aiprの短編二次創作。
あなたも。 暗く。深く。『闇に堕ちる。 』
グロテスク・ダーク・性格改変・病み・自傷行為
上記の物が無理な方は🔙お願いします。
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目次
鏡の中のエメラルド
放課後の教室。
夕陽が差し込む中、アイリは机の上の小さな箱を開けた。
中には黒いレースと、深い緑の宝石がはめ込まれたチョーカー。
「 ……これ、つけたら、もっと可愛くなれるよね? 」
でも、その宝石は、ただの飾りじゃなかった。
首に巻いた瞬間、教室の色が淡く。ゆっくりと溶けていき、代わりに自分だけの世界が広がる。
壁も机も、友達の笑い声も消えて、全て真っ白になって。代わりに聞こえるのは、低く、甘い声。
『 もっと輝きたいんでしょ? だったら、その笑顔を 』
鏡に映った私。誰?
瞳は宝石のように冷たく、頬には涙の跡。それもまた|エメラルド《希望》みたいに。
ライブのステージに立つと、観客は息を呑み、拍手が止まらなかった。
でも、その光景もまた、色鮮やかに溶けていく。
ただ、胸の奥で宝石が脈打つたびに、
もっと強く、もっと深く、「 輝きたい 」という想いが。
うらやましい。って駄目かな
ぽわん、と揺れる控室の灯り。
チィはそっと目を閉じて、静かな空気に包まれた。
「シークレットフレンズって…すごいなぁ」
ぽつり、独り言。
キラキラのステージの裏側で、誰にも言えない秘密を持ってる。
仲間だけの約束、ひみつの時間。
チィの胸がちくりと痛んだ。
「私には、そんなのない…」
バズリウムチェンジもできなくて、
ステージの光はいつも遠いまま。
「なんで、あの子たちは輝いてるんだろう…?」
ふわふわの夢の中に、黒い影がちらり。
「羨ましいって…ダメかな?」
チィは小さく呟いて、瞳を伏せる。
心の中のモヤモヤが、少しずつ大きくなっていく。
誰にも言えない、胸の隙間に、
冷たい風が吹き込んだ。
「私も、特別になりたい」
だけどその願いは、まだ見えない闇の中で揺れていた。
諦めない『強さ』って?
静かな夜。
ステージの前、ひまりが窓の外を見つめていた。
ひまり 「 チィちゃんって、なんであんなに…」
小さく呟く。
みつき 「 弱さを抱えながらも、諦めない強さ? 」
つむぎ 「 そう、光に見えないところで、ずっと戦ってる感じがする。 」
ひまり 「 私たちは表の輝きを見せてるけど、チィちゃんは…」
「 本当の孤独と戦ってる。羨ましいのかもしれない」
みつき 「 私も、チィちゃんみたいに、誰にも見せない強さを持ちたい。 」
つむぎ 「 でも、その代わりに失うものもあるのかな…」
三人の視線は重なり合い、ゆっくりと揺れていた。
ひまり 「 チィちゃん、私たちの知らない場所で輝いてる。だからこそ、怖いのかも」
みつき 「 でも、そんなチィちゃんに近づきたいって思う」
沈黙
控室の空気がピリピリと張り詰める。
アイリ 「 リンリン、なんで勝手にあの振り付け変えたん?チームのバランスが崩れるやんかッ… 」
リンリン 「 アイリ、ごめん。でも、あの振り付けの方が盛り上がるかなって思って…それに、アイリばっかり目立ってるように感じちゃって…」
アイリ 「 そんなこと言うなら、ちゃんと言ってくれたらよかったやん!勝手にやられて、こっちは戸惑うだけや。 」
リンリン 「 言っても伝わらないかなって思って黙ってた。でも、私も悪かった…」
二人の声がぶつかり合い、控室の空気が重くなる。
スタッフ 「 落ち着いて!みんなのために最ッ高のパフォーマンスを作ろうって気持ちは同じでしょ? 」
アイリ 「 …わかっとる。でも、自分だけが正しいと思われたくなかった。 」
リンリン 「 私もそう。もっとちゃんと気持ち伝えなきゃだった、アイリ。 」
しばらく気味の悪い沈黙が続く。
アイリ 「 …ごめんね、リンリン。これからはちゃんと言い合おう。 」
リンリン 「 うん、ありがとう、アイリ。私もアイリのこと、信じてる。 」
そう笑顔でステージに進んでいった。
