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目次
プロローグ
【注意喚起】
・この物語は、暴行、血、殺人シーンなどのグロテスク表現が入ることがあります。
そう言った場合、まえがきにて改めて注意喚起を行いますが、読む際には十分ご注意下さい。
・この物語に登場する人物、場所などの大部分はフィクションです。
ただし、一部、現実にあるものなどを引用等している場合がございます。
・こちらの「マーダラたちのアセンブリー」は、現在非公開中の「マーダラたちのアセンブリー {第一章}」を元に作っていますが、同じものではなく、別物としてお楽しみ下さい。
・ファンレターは常時受け付けております。
訂正箇所の発見、質問、感想、アドバイス、物語の考察、番外編リクエスト、ファンアートなど、皆様からのご意見をもとに精進していきます。また、執筆の励みにも繋がりますので、もし良ければ書いていって下さい。
ただし、登場人物や物語に対してのあまりにも酷い罵詈雑言については、証拠として写真を撮り、運営様へのご報告、ブロック等の処置をさせていただきます。もちろん、自主企画で参加してくださったキャラの提供者様方へのアンチコメント等も同じく対処させていただいますので、そう言ったことが起こらないよう、十分ご注意下さい。
・自主企画にて募集したキャラクターたちは、可能な限り設定を忠実に守り物語へ登場させていますが、一部、こちらで設定を変更をし、設定に書かれていない部分は個人の想像で作っています。
あまり変更等はせず、設定の変更等を行う場合は、元の設定から変わらないよう可能な限り善処致します。
--- **どうして** ---
--- **`どうして*助けてくれなかった* の`** ---
「___ッ“は、!!」
(……《《また》》か‥)
彼は*悪夢* から目を覚ます。それはそれは酷い*悪夢* だった。
まるで、起きる直前まで首を絞められていたかのように息ができない。ハイネックのせいか、悪夢を見たせいかは分からないが、首筋がじっとりと汗で濡れていて気持ちが悪い。
目覚めの悪さから来るイラつきを露わにしながら体を起こし、辺りを見回せば、最近拠点にしている|廃ビル《自室》なのが分かり、少し安堵する。
「‥クソが…」
--- いつも見る悪夢 ---
真っ黒な空間で、《《大事な人》》に罵られる。
普通に考えたら悪夢だと分かるため、恐ろしくもなんともないかもしれない。でも、彼にとって、この悪夢は`現実`なのだ。
それに、今回に限っては…
(《《アイツ》》は…そんなこと言う奴じゃねェって、分かってるだろ…)
「…ふー‥」
息を整えながら、寝ていたソファから立ち上がる。
目の前にある古びたローテーブルには、雑誌やお菓子のゴミが散乱していた。彼はその中から、薬の入った黄色い蓋の瓶を取り、中身を取り出す。
手のひらに転がった錠剤の数は六錠。この薬は効力が強いため、担当医からは『一錠のみ』と強く言われていたが、そんなこと、彼はとうに忘れている。
---
---
--- No.1 ---
--- マーファ・ルシファー ---
性別 男
年齢 (外見から推定)二十四歳前後
(種族から推定)七万五千歳前後
種族 堕天使
趣味 殺人 飲酒
近年はとあることを目的に殺人をしている、今現在街を絶望に陥れている|悪魔《マーダラ》。
殺人の手法は刺殺。逃げられる危険性が出ると射殺も行うが、それは好まない。殺人で使っている(大切な)ナイフと銃は、彼が肌身離さず身につけるお守りのような存在。
本人は常人ぶっていっておかしい行動する仲間に「気持ち悪い」と言うが、|彼ら《マーダラ》の中で最も狂っていて、根本から狂人なのは彼だけだ。
狂気 ★★★★★
完璧主義者 ★★★★☆
家族想い ★☆☆☆☆
---
--- 資料No.1 ---
--- 「 彼の悪夢 」 ---
数十年以上前からマーファが悩まされている“悪夢”
大切な、大事な、信頼している人物(①)に、彼自身が罵られる悪夢。ストレスが溜まり精神的に弱っている時は、首を絞められたりなどの暴行を受けることもある。
夢の中は真っ黒で、マーファと(①)との二人っきりな謎の空間。向かい合い、一方的に罵られる。互いに動くことはできず、マーファは喋ることもできない。
彼にとって、この悪夢は現実だ。
悪夢の正体とは__?
---
--- 資料No.2 ---
--- 「 薬瓶 」 ---
マーファが毎日狂ったように服用している、錠剤タイプの薬がたくさん入った瓶。
堕天前も気付け薬等を乱用していたが、この頃は依存にまでは陥らなかった。人間界へ追放後、少し経ってから依存し始める。
二つあるが、どちらもラベルは貼っていないため、薬の名称は不明。マーファは蓋の色で区別している(一つは赤、一つは黄色)。
赤い蓋の薬の方が頭痛薬、黄色の蓋の方が眠気防止薬となっている。一錠の効果が非常に強いため、担当医からは「一日一錠が上限」と強く言われているが、彼はそんなこと、とうに忘れている。どちらの薬も、副作用は吐き気や眩暈といった症状が現れる場合があること。服用しすぎると酷くなる一方だが、マーファは、それを知っても乱用し続けるのだろう。
依存・|OD《オーバードーズ》を引き起こすことが多々ある。
とある(ヤブ)医者から貰った処方箋ではあるため、必要以上に服用しなければ安心安全。
---
---
薬を全て口に放り込み、勢いに任せて飲み込む。一瞬、薬の苦い味が口に広がり不快感が襲ってくる。舌打ちをして、置いてあった水で苦味を流し込もうとする。水が少し、おかしな味がしたが、既に嚥下してしまっているため、これ以上気にしていたら負けだ。
マーファ「…__はー__‥」
部屋が暑いのか、体温が上がっているのか…
夏ではないのに、暑くて仕方がない。
ため息を吐き、マーファは雑に窓を開ける。涼しい風が頬や首を掠め、心地良い。
しばらく空を見ていると、遠くから、優しい黄緑色をした|鬱金桜《ウコンザクラ》の花びらが、風に乗って窓枠に乗った。マーファはそれを手に取り、ジッと見つめる。
マーファ(…アイツも、こんなクソみたいな快晴の空、呑気に見てりゃいいンだが…)
嫌気が差すほど晴れた青空を見上げながら、マーファは思う。
---
---
--- 資料No.3 ---
--- 黄緑色の花 ---
マーファにとって、“アイツ”を強く思い出させるもの。
優しい黄緑色をしたこの花は、“彼”のイメージカラーに酷似しており、マーファの記憶を思い出させる。
花言葉は「優れた美人」
---
---
マーファは、花びらを手のひらに乗せ、フ、と息をかける。すると、花びらは簡単に舞い、再度風に乗ってどこか遠くへ運ばれていった。
それを見届けると、彼は窓を閉めたあと、しばらく瞼を閉じて精神を落ち着かせる。数分もすれば、彼はまた目を開き、部屋の扉の方へ歩いて行った。
---
この街の名は“ネオヴァーナス”
政府は人の皮を被った天使たちが務め、秩序で守られ、安心安全な潔白の世界。
しかし、秩序を乱す者は“ダーディヴォー”という混沌の世界へと落とされる。潔白の裏には闇しかない。秩序は混沌の上にしか成り立つことのできない代物だ。
そんな身勝手な秩序を成り立たせるためにある、混沌の世界“ダーディヴォー”。
これは、|混沌《ダーディヴォー》にある唯一の秩序
--- ルアバーナス ---
を**監視**する物語。
「君の選択は、正しかったのかな…」
君の手で、この物語を*エンド* へと導け
今日の監視時間
2558時間(文字)
予想より長くなりました。そして前シリーズから路線変更。表世界にある闇(裏社会)ではなく、混沌の中にある秩序にしました。
構成上はしっかり考え直したので(多分)問題ナッシング(
また、今シリーズでは新要素の人物No. と資料No. を追加してみました。お陰で物語の区切りが訳わからないかもしれませんが、二つの区切り+二行の改行で挟んでます。資料No. までいちいち区切って入れてるとゴチャつきやすいので、人物No. とくっつけてまとれるよう頑張ります(今回のように特例で資料No. のみ出すことはもちろんあるでしょうが…)。
一応。資料No. の方は物語の考察材料に、人物No. は新キャラの軽い説明文になるはずです。
人物No. は、前シリーズでの自己紹介の回が長引きすぎて、書く方も飽きてしまったのを学び作りました。星で色々やってるのは“魔王城でおやすみ”から引用。
もし良ければ資料No. を活用して考察してくださると結構嬉しいです!番外編リクエストやファンアート(リクエスト含)など、いつでも受け付けてます。
番外編リクエストは、登場させるキャラが誰になるかで書くタイミングがかなりズレると思いますので、気長にお待ち下さい。
次回は記念すべき第一話!プロローグを執筆しているタイミングで、構成とズレて欲のままに書いてしまったので、そこを無理くり一話目に下ろしました() そのため時間はかからないと思います。なんなら明日中に出せるかも?
