ペスト医師の手術失敗で生まれたゾンビが居候する話
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目次
ペスト医師には弟子がいた!?
月と街頭だけの光る華やかな町に、雰囲気の違う黒マントが歩いていた。その黒マントの顔は、鳥のようなものだった。その横に、1人の少女が通りすがった。小学六年生くらいだろうか。雰囲気違いの黒マントを奇にせずに歩いていく。
その黒マント、ペスト医師は言った。
<「なぁ、そこの君。」
「なぁに?」>
少女は笑顔でこっちを見つめている。ペスト医師は、手を伸ばし、少女の頭に当てた。
その瞬間、少女の身体は物のように崩れ落ち、ペスト医師は、その少女の死体を担いで、自分の家へと向かった。
家の手術スペースで、少女に謎の手術をする。手さばきはみごとなものだった。そして、少女の自分が触った頭に、包帯を巻いた。
手術が終わると、凶暴なゾンビになるはずが、
「いや、びっくりしましたよ〜!!!」>
少女は、普通に話し、ケラケラ笑っている。
<「はっ!?」
いつも冷静なペスト医師でも、びっくりした。
でも、少女は人間を見たら襲おうとする。
「ぐぉぉぉ〜」>
<「ダメダメダメダメ!」
ペスト医師は少女を羽交い締めにして、縄で縛ってそこらへんにくくりつけておいた。
<「どうすればいいだろうか、コレ…。」
ゾンビになって人を襲う以上、家に帰せば、町パニックで、ここ追い出されそうだ。
「ここすごいですね〜。」>
少女は縄からするりと抜け、探索し始めている。
「これとか私似合うんじゃないですか?」>
勝手に昔着てた白衣を着たりする。
<「何してるんだ!!!」
「探索。」>
<「淡々と言うなよ!!!」
「ゑぇ?」>
<「…もうだめだコイツは」
「ここ住みた〜い!」>
<「は?」
「さっそく寝床整えよ!」>
少女はガサゴソと物をどかす。
<「おいおいそれ触るな!丁寧に扱え!」
少女は乱暴に物を扱った後、やっと寝床が完成した。新聞紙引いたやつだけど。
<「寝床それでいいのか?…ってなんで住むんだよ勝手に」
「いいに決まってますよ!新聞紙で寝るってキャンプですよね!」>
…キャンプか?
この世界の新聞紙には、ゾンビを腐らせないようにする効果があるから、別にいいかと思ったペスト医師だった。
少女はキラキラ目で聞いてくる。
「白衣着たいので弟子にしてください!」>
変な理由である。
ペスト医師はキラキラ目にはさすがに負ける。
<「…い、いいだろう。しかし、ヘマはするなよ」
「やったー!!!!今日は記念にオールだ!」>
<「ちゃんと寝ろ!」
ペスト医師と変な弟子
ペスト医師Sideです
患者番号15は、昨日から居候中だ。
名前を覚えてないらしいから、15番と呼んでいたら、自身をイチゴと呼ぶようになった。
幼稚だ。
「ドクター!この患者さん動いてないよ〜!」>
今朝手術したときの死体を揺さぶっている。死んでるに決まってるだろう。
<「ソイツは死んだ。適当に処理しておいてくれ」
「はーい!」>
イチゴは死体をゴミ箱に捨てた。…っては?!
<「おい!なんでゴミ箱!?」
「ゴミはゴミ箱にポイだよ?」>
15番は頭脳が絶望的ということが分かった。
<「ホントにアホだコイツは…」
ペスト医師とイチゴ
ある日の昼下がりにて。
今日の天気は雨。空気が湿っていて、室内にいるには絶好の日だ。少しは静かに病気の研究ができr((
「ドクター!見ーて見ーて!ダンゴムシー!」>
うるさい居候野郎…じゃなくて15番は騒ぎ立てている。そして、手のひらにあるのは、ダンゴムシじゃなくて、…ってうわぁぁぁぁぁ!
<「それをこっちに近づけるな馬鹿者!!」
「なんでですかぁ?」>
15番は、アレが乗った手を差し出しながら、近づいてくる。
<「15番!やめろ!やめるんだ!」
「えぇ〜。」>
<「窓にポイしなさい!」
「はいはい」>
15番は悔しそうに、窓にアレをポイ…じゃなくて投げ捨てた。
こんな日なのに、一向に静かにはならなかった。