短編シリーズで視点が変わっていくこともあります!
恋愛ものなので苦手な方には申し訳ありません。
頑張るので応援してもらえたら光栄です
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目次
忘れたいよ
夜ふかしの店応募用に作ろうと思った話です!
ねえ、どこ見てるの?
振り返ってよ、私だけを見てくれないの?
ねえ、どこ行くの?どうして何もいってくれないの?
ねえ、ねえ!!
---
「|函宮《はこみや》?おい、寝るなー」
はっとした。
今は授業中だったんだ。
いつの間にか眠ってしまっていた、私ったらなんて悪い子なんだろう
最近は睡眠すらまともに取れていないのだから授業中くらい寝かせてくれないのだろうか教師たちはみんな頭が硬いからこんなこと言っても無理だろうけど
「すみません」
「お前さーいくら成績が良くったって居眠りはやめろよ」
ジジ教師に言われて「はーい」と伸びた声で返した。
周りも私を見てヒソヒソ話してる。
せんせーこういう奴らを注意してくださいよー
なんて言っても自業自得って返されるのか?それとも授業妨害じゃないとかになるのだろうか、、、、、、あー、ムカつく
それにしても嫌な夢だった。
何で、リョウくんが出てくるんだろう
リョウくんのこと忘れたいなー
---
---
--- 過去話 ---
リョウくんとは私の元彼。高校生の私と歳は違い彼は大学を卒業していて社会人だった。
出会いは電車だった。
私が寝落ちしてしまっていたところを彼が起こしてくれた
「君、いつもここで降りてるよね?俺も降りるとこなんだ、一緒行こ?」
彼は私に手を差し出して微笑んだ。
「ありがとうございます」
私も彼の手を握って電車を降りた、のだが恥ずかしくて仕方なかった。
大人の男性と手を繋いだこと、寝顔が見られたこと、それに罪悪感がどんどんと押し寄せてきた。
申し訳なくてオロオロと彼に尋ねた。
「あの、降りる駅、本当は違いましたよね?私、いつも電車の端っこにいるんで見てるんですけど、、、、、、この駅の二つ前ですよね?」
男性はエヘヘっと笑って首筋を掻いた
「バレちゃってた?かっこよくしたかったんだけどなぁ、降りようと思ったらいつも降りる人たちを見つめてる君が寝ちゃってたから」
男性の無邪気な笑みに何も言えなくなってしまった、可愛いな
けど、どうして、、、、、、どうして私の降りる駅を知ってたんだろう
男性は私より先に降りることが多いし、私の駅を知ってるはずがないのに、、、、、、けど聞けなかった。
聞いたら、男性は去っていっちゃいそうだったから
「名前、なんていうんですか!?」
聞くことなくて、ちょっと悲鳴に近い声で言ってしまった。
沈黙は苦手なんだ
「んー俺はリョウ。滝沢遼」
エクボのある笑顔を浮かべて彼は名刺を出した。
「リョウさん、、、、、、年上なんですね。私は函宮音緒乃って言います。」
「ねおのちゃん。なんて書くの?」
私は学生手帳を取り出て名前を見せた。
「へー可愛いね、俺のことはリョウでいいよ。さん付けとか苦手」
リョウの笑顔は優しくて年上なのに同級生とおんなじくらい無邪気なお子様な笑顔だった。
大人の男性には失礼だが、可愛い
「リョウくんとかはいいですか?」
「うん!」
その後、リョウとは連絡を交換するほど仲良くなっていた。
そして私たちは付き合った。
仲だって良いし両思いになってた
けど、一度大きな喧嘩をした、それは私の最寄駅をなぜ知ってたのか、という話だった、彼は私のストーカーをしていてそれで知ったということだ。
彼はそれを認めた。
私は怖くて、気持ち悪くて連絡を無視したけど、けど、リョウがいなきゃダメになっちゃってた。
彼の腕の中にいると気分が落ち着いて、それにぐらつく。
こうやって、他の女にも優しくしてるんじゃないかって、私以外の女性と笑ってるんじゃないかって、弄ばれてるんじゃ、、、、、、っていつも考えた。
けど、私に笑ってくれるリョウは私だけのものだ。
私のリョウが今目の前にいるのなら怖くない、きっと大丈夫って言い聞かせてた。
--- 分かってたのにね ---
リョウにデートをドタキャンされてふくれっつらな私が街を歩き回ってると見覚えのある男性がいた。
・・・・・・りょ、リョウ?
