編集者:Яin
全て違う世界線の4人の人間が集まった
原点であるアンダーテールのキャラ
その派生であるストーリーシフト、グリッチテール、エックステールのキャラ
それぞれ能力が異なり、考え方も異なる
抜け出せない最後の回廊から彼らはどうしていくのかな…
実に興味深い…
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・【undertale:Chara】‐toby fox
・【story shift:Chara】‐Voltrathelively
・【Glitchtale:Chara】‐Camila Cuevas
・【X-TALE:Chara】-JaelPeñaloza
* . ⛧ ⋆. ✧ * . ⋆ * . ⛧ ⋆. ✧ *
上記の作品のネタバレが含まれます。ご了承下さい
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目次
Prologue…
短編カフェで初めて書きます!
至らないところもあるかと存じますが、温かい目で見て下さい…!
UTキャラとシフキャは女の子設定で行きます。XキャラとGTキャラは子供設定で行きます。
その他は基本、原作どおりです。
Undertale Chara side…
…決意の音。
聞き慣れた音が最後の回廊に響いた。
私だけにしか見えない、特別な光。
しかし、どういう訳か、その光は私を異次元に連れて行った。
…別世界の、最後の回廊に。
「…私が見てきた中でこんなことは起きなかった。一体、どういうことだ?」
ふと、前を見ると私と同じぐらいの背丈の人間が3人ぐらい居た。
3人はお互いを見つめ合ったり周りを見ている。
キョロキョロしている辺り、私と同じく今来たのだろう。
「…や…やぁ、初めまして。僕のそっくりさん達…」
緑のフードを被った1人が話した。
最初はびっくりしていたが、落ちついたように接した。
「初めまして…僕はキャラ」
3人の内、最も私に似た1人が口を開いた。
同じ名前…?姿だけではなく、名前も一緒なのか。
「同じ名前なんだね。僕もだよ」
あまり驚いてなさそうに言ったのは白髪の最も私に似ていない1人だ。
というか、3人とも一人称「僕」なのか…
「…僕たちみんな同じ名前なんだね」
「…そうみたい」
これ…どうするんだ?
ケツイの影響で異次元に飛ばされ、ここに来る方法も分からなければ、帰る方法も分からない。
他のそっくりさんもどうやって来たか分からないが、きっと帰れないんだろう。
「ねぇ、さっきから黙ってるそこの君。なんか言ってくれてもいいんじゃない?」
白髪がなんか言ってる。
仕方がない、弱く見られてはいけないからね。
「…ごきげんよう。別世界の私達」
…まぁ、こんなものでいいだろう。
あんまり言うことがないからね。
「…ねぇ、落ち着いて聞いて。ここは最後の回廊。そして僕らは閉じ込められた」
「閉じ込められた?どうしてそんなことが分かるの?」
先程から見るに、緑フードが先陣をきっている。
それに応答しているのは私に似た人物だ。
白髪は…あまり乗り気ではなさそうだ。
むしろ、別のことを考えていそうだ…
「それは…この回廊に僕ら4人が集まった。別世界から来た人が一箇所に集まるなんて、普通起こらないでしょ?」
「なるほど、根本的なところから考えるんだね」
「僕らが集まった理由は分からない。それを解決していくんだ!」
「コードが…」
白髪が口を開いた。
みんなびっくりして、白髪の方を見る。
白髪は気難しそうな顔をしていたが、私にはどうすることもできない。
深呼吸をすると、白髪はこう言った。
「…僕も協力するよ。もう閉じ込められるのはうんざりだからね」
「ありがとう。…君は…どうしたい?」
緑フードは私に向かってそう言ってきた。
まぁ、面倒事は嫌いだが、このまま物事を放っておくのもまずい気がする…
たまには協力とやらをしてやろう。
「…私も協力する。原因を知りたいから」
「じゃあみんなで頑張ろう!」
緑フードは少しだけ笑顔になった。
と、そこで私は一つ提案をした。
「協力するには、呼び方は必要不可欠だ。みんな『キャラ』ではややこしいだろう。呼び方を決めよう」
「そう…だね。うん、良いとおもう」
緑フードは笑顔を崩さない。
でも、お前の笑顔の裏には何が隠れているんだろうな?
