夢と現の間には麒麟がいた。
※別媒体で投稿しているものの試作品です。まだまだ変わるかもしれません!
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目次
序章 唐草模様
頭上でチカチカと力無く点滅する白熱電球が薄汚れた黄色に着色した光を辺りに散らしている。硬い胡桃製の椅子に行儀良く座って、爪先を揃える。足元の古く赤茶けた絨毯は遠い異国の唐草模様。薄っすらと|黴《かび》っぽい匂いが漂っている。幾何学的な螺旋と螺旋が絡み合って、ぐるりと回っては四方に伸びる。こういうものはあまり眺めていると催眠にかかったように眠たくなってきてしまう。
僕は酷く疲れているようだった。
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一 車窓
深夜まで残業をしていた。都会のビルのジャングルの一角を担う小さな雑居ビルの五階でついさっきまで画質の悪いパソコンのディスプレイを覗き込んで難しい顔をしていたりしたけれど、頭は空っぽのままなのだ。
がた、と鈍い金属音と共に電車はホームを出発した。こんな時間に電車がスーツの大人で混み合うこの国はいよいよ終わっている、そんなことが頭を過ったので急いで目を閉じる。考えても無駄なことは考えてはいけない。
がた、ごと、と規則的な線路の振動が萎れた身体に響いて心地良い。窓の外の暗闇に浮かぶ蛍光灯の看板や明るい街灯は一つずつ民家の優しい灯りに変わっていく。電車はニュータウンの真ん中に作られた大きな駅にのろのろと停車した。車両の扉が機械的に開くと無表情な労働者達がぞろぞろと下車していく。座席は沢山空いたけれど座らなかった。車掌がもごもごと聞き取れない台詞を口走ると、電車は再び発車する。
がた、ごと。寂れた町外れに近づくにつれて民家の灯りが乏しくなっていく。一人、また一人と乗客は減っていった。
がた、ごと。真っ暗な窓の外にはきっと田圃が広がっている。時折暗闇に浮かび上がる電話ボックスの光には蛾の大群が集って、一つの悍ましい生物のように蠢いている。
最寄り駅はとっくに過ぎていた。掌は握る吊り革と溶接されてしまったかのように動かない。もう乗客は誰も残っていなかった。
がた、ごと。終点もとっくに過ぎているはずだった。身体が鉛のように重くなって、脚が床にゆっくりと根を張る。僕はふと壁に貼られたやけに爽やかな転職サイトの広告に目をやった。鈍い頭痛が走って視界が歪む。大きなゴシック体で書かれたキャッチコピーの文字が、文字化けしながら視界の端でどろりと螺旋状の何かに溶けていった。
好きなことを、仕事にしよう!
好きなこと、を、しご よう!
すきな、こ ご う?
すすすす ヲ ? ?ウ?
瞼が重くて仕方ない。ぐわんと脳の核から揺さぶられるような不快感が走って、僕は思わず目を閉じた。目の奥の視神経が歪に絡み合う。
次に視覚を取り戻した時、車窓の外は真っ白だった。光の眩しい白さではなく、新品の画用紙のような平坦な白で景色が塗りつぶされている。窓枠の境界線が段々とぼやけていって、車窓がこちらへ迫ってくる。目を凝らすと、白い画用紙に細かい螺旋が丁寧に施されていた。
どうやら麒麟が来たらしい。
二 魔法使い
窓の外は点々とした羊雲の浮かぶ快晴。
青空は退屈な子供にとって最適な暇潰しの舞台だった。白い雲が風に吹かれて、帆を張った船のようにゆったりと青い海を流れている。僕は海賊船の船長で、相棒は黒猫のナナだ。望遠鏡を覗いて大海を見渡す。刹那、僕の視界の端には虹色のオウムの翼がちらつく。
伝説の宝島が近くにー
「花くん?今は何の時間かなぁ?」
僕の宝島大発見は突然誰かの声に遮られ、海賊船の浮かぶ大海はたちまち泡のように弾けてなくなってしまった。教室の皆が僕の方を見てくすくすと笑っている。先生はコツコツと白チョークで黒板を叩いた。
「正解!今は算数の時間だよね?ほら、前を向いてないと集中できないですよ。」
僕は何も答えていないのに、先生は勝手に自己解決して二桁の掛け算の話に戻ってしまった。斜め前の女の子達が僕の方を指さしてまだこそこそ笑っている。だけど僕はこんなことは慣れっこだし、こんなにいい天気の昼下がりは二桁の掛け算をするより海賊船に乗って宝探しをする方が楽しいに決まっている。
