ちょっとかっこつけたくて、、、w
空に浮いたら。21から最新話までを一気見!是非見てください。
空に浮いたら。1↓
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空へとばそう↓(蓮視点)
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空に浮きたい↓(彩花視点)
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目次
空に浮いたら。21
う、うぅ..........
どうやって何を書けばいいのか?脳(妄想)の調子が悪い.......
そんなときは........
「夢想封印!!!!!」(??????)
次に麗王が目を覚ましたのは、ベットの上だった。俺の顔を見て喜ぶ母親。
そして父親は..............真っ青な顔をして睨んできた。
母親が父親の方を見るときだけ、ニッコリと笑って喜んだふりをした。
(どうやら俺は父親にとってはいらない.........居なくなればいい存在だったのか..)
麗王は口を動かし言葉を発せようとするが、出るのはオギャーオギャーという泣き声に近い声だった。
少しずつ麗王は成長していき、いつの間にか十歳になっていた。その夏。
前の十歳の夏では見たこともない少女との出会いが、今、始まろうとしていた。
---
「麗王ーーーー!車に気をつけてね!」
ひまわりの道を走り、麗王は散歩をしていた。
(ひまわりきれい.......................)
彩花に少しでも近づくために、彩花が行くと予想した中学に行けるところに、無理やり引っ越しさせてもらったのだ。だから前とは違う家、違う道、そして違う景色.........
そして一つだけ麗王は見逃していた。違う、『出会い』だ。
木陰に居た少女に麗王は気づかず反対側に座った。
「............誰?」
「うわっ!ひ、人いたの!?ごめん.....」
そぉーっと麗王は木の反対側に目をやった。
「ひゃっ!?」
こちらを覗こうとした少女と、麗王の顔はぶつかり、頭を打ってしまった。
(痛っ....................)
「..............誰?」
少女は頬を赤く染めながらも、質問を変わらず届けてきた。
「麗王........唐沢麗王。君は?」
「...........風。そう、呼んで。」
「わかった。よろしくな、風!」
「っ!?よ、よろしく」
みんな!ファンレターいっぱいちょうだいね!
ん?なんで本文短いかって?めんどくさかっt((殴
空に浮いたら。22
麗王はそれから、風と遊ぶ日々を過ごした。風に合わせて小説を読んだり、風を無理やり外遊びに連れ出したり.......
大人っぽい風は、麗王にとって同い年のような親近感があった。
そんなとき.........
「え、それほんと!?」
少し離れたところから、他の女子の会話が聞こえてきた。
「ねえ、彩花、それってほんとなの?」
(.......彩花!?)
麗王は駆け出していた。風のこと、周りの女子のことなんて気にせずに。足が動いてしまったのだ。
(彩花..............)
声を出す瞬間に、気づいた。
もし彩花が自分のことを知らなかったら。変人だと避けられるのではないか、と。
「ねえ、りぃ。」
彩花が隣の子を見ながらう。
「私、この男の子知ってる。」
その時に彩花の表情が冷たかったのは、誰も気づかなかった。
「じゃあ友達ってことだね!よろしくね、男の子!」
「男の子じゃなくて...........」
「唐沢 麗王。君は......?」
これから希望.........の旅が始まる..............................?
---
「私は彩花 日和。みんなからは日和って呼ばれてる。」
「私は千賀屋 梨里。ちょっと嫌だけどみんなからはりぃって呼ばれてる。」
「「よろしくね。」」
違う家、違う道、そして違う景色.........そして『出会い』も違う色。
(千賀屋 梨里..........前の記憶にはなかった。彩花の近くに居た人物で似てる人なんて一人も..........)
居た。梨里に似た人物。
クラスの隅にいた女子。少人数のグループで話していたのを覚えている。時々彩花を睨んでいたことも。
(何かあったのか..............?)
「麗王ーー!!いきなり駆け出して...........どこ行ったのーー!!」
風の声がした。しかし麗王は日和との再開、梨里への興味へとで気づかなかった。
「麗...........」
そこで風が目にしたのは____________________
---
『俺友達居ないんだよなぁ...........』
『だから風と話せるの嬉しいわw』
『風はすっごい大人っぽいよな!』
『まあこれからも仲良くしようぜ』
『え?どうせ他に友達居るんでしょ?』
『んー。今のところは居ないかな』
『会って少し仕方ってないのにいっぱい喋れてすごい?ありがと』
(言ったのに...........................友達居ないって。ありがとって。言ったのに言ったのに言ったのに言ったのに!!!!!!!!!!!)