その時、私に似た人間がこう言った。
「じゃあ、僕に凄く姿が似た君は『オリジナル』って呼ぶね」
「は?なんで?」
「君がすべての原点だからだよ」
…意味分からん!
なんだよ、すべての原点って。
「どういう意味?」
「僕たちキャラクターは1人1人その世界に住まえるようにコードを持っている。君は原点だからコードは『9150099』…あ、僕は別に『9150099』って呼んでも良いんだよ?」
「いや、ややこしいから遠慮しておく…」
...話を聞いても意味が分からなかった…
他の奴らも分かってなさそうだけど…
というか、コードを感知できるのがコイツの能力なのか?
「はぁ…じゃあ、私のことは『オリジナル』って呼んでくれ」
「「「分かった」」」
「で、お前らはどうするんだ?」
私は緑フードに目をやった。
緑フードは私に気づいたようだ。
「んー、そうだなぁ…」
悩んでいる…、手助けしてあげたいけど…
んー…あ、そうだ!
「おい、白いの。この緑フードのコードは?」
「僕はアレ◯サじゃない!」
「じゃあ、ア◯クサじゃなくて、Si◯iが良かったか?」
「そういう問題じゃないよ、全く……えっと、コードは…『6020093』で|story shift《ストーリーシフト》の時間軸の住人だね」
「…君の能力はコード探知?」
緑フードが口を挟んだ。
白髪はニコッと笑い、緑フードは真剣な表情になった。
「僕の能力は、『|OVERWRITE《オーバーライト》』。世界を上書きして、新たな世界を作ることができる」
「上…書き……そっか…」
「………」
「で、どうするオリジナル?」
どうするだって…!?
なんで私に問うんだよ。人任せにすんな。
「あーえっと、緑フードとか?」
「安直すぎない!?もうちょっとひねろうよ」
「んー…元の世界の『|story shift《ストーリーシフト》』の略称でストシフ?」
「ちゃんと考えてる?」
「じゃあお前が考えろ?」
なんだコイツ。
どうかしてるんじゃないのか?
「あははっ!君たち面白いねっ!」
「良かった、元気になって…」
笑い声がする…
緑フードが明るくなった。
元気を取り戻したみたいだ。
「コイツが考えないせいで、一向に名前の案がでてこないんだよ」
「僕は君のために働いたよ?」
「能力を使っただけじゃん!」
「落ち着いて、オリジナルと…あー…」
緑フードはためらった。
コイツの、白髪の名前が分からなかったから。
「僕のことは…『|X-Event《エックスイベント》』とでも呼んで。僕の親友がかつてそう呼んだんだ」
「分かった、じゃあX」
「それSNSの名前じゃ…」
「細かいことは良いんだよ、私のドッペルゲンガー」
「ドッペルゲンガー!?酷いなぁ…」
「じゃあ、私はなんて呼べば良いんだ?」
姿、名前まで一緒だとドッペルゲンガーだろう…
まぁ多分、性別は違うだろう。
「君のところの世界は『|Glitchtale《グリッチテール》』。君自身のコードは『2170099』だね」
「じゃあ、もう世界線の名前から取って『グリッチ』だな」
私はそうやすやすと言った。
さっきみたいに突っ込んでくるかな…?
「うん、それでいいんじゃない?」
「え、まぁ、呼びやすいならそれでいいよ」
え、何コイツ…記憶喪失?
さっき緑フードに言った時は愚痴ってたのに?
てか、さらっと了承したな。
「オリジナル、X、グリッチ。宜しく。私のことは『シフティ』って呼んで」
「シフティ…?」
「うん。地下に落ちてきた人間の名前」
てか…今、『私』って…
…なるほど、クソ骨と同じく一人称を変えるタイプか。
「さて…みんな。聞きたいことは山ほどあるけど…」
緑フードもとい、シフティが口を開く。
なんだろう…この嫌な予感は…
黄金に光る床がシフティを影で満たす。
「僕が一番気になるのは君だよ、オリジナル」
あ、この感じ…知っている…
…面白くなってきた…!
