sxxn 様の二次創作です。
学パロが書きたすぎて書きます。
辛い経験をしている6人が、共に交わり行き違ってそして最後には合わさる。
そんな6人に待ち受ける結末とは___。
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目次
1.俺の高校生活スタート...?
⚠︎御本人様方には一切関係はございません⚠︎
・CP 赫瑞/紫桃/翠黄
・学パロ
・キャラ崩壊あるかも
⇒地雷さん、純粋さんは回れ右!
読みたい人だけお進み下さい^ ^
--- ・・・ ---
LAN side___。
桃「ここが、六奏学園か...やっぱすごいな。」
俺は巷で有名な六奏学園の前に立っている。並大抵の学力では入学出来ないちょっとしたエリート校。入学試験受験後は手応え無さすぎて落ちたと思っていたけどすんなり合格。世の中諦めない方が良いんだな、、、
過去に耽っていると男子の声が耳に入った。
「すみません!あの!!」
🌸「わっ、ごめんなさい!どうしました?」
いつの間にか、誰かに声をかけられていたみたいだ。改めて声の主へと向き直る。
派手な黄色の髪に襟足がサーモンピンク。耳にはピアスがいくつか。
いや、どこの陽キャでして!?
「体育館、どこか教えてもらえませんか?」
🌸「いや、俺も分からなくて...」
「うぇ!先輩じゃないん!?」
🌸「あ、はい。新入生です。」
「わぁぁ!すみません!!すみません!!」
🌸「いや。大丈夫だから落ち着いて。」
ここでも持ち前の方向音痴発揮中です☆
--- *** ---
校長「これから皆さんはこの学舎で____」
🌸(校長せんせー話長いなぁ)
校長先生の話が長いのは全国共通なんや、そんな事を考えながら周りの生徒を見渡す。
みんな頭良さそうで俺だけ置いてけぼりにならないか、今さら心配になってくる。そんな中、一際目立っていたのは黄色頭のさっきの人。あの人とは、無事体育館まで辿り着き命救ってもらったのかという程の感謝を受けて別れた。
校長「最後に、今年の新入生も一クラス一名、私直々の推薦で“アイドル部”に入部してもらう。」
女子生徒「今年は誰が選ばれるのかな?」
女子生徒「めちゃくちゃ楽しみだよね!」
男子生徒「これは俺選ばれるな☆」
男子生徒「選ばれる訳ねぇだろ( ベシッ」
周りの生徒達がざわざわと小さく騒ぎだした。
“アイドル部”?入学前説明会でそんな話あったっけ?それに部員って男子なん?
俺の頭の中はハテナマークでいっぱいだった。
そして、あんな事になるなんて。この時の俺はまだ知らなかった。
--- *** ---
初ホームルーム___。
稲「1年A組の担任の稲吾郎です。これから
よろしくなー。」
「じゃ、さっそく。アイドル部の推薦を
受けた人を発表します!」
長ったらしい入学式を終え、自らの教室へと向かいホームルームが始まった。
この教室で1年間学習するのか。先生の話をそこそこにして上の空で聞いていた。
稲「川瀬蘭、お前だ。」
🌸「は、?」
突然の名指しに驚いて先生を見た。先生は「頼んだ」みたいな目をしている。
俺の学生活どうなるんだ、、、?
--- ・・・ ---
ここまで読んで頂きありがとうございます!