口調違うかも…😥
期待の重さ
傷
控室の空気が氷の様にパキッと凍りついた。
ひまり 「 ごめん、でも…やめてって言ったのに… 」
つむぎ 「 ひまり…そんな…痛いよ… 」
一瞬の感情の爆発が、つむぎの腕に赤い跡を残す。
血が涙の様にゆっくり滴る。
みつき 「 ひまり、何やってるの!? 」
つむぎ 「 助けて…お願い…」
ひまりの顔が歪む。涙と怒りが入り混じり、抑えきれない感情が溢れていた。
ひまり 「 もう限界だったの…みんなの期待が重すぎて…!」
みつき 「 そんなことで暴力に走るなんて…もう、一緒にはいられない。ごめん。 」
つむぎ 「 ひまり…信じてたのに…」
部屋の空気が重く沈む。
ひまりは孤独に包まれていく。
友達の声が遠くなる。
「 ひまり…また…ひとりぼっちだね… 」
涙が頬を伝う。
もう戻れない場所に、ひまりは立っていた。
葛藤
深夜の練習スタジオ。
サクラは鏡の前で、冷たい光を浴びている様な目をしていた。
サクラ 「 私たちの輝きは誰にも奪わせない。完璧じゃなきゃ意味がない。 」
彼女の手には小さな傷があり、赤く紅に滲んでいる。
その痛みは、焦りと狂気を映し出していた。
タマキ 「 サクラ、大丈夫?お願い、無理しないで。 」
サクラ 「 弱さを見せるわけにはいかないんだ。失敗は許されない。壊れてはいけない。 」
タマキ 「 私たちがいるのに、一人で抱え込まないで。 」
サクラ 「 誰かに頼ることはできない。自分の道は自分で切り開く。 」
その瞳の奥には深い孤独が燃えていた。
サクラ 「 もし私を壊そうとするなら、世界ごと壊してみせる。 」
彼女の言葉は冷たく鋭く響き、スタジオの空気に溶け込んだ。
あの夕陽が照らす所へ
春の風がふわりと吹く放課後の校庭。
ひまり、みつき、つむぎの三人は、並んで歩いていた。
ひまり 「 ねえ、つむぎ。あの新しい曲、練習した? 」
つむぎ 「 うん、でもまだうまく歌えなくて…」
みつき 「 大丈夫だよ。私たちがいるから、安心して。 」
少し照れたひまりの顔に、春の陽射しが柔らかく当たる。
ひまり 「 一緒にステージに立てるって、やっぱり嬉しいね。 」
みつき 「 秘密の友達って感じで、特別だよね。 」
つむぎ 「 そうだね。ちょっとドキドキするけど、みんなといると心強い。 」
三人の笑顔は甘くて、少し切なかった。
それぞれの夢と不安が、まだ見えない未来に溶けていく。
「 一歩ずつ、一緒に歩いていこう」
そんな約束を胸に、彼女たちはまたゆっくりと歩き出した。
アイプリの秘密
薄暗い部屋の中、五人の探偵団が集まっていた。
みつき 「 これが、アイプリバースの隠された記録…?」
ひまり 「 表には絶対出てこない、禁断の真実がここに…」
つむぎ 「 どうしてこんなことが隠されていたんだろう…」
サクラ 「 怖いけど、真実を知る責任がある。先に進もう」
タマキ 「 でも、どこまで知っていいのか…」
資料をめくるたび、彼女たちの顔色は青ざめていく。
アイプリバースは、ただの夢の世界じゃなかった。
そこに眠る闇は、彼女たちの想像を遥かに超えていた。
体の一部が不自然に歪んだデータ、消された記録、誰かの。聴き覚えのある謎の音声。
ひまり 「 こんなこと…知ってしまっていいのかな…? 」
みつき 「 でも、私たちには真実を追う義務があるんだよね… 」
つむぎ 「 どこまで深く掘り下げれば、私たちも壊れてしまうのか… 」
サクラ 「 真実は時に残酷だ。だけど目を逸らせない 」
タマキ 「 これが、私たちの世界の裏側… 」
最後に彼女たちが見つけたのは、
存在してはいけないはずの「影」の記録だった。
画面に映るのは、無数の傷跡と、赤く染まったナニカ。
そして、静寂の中、微かに響く囁き声。
「 もう、戻れないよ…っ 」
五人はその秘密を前に、凍りついた。
辛みの重み
チィちゃんまじごめん。
夜中。チィはスマホの画面を開いて泣いていた。
「死ね」
「消えろ」
「バズリウムチェンジも出来ないくせに」
「弱い」