それでは長くなりましたがここら辺で失礼致します!何かありましたら、ファンレターの方からよろしくお願い致します。
第一話[大事な日?]
【注意喚起】
・この物語は、暴行、血、殺人シーンなどのグロテスクな表現が入ることがあります。
そう言った場合、まえがきにて改めて注意喚起を行いますが、読む際には十分ご注意下さい。
・この物語に登場する人物、場所などの大部分はフィクションです。
ただし、一部、現実にあるものなどを引用等している場合がございます。
・こちらの「マーダラたちのアセンブリー」は、現在非公開中の「マーダラたちのアセンブリー {第一章}」を元に作っていますが、同じものではなく、別物としてお楽しみ下さい。
・ファンレターは常時受け付けております。
訂正箇所の発見、質問、感想、アドバイス、物語の考察、番外編リクエスト、ファンアートなど、皆様からのご意見をもとに精進していきます。また、執筆の励みにも繋がりますので、もし良ければ書いていって下さい。
ただし、登場人物や物語に対してのあまりにも酷い罵詈雑言については、証拠として写真を撮り、運営様へのご報告、ブロック等の処置をさせていただきます。もちろん、自主企画で参加してくださったキャラの提供者様方へのアンチコメント等も同じく対処させていただいますので、そう言ったことが起こらないよう、十分ご注意下さい。
・自主企画にて募集したキャラクターたちは、可能な限り設定を忠実に守り物語へ登場させていますが、一部、こちらで設定を変更をし、設定に書かれていない部分は個人の想像で作っています。
あまり変更等はせず、設定の変更等を行う場合は、元の設定から変わらないよう可能な限り善処致します。
マーファは、ドア横に置いてあるコートハンガーからマントを取り、自室の外へ出ようと扉を開く。
その時、何かが扉にぶつかった感覚と共に、自身の声ではない鈍い声が上がった。
「あだッ“」
マーファ「…」
マーファ(‥何やってんだ、コイツ)
扉を閉めると、床に一人倒れていた。
ジッと見つめてから、見なかったことにして横を通り過ぎようとした時、マントの裾をクンと引っ張られる。分かっていたかのように軽く振り向き、チッ、と綺麗な舌打ちをする。
マーファ「触んじゃねェよ、《《クソドM》》」
「__も、‥__もっかいやってく|らひゃ《ださ》い…♡♡」
マーファ「気ッッ持ち悪りィ‥」
裾を掴む手を軽く蹴ると、小さな呻き声とともに手は離される。
そんな荒々しい行為にすら、倒れている人物は目をハートにして嬉しそうに笑っていた。そんな顔に嫌気が差して、マーファは目をくるりと回してため息を吐き、そのまま行ってしまう。
---
---
--- No.2 ---
--- ラヴァ・ラフォー ---
性別 男性
年齢 (外見から推定)二十一歳前後
種族 (外見から推定)|人間《ヒューマン》
趣味 研究 殺人 拷問 SMプレイ
生粋の|殺人鬼《ドM》。マーファとはまるで主従関係のようだが、一応違う。過去に接触有り。「クソどドM」の名は、マーファがつけた。
殺人の手法は拷問であり、彼の拷問は長く続き苦しむことになる。場合によっては、その苦痛が快楽になり堕ちてしまうらしい。
|殺人鬼《マーダラ》としての質は悪く、よく犯行現場に私物を落として警察に追い詰められることが多々ある。そのせいか逃げるのだけはしっかり上手くなった。
◾️級天使に仕える人間として育てられるはずだったが、次男として生まれてしまったがために|忌み子《出来損ない》として扱われてしまった。とある最上級天使に依存し、幼くして生きる希望としていたが、その天使が追放され、闇堕ちした。
ドM ★★★★★
悪趣味 ★★★☆☆
依存 ★★★★★
---
--- 資料No.4 ---
--- 天使の階級 ---
天使にはそれぞれ階級がある。
階級によって待遇や地位が大きく変わり、時には神への発言権まで持つことが可能。最下級天使は大抵差別される。
階級昇格は、年に二度ある昇格試験で合格することで可能であり、最下級天使であろうが上級天使であろうが問題なく必ず受けることができる(強制ではない)。最下級の者は、下級~中級までの試験を受けることができ、上級への昇格試験を受けるには、上級以上の天使から招待状を受け取らなければならない。下級の者は、中級~上級。中級の者は、上級。上級は最上級の位の昇格試験を受けることが可能。それ以上の階級への昇格を望む場合は、その階級以上の天使からの招待状が必須である。
最下級天使…
最も位の低い天使。人間で言うところの奴隷に近い存在。
大抵の場合力仕事が任される。休みは一日10分のみであり、残りの23時間40分は全て労働である。
最下級天使は、中級以上の天使の多くに差別されているが、最下級同士では、「最下級同士頑張ろうね」と言った感じで大変仲が良い。しがし、睡眠、食事どちらを休みの時間で取るかで最近論争になっているという噂がある。
下級天使…
下から二番目に階級が低い天使。人間で言うところの平民に近い存在。
基本的には力仕事が任されるが、時折、簡単な書類仕事も回される。休みは10~15分程度であり、残りは全て労働である。
下級天使は特別差別がされるわけではないが、時折陰口を言われる程度には嫌われている。下級天使同士はあまり仲が良くなく、「私が先に中級以上へ登るんだ」という対抗心が凄まじい。
中級天使…
階級の中心に位置する位の天使。人間で言うところの貴族(伯爵)に近い存在。
基本的には書類仕事を任され、時折力仕事も任される。休みは約20分程度であり、残りは全て労働である。
中級天使は、最下・下・上・最上級全ての階級から「満遍なく出来る器用な奴ら」と言う好意的な印象を持たれている。ある意味一番幸せな位。
「上の位に上がりたくないわけじゃないけど、上がらなくってもいい」という楽観的な思考の持ち主が多い。
上級天使…
上から二つ目の位に位置する天使。人間で言うところの貴族(公爵)に近い存在。
基本的には人間界に関わるとても大切な書類や、下界からやってくる悪魔や鬼たちを迎撃する役割を任せられている。休みは最大で30分のみ。
上級には意地の悪い天使が多く、最下級や下級を差別するのは大抵上級の天使。戦闘能力が非常に高く、中級以下の階級の天使は認めざるおえないほどの才能・力がある。
最上級天使…
天使の中で最もくらいの高い最高位。人間で言うところの王族に近い存在。
神の周りにで仕え、神の代わりに書類仕事をしたり神の護衛や代行として様々なことをマルチタスクでこなしている。大抵の場合休みなどない。
また、特例として一人が最上級天使の身でありながらも、下界からやってくる悪魔たちの迎撃を手伝っていた。公の場では上級天使として振る舞う。このことに対して、神たちは自身の功績を公にしてはどうだと抗議している。
また、この位にまで上がると、最高神クラスの神にですら使える発言権を持つことが許される。
身体能力・反射神経・知能・技術力・五感など、全てに置いて完璧であり、秩序を守るためにある人形のような存在。
最上級天使には、優秀な専属の執事/メイドが必ず五人以上付き、書類仕事中などは部屋の掃除など様々なこと任せている。本来ならば特例の二人にも付けるが、本人たち希望で一人の専属執事/メイドが付き業務を行っている。
---
---
ラヴァ「_ッは?!
