝るわ。明日畜産地獄だし。」
【コニー・ジェント】
「じゃあ僕も。明日早いしね。」
【エマ・パークティス】
「‥じゃあ私も!おやすみ!」
---
--- EMA side ---
【エマ・パークティス】
「‥ん、 モゾモゾ 」
‥寝れない。
さっきまで喋ってたから全然眠気が‥
【エマ・パークティス】
「‥はぁ、」
--- コンコンコン‥ ---
【エマ・パークティス】
「‥え?」
なんで、窓を叩く音が?
【エマ・パークティス】
「‥誰か、いるんですか‥?」
【??・???? ???】
「‥君、囚人?」
【エマ・パークティス】
「え、あ、えっと‥」
【??・???? ???】
「反応的に囚人かな?名前は?」
【エマ・パークティス】
「‥エマ、 エマ・パークティス です。」
【??・???? ???】
「エマ‥いい名前だ。」
【エマ・パークティス】
「あの‥あなたは?」
【??・???? ???】
「そっか、自己紹介をしてなかった。」
【イム・ライファ 協力者】
「初めまして。俺はイム・ライファ。君たちの味方さ。」
みか‥た‥?
II 『味方』
【エマ・パークティス / Emma Parktis】
→殺人罪で残り30日の死刑囚。
誕生日は7月12日。年は19。
活発で騙されやすい性格をしている。
--- IMU side ---
【エマ・パークティス】
「み、味方ってなんですか‥!?」
女の子‥エマは驚いている。
見知らぬ男に声をかけられたらそりゃ驚くか。
【イム・ライファ 協力者】
「そのまま。冤罪で逮捕された君達を助けてあげる。」
【エマ・パークティス】
「えぇ!?冤罪って知ってるんですか!?✨」
【イム・ライファ 協力者】
「あ、あぁ‥」
エマの顔や見た目、動きは見えないが、
きっと凄く驚きながら凄く喜んでいる。
【イム・ライファ 協力者】
「‥俺も昔、逮捕された事があったんだ。」
【エマ・パークティス】
「イ、イムさん?も!?」
【イム・ライファ 協力者】
「あぁ。でも、冤罪だったんだよ、それ。」
【エマ・パークティス】
「‥なんか、冤罪逮捕多くないですここ?」
【イム・ライファ 協力者】
「俺も少しそう思った。」
【エマ・パークティス】
「私もギルもコニーも冤罪逮捕だから‥最低でも4人は冤罪逮捕してますよ!?」
【イム・ライファ 協力者】
「ちょっと警察が仕事してるのか不安になってくるよね。」
【エマ・パークティス】
「はい‥」
【イム・ライファ 協力者】
「だから‥おっと、話がズレていた。あー‥とにかく、俺はそう言う事情で君達を助けようとしてる。だから___」
【エマ・パークティス】
「脱獄しようって事ですね!?✨」
【イム・ライファ 協力者】
「‥あぁ。」
エマは凄くグイグイくる。
元気だし、若いっていいなぁ((
【エマ・パークティス】
「で、で!私何したらいいですか!?」
【イム・ライファ 協力者】
「うーん‥ここの窓開けれる?」
【エマ・パークティス】
「えっと‥ チラッ ごめんなさい、監視カメラに映るので開けれないです、!」
【イム・ライファ 協力者】
「やっぱりそっかぁ‥じゃあ、抜け道教えてあげる。」
【エマ・パークティス】
「抜け道!?」
【イム・ライファ 協力者】
「エマ、ちょっと声大きいかも。」
【エマ・パークティス】
「ご、ごめんなさい‥!」
【イム・ライファ 協力者】
「気をつけてよ?バレたら即処刑場行きだから。」
【エマ・パークティス】
「 ヒッ き、気をつけます‥」
【イム・ライファ 協力者】
「‥抜け道はどの牢屋にもあるところさ。探してごらん。」
【エマ・パークティス】
「えーっと‥他の牢屋もある場所なら‥」
【コニー・ジェント】
「んん‥エマ‥」
【エマ・パークティス】
「え‥コニー!?」
【コニー・ジェント】
「‥ん パチッ んんー‥も、朝‥?」
【イム・ライファ 協力者】
「‥彼は?」
【エマ・パークティス】
「あ、 コニー・ジェント です!」
【コニー・ジェント】
「んぅ‥だからエマ、誰と話してるの?」
【エマ・パークティス】
「あ、えっと‥!」
【イム・ライファ 協力者】
「 クスクス 少しあっちの牢屋行ってくるね。」
【エマ・パークティス】
「は、はい!」
--- ギギ‥ガチャガチャ‥ガタン‥ギギ‥ ---
【コニー・ジェント】
「?‥なんか外から音しない?」
【イム・ライファ 協力者】
「やぁ」
【コニー・ジェント】
「〜ッ!?はッ、誰!?」
【イム・ライファ 協力者】
「あぁ、俺はイム・ライファ。君たちの協力者。」
【コニー・ジェント】
「協力者‥?‥‥あ、脱獄しようとかそう言うことですか?」
【イム・ライファ 協力者】
「‥君は天才かい?よく分かったね。」
【コニー・ジェント】
「いえ、なんとなくですけど。」
【イム・ライファ 協力者】
「そっか、じゃあ抜け道だけど‥」
--- ガチャ‥ギギギ‥ ---
【エマ・パークティス】
「!」
【??????・???? ??】
「037564、037548。」
【コニー・ジェント】
「‥《《ララティーナ》》看守‥」
【ララティーナ・シルビー 看守】
「ずっと窓を見ながら何か喋っているようだけど、何かあったのかしら。」
【エマ・パークティス】
「えっと‥」
【コニー・ジェント】
「‥星を、」
【ララティーナ・シルビー 看守】
「星?」
【コニー・ジェント】
「はい、星です。見てください看守。今夜は星が輝いて見えます。」
【エマ・パークティス】
「そ、そう!凄く凄く綺麗なんです!!『綺麗だね〜!』って話してました!」
【ララティーナ・シルビー 看守】
「‥そう。看守塔に戻る道で見てみるわ。他には何もないのね?」
【コニー・ジェント】
「ないに決まってるじゃないですか ニコッ 」
【ララティーナ・シルビー 看守】
「‥なら、先程ウィルが叱りに来たと思うけど早く寝なさい。」