その日の放課後、僕はアスファルトの欠片を蹴りながら一人で帰っていた。家に帰ったらナナに餌をやって、海賊の話をしてあげよう。隣を何人かの子どもたちが騒ぎながら走っていく。大人達はやけに僕のことを心配するけれど、僕は全然寂しくなんてない。僕の頭の中は宇宙よりも広くって、そこでは海賊王になって七海を制覇したり、空飛ぶ翼竜になって百獣の王として君臨したりするのだ。それに僕にはナナという一番の友達もいる。僕はナナを連れて、色んな所を冒険したものだ。
僕の蹴っていた欠片は段々と角が取れて丸い石になってくる。丸い石はころころとよく転がるので、その日の僕はつい夢中になって知らない道に入り込んでしまった。
こつ。
空っぽな音を響かせて石は壁にぶつかった。行き止まりだ。ふと前を見上げると、いつの間にか通学路から外れた僕は駅前の商店外の入り組んだ路地裏に入ってしまっていた。帰ろうとして後ろを振り返ると、どうしてか行く手は全く同じ壁に遮られている。向こう側から歩いてきたはずなのにおかしなことになってしまった。四方を壁に囲まれて困った僕が上を見上げると、綺麗な四角形に切り取られた夕方の空に羊雲が流れている。でもこの羊雲は四角形の空の真ん中で、栓を外した湯船の排水口に吸い込まれるお湯のようにぐるぐると螺旋を描いている。僕はこんな雲は見たことがなかったので不思議に思って上を見つめていると、背後から誰かの声がした。
「綺麗な雲でしょう?」
驚いて視線を落とすとさっきまで僕を囲っていた壁は光沢のあるペラペラの壁紙のようになってしまって、情けなく弛んでいる。試しに僕がそれを暖簾のように片手で押してみると、壁は口に入れた瞬間の綿飴のように溶け去ってしまった。壁の向こうに続いているはずの商店街は、暑中見舞いの絵葉書のように真っ白な砂浜に変わってしまっている。辺りを見渡すと砂浜はずっと向こうまで続いていて、恐るべきことに僕の目の前には青い海が開けているのだ。優しい波が砂浜に打ち付けられて、白い泡を立てながら引いていった。空はさっきの夕焼け色で、螺旋模様の雲が沢山浮いている。僕は波打ち際まで歩いていって、水平線に目を凝らしてみた。さっきの声は海賊船の船長かもしれないからだ。
しかし、真っ直ぐな水平線の際に立っていたのは海賊船よりずっと大きいものだった。それの身体には小さな雲のような細かい螺旋模様が刻まれて、金色の|鬣《たてがみ》が海風にさわさわと揺れている。それに海のずっと深い所にいるはずなのに、まるで水たまりに立っているかのように長い脚が水面から現れている。それの周りには淡い金色が漂っていて、ずっと見ていたくなるような柔らかい光を纏っていた。僕はずっと昔に本で読んだ中国の伝説の神獣、|麒麟《きりん》について考えた。
「おや、麒麟が見えるかい?」
ふと、さっきの声が背後からした。僕が振り返ると、背が高くて変な格好の若い男が砂浜に立っている。瞼にかかった白色の癖のある髪に、病院のお医者さんのような白衣。外国の人のように深い緑色をした眠たそうな瞳には、僕の姿が映っていた。
「海賊ですか?」と僕は尋ねた。
「海賊ではないなぁ。」
男は僕の隣に腰を下ろして微笑んだ。
落ち着いた優しそうな声は、僕に怒る先生の声なんかと違って、海のさざ波みたいだと僕は思った。
「だけど、海賊よりもずっと素敵なものさ。
僕は魔法使いなんだよ。」
僕は魔法使いを初めて見たので、びっくりしてしまった。僕が想像する魔法使いはもっと顎髭が長くて、紫色のマントを纏ったお爺さんの姿のはずだ。
「お兄さんは魔法使いには見えない。」
と僕は言ってみた。
「おや。」
柔らかそうな白色の髪がふわりと海風で浮きあがって、魔法使いは僕の目をじっと見た。
「そうだね、むしろ僕よりも君の方が強いかもしれない。だから君がここにいるわけだ。」
「僕はよく女の子みたいな名前だ、って馬鹿にされる。」
「君はここに強力なものを持っているから、そんなことを言われたって大丈夫さ。」
魔法使いは僕の心臓を指さした。
僕が黙っていると魔法使いは僕の肩に手を置いて、もう一度言った。魔法使いの手はとても冷たい。
「花君には麒麟が見えるようだね。」
「なんで名前...?」
「魔法使いは何でも知ってるんだよ。びっくりしちゃった?」
僕が怪訝そうな顔をするので、魔法使いは面白そうに笑って思いついたように付け加えた。
「君は珍しい力を持っているみたいだね。普通の人には麒麟が見えないはずなんだけれど。」
「子供騙し。」
「ふふ、違うよ。でも花君は難しい言葉を知っているね。」