アッちょ、待って!!!待って下さ、ウァッ?!」
ラヴァはハッとなり立ち上がったが、足を置いたところにあったペットボトルを踏み、派手に転んでしまう。
マーファ(雑魚)
マーファ「雑魚」
一言呟き、マーファは廊下の曲がり角を曲がる。
ラヴァ「ぅ…マーラせんぱ、っ。__ちょっと待って‥__
きょぅ…、今日は、
--- **ルアバーナス**結成 ---
の大事な日‥なんですから、外に出ないで下さいね!!?__先輩外に出るとしばらく帰って来ないんですからっ__」
マーファ「‥ンでオマエに命令されなきゃいけねェんだよふざけんじゃねェ」
マーファは、ラヴァの言葉にピクリと動きを止め、曲がり角から顔を出す。堕ちた瞼で見られ、睨まれるような視線に返すかのように見つめ、ラヴァは口を開いた。
ラヴァ「ホントにダメですよ!
もし外に出たって分かったら、その瞬間から鬼電しますからね?!」
マーファ「気色悪。__つかいつの間に電話番号知りやがったオマエ__」
ラヴァ「この前路雨さんから教えてもらいましたよ…って、ともかくッ!絶対の絶対にダメですからね出かけちゃ!!!」
マーファ(しつけェな…)
マーファ「うっせェ」
ラヴァ「ちょッ__とホントにダ___」
彼はラヴァを無視し、数人の声がする広い部屋に入った。
部屋は集会場のようになっており、廊下やマーファの自室よりきちんと綺麗にされていた。もちろん、壁や天井に染み付いた汚れや、窓と清掃までは行き届いていないため、汚いことには変わりない。部屋の中央には、大きな円卓一つと、各々のイメージカラーのオフィスチェアがずらっと並べてある。マーファの椅子は、黒に限りなく近い赤色だ。
---
---
--- 資料No.5 ---
--- 未使用の円卓 ---
彼ら“ルアバーナス”にとって、この円卓の間は絆を深めるための大切な一つの場所。
今日これから、彼らは初めてまともに顔を合わせるのだ。
---
---
「今日、《《初めて》》この場所使う…」
と思うと、マーファは胃がキリキリと痛み今からでも逃げ出したくなる。
部屋中には、ノートパソコンを片手に誰かと話す男の姿がある。もう一人は、パーカーを着た背の低い人物、もう一人は学ランを着て左目に眼帯を付けている人物だ。
マーファは、こちらに気づく気配のない二人に近づく。ノートパソコンを片手に持つ男の背後まで来ると、マーファは瞼の落ちた目で見ながら口を開いた。
マーファ「何やってンだ」
「うおッ」
「…?」
「?」
男の方は大きな体で柄にもなくビクリと肩が跳ねた。一方で、背の低い人物と眼帯を付けた人物は、マーファを見て小さく首を傾げるだけだ。
---
---
--- No.3 ---
--- |龍仙 冥《りゅうせん めい》 ---
性別 男
年齢 (外見から推定)二十八歳前後
(種族から推定)百歳前後
種族 仙人
得意 ハッキング プログラミング 勉学(全教科)
酒好きな|殺人鬼《マーダラ》。マーファとは切っても切れぬ腐れ縁で繋がっている昔馴染み。よくサシで飲んでいる。
殺人の手法は素手での殴打。金属バットを|用《もち》いて殺傷する場合もある。
ただし、基本的にはサポートに回っており、情報の共有/伝達などが仕事。ハッキングなどの分野については世界レベルで負けることはない。
元々は情報屋をやっていたが、ルアバーナス加入をきっかけに辞めた。
ツッコミ ★★★★☆
子供好き ★★★☆☆
聡明 ★★★★☆
---
---
マーファは何も言わず三人を見る。
そしてフと、疑問に思った。
---
ゴトっ…
「よっと…うん、やっぱり君の目、綺麗だね。
ホント、`とっても綺麗だ`」
「_《《でも》》、彼の目より劣るし、“あの時”母さんの目に映った目の方がずっと綺麗!!」
ブチッ
「ああ‥早く、」
--- 「_彼の《《目》》、じっくり見たいなぁ‥♥︎」 ---
---
被害者「__ゲホッ‥¿」
ズズ…
「あれっ?心臓刺したと思ったんだけどなあ。生きてるじゃん!心臓の位置、間違えちゃったのかな?__ふふっ__」
バタンッ
被害者「ヴァアあぁッ‼︎‼︎ ゲホッゲホ な゛、__ん__‥ッ‥」
「うわ、汚‥!!
‥あははっ、まいっか!せっかく生きてるんなら、*`冥土の土産に教えてあげる!`*
_僕の名前は“黒豹”。この世で一番大好きな《《彼》》に気持ちが伝わるように模索中なんだ、どうしたら振り向いてくれるんだろう…?♡」
被害者「…」
「…?なんだ。もうくたばってるや。話す意味なかったね?アハハっ!ははッ!
__はあ〜。‥にしても、ホント待ち遠しい‥」
--- 「早く会いたいな…。《《マーファ》》♥︎」 ---
---
ブチっ‥
「_?‥`いつの間に死んでたの`、キミ。悲鳴あげないと思ったらそう言うことか。
死んだんなら用はないし、さよなら」
ザッ
「_…そう言えばルシファー、元気かな?今日、ようやくまともに会えるんだよね…
‥__ふふ__」
--- 「ちょっと、楽しみだな‥__♪__」 ---
---
--- ゴポ__コポポ‥ ---
今日の監視時間
4689時間(文字)
早速構成との若干のズレ(ゝ。∂)〜☆
冥くんたちはいつ登場させるか決めてなかったからねじ込みまみた(( まぁラヴァとの絡みが一個減っただけなんで問題なし!!!二話でマーファを外に出せば問題ない(一話分予定より増える気がするけど)。
今回は酒好き三銃士(マーファ・ラヴァ・冥)がようやく出て来ましたね。そしてプロローグでも出てましたが、組織の名前が当然のように出て来ている。前シリーズとの違いですね。前は引っ張りすぎてキモかった(?)
次回は名前不明の人物二人の名前が判明です!!プロローグの回でファンレターくれた人ありがとう!!(*≧∀≦*)
第二話[天狗 ¿]
【注意喚起】
・この物語は、暴行、血、殺人シーンなどのグロテスクな表現が入ることがあります。
そう言った場合、まえがきにて改めて注意喚起を行いますが、読む際には十分ご注意下さい。
・この物語に登場する人物、場所などの大部分はフィクションです。
ただし、一部、現実にあるものなどを引用等している場合がございます。
・こちらの「マーダラたちのアセンブリー」は、現在非公開中の「マーダラたちのアセンブリー {第一章}」を元に作っていますが、同じものではなく、別物としてお楽しみ下さい。
・ファンレターは常時受け付けております。
訂正箇所の発見、質問、感想、アドバイス、物語の考察、番外編リクエスト、ファンアートなど、皆様からのご意見をもとに精進していきます。また、執筆の励みにも繋がりますので、もし良ければ書いていって下さい。
ただし、登場人物や物語に対してのあまりにも酷い罵詈雑言については、証拠として写真を撮り、運営様へのご報告、ブロック等の処置をさせていただきます。もちろん、自主企画で参加してくださったキャラの提供者様方へのアンチコメント等も同じく対処させていただいますので、そう言ったことが起こらないよう、十分ご注意下さい。
・自主企画にて募集したキャラクターたちは、可能な限り設定を忠実に守り物語へ登場させていますが、一部、こちらで設定を変更をし、設定に書かれていない部分は個人の想像で作っています。
あまり変更等はせず、設定の変更等を行う場合は、元の設定から変わらないよう可能な限り善処致します。
マーファは、前にいる三人を軽く見上げ、フと疑問に思った。
マーファ(…誰だ?このガキ共)
マーファ「…」
冥「なっ…なん|や《だ》マーファか…!!ビビらせ|んといてや《んなよ》‥」
マーファ「ハ、こんなんでビビるとか雑魚かよ。__デケェ体してンのに情けねェ___」
冥「|やかましい《うるさい》な…|しゃあ《仕方》ない|や《だ》ろ話に集中して|てん《たんだ》から!」
マーファ「それより、このガキなんだ。__迷子か__」
冥「__それよりて…__
‥いやなんでそうなる|ねん《んだよ》!!どう見ても|ちゃうや《違うだ》ろ!?」
無表情のままマーファがそう言うと、すかさず冥のツッコミが飛んでくる。眼帯を付けた人物は、クスリと笑いながら二人を見た。
冥「えぇっと、三人は顔合わせるのも初めてなん|やね《だな》?そんじゃごしょーかいしましょか」
---
---
--- No.4 ---
--- |鬼灯 藍良《きとう あいら》 ---