【エマ・コニー】
「は、はい! / はい。」
--- ガチャ‥ギギギ‥ ---
【エマ・パークティス】
「ッはぁ〜!焦った〜!」
【コニー・ジェント】
「ナイス、エマ。話し合わせてくれてありがとう ニコッ 」
【エマ・パークティス】
「うん、!あれで褒めてくれて嬉しい!」
【イム・ライファ 協力者】
「えっと‥俺、帰った方がいいかも?」
【コニー・ジェント】
「ごめんなさいイムさん。あなたの為にも、帰った方がいいかもしれません。」
【イム・ライファ 協力者】
「だよね。‥じゃあ、また明日の夜中会おう。」
--- ギギギギギ‥ガタガタン‥タタ‥ ---
---
--- EMA side ---
【コニー・ジェント】
「‥エマ。次からは気をつけなよ?おやすみ。」
【エマ・パークティス】
「うん‥以後気をつけます‥おやすみ!」
コニーは咄嗟に何か言い訳が思いつく。
私はそれに乗るだけ。
‥脱獄、かぁ。
___少女は天井に向かって手を伸ばした。
【エマ・パークティス】
「ここから‥出る‥‥‥」
III 『囚人』
今回は1・2話に比べて短めです。
【コニー・ジェント / Connie・Jent】
→現住建造物等放火罪で残り30日の死刑囚。
誕生日は12月5日。年は19。
自己犠牲しがちの優しい性格をしている。
--- ガチャ‥ギギギ‥ ---
【?????・????? 看守】
「おはよう、お前達。」
【コニー・ジェント】
「おはようございます、《《アルバート》》看守。」
【アルバート・グレゴリー 看守】
「あぁ、おはよう。‥037532から鍵を開ける。出ても大人しくしてるんだぞ。」
【ギルド・ガリレアン】
「次って自由時間っすよね。」
【アルバート・グレゴリー 看守】
「あぁ、その次は昼飯で‥って大丈夫か?」
【ギルド・ガリレアン】
「なんでっすか」
【アルバート・グレゴリー 看守】
「037532が時間割を聞くのがおかしくてな。少し気になっただけだ。」
【ギルド・ガリレアン】
「そっすか。」
【エマ・パークティス】
「エマ、誕生!!おはよう世界!!」
【アルバート・グレゴリー 看守】
「おはよう037564。牢屋の鍵を開けるぞ、」
【エマ・パークティス】
「わーい!自由だぁー!!」
【アルバート・グレゴリー 看守】
「監獄内だけだけどな。」
【エマ・パークティス】
「わーい‥ ショボン 」
【コニー・ジェント】
「 クスッ エマって感情分かりやすいねw」
【エマ・パークティス】
「えぇ‥そう?」
【ギルド・ガリレアン】
「分かりやすいぞ、めっちゃな。」
【エマ・パークティス】
「そうかな〜?」
【アルバート・グレゴリー 看守】
「お喋りは終わったか?自由広場に行くぞ。」
--- ガチャ‥ギギギ‥ ---
---
--- EMA side ---
【エマ・パークティス】
「広場で何しよっかなー!」
まずは昨日のイムさんの事話してー!
その後に脱獄どうするか話してー!
それでー‥
--- ピタ‥ ---
それで、どうしよう。
「脱獄しよう」って、皆に言うの?
【コニー・ジェント】
「‥エマ?」
「私が脱獄したいから、皆もしよう」って?
これは、皆を危険に巻き込んでまでしたい事?
脱獄したいの、私だけなんじゃ___
【???・?????】
「大丈夫ですか?エマさん?」
【エマ・パークティス】
「!あ、《《セリナ》》か、!」
【セリナ・バードラー】
「はい、セリナです。エマさん、急に立ち止まっちゃったので不安だったのですが‥」
【エマ・パークティス】
「あ‥へーきへーき!ごめんごめん!ちょっと寝不足でさー!」
【セリナ・バードラー】
「寝不足なのですか?駄目ですよ早く寝なきゃ!」
【エマ・パークティス】
「いやー、ごめん!!」
やっぱ気にするのやめにしよ!
一回話して、皆嫌がったらやめたらいいし!
うん、そうしよ!
---
--- GUILD side ---
‥昨日の夜、何故か目が覚めてしまった。
そこで聞いたのは「脱獄」すると言う話。
相手の名前は知らない、けれど。
コニーとエマは何か知っている。隠している。
今日皆の前で話すのか、話さないのか。
話さなかったら聞くだけ。話を隠せば黒だ。
2人だけで脱獄しようとしているから黒。
本当に仲間を思うなら、話すはず。
いつも「仲間が大事」と言う2人なら、
きっと、俺を救ってくれる。
【アルバート・グレゴリー 看守】
「‥037532、大丈夫か?」
【ギルド・ガリレアン】
「あ、平気っす。すんませーん。」
【アルバート・グレゴリー 看守】
「‥自由広場だ。中に入れ。」
【皆】
「はーい! / はい / うぃー」
--- ガチャ‥ガガガガガ‥ガチャン‥ ---
19:00 に 500文字程度のおまけを投稿します。
番外編 『後悔』
--- Connie side ---
--- ピタ‥ ---
【エマ・パークティス】
「‥」
【コニー・ジェント】
「‥エマ?」
突然、隣を歩いていたエマが止まった。
何度声をかけても返事がない。
「なにか」を真剣に考えているよう。
「なにか」と言うのは、恐らく昨日の事。
‥そうだと分かっているけれど。
エマからの返事がないと不安不安不安‥
いつも明るく返事してくれるから何か不安。
大丈夫だろうけど‥僕、嫌われた、?
どうしよう、エマの事が大事だけど、迷惑にはなりたくないし‥肩でも叩いてみる?
いや無理!!エマに触る!?無理無理!!
なんか無理!!じょ、女子ならまだ良いけどエマだから無理!!
簡単に触れないし声かけたらウザがられてそうだし僕の事意識されてなさそうだし‥(?
うぅ、どうしたら‥!
【セリナ・バードラー】
「大丈夫ですか?エマさん?」
あ
【エマ・パークティス】
「!あ、セリナか、!」
な、悩んでたらセリナが声かけた‥
くっ、折角エマに意識されるチャンスだったかもしれないのに‥!
