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目次
早く寝ないとお化けが来るよ
夜九時。何処かから虫や犬の鳴き声がする。風鈴の音が心地よい。美歩は半袖のパジャマで、ぼーっと布団の上に寝っ転がっている。その妹の咲歩はお気に入りの人形を片手におままごとをしている。
「咲歩〜?早く寝な〜?」
「え〜ねむくない〜」
「私だって眠くない。でも寝んとお化け出るで?」
「え〜…おばけこわい」
「じゃあ寝ろ。」
咲歩は小さな布団に潜った後、数分も経つと眠ってしまった。
「もう寝たんか…眠くない言うとったのに…」
美歩は布団を被り、スマホを開いた。日常の疲れを忘れさせてくれるような動画や音楽。すっかり夢中になり、気づけば二時間経っていた。
「…もう十一時!?寝なかんやん」
美歩は部屋の豆電球を消すためにリモコンに手を伸ばした。その時、妙な感覚に気づいた。何かがある。リモコンで電気をつけると、そこには絵本で見たようなお化けがいた。
「うわぁお!?!?…びっくりした…なんでお化け…?」
「お化けの世界に連れてってやろう」
「黙れ」
「ごめんなさい」
あっさり退治されたお化けなのでした。ただ、そんな事も知らず、咲歩は熟睡していた。
登場人物
美歩
十歳。
親の前では良い子を演じているが、大人のいないところではかなりヤンチャ。
しかし悪いヤツでは無い。
親族に関西出身は誰一人いないのにエセ関西弁。
咲歩
五歳。
夜寝ないと出てくるお化けや鬼を信じるタイプの幼稚園児。
おままごとにハマっており、大体は自分がママ役。
お気に入りの人形は静電気で髪がボサボサ。
悲しいオタク
鉛のように重い瞼。目を擦りながらトーストをかじる。テレビからは
「あの超有名アイドルグループのイベント開催が決定!」
と声が聞こえてきた。
「いいなぁ〜…」
彼女の名は舞。オタクだ。彼女には悩みがあったそれは…。
「私の推しももっと人気になってくれればいいのになぁ〜…」
推しが不人気という事だ。一見早退した問題では無いと思うだろう。しかし、想像してほしい。
イベントは滅多にやらない。
グッズは無い。
「(推しの名前) イラスト」
とネットで調べたらファンアートが出てくる…なんて事はない。
今日も彼女は供給を待ち続けるのであった。