「どうして君からは、強い力とモンスターの塵の匂いがするのかな?」
変なところで区切ちゃったかも…
感想などは、マシュマロにてお待ちしております→https://marshmallow-qa.com/78k91kii4s32v8k?t=twv0A2&utm_medium=qrcode&utm_source=promotion
No.1
howdy、Яinです
最近勉強と課題に覆われています
今回はX CharaとGT Charaは出番があんまりありません…すいません…
story shift Chara side…
目を凝らすと見える、あの数字。
増えたり減ったり、突然現れたり消えたりするんだ。
不思議だよね。
一番上は君の名前。
『|Chara《キャラ》』
見間違いでなければ、そう見えるよ。
君が来たばかりのとき、10行目の数は数え切れないほど膨大に膨れ上がっていたね。
これは君が殺した数(EXecution Points )を表すものだ。
2行目は20だった。これは残忍度(Level Of ViolencE)を示している。
殺すと増える。
今から君は、これまでの残忍な行動で審判される。
私がここに来た時、君は最も危険だと判断した。
「僕が一番気になるのは君だよ、オリジナル。どうして君からは、強い力とモンスターの塵の匂いがするのかな?」
「その解は…お前が一番良く分かっているはずだ」
「そう…だね」
ねぇ…Rei…どうしたらいい?
君は、どんなに酷い殺人者でも簡単に接してしまうんだから…
羨ましいよ、その優しさが…
「私も殺すの?」
「シフティ…?何をやって…どういうこと?」
「………」
Xは場の流れから全てを察したようだ。理解が速い。
対して、グリッチは何が起こったか理解できていないようだ。
「…シフティ、私はお前らに協力すると誓ったはずだ。殺しはできない。でも…これは見てもらおうか」
そう言ってオリジナルは赤いナイフを手に持った。
赤いけど…ところどころ塵のようなものが着いた赤いナイフ…
「まさか…君は虐殺ルートのプレイヤーで、シフティが今から審判をするというの?」
「グリッチ、これはオリジナルとシフティの審判だ。僕たちは遠くから見ておこう」
「X…分かった」
二人はそう言って、瞬間移動で遠くの方に行ってしまった。
瞬間移動…へぇ、Xは使えるみたいだけどグリッチは使えなさそうだな。
「赤いナイフ。LV20の、君専用だ」
「そうだ、このナイフにはお前の言う血と灰に塗れている。最初は普通のナイフだったんだが、倒すごとに強くなって、ケツイを感じて…本物のナイフと言って赤く染まったんだ。そう…使い方は…」
何かが来ると思って身構える。
魔力はあまり使いたくない…
もし、沢山魔力を消費したら意識しているのも精一杯だからね。
あれは辛いから…
「こう!!!!!!」
赤いナイフの斬撃が真っ直ぐに、私に向かって飛んできた。
私は自分の前に蔦を出して赤い斬撃を回避した。
「ほう…蔦とは…」
「…ッ…殺しはしないと誓ったはずだ!」
「私は殺しはしないと言ったが攻撃しないとは言ってない」
オリジナルの考えが読めない…
彼女は何がしたいんだ?
「その蔦…面倒くさいな」
「蔦は私の得意魔法だ。別にナイフも出せると言えばだせる」
魔力の使用が大きいだけで、出そうと思えば出せる。
完全に魔力で出来た、赤いナイフを。
でもその前に…この話はオリジナルに聞いてもらいたい。
そうすれば、何か変わるかも…
「ねぇ、オリジナル。昔話をしようか」
「昔話?まぁ、いいか」
---
私は落ちてきて王に捕まったんだ。
その日中に殺してくるとは思わなかったけど。
もし本気で私の死を望んでいたのなら、顔を合わせた瞬間に…
地面に叩きつけただろうからね。
でも彼はためらっていた。
私を空中に浮かべたままにしていたんだ。
それから感じたんだ。
その、ゆっくり下ろされる感覚が。
あの感覚ははっきり覚えてる。
殺意なんてなかった。
そこにママが入ってきた。
王はビクッとして素早く私を下ろしたんだ。
ママの怒鳴り声はしばらく聞くに耐えなかったよ。
私と王はそんな感じだった。
運命が違っていたら、私たちは…
…どうなってたんだろう。
モンスターは本当に不思議だと思わない?