次はちゃんと声かけよう‥
IV 『自由』
【ギルド・ガリレアン / Guild・Galilean】
→強盗致死罪で残り40日の死刑囚。
誕生日は2月16日。年は19。
冷たい性格のようだがツンデレである。
--- EMA side ---
【エマ・パークティス】
「‥」
「自由時間だ!」とはしゃぐ声。
いつもならその輪に入る私も、今は入らない。
【??・???】
「‥エマ、遊ばないの?」
【エマ・パークティス】
「ぅえ‥」
【セリナ・バードラー】
「さっきもそんな感じでした、!やはりどこか体調が悪いのでは!?」
【エマ・パークティス】
「ぇぇ、あー、う〜‥‥‥うん、話したいことがあるんだ、皆に。」
---
【コニー・ジェント】
「エマ!」
【エマ・パークティス】
「あ、コニー!どうかした?」
【コニー・ジェント】
「どうかしたっていうか‥《《あの話》》、するの?」
【エマ・パークティス】
「?うん!なんか問題あった?」
【コニー・ジェント】
「‥あの後、色々考えてみたんだけど、全員脱獄は不可能に近い。」
【エマ・パークティス】
「え‥」
【コニー・ジェント】
「今考えてる作戦を使って脱獄すると、成功するのは2人までだ。だから、僕達だけで___」
【エマ・パークティス】
「やだ」
【コニー・ジェント】
「え?」
【エマ・パークティス】
「《《皆で一緒に脱獄したい》》!2人しか無理なら、私じゃない誰かにその枠を譲る!」
【コニー・ジェント】
「‥」
【エマ・パークティス】
「絶対無理なんて言っちゃ駄目!信じよ、《《皆で脱獄出来る》》って!」
【コニー・ジェント】
「‥」
【エマ・パークティス】
「ね、コニー!」
【コニー・ジェント】
「‥やっぱり、エマには勝てないや、!」
【エマ・パークティス】
「!じゃあ!」
【コニー・ジェント】
「でも、強要は駄目だよ。本人が残りたかったら残してあげる‥いいね?」
【エマ・パークティス】
「もちろんそのつもり!ありがとうコニー!」
【コニー・ジェント】
「ふふっ、どういたしまして?」
【??・???】
「エマー!」
【エマ・パークティス】
「!」
【??・???】
「一応全員集めて来たよ‥?」
【エマ・パークティス】
「うん!ありがとう《《ミオ》》!」
【ミオ・テンラ】
「全然感謝される事じゃないよ、呼ぶだけだし、!」
【エマ・パークティス】
「それでも言いたかったの!ね、いいでしょ!」
【ミオ・テンラ】
「‥ありがと、エマ。」
【エマ・パークティス】
「えーと、皆集まってくれてありがとー!」
【??・????】
「ライブ‥?」
【エマ・パークティス】
「違う違う、ライブじゃないよ《《アム》》!」
【アム・リーリア】
「分かってるけど‥そうみたいだなってw」
【エマ・パークティス】
「‥ライブ風にして話す?」
【ギルド・ガリレアン】
「やめろ話が進まなくなる。」
【エマ・パークティス】
「じゃあ普通に話します!」
【コニー・ジェント】
「‥」
【エマ・パークティス】
「えーっと‥昨日の夜中、イm‥とある方と出会いました!」
【????】
「9割名前出てたけど大丈夫か?」
【エマ・パークティス】
「聞かなかった事にして下さい」
【????】
「了解」
【エマ・パークティス】
「んー‥それで、その人は私達の味方だったの!」
【???・?????】
「味方?‥なんの、」
【エマ・パークティス】
「それはね‥脱獄の手伝いをしてくれる人!」
【??・???】
「脱獄‥?」
【エマ・パークティス】
「そう!それで‥皆は、脱獄したい‥?」
【????】
「なんでそんな事聞くんだ?」
【エマ・パークティス】
「んぇ‥どう言うこと?」
【????】
「それ、嘘なんじゃないのか?」
【エマ・パークティス】
「いやいやいや、なんでここで嘘つくの!?」
【??・???】
「メイは、少し怖いけど‥なんか、嘘みたい、」
【エマ・パークティス】
「えぇ!?」
【????・??????】
「私も少し疑わしい‥エマさんですし。」
【エマ・パークティス】
「私が言うから怪しいの!?」
【コニー・ジェント】
「はぁ‥僕も会ったよ、その人とね。」
【???・??????】
「コニーさんも会ったのですか?」
【コニー・ジェント】
「んー‥まぁね。少ししか話してないけど、協力者である事に間違いはないよ。」
【???・????】
「じゃあいいじゃん、脱獄!」
【エマ・パークティス】
「あれ…信用の差が‥」
--- ポン (エマの肩に手を置く) ---
【ギルド・ガリレアン】
「‥ドンマイ」
【エマ・パークティス】
「最低!」
【ミオ・テンラ】
「 クスッ エマ、僕は好きだよ?」
【エマ・パークティス】
「✨ミオサイコー!! ギュッ 」
【ミオ・テンラ】
「うわっ!」
【ギルド・ガリレアン】
「おーいイチャコラすんなー」
【エマ・パークティス】
「 ハッ って、こんな事してる時間ない!」
「えっと‥皆、脱獄の話は本当だよ。証人はコニー。だから‥どうかな?」
番外編 『キス』
過去一長くなってしまいました。
⚠️BL要素あります。
苦手な方はここでお戻りください。
--- GUILD side ---
【ギルド・ガリレアン】
「‥」
目が覚めた場所は、真っ暗な部屋。
牢屋のベットの上ではない場所だった。
あぁ、夢だ。
そう認識するのに時間はかからなかった。
