「あのね、おにいさん」
「ん?」
「わたしをひろってください」
「は、?」
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目次
ロリ、拾われる。
「お腹空いた…。」
人の行き交うヨコハマの中、|襤褸《ぼろ》を纏った、4尺足らずの少女がいた。
普通の街でなら異質に見えるかもしれないが、この魔都ヨコハマでは全くの日常である。
疑惑など浮かぶ筈も無く、唯の置物も同然に街の一風景となっている。
少女がふと足を止めた。
そこは色々な紙が貼ってある、街の掲示板の様な物だ。
「かんじがいっぱいでよめない…。」
少女は知らなかった。 《《其れ》》が「指名手配」の紙と言う事を…。
---
街を彷徨っていると、裏路地の方から何やら物音がする。
気になって覗いて見ると、数人の男が倒れている。
其処には1人、黒衣の男が立っていた。
「!」
少女は気付いた。ちらりと覗いた横顔が、先程見ていた紙に載っていた顔写真の男と同じだったからだ。
「ぁ、あのっ!」
少女は身を乗り出し、男に声を掛けた。
「ん?」
「おにいさん、わたしをひろってください。」
「は、っ?」
---
芥川龍之介、ロリを拾った件。
ロリ、ポートマフィアに行く。
--- 「わたしをひろってください!」 ---
---
現状は理解しても、未だ困惑は解けない為、一度名前を聞いて見ることにした。
「貴様、名前は?」
「わたしは、#名前#!」
「……そうか。」
名字が無い…。 捨てられたのか?
「ぁ。」
任務完了の電話を…忘れていた
「中也さん。無事終わりました。」
『そうか』
「あと…、」
『ん?』
「とある少女に拾ってくれ、と言われたのですが…。」
『そうか。』
………
『ん、少女?』
『つまり子供?』
「はい。小さな少女です。」
『…|首領《ボス》には話を通しておくから、其奴連れて戻って来い。』
「解りました。では。」
『ん。』
ツー、と特有の機械音がし、電話が切れた。
「取り敢えず行くぞ、#名前#」
「うん!」
---
連れて来たは良い物の、黒服や構成員達から物凄い視線を感じる…。
チラリとそちらを見ると、スッと視線が逸れる。一体何なのだ。
「…(汗)」
「?」
何も判っていないなこの少女。
そんな事を考えている内に、首領室へ着いた。
「首領。芥川です」
…返事がない。耳を澄まして聴いてみると
__「リンタロウったら!もう」__
__「ごめんよぅ、エリスちゃん(半泣)」__
__「気持ち悪いわ…」__
__「首領、芥川が呼んでいます」__
__「そうなのかい?気が付かなかったね、エリスちゃん!」__
__「入ってきて良いわよ!アクタガワ」__
__「えっ…⁉︎酷いよ」__
中也さん、ありがとうございますッ!と、心の中で感謝した。
「失礼します」
「しつれいします…__?__」
「わぁっ!カワイイわね、チュウヤ!」
「そうですね。エリス嬢」
「…(困)」
知らない人が三人もいるものだから、困ってしまった。
「#名前#」
「あくた…がわさん……?」
「…………龍之介で良い」
「りゅうにい!」
「もう其れで良いッ!」
「え…、何コレ尊い(鼻血)」
「うわリンタロウ汚いわ」
「いや、尊いよこれ(鼻血)」
なんて言いながらシャッターボタンを押しまくっている。
「きっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっつ(激引)」
「えっ、エリスちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁん(爆泣)」
「うっわ。そのまま死ねば?」
「ちゅ、中也くん…………ッ!」
「…(目逸)」
「あっ……………(察)」
エリス嬢に引かれて、全力で泣いている首領と目を合わせられない中也さん。
其の現状を純粋な瞳で見ている#名前#。
僕は何を云えば良いのだろうか?
絵面が酷いですね。
()←今回乱用したかっこちゃん
この書き方でこれからも生きます☆(誤字じゃないよ)
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