そこで風が目にしたのは___________________
初対面の女子と楽しそうに話している麗王だった。
「................っ!!!!!!!!!!!!!!」
風はとっさに壁に隠れ、ボロボロと大粒の涙をこぼした。誰もが体験した、初めての『初恋』そして『嫉妬』。そして『失恋』................................?
千賀屋 梨里→りぃりさん。名前を似せるのが難しいのでりぃをあだ名で出現させました。
あと、まだ空に浮いたら。と空に浮きたい。に参加したい人募集です!!!
空に浮いたら。23
スランプ...........めっちゃ時間かかった...........
(そうえば風のこと忘れてた.....!!!!)
気づいた麗王は急いで風を探そうとした。その時。
「あれぇ。麗王....どこか行っちゃうの?」
どこかネチネチしている口調で、悲しそうに彩花は呟いた。
「唐沢またね〜!!」
普段は嫌な名字の呼び捨てで呼んでくる千賀屋の言葉のほうが優しく身体にしみる。
「あぁ。また」
(あの喋り方........なんだ...?)
以前の彩花とは違う。それは確かだった。出会った時間が違うから...?
いや、それ以前に
(何かがおかしい....)
そう思いながら風を探し、道路を走り続ける。
「風ーーー!!!!!どこだー!」
四角を曲がったとき。そこには風が立っていた。道路の真ん中で。
「麗王......嘘つき...........私は.................」
真っ青な顔で風は立っていた。周りを気にせずに。
そう、周りを気にせずに............
『車』
猛スピードで風の方へ車は向かってきた。
「!?風!!!!!!!後ろ!!車!!!!!!!!」
「?麗王..................」
風は振り向いた。そして気づいた。でももう........手遅れだった。
「風!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
麗王は風の手を掴み、自分側に引き寄せた。
(間に合ってくれ.....!!!!)
幸い、車に轢かれずに済んだ。だが....
「風........良かった轢かれなくて..........」
「嘘つき。麗王は!!!!!嘘つき!!!」
「?」
早とちりというものなのだろう。風は泣き叫びながらずっと『嘘つき....』と言い続けた。
「え、えっと.......」
麗王は困惑していた。なんのことなのか全く覚えていない。自分はなにか嘘をついたのか、と。
「でも.........車は..........ありがとう....」
「.................」
まあいいか、と麗王は思い、にっこり笑って言った。
「ああ!風、これからは気をつけろよ!」
「っ......う、うん」
少し汚れた二人の服は、これから永遠に記憶に刻まれるだろう。もちろん二人だけではない。
『彩花の記憶』にも。
「..............麗王は私のものだから。」
「?日和なんか言った?」
「ううん。何も言ってないよ。りぃり、行こっか!」
「今日は珍しくりぃじゃなくてそっちなんだね。」
(風............ちょっと調べる必要があるかも知れない)
彩花様だんだんメンヘラ化してきましたね
まじで今スランプなんですよw
頑張って書きました。まあ書いてたら妄想が膨らむんでちょっと変な物語になるだけでかけるんですけど
空に浮いたら。24
(..........なんだか見られているような気がする。)
風は帰り道でそう感じた。見られている、聞かれているような気がしてももう手遅れだった。言ってしまったから。
『麗王.......かっこよかった..........』
『..........負けない。』
(...............終わった。恥ずかしすぎる...誰かに聞かれたとしたらなおさら....)
しかし後ろを振り返っても人の気配はなかった。
(まさか.................)
「まあいっか♪明日からは学校だし........」
夏休みが明け、段々と絶望へのカウントダウンが迫ってきていた。
---
「風ーー!学校行こー」
風の家の玄関で、麗王が叫び風を呼んでいる。
ガチャッ。風は玄関から出て、麗王の隣に行った。
「うるさい。インターホンあるんだからそれ使って」
「ごめんって...w」
こんな平和な日常が、ずっと続けばよかったのだろう。
「今日は転校生が来ます!」
((転校生.....!?))
