私の両親は世にも不思議な死に方をした。
なぜそうなってしまったのか
私の両親は「他殺」か「事故死」なのか
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
数日前まで何も知らなかったのに
親が12の時に二人ともいなくなった。
交通事故と聞いたが、なぜか腑に落ちなかった。
だって、運転手がいない車が私の親を引いたのだ。
どうしたらそんなことができるのか
車が暴走したなんて言っているけど、そんなことあるのか
--- 1 ---
自己紹介が遅れてしまったが、私の名前は矢野リリカ。花の女子高校生だ。
イギリス人と日本人のハーフだ。
とはいっても、イギリスの血が入っているだけで、日本生まれの日本育ち。
さほど日本人とは変わりない
今日は友人と学校帰りにスタバに行った。
あのフラペチーノは美味しい。
あのフロートとホイップ感は最高だ。
私はそう思いつつ、家に帰るためのひとけのない路地裏を通った。
プジュルルル…
奇妙な声が聞こえる。ズリズリ…という音も聞こえる
「!?」
そこには大型のサソリのような化け物がいた
「何…これ…」
サソリは余程私を食べたいのか、涎が出ている
あ、コレ私死ぬやつだ
サソリは私に向かって大きな口を開く。
牙が大きい。するどい
死ぬんだ、もう。
にげられない
こわいこわいこわい
『いい?でっかい大きな気持ち悪ーいのが来たら、大きな声で、「燃えろ」っていうのよ』
『なぁーに?それ?ママ変なのー!』
走馬灯かな
でも、死に抗うぐらいはしたいと思った
「燃えろ!!」
私がそう叫んだその瞬間、さそりは大きな青い炎にやかれてすぐに消えた
「なんで…?」
ママが私を守ってくれたのか…?
「君は何者なんです?」
男の声が聞こえた。
その姿を見ると、武装をしている。
少し、ファンタジーのような服装だなーと思った
「誰です?まずそこからでしょ」
男子高校生ぐらいの少年は慌てている
「すみません、僕は日本妖怪討伐員をしている田中零士と言います」
「私は矢野リリカ。見てのとーり、ふつーのJK」
「どうして妖怪を殺めることができる方法を知っているのですか?」
「母の遺言で、『でっかーい気持ち悪いのが出てきたら『燃えろ』って言えって」
「まさか、矢野エリカと矢野五郎のご令嬢でいらっしゃいますか?」
「そうですけど…まさか両親の死の理由ってわかるんですか」
「さだかではないですが…妖怪の討伐中に妖怪により『殺された』と聞いてますが」
ドクン、と私は青ざめる。田中は張り詰めた顔をしている
「その妖怪はどうなっているんですか?」
「現在もまだ…存在しています…討伐ランクが最上級のSSSランクでしてあの事件以来まだ一度も目撃情報がないんです…」
私の親は「妖怪」に「殺された」らしい