何もない、何も見えない部屋でただ一人。
現実の自分が目覚めるのを待っていた。
暇だ。
いつ現実の自分が目覚めるかわからない。
ここでエマやコニーと話していたい。
‥コニーと、ずっと。
【???・????】
「‥ギル。」
【ギルド・ガリレアン】
「!その声‥コニー、か?」
【コニー・ジェント ?】
「そうだよ、コニーだよ。」
目の前に来たのはコニーだった。
‥いや、コニーがここにいるわけがない。
きっと自分がコニーの事を考えたから。
だからここにコニーが来たんだ。
【ギルド・ガリレアン】
「‥なぁ、コニー。これは夢か?」
【コニー・ジェント ?】
「‥さぁ、ギルがそう思うならそうなんしゃないのかな?」
そう言い、コニーは俺の頬に手を当てる。
優しく、俺の頬を撫でていた。
【ギルド・ガリレアン】
「‥お前は、本物のコニーか?」
【コニー・ジェント ?】
「ギルは、どう思うの?」
【ギルド・ガリレアン】
「さぁ‥夢なんじゃないのか。」
【コニー・ジェント ?】
「じゃあ夢だ。」
コニーは俺の意見がそのままだと言う。
それがこれを夢だと認識させてくる。
現実のコニーなら、ちゃんと否定肯定をする。
‥夢なら、どうなっても現実に影響しない。
一度言おうと決めてしまったものはもう、止められなかった。
閉じた口がまた開く。
【ギルド・ガリレアン】
「‥コニーに、言いたい事があるんだ。」
【コニー・ジェント ?】
「なぁに?ギル?」
【ギルド・ガリレアン】
「俺、お前の事が好きなんだ。」
【コニー・ジェント ?】
「‥そう ニコッ 」
俺と目を合わせてコニーは微笑む。
今の体制はどうかしている。
俺が仰向けに寝て、コニーが俺に跨っている。
そしてコニーの左腕が俺の頬を撫でる。
これは現実ではありえない事。
俺は就寝時間に寝たはず。
今はきっと、牢屋のベットの上にいる。
分かっているのに目覚めようとは思わない。
【コニー・ジェント ?】
「‥ギルの好きは、どう言う好き?」
初めて、コニーが自分から口を開いた。
【ギルド・ガリレアン】
「‥恋愛対象としての好きだ。」
【コニー・ジェント ?】
「キスとか出来るの?」
【ギルド・ガリレアン】
「‥あぁ、しようと思えばな。」
【コニー・ジェント ?】
「本当に、君は僕の事が好きなんだね。」
【ギルド・ガリレアン】
「‥そうだよ。」
叶うわけのない恋。
そこまで馬鹿じゃないから分かっている。
コニーはエマが好きだ。
見てれば分かる事に、気付かない振りをする。
気づけば終わってしまうから。
【ギルド・ガリレアン】
「‥なぁ、コニー。」
ずっと頬に添えられてた手を握り、もう片方の手でコニーの頬を撫でる。
【ギルド・ガリレアン】
「お前は俺のことが好きか?」
返ってくる言葉を知っている。
想像出来るのに、聞いてしまう。
【コニー・ジェント ?】
「‥ ニコッ 」
ただ、目の前のコニーは微笑むだけだった。
【ギルド・ガリレアン】
「‥なぁ、もう目覚めていいか。」
【コニー・ジェント ?】
「‥ギルが目覚めたいならいいんじゃないかな?」
【ギルド・ガリレアン】
「‥」
【コニー・ジェント ?】
「‥ギルは、僕の事が好きなんだよね?」
【ギルド・ガリレアン】
「‥あぁ。」
【コニー・ジェント ?】
「それなら、僕の事忘れないでね。」
【ギルド・ガリレアン】
「‥は?」
【コニー・ジェント ?】
「何があっても、僕を好きでいてね。」
【ギルド・ガリレアン】
「‥」
そう、眉を下げて寂しそうに言った。
俺はそれ以上先に踏み切る勇気はなかった。
踏み入ってはいけないと言われているような、そんな感じがした。
【ギルド・ガリレアン】
「‥忘れねぇよ。」
【コニー・ジェント ?】
「‥そう、なら良かった ニコッ 」
また、優しく微笑んだ。
その笑顔に見惚れていたら、
グイッ
突然、コニーが俺の服を掴んだ。
それこそ、服が伸びそうなくらい力強く。
【コニー・ジェント ?】
「それなら、僕と一緒に地獄へ落ちてね。」
【ギルド・ガリレアン】
「は‥」
【コニー・ジェント ?】
「一生僕を好きでいて、一生苦しんで。」
「一生、僕との約束を守って。」
【ギルド・ガリレアン】
「‥約束‥?」
他にも気になる言葉はあった。
だけど、約束だけが引っかかったんだ。
【コニー・ジェント ?】
「‥今はまだ、分からないか。」
【ギルド・ガリレアン】
「んだよそれ‥」
【コニー・ジェント ?】
「‥それは、いいんだ。いずれ分かる。」
【ギルド・ガリレアン】
「‥」
【コニー・ジェント ?】
「‥最後。これだけは守って欲しい。」
「僕の事好きなら、守ってくれるよね、?」
【ギルド・ガリレアン】
「‥内容による。」
【コニー・ジェント ?】
「‥そっか。なら‥」
【コニー・ジェント】
「僕のこと、嫌いにならないでね。」
一粒の涙が、俺の頬に触れた。
---
【ギルド・ガリレアン】
「ん‥」
目が覚めた。
目覚めは最悪‥と言い切れなかった。
【コニー・ジェント】
「ギル!大丈夫?」
【ギルド・ガリレアン】
「‥」
コニーの顔がすぐそこにあった。
【コニー・ジェント】
「まだ何処かおかしい?今看守呼んで___」
チュ‥
小さなリップ音だけが室内に響いた。
あ、やっちまったな、と。
そう思いながらも抵抗されなかった。
あれ、もしや可能性ある?
