森の中にある、「時争神社」。
本当は存在しないはずの神社です。
その神社は、さまよってきた少年少女たちを他の時代に飛ばしてしまうのです……
元の時代に帰るには、「時争神社」を飛ばされた時代で見つけること。
果たして元の時代に帰ることはできるのでしょうか…!?
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タイム、ステップ?ジャンプ! #1 空襲警報とガラケー
森の中にある、「時争神社」。 本当は存在しないはずのその神社は、さまよってきた少年少女たちを他の時代に飛ばしてしまうのです…… 元の時代に帰るには、「時争神社」を飛ばされた時代で見つけること…………
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「……っと、ときそう………じん、じゃ………?」
真っ赤な鳥居のまんなかに掲げられている看板に刻まれている文字を背伸びしながら読み上げる。
私……、|東折雛《ひがしおりひな》、中学生は、絶賛薄暗い森の中で迷いました!
…いや、違うから、そういうんじゃないから!
ただ、気がついたら森の中で、それで……。
「何か忘れてる気がするんだよなぁ」呟きながらも、何か行動しなきゃと思って足を踏み入れる。
石でできた階段を登り、手探りで鐘を鳴らす。
えーと、二礼二拍手一礼…?だっけ…!?
「……帰れますようにっ!」
ピカッ!
昼間みたいに――いや森に来るまで明るかったんだけど――眩い光が私の体を照らす。
その時だった。
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「…………本当に大丈夫なのかよ…」
俺――|仙花郡司《せんかぐんじ》は普段とは懸け離れたか細い声を漏らした。
甲高い空襲警報が鳴り響く。
知らないおばあさんに急かされて言われるがまま防空壕に入っちまったけど……、
家の防空壕ってやつだったからか、おばあさんとふたりきり。
うぅぅ、地味に気まずいぞ…!
俺は耐えられずにおばあさんに話しかける。
「お、おばあさん、あざっす…ではなくっ、ありがとうございます」
「別にいいのよ。私は一人暮らしだし」
そう、なんだ……。
そこで空襲警報は止んだ。解除されたらしい。
おばあさんについていくことしかできずに、ふとおばあさんのズボンに目を落とした。
教科書で見たことあるぞ。これって確か……もんぺ…?
そこで俺はふと気がついた。
ここは昭和…、戦時中だって。
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「ねえねえ、えっと、じあらそい神社…?って知ってる?」
「え、知らな~い」「どこそこ~?」
ウチ……、|神崎愛羅《かんざきあいら》は現役JK!
とつぜん時争神社…?っていう神社に迷い込んじゃって~、で、マジやばいじゃんってなってとりあえずお参りしたのね。で、そしたら変な光にパ~って包まれて、今なぜか都会にいるってわけ。
(とりま聞き込み調査すればいいんかな…)
そうおもって聞き込み開始。で、誰も知らずに今これってわけ。わかった?
って説明はいいから!
思ったんだけど、今じあらそい神社(?)のことを聞いた金髪ギャルと黒髪天然パーマギャルの二人、ガラケー持ってるんだよね。おしゃれでいいな、ウチもそれほしい~…。
「てかさ、ガラケーってどこで売ってんの!?ウチおばあちゃんはスマホに切り替えちゃったしさ~ぁ…。もしかしてフリマ!?」
ウチもほしいほしい!そんな軽い気持ちで言ったんだ。
でも、これがいつもと違うって気づくカギだったんだ。
「ふりま…、すまほ……?」「ごめん、それって何?もしかしてたまごっちの名前!?」
え、
たまごっちとかそういうんじゃ、
「買い行こ!」「てかどこに売ってるんだろ」
そう会話しながら二人は背を向けて歩き出してしまった。
たまごっちって……。たまごっちはいまでも有名だけどさ、てかガラケーも平成……
もしかしてここって、平成~~~!?