ここに来てすぐ、私はたくさんの優しさに触れたんだ。
こんなのは魔法が使えない奴への一時的なものだって思っていたけど。
つまり、ここの双子みたいな家族の中でね。
私のためなんかじゃない。
それまでの人生がひっくり返ったようだった…
この優しさを信じられなかった。
あまりにも都合が良すぎたんだもの。
私をおとしめる酷いいたずらに決まってる。
全部ウソだ。
だからしばらく誰も信用してなかった。
自分の家族にもね。
でも、そのうちにこの優しさは本物だって思い始めた。
モンスターはこんなところにいるべきじゃない。
ならどうして自分が始めたことをやり遂げないんだ?
これなら皆を助けられるし、これ以上逃避させずに済むのに。
そのときはウォーターフォールの家に住んでたんだ。
パパの研究所が近いからね。
ある夜、私は家を抜け出すことができた。
草刈りナイフを持ってね。
家族からなるだけ離れるように船に乗った。
そして、降りてさらに先の開かずの扉まで行った。
以前にそこを見つけたんだ。
最適な場所だと思った。
静かだからね。
脚が疲れていたから扉に寄りかかってさ…
どのくらいそうしていたんだろ。
かなり感覚が麻痺していた。
寒いなんて思わなかった。
ナイフを振り上げて覚悟したときだった。
扉の向こうから大きな声が聞こえてきたんだ。
相手は誰かいるのかと聞いた。
動転していて答えられなかった。
彼はもう一度尋ねた。
なんて答えればいいか分からなかったんだ。
ため息の後、足音が遠ざかっていった。
私は狼狽えながらも何とか
「こんにちは」
って言った。
足音が戻ってきたんだ!
質問攻めにされてナイフを落としちゃったよ。
「名前はなんていうのだ?」
「この辺りに住んでいるのか?」
「ロイヤルガードに所属しているのか?」
「人間を見たことないか?」
答える前に矢継ぎ早に聞いてきてさ。
できるだけ答えて、それから気づいたんだ。
その、彼はウソをついていないって。
強制されてる訳でもなくね。
しばらくして話題がなぜ、私が夜のこんな時間にいるのかって話になった。
気軽に答えられるものじゃなかったからさ。
私は自分の家族の話をし始めた。
向こうは悲しそうに相づちをうっていた。
いけないことだと思ったけど、彼にも家族がいるのか聞いてしまったんだ。
そうだ、と言ってた。
でも何百年も会ってないとも。
その日一番の悲しそうな声だった。
私は焦った。
彼が怒って攻撃してくるんじゃないかって。
彼は謝るのを聞く代わりに 自分のせいだと言っていた。
あの人も私を傷つけようとしなかった。
誰も私を傷つけなかった。
どうして私は疑っていたんだろう?
そう強く思った。
考えずにいられなかったよ…
あの人が自分の家族を思うように、アズリエルも私を心配しているはずなのにって。
明るくなるまで話し続けた。
私はお礼と、また来るって約束した。
とても嬉しそうな声だった。
家まで走った。
いらなくなったナイフも持ってね。
真っ先にアズリエルを抱き締めた。
とても暖かかったよ。
みんなが叱ってきたのは覚悟していた。
次に、私は疑っていた自分を叱った。
そしてモンスターみんなを守るって誓ったんだ。
優しくしてくれた人たちを。
私が生きている限りずっと。
ただ、1つ心配していることがあった。
別の人間が来てみんなを傷つけるんじゃないかって。
---
「ふ〜ん…つまり、お前はジェノサイド…虐殺ルートの人間なんだな」
「私は覚悟したのに…何も守れなかった…!」
君みたいな殺人者に、1日で全てを奪われたんだ!
もう、本当に最悪だったね…
「…家族を大切にする気持ちは分かるが、所詮はお前のところの問題だな。私には知ったこっちゃない」
「…やっぱり…君は変わらないね…」
私を怒らせたこと…後悔するといい
そうだね、この場面に似合う言葉は…
「**`|Have a bad time《最悪な時間を味わうといい》`**」
前回よりは上手く終わらせられたかな?
セリフはtumblrに投稿されてるtouden-tzttさんのstory shift翻訳(https://www.tumblr.com/touden-tztt/162235016295/storyshift-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3-part1?source=share)をお借りしたものがほとんどです!ありがとうございます!(ただし、多少小説用に改造しています…)
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