とかなんとか考えていた。
だが‥
【コニー・ジェント】
「な‥なにしてんの!?」
すぐ突き飛ばされた。
そんでベットの縁に頭ぶつけた。
【ギルド・ガリレアン】
「いってぇ‥」
【コニー・ジェント】
「あぁえっと‥ごめん?」
【ギルド・ガリレアン】
「別に‥つか、何驚いてんだよ。」
【コニー・ジェント】
「だっ、誰だって急にキ、キスされたら驚くでしょ!?」
【ギルド・ガリレアン】
「キス?‥あぁ、寝ぼけてて何にも覚えてねーや。」
嘘だ。めちゃめちゃ覚えてる。
だけどここで正直に言ったら殺される。
【コニー・ジェント】
「寝ぼっ!?‥最っ悪‥ファーストキスだったのに‥ ボソッ 」
そういい口元を服の袖で拭うコニー。
【ギルド・ガリレアン】
「‥しーらね。」
【コニー・ジェント】
「なにその態度 イラァ ‥えいっ」
【ギルド・ガリレアン】
「いって!?」
勢いよく頭にチョップされた。かなり痛い。
【ギルド・ガリレアン】
「何すんだよ馬鹿コニー!?」
【コニー・ジェント】
「馬鹿はそっち!!看守呼んでくるから!」
--- ガチャ‥バタン! ---
【ギルド・ガリレアン】
「‥はぁぁぁぁ‥やったな、俺。」
完全に嫌われた。
恋愛対象として見られてない奴にファーストキス奪われるとか最悪すぎるだろ‥
‥だけど、
【ギルド・ガリレアン】
「唇、柔らかかった‥」
思い出した瞬間、顔が熱くなるのを感じた。
こりゃ駄目だな俺。
アイツの事、諦められそうにない。
一応ギルコニギル、どちらとも捉えられる小説になっている‥はずです。
→コニーはエマが好きなのでギルドに恋愛の矢印が振り向くことはないんですよね。
それが分かってるのにコニーの事を嫌いになれないギルドが苦しい(?
夢の中、一ヶ所だけ【コニー・ジェント ?】じゃなく【コニー・ジェント】の場所があります。
嘘じゃない現実コニーの気持ちですね。
またどこかの番外編で「コニーがエマじゃなくギルドが好きだった世界線」を書いてみたいです。捕まらなかった世界線も。
学パロ 『Happybirthday』
台詞の書き方、学パロだけ変えます。
いつも通りだった。
いつも通り学校から家に帰る道を歩いてた。
そしたら急に後ろに引っ張られた。
振り返れば、そこには見知った顔が。
「‥なんだよコニー?」
「‥少し、手伝って欲しいことがあるんだ。」
「‥?」
コニーには、緊張したら不安になると指を組む癖がある。本人は気づいていないようだが。
今まさに指を組んでいた。
緊張か不安か、どちらかかはわからないが。
そして無言の時間。
体感2分は経ってる。
それでもコニーが話し始めるのを待っていた。
「‥あのね、」
やっと口を開いたか。
「明日、エマの誕生日でしょ?」
「ん?‥あぁ、確かに。」
すっかり忘れていた。
今日は7月11日。明日か、エマの誕生日。
「‥まさか、忘れてたなんて無いよね?」
「忘れてるわけねぇじゃん。」
さらっと嘘。
「‥それでね、誕生日会を開きたいんだ。」
「おぉ‥どこで?」
「それは‥今から考えようとしてた。」
「なるほど無計画ってわけな。」
「無計画じゃない!どこでやるか以外は授業中に計画立てたんだから!」
「いや真面目に授業受けろよ。」
「聞くだけで内容は頭に入るからいいかなって。テストで点取れてるし。」
「えお前ノー勉?」
「?いつもノー勉だけど?」
「うわ‥ってそうじゃねぇわ。」
「あー、そうそう。だけどね、消去法で会場はギルの家になっちゃうかなって。」
「いやなん‥」
言いかけて気付く。
エマは主役だから無理。コニーの家は絶対に無理。‥俺の家しかねぇよな。
「‥仕方ねぇな、いいぜ。母さんも父さんも家いないからいつでも来い。」
「!ありがとギル!それで、他にも頼みたいことがあって‥」
「明日の誕生日会に必要な物買いに行くとかか?」
「そう!だから今からどう‥?」
「‥俺は別にいいけど、お前ん家は?」
「うーん‥もう、怒られてもいいかなって!」
「‥は、お前、それで前どうなったか覚えてねぇのかよ!!」
前、エマが「皆でお泊まり会したい!」と言い出し、エマの家でお泊まり会が決定した。
だがコニーの家は厳しく、誰かと外遊びは禁止、外に現金持ってくのは禁止、外にスマホを持っていくのも禁止‥など、禁止事項が多かった。
そんなコニーの親が泊まり許可を出すわけもなく、それがわかっていたコニーは無断でお泊まり会に参加したのだ。
その結果、家に帰ったら大説教。学校に一週間来なかった時がある。
後から聞けばその一週間、「外に出ればまた同じ事をするから外出禁止」と言われていたらしい。
「覚えてるけどさ‥ キョロキョロ 」
「どうした?」
「誰かに聞かれたくないの、あんまり。‥あのね、僕の親、今週いないんだ。」
「‥はぁ?」
「夫婦旅行に行っただけなんだけど、だから別に平気かなって!」
「‥お前がいいなら、いいけどさ。」
「やった、!それじゃあ、荷物置いたらギルの家の前いくね!」
俺が返事する前にコニーは家の扉を開けて中へ入って行った。
ちなみにコニーと俺の家は向かい合わせにある。エマの家は俺の右隣。
エマは運動部所属だから帰宅が遅い。
なので安心して買い出しに行ける。
コニーと出掛けれる嬉しさと、出掛けの内容がエマで残念という気持ちが半々で動かしづらくなった腕を上げて、俺はドアノブを引いた。
---
「お待たせギル!」
「別に、待ってない。」
「そう?じゃあいこっか。」
「‥おぅ。」
近くのショッピングモールに歩いていく。
隣にいるコニーが楽しそうな声でエマを語る。
それが物凄く苦しかった。
---
「‥で、何買うんだよ。」
「えっとね‥飾り付けの風船と、ケーキと、主役のつけるやつ。」