彼の隣には私の知らない女性がいて、私の知らない笑顔をリョウは女性に見せていた。リョウってこんなふうにも笑えるんだ。
っていうか、あの女誰?
私と違って大人の雰囲気のあるキレイな女性だった。
彼女も愛おしそうにリョウを見てた、だから気付けた、気づいてしまった。
きっと、二人はただの友達じゃないんだって・・・・・・
私は見てるのが辛くて駆け出した。
家に帰って部屋で泣きじゃくった。
分かってた、分かってたんだ、そんな気がしてたよ。
だってリョウは隠し事が下手くそだもん。
けどまだ決まった訳じゃない、だって、リョウの彼女は私だもん。けど、あの女性に勝てる気なんてしない。
大人のキレイな女性と子供な高校生
優しいリョウに子供の私は不釣り合いだって気づいてたし、無理だって分かってるけど、好きになったんだから、恋に落ちちゃったんだから仕方ないって突っ走った私が付き合えて舞い上がっててもどこかでリョウはあの人を思ってたんじゃないかな
「ねえ、リョウ?」
見てしまった一週間後のデートで私は彼の名前を呼ぶ。
愛おしい名前
「んー」
適当な返事でもリョウらしいって思った
「私のこと好き?」
「好きだよ?どうして?」
「ううん、何でもないよ。」
ああ、このまま時が止まってしまえばいいのにね
リョウが私とずっといてくれる今日が一生続けば良いのにな
「あっ、キレイな花だねー」
そんなことでいい、ただ君の声が聞こえるならいいよ
「本当だぁ、リョウってよく見てるよね」
あ、笑った
この笑顔はリョウが私だけに今見せてくれた笑顔だから、あの人も知らない。
ねえ、リョウ?
ずっと私だけを見てよ。
握った手を強く握り返した。
言っていいよ、今日なんかソワソワしてるね
「、あのさ、今日誕生日だろ?おめでとう」
リョウがおしゃれな箱をくれた。
「ねえ、開けていい?」
ゆっくりとうなづく君を見て蓋を開ける。
中には可愛いネックレスが入っていて、わあ、と声を漏らした。
「付けて!」
リョウが私の首に通してくれたネックレスに触れて微笑んだ。
「今日が生まれてきて一番幸せな誕生日だよ」
今日が生まれてきて一番最悪な誕生日だよ、リョウ
ねえ、服から香水が漂ってくるのはなんでなの?私と会うまで誰かと居たんでしょ?
ねえお願いだから、離れないで
私だけ見て欲しいよ、
どこにいってもいいから、最後には私を思い出して、帰ってきてくれたらいいから離れないでよ、捨てないでね
彼の腕の中で私はそれだけを願った。
夜ふかしの店用に作りましたが、完結しませんでした!
次回も書きたいと思いますが、この話だけ、参加させときます〜
読んでくれてありがとうございました!!
下手くそな隠し事
えーっと、忘れたいよの続編、下手くそな隠し事です!
頑張って書いてます。
音緒乃の過去話はこれで終了でこれから忘れたいよの最初とつなげます
リョウの腕の中は誰かの女の人の匂いがした。
そんなことだって無視するほど私はリョウを愛しているから知らないふりして笑いかける。
捨てられたくない、あなたの隣にふさわしいのは私でありたい。
スマホを見てこちらを見ないなんて失礼だ。
他の女の子と話してるのかな?
