あるカップルの日常、進歩、はじめての〇〇みたいなお話です。
このシリーズに出てくる2人は全て同じCPで
配信者設定、後輩系先輩攻め×恋愛未経験受け
となっております。
詳しい説明は日記にて。受け攻めの属性、地雷がないか確認したい人向けの資料あり
(https://tanpen.net/blog/f85ad8a9-e3a1-4f6f-848d-a7493e5741e0/)
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目次
僕じゃなかったはずだった
#プロデューサー#「撮影お疲れ様でした!今日の撮影はこれで終了です」
#タメ口くんの名前#「はーい。お疲れ様でした」
#敬語くんの名前#「お疲れ様でした。」
#プロデューサー#「今日この後用事がありまして....すみませんがこれで失礼します!
次の撮影の日程は後ほどメールで送るのでお願いします」
カバンを背負っていそいそと部屋を出て行ってしまった。
#タメ口くんの名前#「あっお疲れ様でしたっ!」
すぎ去っていくその背中に届いたかはわからないが
慌てて挨拶をした
#敬語くんの名前#「#敬語→タメの呼び方#、良ければ水入りますか?」
#タメ口くんの名前#「あ、いいんですか?ありがとうございます!
今日丁度家に忘れてきちゃって.....。
まさか変なもの入ってませんよね!?」
#敬語くんの名前#「いやいやいや.....流石に入ってないですよ。そこまで不審に思わなくても笑」
#タメ口くんの名前#「ちゃんと今開けましたもんね。
でも#タメ→敬語の呼び方#ならやりかねないしなぁ。」
#敬語くんの名前#「大丈夫ですよ。」
#タメ口くんの名前#「あははっ。まぁありがたく頂いておきます」
(水を一口飲む)
#タメ口くんの名前#「っはぁぁぁ生き返る。」
#敬語くんの名前#「一本余分に持ってきておいてよかったです。
ここのスタジオ冷蔵庫がないしエアコンも壊れているので
水忘れたら大変ですからね」
#タメ口くんの名前#「そうっすねぇ....」
#敬語くんの名前#「ねぇ、#敬語→タメの呼び方#って好きな人とかいるんですか?
答えたくなかったら答えなくてもいいですが。」
聞いてみたかった。
私は、僕の好きな人は目の前にいる張本人である
#タメ口くんの名前#「んっ!?ケホッァケホッ
いきなりどうしたんですか?」
#敬語くんの名前#「ただ興味がありまして。」
#タメ口くんの名前#「はぁ....一応いることはいますよ。
告白とかはしてないけど」
#敬語くんの名前#「そうなんですね。ちなみにどんな人か聞いても良いですか...?
誰かとかは聞かないので。」
#タメ口くんの名前#「えぇ、どんな人だろうな。
まず、優しくて
うぅ〜ん...少し不器用で、一緒にいて楽しい人ですかね」
そう言ってにっこりと笑った。
幸せそうな片思いをした顔だった
もう自分の好きな人が自分を好きだという可能性はほぼなくなってしまった
ちょっとでも期待した自分の幼い思考は一瞬で崩れ去った
#敬語くんの名前#「#敬語→タメの呼び方#は本当にその人のことが好きなんですね。」
#タメ口くんの名前#「大好きですよ。本当に。
かわいくってかっこよくてずっと隣に居たいくらいです
こんなことだれにもあんまり話したことなかったんですけど笑」
#敬語くんの名前#「そう....ですか。告白はしたりしないんですか?」
#タメ口くんの名前#「告白は今日しようと思っていて。
成功するかなんてわかんないですけど
振られたら相当落ち込みますね」
#敬語くんの名前#「今日ですか。応援してます。」
#タメ口くんの名前#「ありがとうございます!話してたら
もうこんな時間になっちゃいましたね
#敬語くんの名前#はこの後用事ないんですか?」
#敬語くんの名前#「何もないですね。なのでまだここにいようと思いまして」
#タメ口くんの名前#「僕はもう少ししたら出ようと思います」
#タメ口くんの名前#「そういえば...#タメ→敬語の呼び方#?」
#敬語くんの名前#「なんでしょう?」
#タメ口くんの名前#「さっき俺の好きな人が誰かとかは聞いてないですよね」
#敬語くんの名前#「はい、そうですけど」
#タメ口くんの名前#「#タメ→敬語の呼び方#には言っておきたくて。それと同時に大事なことを話したいんです」
#敬語くんの名前#「誰...なんですか大事なことって?」
#タメ口くんの名前#「実は、俺の好きな人ってあなたなんです」
#敬語くんの名前#「.....え...?待ってください本当に言ってますか」
#タメ口くんの名前#「気持ち悪いと思うなら振ってくれて構いません。でも
俺は真剣にあなたのことが好きなんです」
#敬語くんの名前#「気持ち悪いとかではなくて、
ちょっと頭が追いつかないんですけど
本当に私のことが好きなんですか」
#タメ口くんの名前#「もちろん。優しくてカッコよくて
#タメ→敬語の呼び方#の全部が好きです
一生懸命何かをする姿も、笑っている声も全部。」
あぁ、こんなことってあって良いんだろうか
#タメ口くんの名前#「一緒にいるだけで幸せでした、でも
やっぱりずっと隠しておくのは無理で。
返事は...くれますか」
#タメ口くんの名前#「俺に向けられた#タメ→敬語の呼び方#の行動とか言葉は
likeの方だったんでしょう。でも
俺は恋愛的な意味で好きなんです」
#敬語くんの名前#「鈍感すぎますよ。なんで、貴方は気づかなかったんですか?