「‥じゃ、まずは風船からにしようぜ。ケーキは先買ってもあれだろ。」
「確かにね。百均行けば主役のやつもあるかな。」
「あるんじゃね?」
「だよね、行ってみよう。」
‥ショッピングモールに入った時からずっと、周りの視線が痛い。
何故かは知らないが、凄く見られている。
本当にどうしてかわからないけれど。
---
「風船‥ねぇギル。青色の星が入ってるのと黄色の星が入ってる風船、どっちがいいと思う?」
「あー‥エマっぽくするなら黄色の方じゃね?青はなんかお前っぽい。」
「そっか、じゃあ黄色にしよ。‥後はもう2種類くらい風船買いたいな、」
「あ、それで思い出した。あっちに良さげな風船あったんだ。」
「どれどれ?見てみたい!」
「こっちこっち、‥これなんだけ、ど‥」
俺が風船を持っているから、見たいコニーはこっちに寄ってくる。
肩がベッタリくっつくほど距離が近い。
手の甲が触れた。
その手に指を回せたら、幸せだっただろうに。
「オレンジだけのメタリック風船か‥うん、これもいいね。」
「‥だろ?」
「これも決定!あとは『HAPPY BIRTHDAY』のやつが欲しいな!」
「それだったら俺がとってくる。お前は主役のタスキみたいなの持ってこい。」
「うん、わかった!」
---
「はぴば風船、これでいいか?」
「うん!平気だよ!これで明日、エマの誕生日が祝える‥」
そう言い頬を赤らめるコニー。
その顔を見たくなくて、俺は目を逸らした。
「ねぇねぇ、これ買って帰ろ!明日はエマ誘ってギルの家行くね!」
「んじゃ、もう今日のうちに飾りつけ終わらせとくわ。」
「いいの!?」
「あぁ、ケーキも頼んどく。」
「わぁ‥ありがとうギル! ニコッ 」
そう、その笑顔を俺にだけ見せればいい。
誰にも見せないでくれ。エマになんか___
「ッ、さっさと買って帰ろうぜ、もう日が暮れてる。」
「うわ、本当だ、!僕が払ってくるね!」
「おー‥」
自分で自分が嫌いになる。
エマの誕生日を祝うために来てるのに。
エマは俺の友人なのに、エマなんかと思うとか。
「友人失格、か‥ ボソッ 」
---
「‥ただいま。」
誰もいない家に帰宅を伝えてどうなるのか。
そう思いながらも言い続けてしまうのは癖か。
明日の準備をしなくては。
風船を膨らませるやつを探そう。
今日膨らませたら明日の夕方には少し空気が抜けてしまう。明日にしよう。
ケーキの注文をスマホで進める。
エマはチョコケーキが好きらしいのでチョコにする。
明日の4時到着予定。
俺は帰宅部、コニーは吹奏楽部、エマは陸上部‥全員違う部活のため帰宅時間がバラバラ。
俺だけは早く帰れるので先に帰って準備をする。
「‥明日、なぁ。」
明日が来てほしくない筈なのに、少し明日が楽しみな自分がいた。
---
〔 ギル 〕
『部活終わったか?』
〔 コニー 〕
『終わったよ』
〔 ギル 〕
『こっちも飾り付けとケーキ準備終わった』
〔 コニー 〕
『それじゃあエマと一緒にギルの家いくね』
〔 ギル 〕
『おけ』
---
ギルとのトーク画面を閉じて正門でエマを待つ。
陸上部の生徒が正門を通り始めたからもうすぐエマも来るはずと、視線をスマホから上げた。
「えっと‥あ、エマ!」
「ん?おーコニー!どうしたの?」
「部活終わった?」
「うん!もう帰るよ!コニーは?」
「僕も今終わって帰るところ ニコッ 」
「じゃあ一緒に帰ろ!」
「そのつもりで探してたんだ、帰ろう!」
「うん!」
誕生日、気にしてないのかな。
ギルの家に行くまでの道で、エマの口から一度も誕生日の話題が出なかった。
---
「じゃあ私こっちだから!」
「ねぇエマ!‥少しいい?」
「?うん、どうしたの?」
「ギルの家に行きたいんだ。一緒に行こう。」
「一緒に?」
「ギルの家で今から遊ぶ予定でね‥エマもどう?」
「遊ぶの!?もちろん遊びたい!いこいこー!」
すんなり誘いに乗ってくれた。
これでギルの家に入ってクラッカーでお祝い‥よし。
「僕先ギルの家行くね、後から来て!」
「ん?わかった!」
--- ガチャ‥ ---
「‥ギル、クラッカーは?」
「ほいよ、これ。紐引っ張れば飾り出るから。」
「OK、完璧だね。」
あとは玄関前で静かにしてたら‥
「‥ギルー?コニー?大丈夫ー?‥入っちゃうよー?」
心配性のエマは物音がしなくなったらすぐ入ろうとしてくる。
このタイミングを待ってたんだ。
--- ガチャ‥‥ ---
「失礼しま___」
--- パンッ 🎉 ---
「うわっ!?」
「「お誕生日おめでとうエマ!」」
「お誕生日‥えぇ!?覚えててくれたの!?」
「覚えてるに決まってるじゃないか!忘れるなんてありえないよ!ね、ギル?」
「あぁ、昨日コニーに言われるまで忘れてたとかそんなわけないぞ。」
「いやギル怪しっ!てかてか、昨日から準備してくれてたの?」
「うん、どうしても祝いたかったから ニコッ 」
「え〜‥どうしよう‥すっごく嬉しいよぉ〜!!」
「ふふっ、エマがそんなに喜んでくれて嬉しい!」
「あぁ、ケーキ代も無駄じゃなくなるわ。」
「ケーキもあるの!?」
「しかもチョコ。」
「わー!!嬉しい!嬉しいよ!!チョコケーキ大好きなの!!」
「じゃ、金払ってな。」
「えぇ!?」
「ジョーダン。」
「だよねよかったぁ‥!」
「あ、飾り付けでね、いろいろ風船とか主役の飾りとか買ってみたんだ。」
「コニーが!?えぇ嬉しいしか言えないよ!!」
目をキラキラ輝かせて笑顔で言うから物凄くこっちが嬉しくなる。
エマ、好きだなぁ‥って、改めて思った。
「他に何か欲しいものある?」
「え、もう十分なくらい貰ったんだけど‥んー‥あ!」