今は私とのデートなのにひどい
「あのさ、ちょっと用事ができちゃったからごめん帰る」
リョウは、私に手を合わせて謝った。
「え」
立ち上がろうとした両の手を咄嗟に掴んでしまう
「いいじゃん、また会えるでしょ?今日くらい許してよ、ね、ね?」
リョウは私の返事を待たずに手を振り解くと振り返らずに歩き去っていった。
ねえリョウ今日くらいっていうけどさ私の誕生日なんだよ?
私の誕生日だってさっき祝ってくれたのに、どうして他のことを優先してしまうんだろう、私はその用事よりも低い存在ってことなのかな
はあーと、大きくため息が溢れていく。
確かため息ってしすぎると幸せが逃げてくって誰かが言ってた、それに気づいて口を塞いだ。
これ以上幸せが逃げちゃうなんて嫌だな
「ねえねえー函宮さんじゃない?!」
誰か私と同年代の女の声がした、めんどくさいから振り向かないと肩をぽんぽんと叩かれた。
仕方なく振り返ると私がクラスの中でも苦手意識の高い女子たちが立っていた。
「ほらあ、やっぱりぃ、さっきまで一緒だって人彼しぃ?」
ほらめんどくさい。
ぶりっ子で、かまってちゃんで恋愛に興味津々でほっとかれたり気に食わない女がいたら省くようなクズたち
「何のことですか?」
別に仲良くないし、仲良くなろうとも思わないから敬語で聞き返す
「だあかあらぁ、さっきの人ぉ。年上っぽかったよねぇ?」
中心にいる木田さんが周りの取り巻きに話しかけた。
周りもうんうんとうなづいた。
休みの日くらいほっといてくれないかなぁ
「だったら何?」
別にこの人たちに省かれても構わないから冷たく突き放す言い方を工夫していった。
「やっぱりぃ?函宮さんって不良だったんだぁ」
やっぱりって何なんだろう、私が不良って失礼じゃないか
デリカシーを考えないのがこいつらだったっけ?(笑
何を言っても無駄と思い馬を離れることにした。
あいつらのケラケラとした甲高いキーキー声の笑い声が私を追いかけてくる。どうしてリョウからも置いてかれて、あいつらに会わなければいけなかったんだろう。
やっぱり今日は最悪の誕生日だね
---
一人でデパートを歩いて帰ろうと思っていると見てしまった。
「・・・・・・リョウ、」
私の知らない女と腕を組んで私の知らない顔を相手に向けていた、この人は前見た人と違う。
リョウって一体何人のお女性と同時に付き合ってるんだろう
やっぱり女性にあってたんだね
本当に嘘をつくのが下手くそなんだから
「《《コーくん》》、どっちがいいかなー?」
コーくん?
近くにいたから会話が聞こえてくるのだが、女性はリョウを《《コーくん》》と読んだのだ。
聞き間違いかと思ったがリョウは女性の声に振り向いていた。
な、名前が違う。
彼の名前は|滝沢遼《たきざわりょう》だから、コーくんなんぞとなんぞと呼べる文字は入ってないし、誰のことなの?
もしかしてそっくりさんとか、
な訳ないじゃん。
勝手な思い込みを膨らませて消した。
きっと別の名前を教えてるのか、そう呼ばせてるのかもしれない。
だって、高校生のストーカーをするくらいの男なんだからやってもおかしくないなぁ、けど、リョウって相当馬鹿なんだなぁ
さっきまで私とデートしていたところを他の女と回るなんて頭が回らないのかな、なんて私、リョウになんてこと思ってるんだろう
サイテーな女じゃん
彼の一番になれなくて当然なのかもしれないな
気になってしまい付けてしまった。
よくないって分かってるよ、けど知りたいの。
私の知らないリョウが知りたかった、きっと知ったら許せてあげれるもん。私はリョウのことなら容量いいから、ね
---
着いてってわかった。
リョウは誰にでも笑いかけてるし優しく抱きしめた。
私ったら馬鹿みたいだあ
自分から傷つくことをするなんてどうしてこうなんだろう・・・・・・
---
「久しぶり」
やっとできたデート
他の女と何回会ったの?って問い詰めたいけどやめておいた
「どこか行きたいとこある?」
「うーん、お洋服見に行かない?」
「わかった」
リョウは私の手をさりげなく取って歩き出した。
大人の男性って本当にスマートでそういうところがいいんだろうなぁ、好きだな
「これとかどう?」
「いいねぇ、前に買いに行った、スカートに似合いそうだね」
え?