それは僕も同じですけど」
#タメ口くんの名前#「へっ?」
#敬語くんの名前#「僕はずっと、今日だって貴方のことが好きだから一緒にいようとしたのに。
避けているみたいに先に帰っちゃうじゃないですか。
用事があるんだったら仕方がないですけど
それがどれだけ寂しいと....」
#タメ口くんの名前#「そんなふうに思ってたなんて知りませんでした。
俺はどうやって貴方に告白するか、告白した後どんなことを思うのか
ずっと家で妄想してたんです
それに好きな人が目の前にいて話しかけてくれると
嬉しくてうまく話せなくって。
少し避けてたのはそういう理由です」
#タメ口くんの名前#「今日じゃなくても大丈夫ですから。
いつか返事ください。俺はずっと好きでいますから
.......今日はもう帰りますね!
それじゃあまた!」
#敬語くんの名前#「....!待ってください」
#タメ口くんの名前#「何ですか?」
#敬語くんの名前#「僕も貴方のことが、#敬語→タメの呼び方#が好きです
ずっと隣にいたいし普通の恋人がするようなことももちろんしたいです
なので、付き合ってください。よろしくお願いします」
#タメ口くんの名前#「本当ですよね、っっぁあ....うれ、しいです。
やっと両想いになれたんですね。
泣きそうです、こちらこそ、よろしくお願いします」
#敬語くんの名前#「これからは恋人として。」
#タメ口くんの名前#「今日もう予定無いって言ってましたよね」
#敬語くんの名前#「はい、」
#タメ口くんの名前#「もう少し隣に座っていて良いですか」
#敬語くんの名前#「ふふっ、いいですよ」
#タメ口くんの名前#「いきなりすぎて実感が沸かないんですけど
夢じゃないですよね」
#敬語くんの名前#「夢じゃ無いですよ。えっと、これでどう...ですか」
#敬語くんの名前#が手を重ねる
#タメ口くんの名前#「ぅぁえ!うぅ大丈夫です、だいじょうぶです。ちゃんと実感しました。
本当に付き合ってるんですね俺たち」
#敬語くんの名前#「はい。#敬語→タメの呼び方#の手って暖かいですね
僕の手が冷たすぎるのかもしれませんが。」
#タメ口くんの名前#「手を繋いでたらもっとあったかくなりますかね」
そういって#タメ口くんの名前#は重なっていた自分の手を#敬語くんの名前#の指に絡めた
#タメ口くんの名前#「これ、なんて繋ぎ方か知ってます?」
#敬語くんの名前#「いや、知らないですけど...。」
#タメ口くんの名前#「恋人繋ぎっていうんですよ」
#敬語くんの名前#「!!!」
#敬語くんの名前#「少し、恥ずかしいですが、#敬語→タメの呼び方#に触れていられて嬉しいです」
#タメ口くんの名前#「部屋が暑いのにこうしてたらもっと体温があがっちゃいますね」
#敬語くんの名前#「流石にエアコン設置して欲しいですけど笑今はそれでも良いですよ」
この熱は周りの暑さに隠してしまおう
手から手へ流れてく熱は
感じたことないほど暖かくて
自分から相手へ、
相手から自分へ
血液のように
ドクドクと2人の間を流れている。
僕たちが同じ体温になるのはもう時間の問題だろう。
『報告』 BL小説シリーズ
#タメ口くんの名前#「おはようございま〜す」
#敬語くんの名前#「おはようございます。」
#メンバー1#「おはようございます。あれっ今日は一緒に来たんですか?」
#敬語くんの名前#「あっはい!えっと、あの丁度途中で会って....」
#メンバー1#「なんかタジタジしてるけど....まぁいいや
今日の収録なんだけど前回やってたやつの続きを撮る予定で良かったか確認したくて。」
#タメ口くんの名前#「わかりました!あの動画は撮って編集が途中だったので
今日撮る動画と一緒に編集しちゃいますね」
#メンバー1#「ありがとう。」
#メンバー1#「それじゃあ皆揃ったので撮影始めましょうか!」
#敬語くんの名前#「分かりました」
#タメ口くんの名前#「オッケーです」
『いやぁ、やっぱりピーーーーの名前を連呼すると
また収益化剥奪されるかもしれないww』
『あっ#メンバー1の呼び方#それ言っちゃまずいです。全部ピー音入りますね』
『でもピーーーーってピーーですよね?』
『いや、ピーーーーなんじゃないかな?どうだろう』