「 やっぱ私って。必要とされなかったんだね。 」
様々な文言があった。全てチィに向けられた誹謗中傷。チィはもう耐えられなくなっていた。
カッターを出して、キリキリキリと|刀《やいば》を出す。そして手の甲に。
血がみるみる溢れ出してくる。マリアナ海溝かよ。最近話題の芸人が言っていた。
血が溢れて止まらない。応急処置として絆創膏と包帯でぐるぐる巻きにして終わらせた。
ライブの時どうしようね。
は?つまんな
完璧になりたい
夜のスタジオ。蛍光灯の冷たい光がチィの影を長く伸ばしていた。
チィ「…また、間違えた」
背後から降り注ぐ、冷たい声。
コーチ「この程度じゃ、舞台に立つ資格はないわ」
胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
チィは言葉を飲み込み、自分の足を見つめる。
涙がぽつりと溢れ出てくる
チィ(完璧じゃなきゃ意味がない…)
鏡に映った自分の瞳は、もう光を失っていた。
その奥で、何かが静かに壊れていく音が響いていた。
友情だいありー 【上】
春の風がふわりと吹く放課後の校庭。
ひまりとみつきは、いつものように並んで歩いていた。
みつき「ねえ、ひまり。あの新しい曲、どう思う?」
ひまり「うーん、悪くはないけど、なんだか物足りなく感じるんだよね」
みつきは小さく眉をひそめる。
みつき「私たちには、もっと強いメッセージが必要なんじゃないかな」
ひまり「強さって、どういうこと?」
みつき「たとえば、今までの自分たちに挑戦すること。変わること」
ひまりの表情が少し曇る。
ひまり「変わるのは怖いよ。今のままがいいって思う自分もいる」
みつきは、そんなひまりを理解しようとするけれど、どこか距離を感じていた。
みつき「ねえ、話してほしい。もっと素直に」
ひまり「うん、わかった…でも、すぐにはできないかも」
二人の間に、小さな溝が生まれたことにまだ気づいていなかった。
友情だいありー 【下】
季節が変わり、放課後の校庭に冷たい風が吹き始めた。
みつき「ひまり、どうして最近、話してくれなくなったの?」
ひまり「別に…忙しいだけだよ」
みつきはその言葉の裏に隠れた冷たさを感じた。
みつき「私たち、友達…いや、親友だよね?何かあったら言って…相談に乗るから…」
ひまりは俯いて答えなかった。
みつき「私も変わるって決めたの。ひまりも一緒に来てほしい」
ひまりはふと、みつきの瞳の中に自分がもういないことを知った。
ひまり「ごめん、みつき。私には無理みたい」
みつきは深く息を吸い込み、やっと言葉を紡いだ。
みつき「なら、私たちはもう…」
言葉はそこで途切れ、
二人の友情は、少しずつひび割れていった。
2人のひび割れ。 前編
春の柔らかな風が吹く放課後の校庭。
ひまり、みつき、そしてつむぎは一緒に歩いていた。
ひまり「みつき、最近なんだか私たち、距離を感じるよね」
みつき「そうかな?私は、ただもっと変わりたいだけなんだ」
つむぎは二人の間の微妙な空気に気づきながらも、何も言えずにいた。これが「気まずい」と言う事なのかと思った。
みつきは新しい挑戦や強さを求めて、ひまりに変わってほしいと願った。
ひまりは今のままの関係を守りたくて、心が揺れていた。
つむぎ「二人とも、無理しないで。焦らなくても大丈夫だよ」
でも、その言葉はどこか虚しく響いた。
日が沈みかけ、三人の影は長く伸びる。
ひまりの心には小さな亀裂が入り始め、みつきはその溝を埋められずにいた。
2人のひび割れ。
秋の冷たい風が吹く頃。
三人は再び校庭で顔を合わせる。
つむぎ「最近の二人、話せてる?私はすごく心配してるよ」
ひまりは目を伏せて答える。
ひまり「話しても、どうせ分かり合えないって思うから」
みつきは肩を落とし、苦しそうに言った。
みつき「私はひまりと笑いたいだけなのに…」
つむぎは胸が張り裂けそうだった。
どうすれば二人の溝を埋められるのか、答えは見つからない。
その夜、つむぎは決心する。
「私にできること、何でもする」
だけど、友情のひび割れは深く、簡単には消えなかった。