私、、、、、、ううん何でもない
ただの聞き間違いでしょ?
「《《ななちゃん》》ーこれとかどう?」
はあ、聞き間違いじゃないってことね、
ななちゃんって誰なの?
私は音緒乃だし、そういえば最近私の名前とか読んでくれなかったもんね、他の人と間違えないように気をつけてたのかな?
本当に嘘が下手だなー
しかも気づかないふりしてるところ可愛いな
あとね、私。
リョウとスカート買いに行ったことないんだよ
「可愛いーリョウってセンスいいねー」
私も知らんぷりして笑いかけた。
気づいたらさよならなのかな、嫌だよ。私、一生知らんぷりしてあげるから
そう思ってたのに、、、、、、
「日岡くーん!こんなとこでぐーぜんじゃん!」
明るそうな茶髪な髪色の可愛らしい女性がリョウの肩をポンポンと叩いてギュッと腕を組んだ。
流石のリョウでもまずいって顔に出てる。
「あれ、この子だあれ?あはは、日岡くんの妹?」
誰だよ、この女、リョウの腕に触れないで、馴れ馴れしく笑わないでよ
「そうだよー美桜ちゃんどうしたの?」
そう言って、リョウは女に笑いかけた、どうして?
こっちを見てくれないの
ねえ、私はあなたの一番じゃないの?
「ううん。日岡くん見かけたから嬉しくなって、運命じゃんって思ってさ」
「美桜ちゃんったら運命って大袈裟だね、でも嬉しいね」
私に見せてくれない楽しそうな笑顔だ。
誰のところに行っても許そうって私のとこに帰ってきて欲しいって思ってたのに、リョウは私じゃなくてこの女を取るんだ
もう捨てられるんだ
だって、妹扱いになってるもん
「じゃあ、妹さんとのデートじゃなして悪かったね、また今度紹介してね」
女は私に笑いかけて、離れていった。
「・・・・・・りょ、リョウくん?」
見上げたリョウの顔はとっても冷たくて、何も顔諦めちゃったみたいで私を見てた。
大きなため息着いて笑った
「バレちゃった」
「ねえリョウ。私、いいよ別に他の人とも付き合うの許すよ!?だから別れないで」
リョウ、お願い
「ごめん。音緒乃はなんか違うなーって最近思ってたんだよな、いいタイミングだね、別れよう」
リョウは私にそう笑って言った
「い、いや」
「だから年下はめんどくさいんだわ、まあお前とはもう連絡しねえししてくんな」
そんじゃってお金だけ置いてお洋服屋さんを出てった。
どうしてなの?
やっぱり遊ばれてたんだ
私はリョウから渡されたお金を握りしめてカートのお洋服を棚に戻して家に直行した。どうして私はあなたの一番になれないんだろう。
他の人に負けちゃうんだろう
もっと歳が近かったらしっかりと好きになってくれてたのかな、なんてあり得ないこと思うしかない
大好きだったのに、大好きなのに
私は人の一番になれないのかな、、、、、、クラスでも最近はちょっと陰口が出てきてるし、親友だって思ってた子は私以上に仲良い子がいて、
一番可愛いね、言ってくれた子は他の子にも言ってるし
リョウも私は妹呼ばわりするほどだった。
一番になりたかったよ
前書きに書いた通り、これから忘れたいよの最初の冒頭の続きを書いていきます。
そこで新キャラも登場しまーす。
次回の前書きで自己紹介を載せようと思うので注目しといてください!
では長々と見てくださった、お優しいあなた方へ
ありがとうございます!
