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目次
殺戮の天使と欺く魔男/d!
ふと、自分を呼ぶ声が聞こえる。
「おいで。孝行。」
「うん、行く。」
「どうしたんだ?早く来なさい」
「行きたい、けど、いけない」
頭の中で、リン、リン、リン…と鈴のなる音がする。
その刹那、自分は立ちくらみを起こし倒れる。
親であろう2人の声はどんどん遠くになっていく。
その分、鈴の鳴る音だけが、俺の耳に残っていた。
--- ▲ ---
--- ▽ ---
(ここは…?)
青白い光が窓から差し込む中、俺は目を覚ます。
ー今宵はBleu moonだよ。ー
kn「…?誰の声?」
メガネをかけた男性の姿が、思い浮かぶ。
その肝心の顔がぼやけていて何も見えない。
そのぼやけた男は再び口を開く。
ー君の目と同じ色の月が、今日は昇るんやー
kn「俺の目は、青。」
いつかそう言われた。
俺の目は何もかもを映し出す鏡のような目だと。宝石のようだと。
だが、俺はそんな言葉に振り向きもしなかった。
うるさくてたまらないものばかりだったし、目しか見ていない。そんなの嫌。
kn(なんでここに来てたんだっけ…?)
(確か、カウンセリングに来て_____)
『ガガッガッッ』
突然砂嵐を起こし始める。
『あなたの名前を教えてください』
本名は、嫌い。
何故かそう思った。だから俺はこう述べた。
kn「コネ、コネシマ」
『名前:コネシマ 承認。
何故ここに来たのですか?』
kn「人が、先生が死ぬところを見た。俺達も体がボロボロだったし、俺は虐待されていたから、病院でカウンセリングに無理やり連れていかれて、気づいたらここにいた」
再び機械からは砂嵐の音が聞こえる。
決していいとは言えない音が流れ続ける。
『年齢は?』
kn「12、だけど今年で13」
『データ記録完了。これより、最下層にいる彼は生贄となりました。』
kn(生贄、)
俺はその言葉に反応した。
ここで死ねば、先生に会いに行けるかもしれない。
kn「行こう」
こうして俺は、死への旅へ出た。
--- ▲ ---
--- ▽ ---
kn(異臭が……あれ、あそこにいるのって…?)
視線の先には小さく、ぴぃ、ぴぃ、となく真っ白な小鳥が一羽落ちていた。
可哀想に、お腹が減っているのだろう。
このままでは餓死してしまう、と俺は食べ物を探すと共に、次のフロアへの道と殺してくれる人を探し始めた。
kn「ん…このスナック菓子ならまだ食べれる…?
これを小鳥に食べさせればいいか…」
そう思い、俺は小鳥の元へと小走りで向かった。
--- ▲ ---
--- ▽ ---
kn「これ、食べれる?」
俺は小鳥へスナック菓子を差し出す。
案の定、小鳥はお腹が減っていたらしく、スナック菓子を見るなり飛びついて食べ始めた。
kn「食べ終わった?じゃあ、連れてってあげるね」
そう小鳥を持ち、先程の細い小道に入ろうとする。
その時、大きな黒く、光る鋭利なものが目の前をよぎり、小鳥が真っ二つに裂かれる。
kn「…は?」
思わず声を出し、顔をしかめる。
??「カッッッハハハハハハハ!!」
kn(なんの笑い声…?)
??「あ?お前つまらん顔しとるな?あ"?」
kn「…あなたは殺人鬼なの?」
zm「殺人鬼じゃねぇ!俺にはゾムって名前がちゃんとあるねん!」
kn「そう…なら、いい。丁度いい。」
zm「なんやお前?こっちばっかジロジロ見てきやがって」
kn(こいつなら、こいつなら《《殺してくれるかもしれない》》)
kn「なぁ、ゾム」
zm「なんや?」
--- ー俺を殺してくれー ---
zm「…ラリっとるんかお前、めっちゃキモイで」
kn「殺して」
zm「キモイから近づくなや!!」
kn「俺は知られちゃいけないものを隠してる。それが見つかる前に…!!」
zm「じゃ、じゃあこれでどうや!?
俺は外に出たいから、お前が俺が外に出るのを手伝う。んで、お前は俺が外に無事出られたら殺してやる!完璧やろ!」
ふふん、と言ってそうな顔で、得意げに言うゾムの案は、悪くないと思う。
自分が死ぬために、死ぬために…
あれ、死にたいのは何故だろう
泣きそうになるのは何故だろう
死にたくなるのは、何故だろう
俺にはわからない。
kn「ゾム、嫌になったら殺してええから…」
zm(方言…)「わかっとるよ。今のお前はつまらへんから殺さん。出た時にはもっと幸せそうにしとれよ。」
kn「頑張る…」
--- ▲ ---
--- ▽ ---
??「綺麗だなぁ…」
??「なぁ____?また自分のものにしたいと思っとるやろ…?」
??(早く僕だけのものにしてあげたいなぁ…あの美しい目を…)
??「分かってないな____。それだから童貞って言われるんやで?」
??「そういうのは余計や_______。」
??「まぁ、もう少しだけ待っててね、捏島孝行くん」
さつてんとd!のクロスオーバーです…!!
少し恋愛要素あるかも…?なのでご注意たのむよ!!!()