ジェルくんの生理男子しょーせつ。
シリーズ化👏
ただいま4月15日300万人記念配信見させていただいてました
名言多すぎかっこよすぎむり
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目次
最強エンターテイナーは、生理男子?
生理男子のじぇるくん
「ん……」
毎月現れる大嫌いな痛みに、目が覚める。
「い゛っっ……たぁ、」
俺は、普通の男の子とは違う。
おれには、「生理」が来る。
男にも生理が来る、なんて知らなくて、初めて来たときはほんとに怖くて。
周りの人には言わずに何とかしてきたけど…
しばらくして周期とか安定して、そこから悩まされることになったのが「生理痛」。
お腹が痛いのはもちろんだけど、頭も痛いし腰も痛いし気分も悪い。
いろいろ調べたりしたけど、俺は結構症状が重いそうだ。
「はぁ゛……といれいこ、」
ふらふらの身体を必死に動かして、トイレへ向かう。
途中でバランスを崩して、思いっきりこけた。
いろいろと痛みが重なって、立つこともしんどくて、
「う゛~~~…いだいぃ…」
思わず涙があふれる。
もうたちたくない…
本当はそういうことにしてこのまま寝たいけど、さすがにこんなところで
寝るわけにもいかない。
やっとの思いで着いたトイレ。目に入ったナプキンを真っ先にひったくる。
いつも通り取り付けながら、今日の予定を探る。
今日は…ぁ。
(はいしん…)
なーくんと二人で、ゲーム配信をする予定が入っていた。
やば、こらあかんわ…こんなんで配信なんかできるわけない…
ずきずきと存在を主張する痛みに「はぁぁぁぁ…」と大きくため息をつく。
ささっと立ち上がり、レバーを引いた。
さっきまで腹を刺激していた痛みは、いつの間にか頭にまで登ってきて
額に手を当てる。
ふと時計に目をやると、配信予定時間まであと1時間。
……ちょっとだけ、ちょっとだけなら、寝てもええかなぁ…
そんな気持ちにすがりたいくらい、今はしんどくて。
ぁー…なんか、
きもちわるなってきた、
「ぅえ゛っ、げほっ…!」
ばっ、と手を伸ばし、ごみ箱に顔を埋める。
「お゛ぇっ、げほ…げぇっ……ぅ、」
もう、ややぁ…
「ぅ~~…あたまいたいぃ…」
吐いたからかな、くらくらする…
けど、もうすぐ配信が始まる。
はよ、準備せな…
吐いたものがてらてらと光る袋を縛り、うがいをしに行こうと立ち上がる。
下腹部に走る痛みに眉を顰めながら、口に含んだ水を吐き出した。
配信部屋に向かい、椅子に座る。
カメラやらマイクやらパソコンやら色々準備していると、スマホから着信音が。
画面には、「なーくん」と表示されている。
「ぁ、なーくん?もう配信始まっとる…?」
『ううん、まだ始めてないよー!けど、いつもより遅いなーって思って…』
いつもなら、もう自分からなーくんに電話をかけているはずだ。
正直に体調悪かったって言うか…?いやでも…
「あー、ごめん!ちょっと…寝坊してさぁ!」
『えぇ、ジェルくんが寝坊…?珍しいね…ぁ、もう準備できたー?
配信付けるよー?』
「あ、うん…!もう準備できた!」
お腹をさすりながら、なるべく元気に返事をする。
これ、配信中に限界来たらどうしよ…
それだけ本当に怖くて、忘れていた薬を口に放り込んだ。
「わこもりぃ~っ」(ごめんなさいなーくんの配信見たことないです)
「わこじぇる~」
今日の配信の内容は、ゲーム下手組所属(?)俺となーくんでマイクラエンドラ討伐をすること。
ネザーまで行けたはいいものの、おれは敵に囲まれた状態で限界を迎えたらしい。
きもちわるい、おなかいたい、あたまいたい、
「~~~っ…」
「わーっゾンビぃ!!…あれ、じぇるくん?」
「ごめ、いっしゅんみゅーと…っ」
辛うじてそう呟き、ミュートボタンをクリックした。
「はっ…い゛…っ」
これ、ぜったい薬効いてないやろ…
なー、くん…
たすけて、
「…るくん、…じぇるくん!」
次回のあらすじ(?)