麗王は彩花なのではないかという期待が、
風には彩花なのではないかという不安があった。
「では、入ってきてください」
ガラガラガラ............ドアの音ともに入ってきたのは_________
彩花日和と、千賀屋梨里だった。
「皆さんはじめまして!彩花日和と言います。少し身体が弱くて学校に行けていませんでしたが、最近は調子がいいので学校に来れるようになりました!よろしくお願いします。」
彩花はにっこり笑って、そう言った。
「はじめまして〜千賀屋梨里って言います。日和の友達です。よろしく〜」
少しめんどくさそうに笑い、梨里はそう言った。
(彩花....!!同じクラスになれてよかった....!!!)
(彩花日和.......麗王と仲、いい........)
新しいクラスメイトとの授業を過ごし、休み時間を迎えた。
もちろん転校生の人気は絶大。顔も、声も、性格もすべてが良いならなおさらだ。
それでも彩花はクラスメイトの質問を無視し、麗王のところに向かった。
麗王は風と話していた。
「唐沢くん.............だよね?昨日会った子.....」
「あ、ああ。彩花さん.....?よろしく」
二人は知り合いだったのか、と残念がる男子と期待する女子に分かれたところで、風が行動を起こした。
「麗王........この人お友達なの........?」
麗王と風が中がいいことは周知の事実。泣きそうな声で風がいえば、十歳ながらも誰もが理解することだろう。『嵐が来る』と。嫉妬の嵐が。
「えっと.........唐沢くんの、お友達だよね。唐沢くんとは昨日話しただけだけど.....彩花日和って言います。よろしくね。」
彩花はすっと風に握手の手を向ける。
「.....うん。よろしく!」
風はニッコリと可愛い笑顔を見せ、その手に握手をした。
(痛っ........!)
その時、風の手に激痛が走ったことを、誰も知ることはなかった。
これからもっと物語の展開遅くなりそうなんだがw
空に浮いたら。25
「唐沢くん〜!今日一緒に帰らない?」
彩花は少し首を傾げ、ニコっと笑ってそう言った。
「え〜!梨里との約束は〜?」
そんな梨里を無視し、麗王と彩花の話は進んでいく。
「......彩花....さん。君、僕のこと知ってる?前の、僕。」
「前の...麗.....唐沢くん?えっと....転校する一日前.....のことでいいのかな?」
「......嘘ついてんじゃねえよ。」
麗王はぼそっと呟いた。
(....彩花は前と変わっている?記憶がないはずがない。)
麗王はなんとなく、嫌な予感がした。
「麗王〜帰ろ〜」
風が教室のドアからひょっこりと顔を出した。
先生の手伝いを頼まれてたようで(彩花が無理やり任せた)今戻ってきたようだ。
「風......さん。」
彩花は少し低い声で風の名前を呼ぶところりと声と顔を変えて、
「風さんも一緒に帰ります?」
と言った。まるで、”最初に自分が麗王と一緒に帰るつもりだった”かのように。
「麗王に任せる.....」
少し顔を暗くした風が、麗王の方を見て優しい笑顔で微笑んだ。
(麗王が望むなら.....風は我慢する!)
「彩花さんと梨里、と風も一緒に帰ろ!みんなで!」
「.............................チッ」
彩花の方向から舌打ちに似たような音が聞こえた。
((え、こっわ))
(え、彩花さんは風のこと嫌い.....でも、さすがにひどい.....!)
(彩花ってこんな子だったっけっ?あれ?)
(麗王はなんでこんな子と仲良くしてるの!?)
(何で俺はこんな子好きになったんだ.....?)
((え、こっわ.............))
「じゃ、じゃあ麗王!彩花さんと千賀屋さん連れて、帰ろっか!」
ここからは風が頼もしい進行役となりそうだ。
集中力が続かないのでちょっと短いですね☆(いやそのネタどこまで持ってくねん)
これ恋じゃなくてギャグ方向に転換するかも....?
空に浮いたら。26
きれいな夕日が光る道路を、麗王たちは帰っていた。
静かに、静かに帰っていた。
((いやきまず....))