次話もお楽しみに^ ^
2.初めまして
「 」セリフ
( )心情
( 動作、状況説明
--- ・・・ ---
LAN side___。
未知の“アイドル部”に推薦された事を知った、その日の放課後。
一年生はA組B組C組とあり、一クラスから二人選出させるらしい。俺はA組の中で選ばれた一人らしいが、もう一人の人が誰だかは覚えていない。それほど衝撃的な事だったし。
後から確認したが、俺は普通科に入ったと勘違いしていたらしく本当は芸能科に入っていたようだ。クラスメイトが派手な人ばっかりな事に合点が付いた。学費などは特に変わらないようなので、困った事はなくそのままにするか。
今何をしているかと言えば、アイドル部の部室がある3階に向けて階段を上っている。今日は他のメンバーと軽く顔合わせをするとか何とか言っていた事を思い出す。
「うわぁっ!」
🌸「え. . . ?」
階段を見つめながら考え事をしていると、上から叫び声にも似た声が降ってきた。上を向く間も無く人が降ってきて、無事衝突した。
🌸「いったぁぁ、、」
「わ、すみせん!大丈夫ですか!?」
🌸「軽く腰を打っただけなんで大丈夫です」
打った部分の腰を手でさすりながら、本当の事を言って階段から落ちてきた人物に目をやる。
「あ!朝会った人や!」
🌸「あ、あの金髪頭の人か。」
👑「金髪頭やなくて、“西園寺美琴”です!」
🌸「めちゃくちゃホストみたいな名前だな」
(あ、はい。俺は川瀬蘭です。)
👑「うっ. . . それよく言われるんよね笑」
あまり聞かない名前に驚き、心の声とセリフが逆になってしまう程だった。まぁ、金髪頭だしピアス付けてるし(?)納得はいくな。
--- *** ---
金髪あたm…じゃなくてみことと会ってから色々と会話をした。
分かった事といえば、みこともアイドル部に推薦された人らしく同じクラスのA組だった。
どうせ行き着く先は同じな為隣に並んで歩く。数分もせずに辿り着き、みことが部室の扉のノブに手を掛けた。
🌸/👑「失礼します。」
声を揃えて入った部屋には既に四人が集まっていた。俺らが事故った分だけ遅れたようだ。
「よし!全員揃ったし自己紹介でもする?」
「そうだな。ちゃっちゃと済ませるぞ。」
俺らの姿を確認したピンクと水色のメッシュが入った水色頭の提案に、後ろ髪が赤色で茶髪の人が応えた。それを合図に全員が席に着くのを見て、俺も近くにあった椅子に腰を下ろした。
🌸「えーと、A組の川瀬蘭です。呼び方はなん
でも。これからよろしくお願いします。」
🍍「B組の“暇奈津”。右に全く同じく。」
☔️「C組の“雨乃小雨”です!よろしく!」
📢「C組の“柴崎入間”です。よろしく。」
🍵「B組の“緑野須知”です。お願いします。」
👑「A組の“西園寺美琴”です! お願いします!」
個性溢れるそれぞれの自己紹介が終わり、少しの沈黙が訪れた。みんな他者をどんな奴なのか見物しているようだ。俺といえば、それぞれが自我のオーラを放っており、こんなバラバラな奴らが一つにまとまるのか不安しか出ない。
沈黙を破ったのは、見た目がかわいらしく一瞬女の子かと思ったこさめ。
☔️「みことくんホストでもやってんの!?」
🍍「あ、それ俺も思ってた。」
👑「うぇぇっ!やってないよ!!」
📢「こさめ、あいつは隠したいんだよ( コソッ」
☔️「そういう事ね、黙っとくわ( コソッ」
👑「ほんまにやってないからね!?」
🍵「ふふっ笑」
四人は先に集合していたからそれなりに話せるのは分かるけど、みことも一緒に話の輪に入れてるのが少し羨ましい。気づけば俺は、一人何も言わずに置いてけぼりだった。
まだみんながどんな人とかは全然分かんないけれど、俺みたいに中身の無い人じゃなくて、凄い人達なんだろうなと密かに考えていた。
--- ・・・ ---
ここまで読んで頂きありがとうございます!
次話もお楽しみに^ ^
3.生きてる
「 」セリフ
( )心情
( 効果音、動作・状況説明など
※暗い話が入ります※
--- ・・・ ---
アイドル部のメンバーとの自己紹介と少しの会議はさっき終わった。グループ名や今後の方針などを大まかに決めたくらいだ。
昔の出来事を思い出したせいで、何となく気乗りせずにぼんやりしていた自分が嫌になる。
頭の中でぐるぐると考え事をしながら、昇降口に向かうため階段を下りていた時だった。
🌸「うぇ、、( クラッ」
急に視界が歪みんで目の前が見えにくい。
運悪く覚束ない足取りで階段を下りるはめになってしまった。身体もだるいし視界は霞んでいて今どうなっているのかが全く分からない。
🌸(手すり、掴まなきゃ. . .)