『あっちょ、まっ!画面の前の人がピー音多すぎて
一回画面閉じたんじゃないですか?』
『このチャンネルが面白かったら〜
〜ばいばい!』
「カット!オッケーです」
#メンバー1#「お疲れ様でした!この動画は....どうだろう。
収益化できるかもう分からないですね」
#敬語くんの名前#「そうですね....笑」
#タメ口くんの名前#「俺今日初めて〇〇〇〇が〇〇ってこと知りましたよ」
#メンバー1#「そうそう。△△の法律が最近変わって〜」
#メンバー1#「でなんか一応グレー寄りのブラックみたいな感じだね」
#敬語くんの名前#「それはもう黒では?」
#タメ口くんの名前#「ぁっははツッコミがw」
#メンバー1#「そういえば前回って#プロデューサー#さんと#タメ→敬語の呼び方#と
#敬語→タメの呼び方#の3人で撮影してましたよね」
#タメ口くんの名前#「はい!」
#メンバー1#「#プロデューサー#さんからその日の二日後ぐらいにメールで
『あの2人は絶対何かありますよね』って言ってたんだけどなにか分かる?」
#敬語くんの名前#「へっ?何でそう#プロデューサー#さんが送ってきたんでしょうね」
#メンバー1#「今日の朝来た時と同じくらい焦ってるけど
まあここら辺の話はプライベートですから、嫌なら踏み込まないでおきましょう。」
#敬語くんの名前#「#敬語→タメの呼び方#、一応言っておいた方が良いですかね」
#タメ口くんの名前#「そう、ですね。ずっと隠しておくのもできないので
俺から言いますよ」
#メンバー1#「なになに?」
#タメ口くんの名前#「えっと、恋人ができて....」
#メンバー1#「良かったね!おめでとう」
#タメ口くんの名前#「その、恋人がですね、
#タメ口くんの名前#が#敬語くんの名前#と指を絡め手を握る
#敬語くんの名前#「えっあぁっ!///」
#タメ→敬語の呼び方#なんです」
#メンバー1#「ん!?え、あっそういうこと?」
#タメ口くんの名前#「驚きますよね。しかも#グループ名#内で、男同士で。
プロデューサーさんには確認を取ってて、
#メンバー1の呼び方#に伝えるまで間が空いちゃったんですけど」
#メンバー1#「いや、おめでとう。驚きはしたけど
迷惑じゃなければどんな感じで付き合ったか聞いてもいい?」
#敬語くんの名前#「恥ずかしいですけど、」
#タメ口くんの名前#「#タメ→敬語の呼び方#から言いますか?」
#敬語くんの名前#「そうですね。全部#敬語→タメの呼び方#に言ってもらうのもアレなので」
#敬語くんの名前#「今日前回の続きの動画撮ったじゃないですか?」
#メンバー1#「そうだね」
#敬語くんの名前#「その撮影終わりに#敬語→タメの呼び方#から....」
#メンバー1#「なるほど.....そういうことね。」
#タメ口くんの名前#「最初はその日に告白する予定じゃなかったんですど
#タメ→敬語の呼び方#が珍しくいっぱい話しかけてきて
嬉しくなっちゃって自分は本当に
#タメ→敬語の呼び方#のことが好きなんだと再認識しました。
「好きな人いますか?」って#タメ→敬語の呼び方#が急に話題に出してきたので
告白するチャンスかなぁと思って。」
#メンバー1#「はぁぁ.....なるほど。
ありがとうございます。
青春ですね」
#タメ口くんの名前#「そう言ってもらえて良かったです
否定されて関係が悪くなることも考えていたので」
#メンバー1#「どんなこと言われてもこれまで通りの関係....ですよね笑」
#タメ口くんの名前#「あんまり#タメ→敬語の呼び方#にライン越えのことをしたら
さすがに嫉妬しますけど」
#メンバー1#「そこはちゃんとしますよ
恋人がいる人にグイグイ行くのは御法度ですからね」
#敬語くんの名前#「動画も動画外もいつも通りやっていきましょう」
#メンバー1#「それでいうと、自分以外のメンバーと視聴者に公開しますか?付き合ってることを」
#敬語くんの名前#「#敬語→タメの呼び方#と話して決めたんですが、
ずっと隠してるのも出来なさそうで、いずれバレると思うので
近々公開しようと思います。
後ろめたいことではないですし」
#タメ口くんの名前#「#グループ名#のメンバーにはこの後メッセージで送ろうと思ってます」