ジェルくんがなかなか戻ってこないことに疑問を抱いたなーくん。
もしかしたら何かあった…?そう思ったなーくんは、リスナーさんに申し訳なくなりつつも
配信を切った。
そのままジェルくんの家に向かったなーくんは、机の隣でしゃがみ込んでいる
ジェルくんを見つける。
ちなみに開始わずか30分で終了した放送は、リスナーの間で考察が広がるなど
一躍話題に上がることになったのだった。
眠くて書くのあきらめた。
シリーズ化考えてます☆
最強エンターテイナーは、生理男子?2
ちなみにじぇるくんは生理男子のことなーくんに言ってないです
おなかいたい…
いたいいたいいたい…
「…るくん、…じぇるくん!」
ぼやける意識の中で、なーくんの声が聞こえた気がした。
「じぇるくんっ…!」
「ぇ、」
…のだが。
はっきりした視界には、紫色の髪をふわふわと揺らすなーくんがいて。
「な…くん?」
「う、うんっ、俺だよ…?大丈夫…?」
「ぇ゛…なんで、おるん…」
「あ、あの…ごめんね?勝手に入って…あの、じぇるくんミュートして
戻ってこなかったから…」
どうやら、俺がなかなか戻ってこなかったことで心配させてしまったらしい。
「ぁ、ごめん…ちょっと、」
「あの…もしかして、体調、わるい…?」
「ぎくっっ」
あぁ、あかん…これ、どうしよ…
今まで、誰にも言ってこなかった。
一人暮らし始めてから来たし、親にすら言ったことはなかった。
嫌われるのが怖くて、嫌がられるのが怖くて。
でも…なんでやろ
なーくんなら、
離れていかないんじゃないか
そう思ってしまった。
「あの…ぇ、と…」
「言いにくい、かな…言いたくなかったら、言わなくてもいいよ…?」
「ぅ、ぁの……っは、ひゅ…げほ、はっ…」
あかん、これ…むりかも、
「じぇるくんっ…!?落ち着いて、っ」
「はっ…は、あの…っ、」
「ん、だいじょぶだいじょぶ…」
「あ…の、おれ…」
そこから俺は、震えながら今までのことを話した。
おれは男なのに生理が来ること、一度付き合った女の子に「気持ち悪い」と
言われたこと。
途中で吐きそうになりながらも、全部話した。ほんとに、全部。
「はっ…ふ、ごめ、やっぱ、きもいよな…ご、めん…」
大丈夫、嫌われる覚悟で言った、うん、大丈夫…
「ううん、気持ち悪くないよ」
「……ぇ」
だけど、俺の耳に入ったなーくんの言葉は、暖かくて。
「なん、で」
「だって、生理が来てても気持ち悪くても
『ジェルくんはジェルくんだもん』」
「っ……」
初めて、そんなこと言われた。
初めてだった。
こんなに俺のことを大切にしてくれる人と出会ったのは。
俺のことを、好きと言ってくれる人と出会ったのは。
「あーでも、じぇるくんはずっと悩んでたんだもんね…?ごめんね、別に馬鹿に
してるわけではないんだけど…」
「っふ…ん、だいじょぶ…ありがと、」
「あっ、笑ってくれたぁ~♡」
そう言って笑顔になるなーくんに、俺はこの人には敵わないなと思った。
この人には…勝てっこないや。
私は、じぇるさんりすなーの中のごく一部…いえ、そんな一部にすら入れないくらいの
カスです。
でも、そんなカスでも毎日ジェルさんに癒されて、生きる意味をもらっています。
世界一かっこよくて、世界一かわいいジェルさんが大好きです。
次回のあらすじ
なんかほんわかやります