ばいばいっ
振り向いて
忘れたいよと下手くそな隠し事の続編、振り向いては彼氏に浮気され挙げ句の果てには最低なフラれ方をした音緒乃の話です!
ここで出てき始めるキャラクター
小田健司 音緒乃と同じ2年A組の一人
席が近くて、仲良くなった
結構チャラいけど、いいやつではある
誕生日 5月7日
女の子はみんな大好き、可愛いね精神の持ち主
松岡 輝 音緒乃と健司と同じ2年A組の一人
音緒乃とは幼馴染でお互いに上の二文字を取った
『ネオ』と『アキ』よ呼び合っている。
結構と言うかめちゃくちゃモテる
誕生日 10月25日
好きな相手は・・・・・・?
リョウと別れてから私は何も手付かずで睡眠すらまともに取れてない状況のため、学校で寝てるのだが、それをしていくうちに友人と話さずに寝てしまって、あんまり人にいい顔されなかった。
そしていつの間にか人は離れて、陰口だらけになった。
『また学校で居眠りしてた』
『夜出歩いてんじゃない?』
『怖いよね〜』
『大人の彼氏がいるんだって〜』
周りは私に聞こえても構わないのか、大きな声でギャーギャーと笑ってる。
下品な笑い方
何気に私は入学当時から目をつけられていたと思う。
「ねおちゃーん、今日も居眠りしてたでしょ?」
前から声が降ってきた。
「んー、なんだ、あんたか」
「ひどいなぁねおちゃんったら」
「いや、ねおちゃんって呼ぶな、私は音緒乃だ」
「えー、よくない?」
私のことをネオちゃんと馴れ馴れしく読んでくるのが前の席の小田健司くん。
「よかねーよ」
と、隣から違う声が降ってきた。
顔を上げると、イケメンが立っていた、なんだおめえかよ
「どうして?輝ってひどい」
健司くんは結構チャラい、けど雰囲気はミステリアスで女の子に結構モテるし、横に立っているアキラと呼ばれた人物は私の幼馴染の松岡輝。
「そーだよ、アキの言う通り。健司くん、音緒乃にして」
「はいはい、音緒乃ちゃん。どーして輝はいいのい俺はダメなの?」
健司くんはチャラくて女の子のことを全員したの名前やニックネームで呼ぶから、その中の一員に入りたくなくて嫌と言ってる。
輝は幼馴染だからいいんだ
「アキはいいの。私もアキって呼んでるから」
そう、察しの通り、私の話し相手は今となっちゃ二人しかいないのだ
健司くんと輝
輝と毎日一緒にいるから女の子に目をつけられちゃったのだ。
こんな私に飽きずにずっと隣で笑いかけてくれる唯一の《《友達》》だから
「てか、今日も寝不足かぁ、彼氏が原因?」
「別れた彼氏さん?」
二人には話していた、のだが別れ方とか年上だとかはあんまり詳しくいってないのに二人は察していた。
「そーなの、 」
「あのさ、お前の彼氏、浮気してたぞ。よく見かけるんだけど、いつも違う女と腕組んでたぞ」
「えっちょ、なんで知ってんの!?」
見たことあるから、とボソリと輝は、言った。
あーあ、バレてたんだ
恥ずかしいったらありゃしないもんなぁ、けど変な誤解をする男じゃないってしってるしね
「てかさ、お前、割り切れよ。フラれてんだよ」
ズバリと胸に傷が入ってきて溜息が出てしまった、
本当に無神経なんだから
「そうだよ、割り切れないよ、新しい恋でもしなきゃ」
適当に返した
これだったら、輝は、何にもいえなくなると思って、、、、、、
「それじゃ、俺を好きになれば?」
「は?」
「ウヘヘー」
私はポカンとしちゃうし、健司くんは変な声で笑い始めちゃった、アキって馬鹿なの!?