性別 女
年齢 十一歳
種族 ヴァンパイアと人間のハーフ
宝物 ペンダント
幼くして殺人を犯した悲しき|モンスター《マーダラ》。家族想いで、妹が大好きな心優しい姉であり、人間の血が藍良より濃い妹や両親とは離れて暮らしている。
殺人の罪を犯していることは家族に知られておらず、ニュース番組などでも「性別すら分からない恐怖の殺人鬼」として街を恐怖させている。
殺人の手法は刃物による刺殺・斬殺。主に地縛霊の取り憑いている妖刀での殺人を行う。時折切れ味の良い包丁での殺人もする。
複数人で協力し戦う際は、主に暗殺を行う。
ヴァンパイアと人間のハーフであるためか、身体能力等に長けており、人間としての理性も保ち生活することが可能。ただし、血を見てしまうとヴァンパイアとしての本能で理性を失いかけてしまうのが難点。
過去、妹がイジメにあってから人間を酷く嫌っており、殺傷の対象は人間であることが多い。
天然 ★★★★☆
人間嫌い ★★★★☆
妹思い ★★★★★
---
--- No.5 ---
--- |伊集院 遥《いじゅういん はるか》 ---
性別 男
年齢 十七歳
種族 人間
嫌い 自分の目
化け物じみた体力と力を持つ。周りからは「絶対に人間じゃない」と言われているが、実際ただの人間。しかし、本当に人間だったと言うことを知らせたときに揶揄えるかもしれないと考え、今は黙っている。
殺人の手法は、主に素手による撲殺。足で急所となる箇所に蹴りを入れたり、滅多に使うことはないが、ナイフで遠距離からの殺傷も行う。
主に背後からの先制攻撃をする。
13歳の時に事故に遭い、左目を眼球ごと失っている(眼帯着用)
事故で目を失ったことを境に両親は離婚し、親権を取った母とも訳あって離れて暮らしていた。一緒に暮らしていた祖母が亡くなってしまったことをきっかけに、彼は|両親《愛情》を探している。
しかし、彼は◾️に◾️◾️と◾️っ◾️おり、◾️◾️た相手が◾️◾️だ◾️言うことは知らない。
化け物 ★★★★☆
揶揄い ★★★★☆
愛されたい ★★★★★
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---
冥「_。こっちはマーファ、君らのリーダーさん|や《だ》。__マーラって呼んでも平気|やで《だぞ》。__
っ|ちゅうこって《ていうことで》、三人とも仲良|うせぇや《くしてな》!」
遥「よろしくお願いします、マーラさん」
藍良「…よろしく」
マーファ「勝手によろしくしてろ」
マーファに向かって、遥は敬礼を、藍良は会釈を行う。冥は「うんうん」と笑いながらその様子を見守っている。
マーファ(ンなことより、人間クセェなここ…どっちか人間か?)
冥「…そう言|うたら《えば》マーファ、なんでここに来たん|や《だ》?」
マーファ「来ちゃ悪りィかよ」
マーファ(‥無駄に背が高けェ…)
悪態をつき、わざわざ軽く背伸びをしなければならないことに苛立ちを感じながら、マーファは画面を見つめる。画面には、小学校高学年くらいが習う算数の式が並べられていた。
冥「いや…そう言うわけ|や《じゃ》ないけど気になる|や《じゃ》ん。
俺らはお勉強会してただけ|やで《だぞ》」
マーファ「…勉強ねぇ‥」
背伸びをやめて、マントのポケットに手を入れる。
冥「…__分かる|や《だ》ろ。__
義務教育を今も受けれるような子は、こ|ない《んな》なところに*堕* ちて|きぃひんのや《来ないんだ》」
マーファ「分かってる。勝手に先公やってろアホ」
冥「ひどッ!
いやいやいや、マーファも俺に習|ぉ《っ》てた|や《だ》ろ!」
マーファ「いつの話してンだよ」
冥「えぇっと…ひぃふぅ………4、…五十年以上前?」
遥「随分と長い付き合いなんですね、お二人は」
冥「ホントにぃ〜。何年面倒見てあげてんだって言いたくなるくらい長い間世話してあげてんのぉ〜。
なのに、『ありがとう』の一つとして言われたことがないって言う…!!」
遥「へぇ…」
二人きりだったかのように、マーファと冥の声だけで繰り広げられていた会話に、もう一人の声が加わる。遥は、クスリと笑いながら口元に手を置いた。
マーファ「ンなもん感じとけや。
それより、俺外出てくっからクソドMに言っとけ」
冥「か、感じれってことは、思ってはいるってことか…?!
…って、え、何?外出んの?今から?!」
遥「あと…一時間半くらいで集合時間ですね」
マーファ「一発キメるだけだわ、目覚まし」
遥は、ポケットからスマホを取り出し、時間を見るために一瞬画面を開く。画面に映ったデジタル時計を見ながらそう言うと、マーファは悪態をつきながら
冥「…そっか。
ってかマーファ、キメるって言い方ぁ〜」
マーファ「伝わりゃいいだろ、伝わりゃア」
冥「んまそれもそうか。
んじゃ、気を付けろよ〜。もし変な人に会ったら、防犯ブザー鳴らしなさぁい」
藍良「…鳴らされるのは、マーさんの方‥なのでは‥?」
冥「あ、そっか☆__うっかりうっかり__」
遥「うっかりと言うか、わざとですよね。路雨さん」
冥「ん〜?気のせい|や《じゃ》ない?」
三人が話している間に、マーファは割れている窓から外へ出る。ほんのり暖かい春風が優しく吹き、マーファの頬を撫でた。
自分が努力の末に手に入れた“浮遊”の力を駆使し、隣にある廃ビルの屋上へ移る。マーファがいた廃ビルは六階建。このビルは七階建だ。
もうすぐで、夜になる。時間で言えば、大体午後の五時くらいだろう。辺りは薄暗く、ネオヴァーナスの方は、|灯《あか》りで包まれキラキラと輝く。
誰かに見られている感覚をひしひしと感じながら、マーファはビルから飛び降りる。彼はそのまま、四方がビルで囲まれた、空き地のように開けた場所に降り立った。
すると、マーファはどこからか投げナイフを二本取り出し、瞬きする間もなく《《ある場所》》へナイフを投げる。
少し狭く、薄暗い通路…投げたナイフはそこへ真っ直ぐと向かう。しかし、何かに当たった音はせず、ナイフが風を切る音は途中で途切れた。
マーファ(…途中で取ったか?)
マーファ「…チッ」
マーファが舌打ちすると同時に、突然、ナイフを投げた反対側の通路から、投げナイフがマーファに向かって投げられた。
_先ほど、マーファが投げたナイフと全く同じ物だ。
投げ返された二本のナイフは、的確に《《マーファの目》》を狙っていた。彼の眼球に刺さる直前に、マーファは愛用しているナイフを使い、はたき落とす。人間にはできないであろう、達人技だ。
マーファ「誰だ?テメェ」
はたき落としたナイフを一つ拾い、それを見ながらマーファは《《彼》》へ言葉を投げかける。
マーファ(…やっぱ、さっき投げたヤツだな、コレ。
いや‥どんだけ目、いいんだよ‥気持ち悪‥)
心の中で相手を貶しながら、持っていた投げナイフを捨てる。愛用のナイフを手の中でクルクルと回した。
マーファ「…答えないのか?
ンだよ、悲しくなるじゃねェか‥」
回していたナイフの柄を、グッと握る。思ってもいないことを言いながら、マーファは少し俯き、深く被ったフードの下で目を瞑った。
人は、五感の一つが機能しないと残った感覚が冴える。薄暗い中、視覚だけで相手を探すのは困難だ。
「くはは…思っていたより反射神経が良いね」
狭い通路で声が反響して、どこから話しかけているのかが分からない。風を切る音で、彼が夜の闇に紛れ移動しているのだけは分かった。
マーファ(…埒が空かねェ‥クソが)
「_ホント…久々にビックリしちゃった」
突然、マーファの背後にあるビルの方から、声聞こえた。
それと同時に、雲に隠れていた月が顔を出す。
マーファ「_」
月明かりに照らされ、マーファの後ろにいる人物の影が、地面にほんの一瞬映し出された。
足を組み、頬杖をつく彼…その影は、まるで__
マーファ「___*天狗*__ ?」
今日の監視時間
3767時間(文字)
冥くんいるとルビ付くからごちゃる。見づらい。なんだコレ(
どっちの方がいいでしょうかね皆さん…方言とかラヴァくんの覚醒中(SMで舌回ってない時)、ルビ付けたほうがいいですかね?(今回はお試しでルビ付けました)
第一話のファンレターにて、今回登場する愛良ちゃんと遥くんの予想をしていただけました!考察するような材料ほどなかったんてすけど、これは嬉しい…!!