風と麗王がそう思ったとき、彩花が喋りだした。
「唐沢くんと私って、前あったことある気がするんだけど.....ない..かな?」
高く可愛らしいその声が、静かな道に響き渡る。
(彩花は俺と同じで前の記憶がある...はずだよな)
「俺は、なんとなく覚えてる。多分、彩花....さんだと思うんだ。」
レオには一つ気がかりがあった。実は、蓮が自分に記憶を渡してくれたときにもう一つ教えてくれたものが会ったのだ。
『前の記憶がない人間に自ら自分の前の記憶を明かすと、その人間は飛び散り、命ごと消え去ってしまう。』
もし彩花に記憶がなかったら。そう考えると、なかなかこのことを言い出せなかった。
「だよね!会ったことあるよね、多分。その時の男の子もかっこよかったから、きっと唐沢くんだよ!」
「........っ」
’’かっこよかった”風が簡単には言えないその一言を一瞬で言ってしまう彩花を、少し羨ましく思ってしまう。
「ねえ〜。風ちゃんもそう思うよね??」
案の定、答えを迫ってくる彩花に、風は少し嫌悪感を抱いた。
「っ......そ、そうだと思う、よ。」
少し震えながらも、少しずつ口を動かしていく。
(大丈夫、大丈夫........彩花さんは、きっと、風のことを邪魔だと思ってる...よね。)
ここで引いたほうが良いのではないか。そんな考えが頭をよぎったとき。
「でもなぁ...昔って言ってもどれくらい昔かわからないし。なんなら俺が一度会って顔を覚えてから二度目会った女の子って少ないし...だから風は貴重だよな!」
笑顔で、麗王はそういった。空気を読めないのか、風を助けたのか...それがわかるのは麗王だけ。
でも事実として、風はその笑顔に救われた。
(あぁ、どうして引こうと思ったのだろう。どうして諦めようと思ったんだろう。こんな人が、私を友達だと、貴重だと言ってくれたんだ....近くから離れるなんて、何で思ったんだろう...!)
少し色がついた顔で、風は言葉を発していく。
「彩花さんって可愛いよね!ねえ!彩花ちゃんって呼んでもいい!?これから仲良くしようね!」
「..........................................うん。ありがとう、風ちゃん」
風にとっての精一杯の宣戦布告。
(これからもっと、言えるようになるね!)
ギャグけいからなんとかギッタギタの恋愛路線へ移行させました。
最近短編ばっかりだったからこっちもいいかなぁってw
おすすめボカロ曲
定番だとやっぱり「ヒバナ」「グッバイ宣言」「マーシャル・マキシマイザー」
私が好きな曲は 「生きてた頃に戻れたらさ」「メリュー」「ノンブレス・オブリージュ」
です!これから一作品に付き一つづつおすすめ言っていこうかな
空に浮いたら。27
「風の家はこっちだからここでお別れだな」
「..........うん」
(もうちょっと一緒に居たかったな。)
「あ、そうなんだぁ。バイバイ、風ちゃん!」
「またね、麗王。彩花ちゃん。」
「あぁ。」
そう言い、風は麗王と別れた。
「............今日もかな。」
一人歩きながら、ボソボソと呟く。少しずつ、足が動かなくなってくる。
「今日も.......また、いじめられないといけないの?」
虐待、いじめ........風が受けていることは、想像していたものとは違った。
ガチャ。家のドアを開けると、男の子が走ってきた。
「姉ちゃんおかえり!今日学校どうだった!?れおにぃとの進展はっ!!??」
弟の蓮。なぜか、麗王のことをよく知っている、風にとっての最大の味方だった。
「あー....うん。ちょっとマズイかも....」
「そ、かぁ........」
蓮は少し、顔色を悪くした。
「あ、風ーーー机にお金おいてあるからそれで食べ物買ってきてーー」
「..........................う........ん」
風の母親は漫画家だった。超がつくほどの売れっ子で、とても忙しい。
風の父親は社長だった。大手会社の社長。あまり家には帰ってこない。
「いってきます。」
「姉ちゃん、いってらっしゃい!」
ここからが風の地獄の始まりだった。エレベーターを使ってマンションを降り、その後に走りながら目の前のコンビニへ向かう。
(この時間なら間に合うかも...!)
「ねえ。走ってどこ行ってるのぉ?まさか、逃げられるとでも思ったぁ??」
「.....っ!!」
その声の持ち主から強く手をひかれる。
「わたしぃ、探したんだよぉ?風ちゃんのことぉ」
その視線の先に居たのは..........!!!!!!!!