#メンバー1#「僕もそれがいいと思います。
先程否定されるのかと気にしてたと言ってましたけど、僕の反応がコレですし
ここは#グループ名#ですからね。皆そこまで否定することはないでしょう。
画面がおめでとうで埋まると思います笑」
#タメ口くんの名前#「ありがとうございます。視聴者さんにはsnsで言おうと思ってて
こんな感じで文面を作ってみました」
#メンバー1#「いいと思います!時系列的にはメンバーに公開する方が先....ですかね?」
#タメ口くんの名前#「はい、そうですね
いろいろ話してたら小一時間経っちゃいましたけど
#メンバー1の呼び方#は予定大丈夫なんですか?」
#メンバー1#「少しやっていきたいことがあったけど、
(邪魔できないし)自宅でも大丈夫そうなので今日は失礼シマス!」
#敬語くんの名前#「お疲れ様です。次の撮影は一週間後ですね」
#タメ口くんの名前#「編集が終わったらまた確認しに連絡します!」
#メンバー1#「オッケーです。それじゃあ、また今度」
#敬語くんの名前#,#タメ口くんの名前#「さようなら〜」
#敬語くんの名前#「........#敬語→タメの呼び方#はいつ帰りますか?」
#タメ口くんの名前#「俺は...#タメ→敬語の呼び方#が帰るときに一緒に帰りますかね」
#敬語くんの名前#「まだもう少しやりたいところがあって時間がかかるんですけど
待っててもらえますか?」
#タメ口くんの名前#「もちろん。隣で待ってますよ
俺も隣で編集してようかな」
#敬語くんの名前#「ありがとうございます。
.....せっかく2人ですしもう少し近づいても良いですか
#タメ口くんの名前#「ダメなわけないじゃないですか。こっちに来てください」
ryrの腰に手を回して軽く手握って自分の近くに引き寄せる。
#敬語くんの名前#「ぇえ!!ぁあ、あの#タメ口くんの名前#さん?」
#敬語くんの名前#「ち、近いです」
#タメ口くんの名前#「すみません、これくらい近いと嫌ですか?」
#敬語くんの名前#「嫌じゃないんですけど、いきなりすぎて驚いてしまって。」
#タメ口くんの名前#「そう、ですか」
#タメ口くんの名前#が少し離れる
#敬語くんの名前#「......今度はもっと遠くなっちゃいましたね。もう少しだけこっちに来てください
本当に嫌だったわけではないんですから。」
#敬語くんの名前#が#タメ口くんの名前#の手を引いて隣に連れてくる
#タメ口くんの名前#「さっきは少しやり過ぎました、すみません」
#敬語くんの名前#「気にしないでください。触れてもらえたのは嬉しかったです」
#タメ口くんの名前#「もう少しゆっくり進んでいきましょうか。こういうことも、他のこともいろいろ」
#敬語くんの名前#「ですね。僕も慣れるよう頑張るので。#敬語→タメの呼び方#のことは大好きですから」
#タメ口くんの名前#「ありがとう、ございます。今まで誰とも付き合ったことがなくって
#タメ→敬語の呼び方#が全部初めてなんです、恋に落ちて告白して手を繋ぐのも全部
これから経験したことないことが色々あると思いますけど
俺たちのペースで超えていきましょうね。」
#敬語くんの名前#「それって、もうプロポーズみたいなものじゃないですか。」
#タメ口くんの名前#「あはは、まあそんな感じになっちゃいましたね。」
#タメ口くんの名前#「今も、これから先も一緒にいる時間が幸せと思えるように、2人で歩いていきましょう」
#敬語くんの名前#「もう痛いくらい幸せですけどね。」
#タメ口くんの名前#「そう言ってもらえて嬉しいです、俺も同じ気持ちです。」
#敬語くんの名前#「まだ手を繋ぐだけでも少し恥ずかしいですけど
#敬語→タメの呼び方#が嫌いなわけでも
#敬語→タメの呼び方#と手を繋ぐことが嫌いなわけでもないので安心してください」
#タメ口くんの名前#「わかりました。」
ryr「そろそろ帰ります?」
#タメ口くんの名前#「そうですね。今日最後にもう一回手を繋いでも良いですか?」
#敬語くんの名前#「もちろん。」
#タメ口くんの名前#が#敬語くんの名前#の手と自分の手を合わせて2人分の指を合わせて優しく握った
#敬語くんの名前#「今日は前よりも暖かいですね」
#タメ口くんの名前#「緊張したからですかね?