魔法使いは海の向こうを見つめて呟いた。
「僕も昔、そんな子供を一人知ってたなぁ。とっても賢い子供だった。」
それから長いこと魔法使いは僕の隣で何も言わなかった。僕は真っ白な白衣の裾に波飛沫が積もっていくのを観察する。随分時間が経って真っ赤な夕日が海に向こうへ傾き始めると、僕はナナにまだ餌をやっていないことを思い出した。
「僕はもう帰らなきゃいけない。」
「そうかい?もう少しここにいればいいのに。」
「友達がお腹を空かせて待ってる。」
僕には魔法使いが少し寂しそうな目をしていたように見えた。
「花君、僕はまた君に出会えそうな気がするよ。」
魔法使いは立ち上がって白衣についた白い砂を払った。そうして砂浜を少し歩くと、停電中の暗闇で懐中電灯を探す時のように空中を探った。
「何を探してるの?」
「出口さ。ここらへんに隠してあるはずなんだけど。」
あった、と暫くして魔法使いは言った。
がちゃりという音とともに目に見えない扉を魔法使いが開けると、砂浜の空間がそこだけ切り取られたようになくなってしまった。僕が外を覗き込むと、いつもの通学路が続いていた。
「またね、」と魔法使いは言った。
「さよなら。」と僕は返して扉の向こうへ踏み出した。
「ナナによろしくね。」
「え?」
何でナナを知ってるの、と聞こうと振り返った頃には砂浜はなくなっていた。扉があった所を触ると、夕方の生温い空気に変わっている。
夕焼け色の空には普通の羊雲が流れていた。
三 夢見心地
「お客さーん。終点ですよぉ。」
車両点検中の車掌の苛ついた声に僕は起こされた。寝過ごしてしまったらしい。
「夢かぁ、」
「は?」
幸いなことに家は終点駅からそう離れていない。駅から続く街灯も歩道もない道を、勘だけを頼りに歩く。こつん、と革靴の先が小石に当たって、それがぽちゃんと左手側の用水路に落ちた音がした。自転車操業の生活から逃げ出せるなんて一瞬でも幻想を抱いた自分が馬鹿だったのだ。この腐りきった世界から脱却する方法は一つしかないし、僕はそれを実行する勇気も覚悟も持ち合わせていない。
町外れにぽつんと建つ三階建てのボロアパートの階段を上がり、がちゃがちゃと鍵を開けて中に入る。靴を脱ぎながら電気を付けると、一拍遅れてやる気のなさそうな白熱電球がチカチカと点灯する。この一人部屋にLEDなんて洒落たものは似合わない。最近は都合良く空腹も感じないようになってきた。早い所風呂にでも入って寝てしまおう。シャワーヘッドからは無慈悲な冷水が飛び出して僕の顔を濡らす。まだ水道が止められていないのが唯一の救いだ。
その晩、また同じような夢を見た。
気が狂いそうなほどに細かいあの螺旋模様が白い背景に無限に伸びている。それは時に獣の角のように尖ってみたり、蹄のような形を作ったりする。動こうとしても二次元の世界に「動」はない。大きな画用紙に押しつぶされるような息苦しさと共に目が覚めた。
五時半、もう朝だというのに疲れは全く取れていない。せめて夢くらい良いものを見させてくれよ、とため息をつきながら眠気覚ましに歯を磨く。
始発の電車に揺られているのは僕と同じ蒼い顔をしたスーツ姿の大人達だ。誰がやっても同じような仕事を僕が要領悪くこなし、誰でも代わりが効くような役職の上司にくだらない説教を食らう。昔から怒られることには慣れっこだ。何を言われたって凹まない性格は別に特段根性があるわけではなく、むしろ向上心の欠如からくるものである。
「暖簾に腕押しやわ。」腹回りが肥えた中年の上司はよくそうぼやいた。全くその通りであるから、僕は何も言わない。きっとこんな出来損ないを雇ってしまうほど、どの業界も慢性的な人手不足なのだろう。
その日は何だかいつにもまして気力がなかった。ぼうっとしていると怒号が飛び、気付けば生産性のない一日がまた一つ終わる。夕方の駅のホームの屋根の間から覗く空には変な形の鱗雲が浮いていた。
帰れば毎日似たような夢を見る。螺旋模様が伸びるにつれて、白い空間は無限に広がって行く。ある晩の夢では、僕の両手は自由に動かせるようになっていた。掌で白い空間に触れると、画用紙だと思っていたモノからはどくん、と変な鼓動が伝わってきた。動物の腹を触っているように温かい感触。この壁は生きている、そう思うと何も食べていないのに吐き気さえ込み上げてくる。
