一度は書いて見たかった悪役令嬢モノです。
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目次
プロローグ
「ああ…気持ち悪る…」
ゲームしすぎた…苺鉄99年は流石にキツかったか…
頭がぐらぐらする。
「あ、窓閉めなきゃ。」
私はフラフラ窓に向かう。
大きな窓に。
そこから記憶がない
「はっ!」
辺りを見渡す。下にはふっかふっかのベット。最高級の布の掛け布団。
横には薄い紫のレース。高級感漂うラベンダーの匂い。
間違えない、ここは…
ゲームの中だ!悪役令嬢だ!
「しゃっ」
夢に見ていた!
ガサゴ
きぃぃぃぃ…
ドアの音。
え…これホラゲー?
一気に青ざめる。
紫色のレースがサッと開くと…
「あ!お嬢様!目を覚まされたのですね!」
「ho why you?」訳 あなたは誰?
わあああメイドさんか…びびったぜ…
って、え私イミフメイなこと言っちゃった…
「お嬢様…もしかして…」
…バレたか?
「記憶喪失でございますか?」
「え、うん多分」
ああああああああああああ反射的に答えてしまったあああああ
「そうなのですか!?」
「改めまして名乗ります。新人メイドのメリー・パラ・アレイと申します。」
あ、思い出した。
これは私の昔やってた乙女ゲーで、主人公は…こいつ、メリーだ。
入学
ゲーム酔いで窓から落ち転落死した(?)主人公。
…転生したらお約束の悪役令嬢だ!
悪役令嬢といえばヒロインもいるよねって話。
そのヒロインは…悪役令嬢のメイド・メリーだった!?
「改めまして名乗ります。新人メイドのメリー・パラ・アレイと申します。」
あ、思い出した。
これは私の昔やってた乙女ゲーで、主人公は…こいつ、メリーだ。
このゲームは雇い主に虐められていたメリーが学園へ付き添いできて王子と婚約している令嬢そっちのけで王子と恋仲になる話だ。
あ…待て…私このゲームクリアしてないかもしれない…
えっと…学園祭の時…王子に引き止められて…
そうだ…振り返りざまにキスされて私、吐いたんだ…。
え、きっしょ付き合ってないのに何こいつって思って…
なんでよりによってこのゲームなんだよおおおおおお
心の中で叫ぶ。
「お嬢様、記憶喪失治りましたか?」
「え…あ、うん。」
真顔である
「お嬢様、顔色が悪いです…大丈夫ですか?」
学校へ馬車で行く途中、何度も何度もメリーに心配された。
「ウン…ダイジョウブヨ」
そこでふと思い出す。この世界にはランダムで能力が入るんだっけ。
じゃあ、私にも能力がっ!?
ステータスの開き方を思い出す。
確か、ポーズ(一旦止めること)してrボタンでステータス見れるんだっけ…
じゃあ取り合ずポーズしよう…プラスボタンどこ…
いや、ないだろ。
これゲームやってるわけじゃなかったわ。
落ち着け、私。
一旦能力は置いておこう。
考えろ、悪役令嬢といえば国外追放や死刑がオチだ。
でも、私はどちらにもなりたくない。
滅多に恋愛ゲームをやらない私がこれを始めたのは、世界観が好きだからだ。
絵が綺麗、煉瓦造り。
全てが素晴らしい。
「…さま!」
モブにも全て名前がついていて作品を心から愛しているのが伝わる。
そして、普通に死にたくない。
「じょうさま…!」
城下に出て変装するのもありか…
「お嬢様!つきましたよ!」
「えっ、ああうん」
これからドキドキハラハラビックビック学園生活の始まりだ。
To be contenyu