\(^o^)/ネムスギワロタ
頑張って書きました〜
おすすめの曲
https://www.youtube.com/watch?v=UClCMjYLTh8
なんていう曲かは実際このページにとんで確かめてください!(書くのめんどいだけ)
空に浮いたら。29
「じゃあ唐沢くん、またね〜」
彩花はそう言い、手を振る。
「千賀屋さんはいえ、どこらへんなの?」
「えっとねー唐沢くんの家と近いと思うよ。」
「そうなんだ」
(....彩花は前とは違うのか?それとも前のような性格になるようななにかがあった...?)
そう考えながら道を歩いていると、梨里がいきなり笑いだした。
「フフwあはは!!」
「え、ど、どうしたの?」
「や、気まずいなあって思って。やっぱり私なんかといても喋らないよね...」
少し暗い表情をしながら梨里は言った。
「そんなことない!」
「え?」
とても驚き、目を見開いた状態で梨里は麗王を見た。
「お、俺は、千賀屋さんといて楽しいよ?まずさっきは考え事してただけだし...これからはもっと喋るようにするね。」
今の麗王に一番合う言葉は、『お人好し』だろう。
大好きな愛している人がいるのに、困っている人を助けてしまう。
ずるい男なのだ。高校生なのに、小学生に本気で問いただしてるなんて。バカバカしい。
「フフっ。ありがとう。」
太陽のような、ひまわりのような梨里の笑顔はとっても『綺麗』だった。
小学生の元気な笑顔ではない。なにか幻想的な物があった。
「うん。これから、よろしくな。」
でも、そんな梨里の笑顔も麗王の笑顔によってかき消された。
麗王の笑顔はそれ以上だ。だれでも温かい心になれる、そんな笑顔だ。
「っ...うん、じゃあ私の家ここだから。バイバイ」
「あ、え、うん、またな〜!」
梨里の息は、心拍数は最高数に達していた。
「ダメだよ、ダメ、ダメのに....!!」
頬は赤く染まった。梨里にとって彩花は友達ではない、主人のようなものだ。
なのに、なのにその主人が恋をしている相手に自分が恋をするなんて
「.....ほんとに、私はダメだな。」
梨里の顔からポロポロと落ちる涙は、止まることはなかった。
連続投稿するつもりなのであとがきまえがきすくなめ
空に浮いたら。30
[祝]空に浮いたら。30話達成!!
詳しくは小説以外で出してるので見てください!
麗王が梨里と帰りながらずっと考えていたこと。それはやはり、彩花のことについてだった。
「前の世界の彩花とは違う...?記憶はないのだろうか...」
それが気になって仕方がなかった。それを確かめる方法があるのか、と。
そして家につくまでに生み出した方法は、『家に行ってみること』
この場所は前の世界での彩花の家に近い。麗王は一度行ったことがあった。
もし記憶がないのだったら、混乱するのではないのだろうか。
「行ってみるか...」
ガチャ。扉を開くと、おかえり!というように猫が出迎えた。
捨てられた猫を、麗王の母親が保護したものだった。
「母さん、ただいま。」
「おかえりなさ〜い」
麗王の家は母子家庭に近い。父親は居るが、ほとんど帰ってこないのだ。
「友達の家いってくる」
「友達?風ちゃんじゃないのね〜わかったわ、いってらっしゃい」
「うん。」
いつにもまして真剣な顔つきだた麗王に疑問を感じつつも、麗王の母は感情を崩し、麗王に向かって言った。
「落ち着いて、いってらっしゃい。」
ニッコリと輝いた笑顔は、麗王の緊張を和らげた。
「いってきます!」
ガチャ。ドアを開けた先は、いつにもまして輝いていた。
彩花の家は、少し遠いところにあった。
豪邸のような家が並ぶ中でも、一際目立つ家だ。
「ここらへん..?」
だから、その場所にいけばどの家かは一目瞭然だった。
よく覚えている。きれいなレンガの家。
「...行くか。」
すこし気を引き締め、インターホンに手を伸ばす。
ピーンポーン ピーンポーン
そんな単純な音が、絶望へのカウントダウンのようで、麗王は震えた。
『えっと...』
混乱したような声が聞こえると、名乗るより先に
「えっと....彩花さんかな?遊びに来たんだけど、いいかな?」
と言ってしまった。
(あ、名前...)