**グラッ**
🌸「あっ、 、!」
足を踏み外してしまったようだ。
そんな事を考えながら転がるように階段から落ちていった。一瞬だけ人影が見えたような見えなかったような、そこで俺の意識は途絶えた。
--- *** ---
🌸「パチッ. . . あれ、ここは?」
📢「起きたか。どっか痛いとかとかある?」
🌸「えっと、、、?」
目が覚めると見知らぬ天井が目に入った。
なぜかベットの上に寝かされており、隣にはいるまが居て俺に質問を投げかけてきた。
状況が今いちよく分かっていない俺を見かねて結局いるまがまた話し始めた。
📢「らんが階段から落ちてくるとこが見えた
から保健室に運んだんだよ。」
「で、痛いところは?」
🌸「特にないです。てか、ありがとう。」
📢「そ、じゃもう少しゆっくりしてな。」
いるまは言いたいことを言い終わったかのように、座っていた椅子に俺とは反対方向に座り直り目を閉じてイヤホンを付けた。正直、なんで隣に居続けてくれるのかよく分からないが、彼なりの優しさなのかなという謎めいた理由を付けて納得しておく。
それにしても、いるまってめちゃくちゃモテそうで羨ましい。すっと通った鼻筋、目は三白眼でキリッとしてたかな?、ウルフカットの紫髪で先端だけ白色。アイドル部に選ばれるのは、やっぱりこういう人なんだなと実感しながら、いるまをじっと見つめていた。
📢「. . . なにさっきからジロジロ見てんの?」
🌸「や、すまん。なんでもない。」
📢「なら良いけど。てかお前寝不足なの?目の下の隈とかやばいよ?」
🌸「まじ?コンシーラーで隠した筈なんだけ
どなー笑」
📢「あんまり夜更かしとかすんなよ。」
🌸「今日がはじめましてなのに、そんなに優しいんだ?」
📢「ッ. . . 普通だろ。( 顔逸」
人に優しくされるのっていつぶりかな。中身の無い俺の事なんて誰も愛してくれなかったからな。なんかちょっと嬉しいかも。
いるまもいるまだよな。いるまの事は全然知らないけど、こんな俺と一緒に居るよか、もっと他に時間使えば良いのに。
📢「. . . ! なんで泣いてんの?」
🌸「へ、、、?( ポロポロ」
気づいた時には頬に涙が伝っていた。
人前で泣くなんて恥ずかしいな、そんな事を考えながらなんて言い訳をしようか頭を回す。
📢「俺で良ければ話聞こうか?」
🌸「ごめん、大丈夫だから。気にしないで」
📢「、、、」
結局はテキトーな事を言ってしまった。何で泣いてたかなんて、ほぼ初対面の人に話す訳ない。それにどんなに仲良くなろうと俺は人と一線を引く。もう、傷つきたくないから。
📢「いーや、“大丈夫”はこの世で一番信用ならない言葉だからな。こんな初対面の奴に言いたくないかもしれんが、なんか吐けっ!」
いつの間にか、いるまは俺の方へと姿勢を向き直しており彼の真っ直ぐな黄色い瞳と視線が絡み合った。言わないと離してくれなさそうだし、言ってしまうか。嫌われたら、相手にとって俺はそんだけの奴だったってだけだし。
🌸「俺は産まれた瞬間に捨てられた。」
📢「、、、」
🌸「たまたま道を通りすがった人に救われて施設に入れたから今も生きてるけど、今まで誰も愛してくれなかった。施設の人も周りの奴も俺を見てくれなかった、用済みになればどんどん離れていった。どうせ親も親でゴムのし忘れとかでたまたま産まれてしまった邪魔者だと思ったんだろうね。
俺は生きてる価値の無いからっぽな人間なんだよ。そんな俺がアイドルだなんて笑えてくるよな。」
📢「そうか?」
🌸「. . . は?」
📢「俺にはお前がどんな過去を送ってきたとかは全然分かんないけど、お前は何か悪いことした訳じゃねぇんだろ。みんななんで生きてるかも分からず生きてるだから、自由に生きたもん勝ちだろ。」
🌸「なにそれ. . .笑」
📢「みんな何かに縛られて生きてるんだと思うよ、俺は。」
そう言う彼は、意外にも真剣な顔をしていた。
言ってしまった言葉を振り返ってみれば、これからの関係が思いやられるものばかりだと気付いた。でも、案外人に話してみるのも悪くなかった。心の中の錘が軽くなった気がする。
これが最初で最後になるだろう。
**ザー**
🌸「雨降ってきたね。」
📢「だな。」
🌸「いるまは帰らないの?」
📢「雨の中帰る馬鹿がどこに居るんだよ。」
🌸「それもそうだね( ニコッ」
俺といるましか居ない静かな保健室には、雨の降る音が響き渡っていた。まるで、俺たちの間を優しく埋めるように。
--- ・・・ ---
ここまて読んで頂きありがとうございます!
次話もお楽しみに^ ^