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目次
happy birthday
どうも普です。
ナレーター兼ご都合な設定を何とかする委員会委員長だよー!
只今…実は面識がないアマネと桜月ちゃんが気まずい状態になってるんだけど如何すれば…?
ベンチに座る二人。
「…誕生日らしい、ですね」
「あ、…はい」
これ私が出てっていい奴ですか?駄目な奴?
『あ、アマネ…?』
「!」
「普さん…?!」
アマネ…半泣き…?え、大丈夫?だいじょばないよね、しってる((
「世界線…メタい…ですね」
『桜月ちゃんとこみたいに合法的なご都合的あれがないからね』
「ということであれなようなんだ。ほら、これ」
アマネが出した紙に『桜月ちゃんの誕生日祝うのが今回の任務だよ!普サポート頑張れ! 湊』
『…アマネ今持ってる獲物は?』
「今持ってない」
「物騒…」
『ほんとうちにもなんかあの…コラボの…ご都合的あれが…なんか…』
「忘れた?僕等白紙の文学書組だけど。…今持ってないけど」
「…え?」
『どーもー転生組でぇす』
「適当な手帳を白紙の文学書ってことにして『桜月ちゃんの世界線に行きたーい』って書いたら許される?」
たぶん無理だわ。
…いやガチで書いてるし。
「かけた。もうこれでいいだろ。めんどい」
本音漏れてるよぉ…
『で、だよ。たんじょびを祝わなければならないのだよ。』
「だ、誰の?」
『君以外にいねぇわ』
「あ、エリス嬢呼んでい?向こうから。…このままだと何も進まない気がする」
「エリスちゃん…!」
『いぇーい』
『いやどっちかわからん』
【いぇーい】
臨機応変な作者…やっぱかっこいい☆((作者の詞を言わせんな by普
【ねぇアマネ?なんで私呼ばれたの?…その前に何で私抱きつかれてるの…?】
「エリスちゃん…かわいい…」
「もう誕プレこれでい?」
「いい!」
【え?】
『え?!』
待って、待って。
『さすがにダメだよ!エリスちゃんは私のだもの!』
【そういう問題じゃないわ。後違うし】
「今頃向こうで森さん泣き叫んでんじゃね?」
【そんな気がするわ】
『ケーキくらいは…せめて奢…食べたい』
「本音」
【私もケェキ食べたいわ!】
『ほら!お嬢が言うんだから許可しなきゃあ!ね、アマネ!』
「……しかたない」
---
「本当にこのケーキでよかったのか?シンプル過ぎない?マフィアもうちょい強欲にいこうぜ?」
「はい!ショートケーキ大好きです!」
『私も一緒に食べたいー!!けーきたべるー!!』
「何言ってんの。僕らは向こう帰って、エリス嬢と一緒にアフタヌーンティー食うんだよ。…エリスに掏ってきてもらった森さんの金で、な?」
『!』
【ふふん!早く食べたいわ!今期間限定でチョコレェトのがやってるのよ!】
『なにそれーちょーうまそう!』
「桜月ちゃんは、それ持って帰って中也と食べな?僕が選んだ甘いの苦手そうな中也でもおいしーく食べれるの、選んでおいたから」
「え、そ……。有難うございます!」
「どーいたしまして」
『ところでどうやって帰るの?』
「テキトーに歩いてたら作者が帰してくれるっしょ」
【ケェキ!】
---
『じゃあまた共演祭でねー!』
「…最後までメタかったなぁ…」
【ケェキおいしいわ!】
「よかったです、エリス嬢」
『おいしい!』
「ハァ…よかったな」
aniversary1
少女は何か言おうと口を開き、また閉じて、思考を巡らせるように目線を泳がせてから再び口を開いた。
「むえいいごむごむぐ…」
口にいきなり何かを詰め込まれ、そのまま発しようとした言葉がもごもごと発される。
『ごめん何言ってるかわからないわ』
「ン”、ゴホッ……ハァ美味しいです」
『だいじょうぶ?』
「非常においしかったです」
『よかったわね』
彼女は咳払いをしてからもう一度先刻言おうとしたことを言いなおす。
「何故いきなりパーティなのでしょう?」
『明日はアマネの誕生日なんでしょ?』
幼女は不思議そうに首をかしげた。
『誕生パーティ以外ないでしょ?』
彼女は諦めたように天を仰いでからため息をついて言う。
「なぜこんなに豪華なんですか…」
『…リンタロウに提案したのが私だったから』
「…そうですか」
『厭だった?』
「いやそんなことはな、…ありますけど」