ある日僕がボロアパートの前に帰って来ると、部屋の扉の前に大男が仁王立ちしていた。借金取りは乱暴に扉を叩きながら何か怒鳴っている。その部屋に帰るわけにもいかないので、僕はあてもなく夜道を歩くことにした。野垂れ死ぬなら、せめて綺麗な場所が良い。駅と逆方向に歩いていくと、微かに草の間から虫の声が聞こえてくる。夏になったのだ。用水路には蛍が集まって一つの淡い炎のようになっていた。虫取り網を持った女の子が下の田圃に立ってそれを眺めている。赤いTシャツに短パン、夏休み中の小学生のようだった。十歳くらいだろうか。
「遅いよ。」女の子は僕に気付くと鈴のように透き通った声で喋った。長い黒髪がぬるい夜風に揺れて、大きな瞳が僕を捉える。
「早く行こ。私、あんまり長くここにいちゃいけない。」
四 Ficus carica
僕は言葉に困った。こんな子供は知り合いにいないし、夜中の用水路で小学生が一体何をしているというのだろう。
「えーと、早くお家に帰らないとお母さん心配しちゃうよ?」
威圧的に見えないように腰を屈めて少女の目線に合わせながら、僕は恐る恐る言った。
「お母さんいない。」
「お父さん、」
「お父さんいない。」
僕と夏休み少女の間に気不味い沈黙が流れる。不味いことを言ってしまったかもしれない、と取り繕う台詞を探していると、少女は細い腕にはめた薄桃色の腕時計を一瞥してから眉をしかめた。
「ほら、時間ないから!」
何を?なんて質問できるより早く、少女は用水路の脇のガードレールをよじ登って僕の腕を引っ張った。その力は小学生女児のものにしては明らかに異常に強く、僕は「わっ!」と情けない声を出して柵を越えて泥濘んだ田圃の方に落っこちていった。
どす、と鈍い音を立てて着地したのは泥だらけの田圃、ではなく大きな工作用紙の上のように真っ白な場所だった。夜空も蛍も一瞬にして消え、虫の声も聞こえてこない。鼠捕りに引っかかった鼠みたいに辺りを見渡す僕を無視してお構い無しに少女は言葉を続ける。
「あと三十秒遅かったら、私が怒られるところだったね。」
「誰に?」
「偉い人。」
「偉い...?」
平面的な白がどこまでも広がる空間をもう一度見渡してみると、広さと狭さが共存しているような変な錯覚に陥って頭が痛くなってきた。僕の脳は奥行きを認識できずにぐるぐる思考を巡らせている。それに落っこちた衝撃で全身が痛い。
「ちょっと、惚けないでよ。来たことあるんでしょ?」
少女ははぁ、と呆れた顔でこちらを向く。
来たことあるっけ...?
夢で幾度となく見た場所は同じ白い空間なのに、何だか違う気がした。あの吐き気を催すような、何かが息を潜めてこちらを観察しているような不気味な空気はここにはない。
「今更だけど、花っていうんだよね?違ったら困るんだけど。」
少女は腰に細い腕をあてて、ふらつきながらようやく立ち上がった僕をじろりと見上げる。随分乱暴な攫い方をした割に、上から目線な言い分だ。
「いや、そうだけど...君は?」
いつ自己紹介なんてしたか、とまだズキズキ痛む頭を抑える。
「知らない人に名前教えたらダメなんだけど。」
少女がどこか自慢げに小学生のお決まり文句を述べたのを見て、僕はなぜか少し安心した。
「あ、でも面倒臭いから花にはカリカ、って呼ばせてあげるね。」
カリカは短パンのポケットに手を突っ込んだまま何だか誇らしそうに言った。
いつの間にか頭の痛さも消え去って、気付けば僕は久々に晴れ晴れとした心持ちでいた。ここには流石の借金取りも追ってこれないはずだ。そうだとすれば、僕はこのへんてこな小学生に感謝するべきである。
出会いとはいつも唐突で不思議なものだ。とりあえず着いてきて、と背を向けてすたすた歩き出した少女に、君は一体誰?なんて野暮なことは今は聞かないでおこう、と僕は思った。
晴れやかな解放感は長くは続かなかった。歩けど歩けど真っ白な空間は何一つ変わらない。立ち上がってみて分かったことは地面に少し勾配があるということくらいで、僕は今来た道を振り返ってみたりした。もう小一時間は無言で歩いている。
「どこに―」
「あ、言い忘れてたけどさ。」
言葉が重なって、僕の方が黙った。
「ここに一定時間いたら、花の知ってる人を見かけるかもしれない。触れてもいいし、お話してもいい。でも絶対、その人の名前は呼ばないでね。これ約束だから。」
「名前、?」
「うん。名前ってのはさ...重い、から。」
ほんの一瞬。いつかの夢で壁に触れた時の気色悪い鼓動が地を這って伝わってきたような気がして、僕は口を噤んでしまった。