「いやいやいや、無理でしょ」
「・・・・・・だよな、知ってる」
輝の声がワントーン下がって俯き気味になってくる。
その仕草が昔と一緒なら落ち込んでるってことなのかもしれない、、、
「どうした?」
「ううん、なんでもねえよ」
輝はそう言い残すと私の席から離れて男友達の方へ向かっていく、もしかして私、何かやらかしちゃったかな
困ったと、健司くんを頼ろうとしても「これは仕方ないねー」って笑って前を向いちゃってまた一人になった。
どこから狂っていったんだろう、
リョウに出会わなければ幸せだったのかもしれない、こんなに愛さなければよかったんだ、、、、、、アキを傷つけるなんて私、何してるんだろう
アキはいつでも私の味方だった。
泣いてたらすぐにぎゅってしてくれる
笑ってたり楽しいことがあったら、一緒に笑ってくれる
辛いことも楽しいこともいつも半分越してずっと握っていた手を離さなかったはずだったのに、変わっていった
どれもこれも私が悪いんだ、
私がいなくなればいいんじゃないの。。。?
---
そう考えると消えなくて頭に張り付いたまんまで、「しね」ってずっと聞こえてきた。
もう、本当に死のうかな
みんなザマアミロって思うかもしれないし、後悔させれるかもしれない
リョウくん、大嫌い
輝、ごめんね
<あき、今までありがとう>
なんであきらにメールを送ろうと思ったのかはわからないが一人、あなたと思い出の場所で死のうと手を伸ばした。
フェンスを乗り越えるとさっきまでの気持ちがどっかにいって、怖そう、痛そう、死にたくない、、、、、、
って思うと足がすくんだ。
けど、やらなきゃ、と踏み出そうとした時、ギュインと手をつかまれた。
そして、抱き抱えられ、安全な位置に連れて行かれる
「死なないでよ、絶対ダメだよ」
震えた声の主は私が間違えるはずのない相手、輝だった。
「どうしてここに?」
「俺らの思い出の場所じゃん、ここで結婚式したいね、って言い出したネオのワガママ聞いて二人できて見た事あるだろ?」
うん、あるね
私は頷き返した
きっと、輝にメッセージを送ったのは本当は死にたくなかったからかもしれない、輝なら助けに来てくれるって信じてたからかもしれない
ただ、今私の瞳に映る輝は輝いていて眩しかった、この気持ちは忘れもしない大事な思いだ
いやや、ただの吊り橋効果じゃん!
「ネオは俺が守るから、死ぬなよ」
輝は私にそう言って髪を撫でた、優しく、壊れ物を触るように大事に撫でてくれた。
この気持ちは吊り橋効果なんかじゃない
けど、この関係を壊さないために今は秘密にして心にしまっておくから、ねえ振り向いて?
私を一番にしてね
読んでくれてありがとうございます。
次回からは視点が変わることもあり得るのでご了承ください。
誤字などを発見した場合、至急教えてもらえると助かります。
輝くんの想い人、大体察しがついてる方もおられると思います、誰だと思いますか?
ちなみに皆さんは健司と輝どっちが好きですか?
私は、輝派ですね
以外に滝沢遼派と言う人もおられるかもしれませんね
読んでくださった皆さん、誠にありがとうございました、次回からもよろしくお願いします
城ヶ崎 優癒佳
近すぎて苦しい想い
紹介文を読んでくれてる方はわかると思いますが、読んでない方に説明!
『忘れたいよ』『下手くそな隠し事』『振り向いて』の続編、『近すぎて苦しい想い』です。
続編と言っても内容はちょっと?変わります!
音緒乃視点ではなく、輝視点に変更され、輝の片想い相手がわかります!
まあ、察してると思いますけど〜
てか、題名で内容もわかるかもね、、、、、、っっって内容をネタバラシしちゃいそうなんで、本編へgo!!