「なんだよ、高ぇもんは無理だぞ。」
「高くない!えっとね、ハッピーバースデーって言って欲しい!」
「‥え」
「お母さんにもお父さんにも、あんま言われた事ないからさ!言ってほしいの!」
「‥ま、それくらいならいくらでも言ってやるよ。」
「うんうん、それだけでいいのかくらいだしね。」
「いいのいいの!」
「じゃあ‥」
「Happy birthday、Emma!」
時間なかったので終わり方ちょっと雑かもです。
ごめんなさい。
7/12 Happybirthday、Emma。
学パロ 『七夕』
最後の方時間なくて雑っぽいです。
--- 7月7日、七夕の日。 ---
--- この村では、七夕祭りがあるよう___ ---
---
--- トテトテトテ‥ ---
「ギル〜、」
「ん、こっちこっち。」
トテトテトテと効果音がつきそうな足音をたててコニーがこっちに来る。
いつもと違う浴衣の破壊力がヤバすぎて死にそうだが、なんとか顔に出さないように頑張っている。
「お待たせ、待った?」
「お待たせっていうんだから待たせた自覚アリって事だよな?」
「いや〜流れで言っただけ。」
「なんだよそれ‥ちなみに集合時間ピッタリ。遅刻じゃない。」
「そう?よかったぁ、!」
そう言ってへにゃと微笑むコニー。
はっきり言ってクソ可愛い。
今日は二人きりの七夕祭り…
「あとエマだけだよね‥」
「え?あぁ、そうだな。」
なわけもなく。
幼馴染三人で七夕祭りだった。
正直残念だと思った。エマが悪いんじゃない。
むしろ感謝してる。
祭り行こうって言い出したのエマだから感謝しかない。だけど遅刻は許さない。
「エマまだかな〜‥」
隣のこの男、エマの事が好きな奴。
さっきっからエマしか喋ってない。
「エマエマうるせぇな。」
「だって遅いじゃん。今何時?」
「今‥って、お前スマホは?」
「お母さんが持っていっちゃ駄目だって。」
「あぁ‥」
コニーの持ち物はゼロ。
親が面倒だな〜とそれ以上考えるのをやめた。
「‥7時6分。」
「今?」
「今。」
「そっか‥エマ、遅いね。」
「‥そうだな。」
無言の時間。
俺はスマホ見てて、コニーは空を眺めてる。
「お待たせ〜!」
「!エマ!」
カタカタ足音たててやってきたエマ。
髪も纏められて浴衣を着ていた。
「ごめん、浴衣着るのに手間取っちゃって!」
「全然平気、凄くかわ‥似合ってる ニコッ 」
「ほんと!?嬉しい!ねぇねぇ、ギル的にはどう!?」
「え‥まぁ、似合ってんじゃねぇの?」
「何それー!微妙な反応!」
顔を近づけるのをやめて欲しい。
隣からの圧がすごい。
「‥エマも来た事だし、祭り行こうよ?」
「いくいくー!私が一番乗りー!」
「お前が一番の遅刻者だよ!!」
---
祭りなだけあって結構混んでた。
屋台も沢山。林檎飴に焼きそばに射的に‥
「私りんご飴食べたい!」
「じゃありんご飴の屋台行こう。」
「食べすぎて太らなきゃいいな。」
「それ女子に言っちゃいけない言葉!禁句!」
「そうだよギル〜」
「コニーお前いつから女子になったんだよ」
「まぁまぁ‥エマ、りんご飴食べに行こ?」
「うん!いこー!」
「あ、おい!」
二人は走って人混みの中に消えていった。
二人だけにすると心配事しかない。
ナンパ、誘拐、恐喝、強姦‥何でも思いつく。
そもそもコニーは金を持ってないはずだ。
「チッ‥しょうがねぇな、」
俺の足はりんご飴の屋台に向かっていった。
---
「?あ、ギルー!」
「お前ら‥りんご飴の屋台真反対だぞ‥」
りんご飴の屋台にいなかったので近くの道を探してたらコイツらがいた。手ぶらで。
「僕とエマでりんご飴の屋台に行こうとしたんだよ?でも途中で屋台が消えて‥」
「迷子になっただけだろカッコつけんな。」
「一息で言わないで怖い。」
「まぁ、ギルが来てくれてよかったぁ!」
エマが安心したように微笑んだ。
クラスの奴らがよく言う、「天使の笑み」の意味が少しわかった気がする。
「これでりんご飴の屋台いけるね!」
「‥は?」
「うん、次こそ迷子にならずにいけるね!」
「いやさ、」
「じゃあレッツゴー!」
「屋台すぐそこだろ!迷子にならねぇよ普通!!」
---
ゴチャゴチャ文句言いながら屋台前。
何故かエマが全員分買ってくれるらしい。
「おじさーん!りんご飴3つくださーい!」
「3つな?3つで450円だ!」
「450‥ピッタリでお願いします!」
「はい!ちょうどな!気をつけて食べてくれよ!」
「ありがとうございましたー!」
「エマってコミュ力高ぇな」と改めて思った。
「エマってコミュ力高いよね。」
「それな。」
「?二人とも何の話?」
「いいや、なんでもないよ ニコッ 」
「そっかー?あ、りんご飴どーぞ!」
「ありがとうエマ‥」
「‥りんご飴、俺のも買ったのかよ。」
「え?いらなかった?」
「いや‥俺は金持って来てるし。」
「ん?だから、ギルには迷子になって迷惑かけたお詫びに買ったの!」
「お詫び‥細けぇ奴。そんなのいちいちいらねぇよ。」
「‥そっか、」
「えーっと‥り、りんご飴美味しい!シャリって音なるよ!」
「!ホント!?‥んー!おいしー!✨」
「‥俺、初めて食うわ。」
「初めてなの!?じゃあ早く食べて!感想教えて!」
「急かすな急かすな‥ん、んー‥りんごって感じするわ。」
「何それwりんごなんだからりんごの味するでしょ?」
「そりゃそうだけどさ、ザ・リンゴみたいな。」
「んー?わかる気もする?」
「無理に理解しなくてもいいけどな。」
「ちょっとわかるよ!リンゴって感じだよね!」
「‥まぁ。」
「あ、あはは‥」
コニーが引き攣った笑みを浮かべている。
隣のエマは頭の上にハテナを浮かべている。