予想してくださった方は片方正解。お見事です!!!👏🏻🎉 よくあんなに少ない材料で正解できたなと、本当に心の底から思います()
さて。今回名前は伏せ登場した“彼”はの予想は簡単だと思います!彼の特徴きちんと強調していますしね!
ってか、前シリーズと登場タイミング、ほとんど変わってないんですよこの子。今は非公開にしてますけど、覚えてたら超絶余裕(
いやぁ、びっくりドンキー(?) なんなら話数すら変わってない(登場の仕方は変えましたがね、ホントおんなじ。
やっぱりファンレターの通知来てると嬉しいですね。この調子で、学校が始まっても投稿できるよう頑張っていきます!!(その前に宿題を終わらせなければ…カタカタ)
第三話[絶望に沈んだ◾️を探す者]
【注意喚起】
・この物語は、暴行、血、殺人シーンなどのグロテスクな表現が入ることがあります。
そう言った場合、まえがきにて改めて注意喚起を行いますが、読む際には十分ご注意下さい。
・この物語に登場する人物、場所などの大部分はフィクションです。
ただし、一部、現実にあるものなどを引用等している場合がございます。
・こちらの「マーダラたちのアセンブリー」は、現在非公開中の「マーダラたちのアセンブリー {第一章}」を元に作っていますが、同じものではなく、別物としてお楽しみ下さい。
・ファンレターは常時受け付けております。
訂正箇所の発見、質問、感想、アドバイス、物語の考察、番外編リクエスト、ファンアートなど、皆様からのご意見をもとに精進していきます。また、執筆の励みにも繋がりますので、もし良ければ書いていって下さい。
ただし、登場人物や物語に対してのあまりにも酷い罵詈雑言については、証拠として写真を撮り、運営様へのご報告、ブロック等の処置をさせていただきます。もちろん、自主企画で参加してくださったキャラの提供者様方へのアンチコメント等も同じく対処させていただいますので、そう言ったことが起こらないよう、十分ご注意下さい。
・自主企画にて募集したキャラクターたちは、可能な限り設定を忠実に守り物語へ登場させていますが、一部、こちらで設定を変更をし、設定に書かれていない部分は個人の想像で作っています。
あまり変更等はせず、設定の変更等を行う場合は、元の設定から変わらないよう可能な限り善処致します。
マーファ「___*天狗*__ ?」
「__へぇ…?__
くはは、“天狗”だって?面白いこと言うんだね?」
マーファ「‥チッ」
マーファがいつもの幻覚かと思い、軽く見開いていた目を伏せた間に、影は消えてしまう。月が雲で隠れてしまったのだ。
辺りは再度、暗い闇に包まれる。クスリと笑った謎の人物の気配は、彼の背後から消えていない。
マーファ「どうでもいいだろ。
ンなことより、テメェ‥さっきっから俺のこと《《見てやがった》》なァ。視線が目障りなんだよ」
「…気づいてて、ここまで誘き出したの?果敢だねぇ…。
でも、俺はそう言うの、良くないと思うなぁ‥だって_
--- `殺`されちゃうかもしれないんだし」 ---
マーファ「_」
突然、彼は目の前に現れた。
低く響くような声でそう言うと、今度は少しうっとりとした声で、漏らすかのように話す。
「…綺麗な《《目》》‥。ここまで`真っ赤な瞳`の色は、生まれて初めてかも‥」
マーファの頬に片手を添え、彼の《《血のように赤い》》、《《暗く沈んだ》》瞳を見て、口から漏らすかのように呟いた。
彼の瞳は金色に輝き、月明かりに照らされてキラリと輝く。まるで、子供が宝物を見つけたかのような…そんな目だ。
マーファは彼の行動に驚きもせず、冷静に、端的に…目を細めて相手を睨み、話し始める。
マーファ「…殺気が一ミリも出てねぇ奴が、ンな馬鹿みてェなことほざくんじゃねぇよ。__それと、いきなり触んな。気持ち悪りィ__」
「……ふ…くは、くはははははっ!
全然驚かない…こんなの初めてだよ!君には俺の初めてを取られてばっかりだ!」
心底楽しそうに笑いながらそう言うと、マーファから手を離し、一歩身を引いた。
「俺の名前は《《スコル・スコーピオン》》。
…ぁ、君には|百目鬼《どうめき》‥、って名前の方が伝わるかな?」
チラリと、こちらの反応を伺ってきた。
---
---
--- No.6 ---
--- スコル・スコーピオン ---
性別 男
年齢 十八歳
種族 天狗の末裔
瞳 月のように*希望で* 輝く丸い金色の瞳
この世で最も目玉を愛しているであろう天狗の末裔。あくまで“末裔”のため、特殊な能力などはないが、素早さは他の人外と比べてかなり上。
ルアバーナスの中ではかなり常人の思考を持っているが|殺人鬼《メンバー》の中で比較して、と言うことになるため、やはり異常なのに変わりはない。
殺人の方法は、首を切り落とす、それだけ。そもそも殺人が目的ではないため、その行為に楽しみは見出していない。
目的はやはり目玉。落とした首から目玉を抉り出し、素早く保管できる状態にして持ち帰る。何年にも渡り培われたその技術に勝てる者は、世界中を探してもいないだろう。
幼少期に母親に殺されかけた時、母の瞳に映る絶望の色に染まった目を見てから“目玉”というものが好きになった。
母の目に反射して映るその瞳が、目が、◾️◾️のも◾️であ▪️◾️◾️と◾️ど、彼には知る由もない。
彼にとって“目玉”というのは、宝石のように輝き美しいものであり、一つとして同じものはない特別なもの。マーファの目はとても気に入っているため欲しいのだが、抉り取って保管するよりも、生きたまま輝いていた方が美しい、と本能的に理解しているため、実行していない。
目玉愛 ★★★★★
常人 ★★★☆☆
素早さ ★★★★☆
---
--- 資料No.6 ---
--- 真っ赤な瞳 ---
マーファの持つ、血のように赤い瞳はとても美しい。
絶望に沈んでいて光がないのにも関わらず|輝いてい《希望があっ》て、感情によって雰囲気が変わる。
やはり目玉を好きになって良かったと思う。目玉は愛すべきなのだ。あぁ…絶望に沈んだあの瞳を、もう一度見たい。
もし仮に、俺が「誰かを好きになる」なんてことがあるなら…きっと、相手は彼のように、“美しい瞳を持つ者”なのだろう、と、最近フと考えることがある。“年頃”というヤツなのだろうか。
元々マーファを付けていたのは彼の目を手に入れるためだったが、
`“そのままの美しさ”`
を本能的に感じ取り、スコルは目を抉るのをやめてフレンドリーに接した__つもり__。
---
---
マーファ「‥ア゛ー…聞いたことはあるが‥」
実際、マーファも仲間になる殺人鬼の名くらいはあらかた調べていた。記憶を探れば、“百目鬼”という名がリストには確かにある。
彼は、今宵結成する、*`混沌に生まれし初の秩序` ルアバーナス* のメンバーの一人なのだ。
-- 当然、今の今まで思い出しもしなかったのだが。
スコル「あぁ良かった。知ってもらえていたんだね。
君さえ良かったら、俺のことはスコルって呼んでよ!」
マーファ「……」
マーファの胃がキリ‥、と痛み始める。こうなる時は大抵碌なことがない。さっさとこの場から去ろう、そう思い足を動かした時だ。
スコルがほんのりと頬を染め、マーファの目をジッと見つめてくる。まるで蛇に睨まれたかのような錯覚を起こし、彼は一歩後退りした。
マーファ「…なんだよ、気色悪ィ‥」
スコル「‥君の目は、本当に綺麗だ。《《あの時》》ほどの、ってことないけど…久々に魅入っちゃって…。
それに、君の目をこんな至近距離で見るのは、初めてだったから」
マーファ「ふざけんな、そう言う顔しながら言うんじゃねェよ。
ホントに、うちの組織にはまともな奴がいねェのか?キメェんだよどいつもこいつも‥!!」
ただのドM、義務教育を終えぬ幼さで殺人鬼と成り下がった者たち、謎に目隠しをした情報操作に優れる関西弁野郎、目玉フェチの変態……
今日だけで、五人ものイカれた人物に会っている。それも一日の話ではなく、数時間のうちでだ。
スコル「まだマシな方だと思うけどね、俺は」
マーファ「それはテメェの感覚だろざけんな」
スコル「その嫌悪剥き出しな目も綺麗だね」
マーファ「チッッ゛」
ニコリと笑った上機嫌なスコルとの不安定な会話の成立に苛立ったマーファは、盛大に舌打ちをして背を向けた。
先ほどから胃痛が酷くなっている。嫌な予感しかしない。
マーファ「…ともかく、集合時間近けェんだし、目ん玉野郎はさっさと行けよ。遅れたらマジで殺すからな」
スコル「君の方が遅れたらまずいんじゃないかなぁ」
マーファ「テメェに心配されるほどバカじゃねぇよ。平気だ。もういいからさっさと行けよ」
スコル「うーん…もう少しルシちゃんの目を見てたいんだけど‥」
マーファ「…テメェその呼び方、なんで名前知ってン」
スコル「ちょっと情報通だからね。多少の情報くらいは握ってるさ」
マーファ「ア゛ーンッとに腹立つ‥」
苛立ちが溜まっていく一方でマーファは爆発しそうだった。今すぐにでも刺したい。楽になりたい。そのことで頭がいっぱいになっていく。
スコル「くはは、そんな怒らないでよルシちゃん。
どうせ、名前なんてあとで言うハメになるんだし。結局呼び方は変わらないんだから」
マーファ「はー…」
しばらく目を閉じて深く息を吐く。
落ち着いたのか、マーファはスコルには完全に背を向けて歩き出した。
マーファ「…ともかく、テメェはさっさとあのビル行ってろ。
着いてくんなよ、目ん玉なんざ今じゃなくても見れンだから‥」
スコル「_本当に?!それなら明日、俺の満足いくまで見せてねルシちゃん!」
マーファ「………………__クソが。__
それでいいから、マジでもう行け」
スコル「もちろんいいよ!