『もちろんだよ、唐沢くん』
今の彩花の一言で確信した。
彩花は前の世界の記憶が『ある。』
空に浮いたら。31
(やっぱり彩花には前の記憶がある、、、!!よかった、本当に、、、!)
「あ、唐沢くんいらっしゃい〜」
彩花の家、、、豪邸の扉が開き、彩花が優しく出迎える。
そして次の瞬間、麗王驚きの言葉を口にした。
「彩花、俺のこと、覚えてる、、、よね?」
いつものPCではなくタブレットでやってるため、…の部分が、、、になっています。ご了承ください⭐️…………と、、、、、、どっちがいいか教えてください!
空に浮いたら。32
緊張した、重い空気が流れる。10秒ほどだろうか。麗王にとっては長かったその時間。その時間を耐えた後に帰ってきた返事は、驚きのものだった。
「覚えてる…?唐澤くんのことかな?もちろん覚えてるよ!」
(…………は?)
彩花には過去の記憶…………前の記憶があるはずなのだ。なのに、なのに、なのに………
大きな矛盾だった。
『ああそうか、なかったのか』という一言で済ませられるものではなかった。少なくとも、麗王にとっては。
「そ…………っか。」
額には汗が滲み、心拍数は上がった。
「ふふっ。」
彩花がかすかに笑ったことを気づかないほど、麗王は動揺していた。
「それより、ちょうどお菓子はあるんだ!一緒に食べない?」
にっこりと笑いそう言った彩花に、麗王はかなわなかった。
「…………食べよっかな。」
少し悲しげに笑った麗王の顔は、哀愁を漂わせながらも神秘的で、なによりも綺麗だった…………
---
「それでりりがさ〜」
楽しそうに喋っているのは彩花ではなく、麗王だった。
一言で言うと、彩花は人を元気づけるのが上手かった。そして、神の能力で人の気分を上下させるのも簡単だった。その二つを使えば、どんな犯罪者でも清い心を気持ち悪いほどに持ったものに生まれ変わらせることができる。
(なんだろう…………というか俺なんで落ちこんでたんだ?)
そして『記憶』を消すことも、お茶の子さいさいだった。
「これ、美味しいな!めちゃくちゃ美味しい!こんなのどこで買っt…………」
そう言いかけた。
だけど言えなかった。
そう、口を塞がれた。
眠いよおおおおおおお!!!!!!!!
空に浮いたら。33
ある日の教室。
「明日、なんの日かみんな覚えてるよねっ?」
いつもはテンションが低い先生も、なぜか高いトーンで話している。
「もちろんでしょ!せんせ!」
「忘れてるやつなんてここに居ねえよ!」
周りが盛り上がっているなか、少し顔色を悪くしている2人がいた。
((やばい))
((明日なんの日か覚えてないっ…………))
風と麗王だった。
ただ、二人は知っていた。二人はイベントのことを大体忘れる性格だった。そのことを2人とも自覚していたし、それぞれがそういう性格だということも。
だからわかっていた。
聞いても意味がないということが。麗王と風は大体2人で全てを終わらせてきた。運動会のペアも、イベントのペアも全て2人で組んでいた。
だからこういう時だけ苦労するのだ。でも今は違う。
麗王には彩花が。
風には莉里がいる。
「「ねえ、明日なんの日かわかる?」」
「「え?修学旅行だよ?」」
((ん?))
異例の事態だった。幼き小学四年生にして修学旅行。麗王楽しみより不安しかなかった。
だが風は決意していた。
(麗王に…………言う…!この気持ち!)
恋の季節は夏ではない。その人の心が夏であれば、凍える冬でも別れの春でも。
もちろん、紅葉の秋も____________
---
「じゃあ、明日、朝校庭に集合しましょう!」
「はーい!」
クラスメイトの明るい声が響く。誰もが嬉しそうな顔をしていた。
4人を除いて。
(麗王…………私の気持ち、受け取ってくれるかな…………?)
(小4で修学旅行とか危なすぎるだろ!!!!!!!!)
(麗王…………待っててね♡)
(彩花様の計画…………邪魔するわけには…………でも…………)
恋は盲目。本性が見えなくなったり、性格が改変したり。
波瀾万丈順風満帆。
恋に恋する季節はとうに過ぎている。
ここからは、本気の恋のお時間なのだから____________
うん。こういうの書きたい気分だったんだよ許して