編集者:おーのの
ある会社の新入社員が会社のために奮闘する物語です。
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とある男の物語 ep1
初めての投稿になります。
読んでもらえたらep2をつくろうとおもいます。
太陽が西に沈みかけている頃、清井機械本社ビルの近くで缶コーヒーを飲んでいる男がいる。清井機械新人社員、吉岡隆斗である。
「まったく、期待してきたがこんな会社だったとは。」
呆れた表情で吉岡はつぶやく。
清井工業は、今年度で創業95周年を迎えようとしている大手電子機器製造メーカーだ。特にテレビの設計、製造の分野で右に出る者がいないと称されるほどに高い地位を築いている。経営者は今年で四代目になるが、社内では社長の悪い噂が広まっていた。
同日午後7時、吉岡は大学の同級生で同僚の藤田と居酒屋で話をしていた。恒例の愚痴大会である。
「全くあの社長の…清井直人とか言うやつ、ほんとにあんな感じでこんな大企業の経営者やってけるのかよ。」
少し小さなジョッキを傾けながら藤田は言う。
「どうせ親父のツテで入ったんだろうよ。」
2人が言う清井直人、と言うのは元社長の息子で、まだ吉岡たちとそこまで歳が離れていない。そんな理由もあり、本当にうまく経営していけるのか、と言う不信感は日に日に募っていった。
意外にも、不信感が確証に変わる日はすぐにきた。社長がm&aを企てていることを知ったのだ。その上相手は長年友好関係を続けてきた氷川機械だと言う。この買収が清井機械に何を与えるのか。それは吉岡にも容易に想像できた。
吉岡の最初の大仕事が幕を開けた。
つづく
読んでくださりありがとうございます!読んでもらえただけですごく励みになります。