その代わり。明日、約束だからね。ルシちゃん?」
マーファ「わァーったって言ってんだろしつけェんだよ!!!」
スコル「わ、」
彼のしつこさに、マーファは限界になりその場で怒鳴る。そしてほんの一瞬、一秒にも満たない時間_マーファは、殺気の籠った目でスコルを見た。
その瞬間、スコルは胸が高鳴るのを感じる。
スコル「……」
スコルが驚いている間に、マーファは素早くビルの上まで上がると、そのままどこかへ去ってしまった。
彼はマーファの去って行った方をしばらく見つめると、首にかけてあるロケットペンダントを軽く握って、ニコリと笑みを浮かべる。
スコル「__
--- 君の目が、|その輝きの《生きた美しさの》まま… ---
*このペンダントにしまえたら良かった* のに‥」
しかし、その言葉は風と共に、誰の耳にも届くことなく、空へと消えてしまった__。
今日の監視時間
3572時間(文字)
やっぱり約一話分増えそうですね〜。ホントなら三話目にまた新しい変たi( ゲフンゲフン キャラが出てくる予定だったのですが…。
んま、話数なんておおよそで考えてたしいっか!話数が増えれば増えるほど、頑張ってるってことだし!(?)
今回はね、目玉フェチなスコルくん!!設定がね、ホントに分かりやすくわたくしミルクティの性癖でございますムシャムシャ(^~^*)
この子本当に僕のお気に入りキャラなんですよ!!!(今回のキャラの紹介でそれが滲み出てしまってますねhahaha)
初めて見た時から一目惚れですよ!!!やはり人生はこうでなくては。一目惚れこそ恋( の始まりなのです!!!本当に、こんなキャラクターが創作できる創作者様が本当に羨ましい…!!
コホン… お気にのキャラほど、主人公との絡みを異常に多くしちゃいがち…!みんな均等になるように頑張りたいところですが、はたしてミルクティの理性は保てるのか……(保つんだアホ)
構成通りにいけば、次回とその次も新キャラが出る予定ですのでね。わたくしの理性と共に、次回以降も乞うご期待!!((
第四話[白猫か黒猫か]
【注意喚起】
・この物語は、暴行、血、殺人シーンなどのグロテスクな表現が入ることがあります。
そう言った場合、改めて注意喚起を行いますが、読む際には十分ご注意下さい。
・この物語に登場する人物、場所などの大部分はフィクションです。
ただし、一部、現実にあるものなどを引用等している場合がございます。
・こちらの「マーダラたちのアセンブリー」は、現在非公開中の「マーダラたちのアセンブリー {第一章}」を元に作っていますが、同じものではなく、別物としてお楽しみ下さい。
・ファンレターは常時受け付けております。
訂正箇所の発見、質問、感想、アドバイス、物語の考察、番外編リクエスト、ファンアートなど、皆様からのご意見をもとに精進していきます。また、執筆の励みにも繋がりますので、もし良ければ書いていって下さい。
ただし、登場人物や物語に対してのあまりにも酷い罵詈雑言については、証拠として写真を撮り、運営様へのご報告、ブロック等の処置をさせていただきます。もちろん、自主企画で参加してくださったキャラの提供者様方へのアンチコメント等も同じく対処させていただいますので、そう言ったことが起こらないよう、十分ご注意下さい。
・自主企画にて募集したキャラクターたちは、可能な限り設定を忠実に守り物語へ登場させていますが、一部、こちらで設定を変更をし、設定に書かれていない部分は個人の想像で作っています。
あまり変更等はせず、設定の変更等を行う場合は、元の設定から変わらないよう可能な限り善処致します。
--- ※今回の物語では、**惨殺シーン・血(体液)・などのグロテスク表現** が入ります。 ---
--- 体の構造を理解していない人間が書いていますので、人体の構造上にありえない表現が入ることもあるかもしれません。 ---
--- また、濃くありませんがBLもあるため、`グロテスク表現(アホグロ)・BL`が苦手な方はブラウザバックを推奨致します。 ---
--- それらを理解した上でお読み下さい。 ---
--- また、読んだ上で気分を害したとしてもこちらは責任は取りません。 ---
--- それでは、本腰に入った*“マーダラたちのアセンブリー”* を、お楽しみあれ ---
---
---
--- この世界には、警戒すべき人物がいる。 ---
*希少種の二人組*
彼らは殺し屋を営み、片手間に他事業をしている。
一人は、現代では少々珍しい笠を被り、もう一人は殆ど人間のような見た目の奇襲種。
しかし、彼らの住む場所は、ダーティヴォーからは少し離れた、ネオバーナスとの間。ルアバーナスのメンバーに殺しの依頼が来ない限り、会うことはないだろう。
問題はこちらだ。
「ジャークメイル」という名の、ギャング組織に組みする抗争員の一人。他の抗争員はどうってことない。ルアバーナスと似たように、寄せ集め…
しかし、どこからか突如として現れ、嘲笑うかのようにこちらを覗き見るような目をした彼は__
--- *要注意人物だ。* ---
---
---
月明かりに照らされ、何かの影が彼らの頭上を通った。
「__なんだ?」
通り過ぎた影に気がつき一人が空を見上げる。
しかし、影の正体は分からない。
「…気のせい、か…」
「_おい、何やってんだ。さっさと行くぞ。__ボケっとしてんじゃねぇ__」
--- __《《奴》》は、 ---
「あぁうん、悪い‥なんか、影が上通ったのが気になって」
「はーぁ?ただの鳥だろ」
「いやぁ、鳥にしちゃデカいくて…それになんかこう、鳥というより」
--- 既に ---
「_人間くらいのデカさで、なんかどっかで見たことあった気がするんだよ」
「なんだそれ?どっかで見たって…ンな漫画みたいなこと、あるわけねぇじゃん」
「いやぁ、でも‥確かにどっかで…」
--- 目の前にいるのだから ---
**「`よォ`」**
「___、!?」
赤い瞳
フードから覗く不適な笑み
少しばかり低い身長
「あぁ、そうだ…どっかで見たと思ったら‥!!!」
突然現れた彼_マーファもとい、《《マーラ》》はニヤリと不気味な笑みを浮かべる。そして、そんな笑みに男たちは背筋が凍った。
「__何で、こんなところに、マーラが…ッ!!?」
「この辺には出ないって言ったじゃねぇか!!!なんでッ」
マーラ「ハハっ」
「クソ、こうなったら…!!!」
「ッ、オイバカやめろッ!!」
一人の男が、無謀にも彼に向かって一直線に走り出す。大きく腕を振りかぶり、目の前まで来ると男はその腕を振り下ろした。
マーラ「おッせぇな」
「__ァアァアアァァアッ゛」
_否。
腕は振り下ろされたのではなく、《《切り落とされた》》。
