異能力者・無異能力者・無個性が集まる都市。
魔都ヨコハマ。
異能力者、彼らはヒーローが嫌いであった。
そんなヒーロー飽和社会に転生した、二人の異能力者が居た____
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目次
Prologue
とある日の横浜では、葬式が行われていた。
とある事案をポートマフィアと探偵社、合同で行なっていた。
其れの対処に向かっていた二人が、敵の異能によって亡くなったのだ。
式場は暗く、静かだった。
「…」
敦が心配そうに、太宰に目をやる。
「先に逝くなよ、馬鹿中也。僕を殺すんじゃ、なかったのか…っ」
「#名前#も、あんな奴にやられるなんてぇ…」
太宰は弱り、酷く泣いていた。
大切な人を二回も守れなかった、自分の無力さにも。
「二人ともっと一緒に、居たかったよ…」
敦やその他の者も、泣いていた。
もう、会うことのできない人に。
---
「中也」
「#名前#」
「「此処、何処」」
Profile
名前 ▶︎ #名字##名前#
好き ▶︎ 横浜、探偵社、ポートマフィア、猫
嫌い ▶︎ |ヒーロー《偽善者》、|敵《ヴィラン》、犬
「私はヒーローなんて嫌いだよ」
「みんなに逢いたいな…」
1話
目が覚めた。
光が眩しい。
「此処、何処」
見覚えの無い場所。
「中也が居ない…」
中也を探そう。
さっき迄の記憶が曖昧だ。
「いたっ」
私は地面に尻餅をついた。
ぶつかって倒れた、という事を理解するまで時間がかかった。
「大丈夫か?」
私はその声に弾かれたように顔を上げた。
手を差し伸べられていた。
顔を上げると、少し草臥れた様な身なりをしている男性がいた。
良く分からず手を伸ばすと、
「ぁ、え?」
手が幼かった。
ハッとして、右にあったお店のショーウィンドウを見た。
私は七才ほどの見た目になっていた。
「どうしたんだ、急に」
声や雰囲気が織田作に似ているように感じた。
頬を暖かいものがつたった。
「!?」
止めどなく涙が溢れていた。
「なんで…ぇっ」
全部、思い出した。
「私の名前は、#名前#」
「私を、家族にして、ください」
気づけば、そう云っていた。