編集者:花束。
天下の名門私立東門学園。
小・中・高・大と揃うこの学年にはネジ外れたちがいるらしい
今年度ネジ外れたちが中等部に進級するにあたり「ネジ外れ学級」が設立されることに
一般生徒は危険なため立入禁止!
そんな学級はどうやら担任もネジ外れなようで…、
これは問題児でネジ外れな生徒と先生の爆笑が止まらない日常を描いた小説
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
集結!ネジ外れ
私立の名門校、天下の東門。
私立東門学園。
初等部、中等部、高等部、大学部の全てがあり、学力は私立校の中で全国TOP。
全ての部活において強豪校としても知られており学科も豊富。
注目度がとても高く、親や学生の憧れとなっている。
そんな名門校の中等部第一学年にはネジが外れた生徒が多く在籍している。
彼らは初等部の頃からそのネジの外れた行動が目立っていた為この春、中等部に進級するに当たって一クラスに集め管理することになった。
ネジ外れ達の中には他生徒に危険を及ぼすものもいる為教室は別棟に隔離。
一般生徒は立入禁止となった。教職員も何か特別な時以外立入禁止。勉強に関しては担任が全教科を教える。
また、この学園は寮があるが寮も別にして隔離をする徹底ぶり。
教職員達はそのクラスのことを『ネジ外れ学級』、通称N組と名付けた。名前どうりでなんともわかりやすい。
しかし、そんなクラスを受け持ちたい教員などいるはずもなく。
これで行き詰まりか、と誰もが思っていた時に救世主がやって来た。
この春からこの学園で教えることになった一人の新任の教員。
全員がその教員にダメ元で頼み込んだ。しかし返事は意外なものだった。
その教員はすんなり了承したのだ。
「『ネジ外れ学級』、ですか。楽しみですね。」
---
「赤羽〜!ヤッホー!」
「あぁん?どうしたんだ、オマエその格好。また朝から釣りか?瀬戸。」
「そうだよ〜!てか赤羽口調怖いって〜!もうちょっと優しくしなよ〜!」
「オマエには死んでもするか。」
赤髪の目つきが鋭い男子が《《赤羽射》》。
茶髪の漁師みたいな格好をしている男子が《《瀬戸釣海》》。
赤羽は射撃部エースで反抗的な生徒だ。
射撃部で培った精密なコントロールで先生にモノをよく投げつけている。そのせいで数々の先生が保健室行きの被害に遭っている。
瀬戸は釣り部所属のとにかく釣りが好きすぎる楽観的な生徒だ。
釣り部の活動以外にも勝手に授業をサボって釣りに行ったり、釣りで遅刻をしたりする。後学園長のカツラを釣りまくってその度に学園長が茹でタコのような顔になっている。
どちらもネジ外れとして目をつけられている生徒だ。
まぁ、このように言っている自分もネジ外れの一員なのだが。
そろそろ声をかけるべきだろう。
「射君、釣海君、君達も『ネジ外れ学級』行きになったのか?」
「才君じゃ〜ん!そうだよ〜!」
「おぉ、天水じゃねぇか。そうだ君たち《《も》》ってことはオマエもか?」
「あぁ。さっさと教室入るぞ。」
俺は天水才。
IQが高いがために勉強がつまらなくなりサボりを繰り返していたらN組行きとなった。
俺がそう言って教室に入っていくと赤羽も瀬戸を引きづり教室へと入った。
もう既に教室には生徒がある程度着ており自分の席に座っている。
俺らもそれに見習うように席に着いた。
が、突っ込みたいことがいくつもある!
まず教壇の上に設置さえた賽銭箱!なんでそんなとこにある!てかどうやって持って来た!
次に教団の横!なんで他校の制服を着た男子生徒が縄で縛られて転がしてあるんだ?!それも3人纏めて!
その次に緑髪の女子生徒!当たり前のようにノーパソでゲームをするな!ヘッドホンまでつけて!
そして薄桃色の髪の男子生徒!なんでノンアルワインを飲んでいるんだ?!てか持ってる名刺ホスクラの!
他にも色々可笑しいし!
「はぁ…、まともなのは俺だけか。」
「オマエもまともじゃなくて、ネジが外れてるからこの学級いるんだろ。」
ため息をつきながら思わず呟くと赤羽から鋭いツッコミを貰った。
でも、俺はまだまともな方だと思う。
てか思いたい。
「は〜い、みなさんおはようございます。」
急にそんなことを言いながら教室に入ってきたのはスーツを着た男性だった。
おそらく担任で間違いないだろう。
その人は教壇の前まであるいて