俺の発言のせいだが、非常に気まずい。
「んー‥あ!あっちに射的ある!」
「射的ぃ?」
「ねぇギル、コニー!やろ!」
「はぁ‥誰かさんが迷子になったせいで帰る時間近いから少しだけだぞ!」
「はーい!いこ、コニー! ニパッ 」
「!うん! ニパッ 」
「‥仲の良いこと。」
はしゃぐ二人の後ろを、のんびり歩き出した。
---
--- シーン飛ばし飛ばし ---
--- 『射的』 ---
「ふ‥あと二発‥」
「あと二発しかないの!?」
「いやいける!菓子くらいならとれる!」
「いけコニー!ポッキー打って!」
「あと少し右だ!いけ!」
「ぅ‥う‥ぐぅ‥ プルプル 」
「‥おい、どうしたコニー?」
「腕もげそう‥疲れた‥」
「うわー!コニーの腕がもげるー!」
「騒ぐな馬鹿!チッ、俺がやるから変われ!」
「頼んだギル〜‥」
--- 『大食い』 ---
「モグモグ」
「‥エマ、沢山食べるね‥」
「モグモグ‥ん?」
「りんご飴と焼きそば、んでチョコバナナ?太るぞお前。」
「だから失礼だよギル!!」
「事実だろ、泣いてもしらねぇぞ。」
「ぐぅ‥」
「太ってもエマの姿はあんま変わらないけどね ニコッ 」
「コニー‥!」
「まぁ少し食べすぎたとは思ったけど。」
「コニー‥」
--- 『金魚』 ---
「あっ!‥まーた破けちゃった〜‥」
「あはは‥エマ、さっきからずっと二匹のままだね‥」
「ん〜だって難しいんだもーん!‥あれ?コニーはやらないの?」
「うん、流石に全部お金払ってもらうわけにもいかないから ニコッ 見てるだけで楽しいよ!」
「そっか‥遠慮しなくていいのに‥」
「これで遠慮しないって難しいよ?全部払ってもらってるもの。」
「う〜ん‥」
「兄ちゃん凄いねー!!」
「ん?ギルの事かな。」
「そうだと思うけど‥って、どんだけとってるのギル‥もう水槽の中ほぼいないよ‥?」
「え?あぁ‥夢中になってたわ。」
「店に大迷惑‥」
「でも凄い凄い!ギルってば流石!」
「‥流石に申し訳ないんで四匹だけでいいっす。」
「いやいや、こっちこそなんか申し訳ないなぁ兄ちゃん!」
「いえ、平気っす。‥じゃ、」
「ギル凄い!でも、あんなにとったのに四匹で良かったの?」
「おぅ、このニ匹だけもう一つの袋に移し替えて‥ほい。」
「んぇ、‥僕にくれるの?」
「そう、俺がこんなにいらねぇから押し付けただけ。‥邪魔だから貰ってくれよ。」
「‥うん、ありがとうギル!」
--- 『クイズ』 ---
「‥あそこにクイズ会場あるよ?」
「え〜?私別にいかなくても‥」
「あ‥だよね、わかる ニコッ 」
「‥いや!いきたい!凄く行きたくなってきた!」
「え‥」
「行こうぜコニー、俺行きたいわ。」
「ぅわ‥!?」
‥‥‥‥‥
「第30問。医療機関d」
「 ピコーン 」
「おぉ‥まさかのEグループ、全問正解です!皆様拍手を!」
--- パチパチパチ‥ ---
「景品として何か欲しいものを一つ言っていただいて‥」
「‥図書カードありますか?」
「あぁ、あります!」
「じゃあそれで ニコッ 」
「っ‥はい、どうぞ!」
「コニーってば天才!全問正解じゃん!」
「あれで手に入れるのが図書カード10000円分でいいのかよ。」
「うん、ちょうど図書カードが欲しかったんだ。それに、高価な物頼んでお店の人大変にさせたくなかったし ニコッ 」
「うわ‥絶対天国行きの人だ‥」
「浄化されてく‥」
「ちょっと!?消えないで〜、!」
---
「ん〜!遊んだ遊んだ!」
「ちょっと疲れちゃった‥」
「それな。」
「じゃあ帰ろ!今日楽しかった!」
「そうだな‥‥なぁ、もうちょっと時間あるか?」
「え?うーん、あるけど‥どうしたの?」
「あそこ。短冊書ける場所があるんだが‥いかねぇか?」
「!やるー!いこいこー!」
「もー‥しょうがないな、いこうよギル!」
「俺が言い出した事だし、いかねぇわけない。」
---
「わぁ‥!✨沢山の短冊があるー!」
「色とりどりだね‥書く所何処かな?」
「あー‥あそこじゃね?人が多くなってる。」
「確かにそこっぽい‥あ、短冊持った人が出て来た!」
「んじゃ確定だな。いこうぜ。」
--- ガヤガヤガヤ‥ ---
「ギルー!コニー!二人とも何色の短冊にしたー?」
「僕は水色。本当は青が良かったんだけどなかったから。」
「俺は黄色。一番上の取った。」
「ギルってば雑すぎ‥ねぇねぇ、早く書いてつるそ?」
「お前テンポ早すぎ。」
「だって時間ないもん!」
「ったく‥えー、書く場所書く場所‥」
「壁でよく無い?机埋まってるし。」
「それもそうだな。あそこの壁で書こうぜ。」
「うん!」
--- ‥‥‥‥‥ ---
「ねぇねぇ、何書いた!?」
「こう言うのって人に言ったら叶わないらしいぞ。」
「えぇ!?嫌だ!じゃあ言わない!」
「 クスッ じゃあ、笹に飾って帰ろうか。」
「そうするかー‥んじゃ俺高いところー。」
「えぇ!?私も高い場所がいい!」
「届くのかよお前。」
「ギルが飾ってくれればいいじゃん!」
「自分で飾らなきゃ叶わねぇぞ。」
「ぐっ‥仕方ない、下でいいや‥」
「‥じゃあ僕はエマより下に飾るね。」
「なんでぇ!?」
「だってそしたらエマ、一番下じゃなくなるでしょ?」
「!コニー大好き!」
「えへへ‥そんな言われるほどじゃ無いよ‥」
「おーいイチャコラすんなー。」
「「してないってば!」」
「もぅ‥帰ろ帰ろ!もうすぐ9時になっちゃう!」
「そうだね、帰ろうか。」
「あ”ー疲れた疲れた、早く帰ろうぜー。」
--- ‥‥‥‥‥ ---
『皆とこれからも仲良く出来ますように!
エマ 』
『この世界の皆が幸せに過ごせますように。
コニー 』
『世界平和
ギルド 』