男が叫び出す頃には、大きく太い男の腕は、根本から切られ、重力に逆らわずにそのまま地面へと落ちていた。
マーラ「ハハッ!ヒ、ィッヒヒ…!!!」
男は、痛みで暴れ出す。
そして、マーラは不気味な笑い声を上げた。脳内でアドレナリンが大量に分泌され、夢心地_これこそ彼が求める、ストレス発散であり、唯一の*快感* 、*快楽…*
ボロボロと、男が痛みと屈辱に涙し、彼への怒りを募らせる。
しかし、男の行動は、どれもこれも無謀に過ぎない。男の言動全てが、マーファの興奮を高める材料になるだけなのだから。
マーラ「俺は`“マーラ”`…テメェらが最後に見る|《殺人鬼》…
冥土の土産に覚えていけよ…なァ?イッヒヒ‼︎」
既に物言わぬ物体になってしまった男の上に座り、彼は不気味に笑いながら、愛用するナイフで頭を突っつく。
その拍子に、頭にナイフの幅分ぽっかり空いた穴から脳髄液がタラリと垂れる。その穴からは、体液の他に、チラリと潰れかけた脳みそが顔を出していた。
マーラ「…」
つい先程まで、腕を切られ怒り狂っていた男は見るも無惨な姿となった。
右目から下方向に避けた皮膚は、皮一枚で何とか繋がっており、ダラリと男の顔に垂れ、一部は血液で張り付いていた。皮膚がないせいで頬の肉は丸見えとなり、二度と動かない表情筋がよく見える。
その姿
--- *`さまに滑稽`* ---
何と無様で、何と気持ちが悪いのだろう?
しかし、だからこそ、彼はより一層*高揚* する。
マーラ「__ヒャハ__ ア〜ぁ゛!かっわいそ。ヒヒっ」
赤く光る瞳をより一層ギラつかせ、マーラは空を仰ぎ片手で顔を覆った。口元は異様なまでに口角が上がり、それはそれは楽しそうだ。
すると、その状況を見守るしかなかった男がようやく動き出す。チャンスかもしれない、と思ったのか、走り出した。しかし、恐怖で足がフラつき、男は何度も転び擦り傷がところどころできる。
マーラは、その男の背中に容赦なく投げナイフを二本刺す。背中に走った痛みに、男は叫び、転び、腰を抜かし、ついには失禁した。男は恐怖で感覚が麻痺し、それに気付かず息を荒げて「殺さないでくれ」と狂ったように呟く。
神に祈っているのか、はたまたマーラに命乞いをしているのか…男は必死に手を合わせた。
--- しかし、全て無駄だ。 ---
マーラ「はは、漏らしてやんのォ゛!!
アー、キモ…w ガキじゃねェのに漏らして‥恥ずかしぃなァ…?」
--- この`残酷無慈悲`な男に、命乞いなど通用しないのだから。 ---
ゲラゲラと大きな笑い声上げ、腰が抜けて動けない男へとゆっくり歩き出す。片手でナイフを弄び、クルクルと回しながら迫り来る恐怖に、男は震えが止まらず気が狂いそうになった。
男の前までやってくると、マーラはしゃがんで男の目線を合わせ、ナイフでゆっくりと男の頬をなぞる。痛みは感じなくとも恐怖する、この男が最も絶望した顔を見せる、優しい優しい力加減。
男はより恐怖に駆られ、瞬きすらできずに、ナイフとマーラの顔を視線だけを動かし、交互に見つめる。
そして男が恐怖と絶望に顔を染めると、マーラはニヤリと笑うと同時に、ナイフを男の頬に突き立てた。
男は絶命した。
体のあちこちに深くナイフを突き立てられた跡が残り、痛々しいし死体と変わり果てた。恐怖で殺し、生命までもを殺す。それが、彼の好きな|殺《ヤ》り方だ。
マーラ「ヒャハハ‼︎ 死んじまった死んじまったァ〜!!ヒャハ 、もうちょい行ける気がしたんだけどなァ゛〜、根性ねェ奴!ヒヒッ
……ンでぇ?何の用だよォ?‥テメェだ、《《さっきから見てる》》そこのヤツ」
初めからそこにいた男に、マーラは親切に声をかけてやった。
仲間が惨殺されるのを、逃げもせず、怯えもせず、ただ見つめていた男はニヤリと笑う。
「ふぅん?分かっててそのままヤったってわけ。ハハッ!オモシロ」
マーラ「_!」
突然、自分の目の前に“顔だけ”が浮かび上がった。正確に言えば“顔のパーツのみ”だ。マーラより随分と高い。二メートルはあるだろう。
男は、マーラを上から覗き見るように顔を近づけてくる。
マーラ「…お前‥どっかで…」
「そりゃあ俺ェ、有名人ですからァ」
マーラ(喋り方ウッゼェ)
「俺の名前は“◾️◾️◾️ ニネラヲォ”。ジャークメイルに組みする一人!!」
マーラ(名前が聞き取れねぇ…)
“◾️◾️◾️ ニネラヲォ”と名乗った男は、相変わらず顔のパーツだけが浮かんでいる。目・口・眉、たったそれだけ。
それなのにも関わらず、マーラにひしひしと伝わるってくるのは、圧倒的な存在感とニネラヲォから感じる強い威圧感だった。
マーラ「…ジャークメイル…アー゛、あの雑魚の集まりのか?ハハッ」
ニネラヲォ「おーおー、一応有名なギャングなんだけどなァ。__雑魚呼ばわりとは__」
ゲラゲラと笑い、ニネラヲォは空を仰ぐ。
ニネラヲォ「_んま、事実だけど」
見下すような視線を送った直後、マーラの背後に、先ほど別の男に刺した投げナイフがきらりと光った。投げナイフはマーラに向かって一直線に飛んでくる。
ソレに気がつきマーラが振り返った頃には、既に顔まで数センチのところまで迫っていた。
ニネラヲォ「なんかさァ、“ルアバーナス”だか知らねぇけど、それのリーダーサンがこんなとこ一人でほっつき歩いちゃダメでしょォ?」
マーラ(しまッ_)
キンッ…という金属同士が触れ弾く音と共に、投げナイフはどこか遠くへ飛ばされた。
「_フハっ。セーフセーフ!
マーファ、怪我はない?♡__あったら僕が丁寧に(舐めて)治してあげる!♡__」
マーファ「…ハ?」
ニネラヲォ「ワオ。だいたぁ〜ん!!」
ケラケラ笑うニネラヲォと、現れた人物の行動に理解が追いつかず体が固まったマーファを他所に、彼はマーファに強く抱きついた。
「マーファ、会えて良かったよ!__小一時間探した甲斐あった♡__」
マーファ「……イヤ誰だテメェ‥」
「!?お、覚えてないの…?!__ショック…あいやでも仕方ないっちゃないのか__
コホン…僕は|黒川 黒葉《くろかわ くろは》。マーファは、“|黒豹《くろひょう》”って呼び名の方が分かるかな?」
---
---
--- No.7 ---
--- |黒川 黒葉《くろかわ くろは》 ---
性別 男
年齢 (種族から推定)3~4桁
種族 猫人間
嫌い 敗北 、大切な人を傷つけられること
マーファのことが大好き過ぎるマーファにゾッコンなイカれ野郎。マーファから極端に嫌われている。また、マーファを狙っている者は嫌い、ラヴァのことは「クソ野郎」と呼ぶ。
マーファのことが好き過ぎるが故にメンヘラ気味になりつつあるが、本人にその自覚はないため末恐ろしい。ストーカー・盗撮・告白は日々の日課…?