『別にスピーチとか感謝の詞とかないわよ?ケーキがあって、料理がある。ただ座るところがないのは残念ね…。あと各々が示し合わせたわけでもないけど用意してきた贈答品がある。それだけよ』
「…金掛かってますねぇ」
『私が提案したから……』
「嬢のためなら清水の舞台からでも飛び降りる首領殿だからのう」
「姐さん、!」
珍しく洋装の紅葉がグラスを二つ持って後ろに立っていた。
「楽しんでいるかえ?」
「お陰様で」
「それはよかった。提案した甲斐があったものじゃのう?エリス嬢。そうじゃ、私からの『贈答品』じゃ」
「あ、有難うございます…姐さんの選ぶ品なら信用できますね」
「ふふ、そうかえ?折角じゃ。喜ぶ顔が見たいのう。此処で開けてみよ」
「そうですか。では……、………わぁ」
白い箱の中には緩衝材が入っていた。
「姐さん」
「その奥に入っているに決まっているだろう……」
ですよねぇ、と笑ってアマネは緩衝材の奥を探る。
「あれ?」
「え」
「ありました」
驚かせるな…と紅葉は少し拗ねたように言った。
「にしても姐さんこれ……」
「髪飾りじゃ」
「それは見たらわかるんすよ。姐さん僕がこういうのつけないって…」
「知って居る」
「…付けろと」
「其方には少女らしい服も似合うと思うぞ?」
「んー…では宴会の任務の際にでも、…」
「辞めろ」
「え」
「それだけは…」
「えぇ…」
「だってぇ…」
「だってじゃないんですよ」
「むさ苦しい男どものためにつけることはないであろう…?」
「酷い言い草ですねぇ。そのむさ苦しい男どものお陰で食っていけてるんですけど」
「…それはそうじゃが……私のアマネに手を出されたり」
「出される前に殺してます」
「それはよい心がけじゃがこの間に檸檬事件のようにならぬようにな」
「あー…はは」
檸檬事件。とあるうぜぇおっさんが社長をやってる会社との取引の際アマネがあまりのウザさとねちっこさと息の臭さとキモさと変態ぶりにブチギレて近くに飾ってあった趣味の悪い甲冑が持っている趣味の悪い大鎌で首を刎ね飛ばしたのち首領森鴎外に罰として技術班梶井のもとで研究を手伝わされた事件。
「…まぁ、今度姐さんがどっか連れてってくれるなら考えないこともないっすね」
「ふふ、強欲なものじゃ。レストランにでも行こうかえ」
「僕コース料理は飽きたのだけど」
「では休暇までに考えておこう」
少し離れた場所から呼ばれた紅葉は軽く手を振って其方に向かっていった。
いつの間にかエリスもいなくなっている。
「……主役を放っておくとはなんてパーティだ」
「じゃあその酷いパーティから連れ出してあげるよ」
ぐいっと後ろから手を引かれて会場から連れ出された。
「だ、ざい?!」
「行こうよ。アマネ。織田作も安吾も待ってるよ?」
「でも……」
「あんな突っ立ってるだけで楽しくないでしょ」
---
「ということで結局ついてきてしまった…」
「太宰君がご迷惑をおかけしました…」
「大丈夫。安吾も被害者だろ」
「太宰。うれしいが迷惑をかけるのはよくないと思う。」
「うぅ~…織田作……」
「来ちゃったものは仕方ないし、ついてきた僕も悪い。ほら、乾杯しよう?」
「何に乾杯するんだい?」
「…考えてない」
「じゃあ、アマネの誕生日に。でいいだろう」
「作が珍しく…」
「ふふ、じゃあ」
---
「鴎外殿」
「んーエリスちゃんのドレス姿可愛いなぁ……ん?紅葉君。どうしたの?」
「主役がいつの間にかいないのには気づいておられるか?」
「え??!」
「大方太宰にでも引っ張って行かれたのではあろうが…」
「あー…織田君たちの処かなぁ…」
「首領。俺も用意してきたのですが各々の贈答品はどうしましょうか…」
「んー……部屋に置いとく?それか後で各々手渡し、かな」
「そうですね。ハァ…あのポンクツ…」
『リンタロウ、手渡しは迷惑かしら?』
「そんなことないよぉエリスちゃんから手渡しならなんでもうれしいよ!」
「それは鴎外殿だけじゃ…と、言いたいところだがそんなこともなさそうじゃの」
「太宰君が珍しく祝いの場に立ってるんだからじゃまできないよねぇエリスちゃん」
「あーあ。アマネともっとケーキ食べたかったわ」
「えー!エリスちゃんがアマネちゃんとケーキ食べに行くならいくらでも休暇あげちゃう―」
「すまんが次の休暇は私と出かけると決まっておってなぁ」
「本当に俺このマフィアで大丈夫なのか…」