此処は命豊かな生命が蔓延る惑星、地球。
ある日、一人の愚かな人間が禁忌を破る。
そして深淵は現れた。異世界から。
全ての法則は最早、気休めに過ぎない。
待つのは蹂躙のみ。
深き闇に覆われし深淵の化け物共が地上に這い上がった。
そして大いなる恐怖を地上に与えた。
その中でも怖れられし蜘蛛の化け物…アサシアント・エーレの生涯をここに綴る。
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
深き闇からの目覚め
私がこれから綴るのは闇に住まいし者が光を目指して蹂躙する物語である。
--- トクットクットクッ ---
なにかが脈打つ音がする。「命」の音だと直感した。
生きなければならない。その恐怖に私は目覚める。
そしてそのまま、何かを破る。パリンと音がして割れたそれは、どうやら卵の殻のようだった。
私はお腹が空いていた。よくよく見れば殻は食べれそうではないか。そう考えた私はその殻を食べた。やがて、喰いつくして辺りを見回すと、美味しそうな餌がさっきまでの私と同じように卵の殻を食べていた。
--- 喰ラエ喰ラエ喰ラエ ---
本能が囁く。八本の自らの足を動かして私は駆けだす。初めての狩へと。
-シュッ-
糸で一匹捕らえる。
-カプッ-
二匹目を噛んで毒を注入する。
-ズプッ-
三匹目に足を突き刺す。
-シュシュカプスパズプパパパパシュシュシュシュシュ-
一瞬で餌を捕獲する。美味そうだ。そんな感情によだれを垂らして喰らい付く。
味はあっさりとした胸肉の味に近く、実に美味であった。そして、お腹が膨れたところで、寝ようと思ったが、それでは食べられるかもしれない。考えた末に私は、糸を張って巣を作る。そう、よく見るあの蜘蛛の巣である。そして、作り終わって私はウトウトとし始めた…
続編は気が向いたら書く。その時はよしなに。
昏き闇に響く旋律
頭が痛いのじゃー!定期テストなんて◯ソ喰らえなのじゃー!って思っててそして定期テストが終わったら漢検なんてク◯喰らえー!ってなりましてもうすぐ期末だオワタ
幼き|闇ノ王《テネノク・アラク》が歩く。アサシアント族は深淵の中でも強者が集まる最下層のなかで最強の名を勝ち取っている種族である。赤子でも5mは超える巨躯を持ちながら、怪しく光る紅い眼は恐怖の根源を呼び起こす。
そのなかでも|王《アラク》と呼ばれるモノがごく稀に存在する。アサシアント族の中でも強く、知能が高い。そもそもの纏う氣が桁違いである。
殆どの王は老蜘蛛である。なぜならば氣を喰らい、喰らい、喰らい、喰らい尽くして王になるのだから。だが、この幼きモノはまだ生まれて間もないのに王に達した。それだけでなく、王の中でも最強格しか異名を持てないのだが…『|闇ノ王《テネノク・アラク》』の異名を勝ち取っている。もはや、天地がひっくり返ろうと、水が燃えようと、目の前に居ようが、実在を疑うほどに強いのである。
何故か。それは共喰いに成功したからである。しかも生まれたばかりで親和性の高い兄弟の。通常、アサシアント族は同族と戦うのは生まれたばかりの時であり、それも空腹で食べようとしているのだからなかなか倒せないとわかればすぐに逃げて餌を探しにいく。だが、この蜘蛛は他の蜘蛛より少しだけ早く産まれた為、あっさり成功したのである。全ての兄弟を屠ることに──。
---
|深淵皇帝《ルトゥ・ティントアラク》は生きることを諦めていた。なぜなら──
「|闇ノ王が深淵皇帝に決闘ノ儀を申し込む!《-/Taenk=Arak/-toto-/Lut=Teint’arak/-trnt-kiriri-we-motatanlait-tentaklstn-》」
深淵皇帝に闇ノ王が決闘を申し込んだからだ。アサシアント族の長、深淵皇帝は決闘によって勝者に継承される。そして、闇ノ王は現深淵皇帝よりも強い可能性が高いのだ。因みに深淵皇帝はアサシアント族で唯一自らの名前を持つことが許される。現深淵皇帝の名は|終わりなき恐怖の蜘蛛《Riaan’raenya=Assen’ent=Yop’eia》。
「|深淵皇帝リアナ・アサシアント・ユパの名に置いて決闘ノ儀を受ける!《-/Lut=Teint’arak-Riaan’raenya=Assen’ent=Yop’eia/-sata-runa-douda-sint-kiriri-we-monasitanar-tentaklstn-》」
皇帝に使えし者どもがファンファーレを鳴らす。
ここに響くは昏き闇の旋律。
深き闇の底で静かに死合いは始まった。
あはっあはははははは!
よし。やっるぞー!
不定期投稿だが次作は必ず書く!楽しみにしてろよっ!