#タメ→敬語の呼び方#の手も前よりあったかくなった気がします」
#敬語くんの名前#「僕もちゃんと緊張してるし余裕なんてないんですよ。
好きな人が目の前に居るんですから。ほら、」
#敬語くんの名前#が握っていた手を緩めて両手で#タメ口くんの名前#の手を掴み自分の胸に当てる
#敬語くんの名前#の心臓は見た目からは想像できないくらい早く鼓動を打っていた
シャツ一枚越しに体温が伝わってくる
#タメ口くんの名前#「思ったよりも早いんですね
ちゃんと生きてるって実感しました」
#敬語くんの名前#「#敬語→タメの呼び方#も僕と同じくらいかそれ以上にドキドキしてますね
意外です、余裕そうだったのに」
「貴方と一緒にいて、話して、触れている時の
俺は余裕なんて全然ないです」
#敬語くんの名前#「#敬語→タメの呼び方#の心音を聞いていると安心して眠くなってきました」
#タメ口くんの名前#「ふふ、かわいい。でもここで寝ちゃダメですから。
そろそろ帰りましょう?」
#敬語くんの名前#「そうですね、帰りましょうか
少し寂しいですけど」
#タメ口くんの名前#「またすぐ会えますし電話も出来ますから。」
#敬語くんの名前#「電話、いつでも待ってます」
#タメ口くんの名前#「眠れなかったら遠慮なくかけてきて下さいね」
#敬語くんの名前#「わ、わかりました」
#タメ口くんの名前#「スタジオ出て帰りましょうか」
#敬語くんの名前#「手、繋いでても良いですか」
#タメ口くんの名前#「はい。これでいいですか?」
普通の握手のように手を握る
#タメ口くんの名前#「・・・」
#敬語くんの名前#「あっ、あのぉ」
#タメ口くんの名前#「どうしましたか?」
#敬語くんの名前#「これも良いですけど、恋人繋ぎがいい、です.....」
#タメ口くんの名前#(かわいい。可愛すぎる俺の彼氏)
「焦らしてごめんなさい、でも可愛すぎるんです」
そう言って#タメ口くんの名前#は手の平を開いて
#敬語くんの名前#の指と指の間に自分の指を差し込んだ
#敬語くんの名前#「.......汗かいてますね」
#タメ口くんの名前#「夏ですからね。ちょっと手汗拭きましょうか」
#敬語くんの名前#「いや、いいです。そのままで」
#タメ口くんの名前#「そういえば#タメ→敬語の呼び方#割と潔癖症だった気がするんですけど、
汗とか、良いんですか?」
#敬語くんの名前#「こんなことを言ったら変に思われるかもしれないですけど
汗だって#敬語→タメの呼び方#の一部ですから
汚くないですよ」
#タメ口くんの名前#「そう言ってもらえるなら良かったです。
話してたら駅まで来ちゃいましたね。今日はここら辺で、さようなら
帰ったらメールしますから」
#敬語くんの名前#「さようなら。気をつけて帰って下さいね」
#タメ口くんの名前#「ありがとうございます!
#タメ→敬語の呼び方#も最近物騒なんで気をつけてください」
#敬語くんの名前#「ありがとうございます、もう電車が来るみたいですね」
#タメ口くんの名前#「方向が同じだったらもっと一緒にいれたんですけどねぇ
あっ、そろそろ行きます、それじゃあ、また」
#敬語くんの名前#「また会いましょう。さよなら。」
繋がれていた指は解け
彼の体温がほんのりと残っている。
外は相変わらず暑いが
不思議なことに手だけは普段の冷たい手に戻っていく。
この体質は夏だから嬉しくもあるが
好きな人の温度も逃げてしまうのは寂しくもある
また会えるから。
なんとか自分に思わせようとしたが
少し無理があったようだ。
思い出してみれば今まで誰かに、何かに執着したことなんて一度もなかった
先程来た電車と反対の方向に行く電車が来た
早く帰って、メールか電話でもしよう。
まだ電話するのは勇気がいるが
#敬語→タメの呼び方#と話すためなら努力したい
そう思って電車に乗り込んだ