部活の仲間と出掛けてると、スマホが鳴った。
男が多くて音が聞こえずらかったけど、音がするということは音緒乃からだ。
音緒乃からのメッセージだと思うと胸が高鳴って落ち着かない
どうしたんだろう、、、、、、
<あき、今までありがとう>
音緒乃から来た意味不明なメッセージだが、そこには音緒乃の涙があった気がしてしまうのだ、ネオを助けるのは俺がいい
ネオのぞばが似合うのは俺がいいって小さい頃から思ってた。
俺とネオは生まれた時からずっと一緒だった、ネオはちっちゃい頃から小柄でぼーっとしてて、可愛かった。
男子がちょっかい出したくなるような女子だった
だから、よく体のでかい男子とか、いじめっ子みたいな奴らがネオに嫌がらせをしていた。
それを庇うのは俺だった
小さい頃から俺が守ってあげたかった
だから、当然俺らはずっと一緒で離れたりしないと思い込んでた。
行かなきゃ、、、、、、と思ったら立ち上がってた。
「松岡くぅん?」
「松岡どうしたー?」
この中には女子がいる、自分で言うのもなんだが、俺に好意がある子がいることは知っている。
音緒乃を諦めて彼女たちと付き合えば簡単に幸せになれると思うけど、俺はネオがいい
「ごめん、帰る!」
何も言わずに店を飛び出した、
音緒乃がいくところに心当たりがある行ったら一つしかない。
俺らの両親が式をあげた結婚式場
ただ走った、俺は動ける方だけど、きつかった
1秒でも遅かったらどうなるかって思うと足がすくんで苦しくなった。
急いで、式場に入ると会場はオープンされていて、屋上までは簡単だった
やっぱり、ネオはいた。
フェンスの奥で立っていた、何もかも諦めた彼女の後ろ姿に胸が苦しくなってきた、ここまで来たんだ、助けるよ
一歩踏み出した時、音緒乃も脚を前に出そうとしていた、怖くて、音緒乃の腕をグイッと引っ張った。
音緒乃には悪いけど、すっごい力が入ってしまった。
後ろからだったから、お姫様抱っこみたいな感じになっちゃったけど、安全なところに連れて行った。
「死なないでよ、絶対ダメだよ」
声が震えていた。
だって遅かったら、音緒乃は覚悟をきめて飛び降りてて、地面にぐしゃぐしゃになってたかもしれないんだ。
ねえ、あいつのことは忘れてよ
ネオがまだ元カレのことが好きなことだって知ってる、けどあの男と知り合わなければこんな異ならなかったし、もしかしたら俺を好きになってくれたかもしれないのに
「どうしてここに?」
音緒乃の声も震えていた。
けど安堵してる気がしてたような気がする、、、、、、僕に助けを求めてくれたんだよね
「俺らの思い出の場所じゃん、ここで結婚式したいね、って言い出したネオのワガママ聞いて二人できて見た事あるだろ?」
音緒乃がそう小さい頃言い出したことがあった。
俺らの両親は元から親友で、結婚式を同時に挙げて一緒に永遠の誓いを交わすダブル結婚式をしたのだ。
だから、音緒乃は私もここで式をあげる!
行こうーーー!
って言い出して聞かなくて、一人にはできなくて一緒に行ったことがある
うん、あるねとうなづき笑った音緒乃は可愛かった
彼女を離したくない、ずっと、一緒にいたい、意地悪言っちゃっても言われても二人は一緒だって思いたい
あいつのこと忘れて欲しい
「ネオは俺が守るから、死ぬなよ」
俺はそう言ってネオの頭を撫でた、大事に大事に、、、、、、
その帰り、俺らはすっごい久しぶりに手を繋いで歩いた。
音緒乃の足が震えていたからそれを支えるだけだって思ってもドキドキした。
下心があるなんてよくないって思うけど、嬉しかった
笑いかけると笑い返してくれたネオが愛おしくて繋いで手に力を込める、ねえ君の一番に俺はなれないのかな
---
--- ピンポーン ---
「輝ー、音緒乃ちゃんが来てるわよーー女の子を待たせちゃダメよー」
学校に行く準備が整い出してた頃、母の大きな声が家中に響いた、、、、、、は?
ネオが来てるの?
えええええ、嘘じゃん、寝癖大丈夫かな
てかよりによってなんで寝癖が治らなかった今日来るのかなぁ!?