殺人の手法は様々で、斬殺・刺殺・銃殺・爆殺…など色々な道具を使う。主に使うのは、普段から帯刀している日本刀。また、この日本刀は計画的犯行で殺した人物から盗んだ物で、切れ味がとても良い。
相手を拘束する時などに使う“糸”と爆弾は黒葉の自作であり、その製作方法は本人以外誰も知らない。糸を使って罠を作ることも可能。
武器の扱いは、マーファ同様全て独学。
マーファLOVE ♥︎♥︎♥︎♥︎♥︎♥︎♥︎…♾️
常人 ★☆☆☆☆
負けず嫌い ★★★★☆
---
--- 資料No.7 ---
--- ジャークメイル ---
近年知名度が上がった強力なギャング組織。
組織にいる抗争員はほとんどが寄せ集めで、集団行動ができない輩が多く、『質より数』派。リーダーは筋肉頼りの脳筋、副リーダー的立ち位置の者が組織の頭脳を|担《にな》っている。
また、マーファともう一人くらいで乗り込めば壊滅できる程度の力しかない(組織の殆どが単騎で突っ込む阿呆なため)。それなのにも関わらず知名度・力が急激に上がったのは、やはり“あの男”の影響なのだろう。
英語で書くと「Jerk male」となる。意味は“嫌な男”もしくは“バカな/マヌケな男”。リーダーである脳筋が意味も考えず名付けたダサい名前。
---
--- 資料No.8 ---
--- ジャークメイルの最|強《恐》 ---
ジャークメイルで最も強く恐れられている人物、“◾️◾️◾️ ニネラヲォ”、またの名をネナフティ。苗字不明正体不明弱点不明の人物。
彼はいつも顔のパーツだけが浮かんでいて不気味だ。また、特殊な能力を使い、離れたところにある物を浮かんで運び、動かすことが可能。
◾️◾️◾️ ◾️の兄という情報があり、ブラコンらしい。弟からは極度に嫌われていて、「クソ兄貴」と呼ばれている。兄貴と呼んでくれるだけで嬉しいので何も反論しないとのこと。
---
---
マーファ(‥ぜんっぜん知らねェよクソが…)
マーファ「…取り敢えず離れろ‥__キメェ__」
黒葉「ヤダ♡」
ニコニコと、切れ長な目を細め呑気に笑う黒葉は、一向にマーファから離れようとしなかった。それどころか、自分の着ているコートの中にマーファをいれて頭の上に顎を軽く乗っける始末。
黒葉「だってこんなに近くにマーファがいるんだよ?離れるなんて無理に決まってるじゃん!♡」
マーファ(キッッメェなんだコイツ…!!!!)
既にマーファの胃痛は始まり、今すぐにでも抜け出したくて仕方がなかった。しかし、上手い具合に抜け出せないよう、関節などを押さえられているため、なかなか抜け出せない。
そのせいで、苛立ちと胃痛は酷くなる一方。
ニネラヲォ「お熱いねェ。__他所でやれよ__」
黒葉「君は黙っててくンない?マーファと僕の時間邪魔しないでよ。
大体さぁ何様のつもりなわけ?僕のマーファを殺そうとして…さっさとくたばればいいのに」
ニネラヲォ「アーアー、聞こえねー!!!!__コイツ口悪ッ!__
ったく…俺、そーゆーめんどいのキラーイ」
黒葉「はァ?」
ニネラヲォはそういうと同時に、マーファたちの目の前から突然姿を消した。あれほどあった彼の存在感と威圧感はなくなり、マーファの気分は多少楽になる。
マーファ「…で」
黒葉「うん?♡」
マーファ「**テメェはいつになったら離れるんだ**」
黒葉「これからずっと離れないけど?♥︎」
マーファは苛立ちを隠せず、ドス黒い声でそう言ったが、呆気なく黒葉に返される。普段一緒にいる、龍仙 冥やラヴァ・ヤフォーですらゾッとするのにも関わらずだ。
そのことにさらに苛立ちを強くしたマーファは、力づくで抜け出し、ルアバーナスの拠点である廃ビルへと帰路に着いた。
---
マーファ「…テメェはいつまで着いてくるつもりだ」
黒葉「どうせ行く場所同じなんだし、一緒に行こうよ♡」
マーファ「は゛?」
黒葉「‥あれ、言われなかったのマーファ?
僕、今日から“ルアバーナス”の一員なんだよ?__お誘い受けたときすっごく嬉しかった♡__」
マーファ「…………は、ァ゛‥?」
マーファ(|アイツ《クソドM》…コロス)
---
---
---
ラヴァ「_クシュンっ……噂されてるんですかね‥?
って、それより…マーラ先輩どこまで行ったんですかーっ!!!」
「_ルシちゃんなら、もうしばらくすれば着くと思うよ」
ラヴァ「ほアッ
………なっ、なんだ百目鬼先輩でしたか…__いきなり後ろに立たないで下さい‥__」
スコル「くはは、ごめんね。そんなに驚くとは思わなくって」
ラヴァ「__いや、誰でも驚きますよ…__
‥それより、マーラ先輩に会ったんですか?」
スコル「あぁ。ルシちゃんとは、さっき楽しくお話ししたよ」
ラヴァ「…‥たの‥しく…」
スコル「…何やらグロテスクな考えが浮かんでるみたいだけど、そういう意味じゃないからね?」
ラヴァ「ハッ。いえそんなこと別に!!
そんな、二人で一緒に誰かの目玉を抉ってる光景なんて思い浮かべまs…」
スコル「…そうか‥」
ラヴァ「………ハイ」
スコル「…取り敢えず、廃ビルに戻ろう。ルシちゃんも、もうすぐ帰るはずだよ」
ラヴァ「……はい‥」
今日の監視時間
6504時間(文字)
どうしても出したかったキャラの登場を捩じ込んだら文字数が犠牲になった(((
あのキャラは今後、ハッキリとは出ないかもですね(「ニネラヲォに似てんなコイツ」とかをマーファが言うかもしれませんが)。なんで、出るとしたら…ここではないかと。
さてと。
やはりアホエロ、ならぬアホグロ、は脳死で書けてしまいますね!!!(?) 殺人シーンだけで、約2000文字書いてしまいましたよ!(笑) コメディよりこっちのが性に合ってんでしょうかねぇ。…ちょっとご遠慮したいですねソレ。
今回はね、マーファ大好き!!と言えばと聞かれて一発目に出てくる黒葉くんが初登場ッ!!(プロローグにも出てますがまぁあれはほぼ出てないですしノーカンですノーカン) いやぁ、ようやく出せましたよ‥。前のシリーズでは一ミリも出ませんでしたからね、黒葉くん。今回はきちんと出しました!!(当たり前)
次回は三人初登場予定!!(二人は前シリーズで一応登場済み)設定を上手く使って、そこ三人は絡み多めにしたいところ…(難しそうですが)。次は少し投稿空けるかもですね、怪物カフェとリクエストの執筆がありますので…。
それでは、次回もお楽しみに!バイミル☆
タイトルの意味↓
黒葉くんが猫人間なのでそこを掛けて…
白猫:恋愛や仕事における出会いを暗示する。恋人候補となるステキな相手との縁に恵まれたり、仕事で良いパートナーと出会えたりするとされている。
黒猫:中世ヨーロッパでは、黒猫=不吉・不運なイメージと結び付けられ、魔女の使い魔としての印象も強くなった。
つまりは、
「黒葉くんは、マーファにとってどっちになるでしょうね?(*^^*)」
って意味です。白猫なら良い(仕事の)パートナーとなるでしょうし、黒猫だとしたら魔女(黒葉くん)の魔性に負けたマーファが堕ちてしまうかも…?
ただ、黒猫って日本や一部の国では魔除けや恋愛運アップという意味もありますから、黒葉くんは、魔(ラヴァやスコルなど正直マーファが関わりたくないと思う人たち)を除ける駒として使われたりするかもですね。
まぁ、なんにしてもマーファの近くにいれるでしょうから、黒葉くんは幸せかも( ̄▽ ̄;)
(以上、普通に幸せハッピーなカップルになるという道はないのかと突っ込みたくなるタイトルの意味合い解説でしたッ!!)