「ごめん、待った?」
急いで、準備を終わらせてにやつく母を横目で制してネオに話しかけた。
こっちを振り向いたネオは遠慮気味に首を横に振る。その仕草も可愛くて俺は全身が悶えていた。
「珍しいな、一緒に学校行くとか」
「……そう、だね」
いつもはくだらない会話が絶えないのに、ネオの調子が悪いのか話に乗ってこなくてつまんない
一緒に学校に行くのは久しぶりだ
ネオは入学式の後日から一緒に行きたくないと後寝ていたがなんとなく言ってるうちにネオは自分から離れていった、、、、、、
今日の俺、変じゃないかな
頭の中がそれで交差して、パニック状態だ
「あっt、、、、、、」
ネオが小さく声を漏らす。
視線の先を追ってみると、ネオの彼氏だった俺からしたら|屑男《クズオ》だ。
彼女の瞳は儚くて目を細め、男を見つめていた
「リョウ」
呟いた彼女の瞳には先ほどと違い、決心した感じだった
隣にいた女の見て軽くため息をついてから、一歩踏み出した、
「リョウ?」
彼女はリョウと呼ばれる男に笑顔で話しかけに行った、笑顔だったけど、作り笑いだって誰よりも近くにいた俺ならわかる
「・・・・・・誰ですか?」
男はネオを軽蔑するように下に目線をやって吐き捨てた
ネオの顔にちょっと引きつりが浮かんでる
もうやめてほしい
ネオには傷ついてほしくない、悲しいことも楽しいことも二人で半分越したいのに、この辛さは彼女だけのものだから、、、、、、せめて傷解かないでいてほしい
笑っててほしい
手をつかんでも振り解かれた
「私だよ、函宮音緒乃。ねえ、リョウ?」
男の隣にいた女が気遣いげに男を見上げた、男も彼女を見つめて、音緒乃の方をむきため息を一つ漏らした。
「なんですか?」
「あなたの本名を教えて?ねえ、大好きだから、寄りは戻せないって知ってるから、せめてものお願い聞いて」
「ふぅ、俺の本名は滝沢遼だよ、あなたに名乗ってた名前が本物」
知ってる
この男がちゃんと彼女を愛していて、ずっとずっと好きだってことを俺は知ってるけど教えない
だって、元々この男は何人も彼女がいて、けど、音緒乃のストーカーをしていて音緒乃に他の女のことバレちゃったから別れるしかないってそういう選択肢を選んだことは俺は知っている。
音緒乃は泣きそうな顔をして、「よかったぁ」と笑った
「あなたのいちばんになれなくても、名前を知れてたんだね、好きでいてくれてたんだよね?」
音緒乃が笑った
彼女には笑っていて欲しいって思ってたけど、この男相手なら嫌だ。
「そうだよ、それじゃあ、」
《《遼兄》》は冷たく言い放ったつもりだけど、微かに笑っていた
音緒乃は前を向き始めている
それが嬉しかったんでしょ、本当に単純だね
変わってない、、、、、、
「輝、音緒乃を頼んだよ」
別れ際、遼兄は俺に囁いた。
任せてよ、彼女が誰を選ぼうが俺は見守る、時にそれが苦しくても胸が張り裂けそうになっても、彼女を守るから
俺は強くうなづき返した
それを不思議そうにみてた音緒乃は俺の手を掴んだ
「遅刻、遅刻しちゃうよ!!」
彼女の慌てた声と顔に笑い返して、手を取り走り出す、大事なたった一人の守りたい手を
はーい!みてくれてありがとう〜
音緒乃が前を向き始めてるのはどうしてでしょうか?
次回は近すぎて苦しい想い②をお届けします!!
健司、活躍しなくてごめん。
学校編じゃ絶対出すし、、健司が主役の物語も絶対書くからね〜
滝沢遼の活躍、してますよね?
みなさんも後半気になることがありませんでしたか?
では次回、お楽しみに〜