1話完結入れてます.ᐟ.ᐟ.ᐟ 長いのから短いのまで色々ある。
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目次
この世界を生きる君へ
バイバイ、
僕の命はもうすぐ消えちゃいそうだよ。
前はさ、君ともっと話したくて、この世界で足をばたつかせて一生懸命生きながらえようとしてたけど、もう生きていても声が出ないんだ。
だから、死んで空の上から君を見守ってることにした。
無駄な抵抗はやめたってこと。
君は悲しむかな。悲しんでくれたら嬉しいけど、でも、泣いてる君はみたくないな。
この手紙は遺書です。
僕が君に手紙を書いたのは、幼稚園以来かな?
ずっと一緒だったからね。手紙なんて書かなくても、面と向かって話すことができた。
今考えれば、すぐに会って話せるって、なんて幸せなんだろう。
あの時の僕に、その時間を大切にしろ、とでもいっておきたいな(笑)
えーっと、もう書くことがなくなりそうです、笑
本当はいっぱいあるけど、何ページ書いても物足りないくらいだけど、あんまり長々と書いても君に飽きられると思うからやめます。
まあ、もうすぐ死ぬ(君がこの手紙を見てることはもう死んだかな?)僕のことは気にせず、君は自由気ままに自分の人生を楽しんでください!
これが僕の願いです。
僕のことなんてすっかり忘れて. . . . いやちょっとは思い出して欲しいけど. . . . 。
手が震えて上手く文字が書けない(笑
もう天使が迎えに来る頃かな。だから手が震えるのかも。
君ともうすぐ会えなくなって寂しいっていうものあると思うけど. . .(というか、多分それが大部分)。
男なのに寂しがり屋ってどう思う?
君は男らしい人が好きだから、僕のことは好みじゃないかなぁ。
間接的に告白みたいになっちゃってる、、笑
えーっと(2回目)、まあ、僕が死んでもあんまりしんみりしないでください!
これが僕の2個目の願いです(多い)。
この願いはみんなに当ててかな。でもこの遺書を見るのは君だけだから、多分、みんなは見ないだろうけど。
みんなに当てての遺書も書こうかなぁ。
きっとこの文章を見て、君は「まだ書いてなかったの!?」なんて驚くだろうな。
君への手紙を優先した結果です。
かけなかったら君から言ってもらいたいけど、、でもそんなこと言ったら僕の家族が「美優ちゃんはツグムが死んだことが悲しくないの!?」なーんて責めるだろうから、やっぱり僕から書きます。
家族のことは好きだけど、ちょっと大袈裟なんだよね。
おっと、もうそろそろページが少なくなってきたから終わります。
次会う頃は死体かな?(笑
じゃあね。
*****
「ツグムったら、もう……。」
次会う頃は死体かな、なんて縁起でもないことを書くなんて。
ふっと笑みが浮かびそうになる。
だけど涙が目から溢れて、嗚咽を漏らすのを堪えるのに必死になってしまった。笑みはすぐに消える。
ぐしゃ、と手紙を持つ手に力が入る。紙にあとが付いちゃう、と慌てて力を緩めた。
「ツグム………っ…。」
涙がポロポロ溢れ、紙に水玉模様が描かれる。
止めなくちゃと思えば思うほど涙は止まらない。
軽い感じで書かれている遺書だけれど、ツグムはこれを書いている時、全然笑っていなかったんだろうな、私たちを心配させないように軽い感じで書いているんだろうな、そう思うと、胸を打たれた。
ツグムに似合わないぐちゃぐちゃの文字は、必死に文章を書いていたんだと感じ取れて。
わずかに残っている小さな丸いあとは、ツグムの涙の後かなぁ、なんてやけに冷静に思っちゃって。
泣きながら笑っているようなことを書くツグムを想像して、なんだか痛々しく感じちゃって。
ツグムの心は、死に対する不安でぐらぐら揺れてたんだなって考えちゃって。
涙が止めなく流れ続け、もう枯れただろうと思っても流れつづけ、顔中涙だらけになっても、まだまだ涙は出続けて。
ツグムが心配しちゃうなとか思っても、涙は勢いを増すだけで、
ああ、私にとってツグムって、そんなに大きい存在だったんだな、なんて……。
そんなこと、今更気づいても遅いよね。
ずっと分かってたんだよ。
ツグムの余命が後少しだって知って、目の前が真っ暗になって、ツグムがいない未来を想像した時から、ずっと、ずっと、ずっと。
私はツグムが好きだって、気づいていたんだよ。
それでも遅いよね。もっと早く気づくべきだった。
幼馴染なのに、いや…幼馴染だから、かなぁ。
大好きだった。今も好き。もう思いを伝えることはできなくなって、「あの時伝えてればよかった。」なんて後悔して。
でも闘病中のツグムにそんなこと言ったら、ツグムが混乱しちゃうかなぁとか。
もし「ごめん。」なんて断られたら、ツグムのお見舞いに行けなくなっちゃうかも、とか。
無駄だったのかな。そんなこと、考えても。
なんて。これが1番無駄だよね。
ツグム、好きだよ。天国にいて、私たちを見守ってくれてるツグム。
相手の思いを確かめてからしか、好きだよなんて言えない卑怯な私を好きになってくれてありがとう。
嬉しい。嬉しいの。でも、悲しみの涙は、止まらない。
瞳
ネガティブな話なので苦手な方は🔙お願いします🙇
「死にたいよね」
友達がつぶやいた言葉。
「うん」
私は小さく頷いた。
「死にたいかー、君も」
「君もって、気取ってる感じする」
「漫画のキャライメージした」
「やっぱり」
私たちは顔を見合わせる。友達の大きな瞳に映る私。
自分の顔なんて嫌い。目を逸らした。瞳に映る私から。
「死のっか」
「今日?」
「うん」
「わかった」
無言。
チャイムが、鳴り響いた。
*
「どこで死ぬ?」
「屋上でいいんじゃない?」
「私もそう思ってた」
屋上に向かう。鍵は空いていた。
開けると、ふわっと優しい風が私たちを包み込んだ。
一瞬優しい気持ちになる。
「ほら、死の」
「うん。…その前に、一つだけ、教えて」
私は友達を見た。
その瞳から、目を離さない。瞳に映る私から、離さない。
「なんで死にたいの?そんなにかわいいのに、勉強もできるのに、性格だって良くて、運動もできて、先生からも気に入られてて、家族だって優しそうで」
彼女は目を伏せ、
「君のせいだよ」
私が放った言葉に、顔を上げた。
「君がいつも隣にいるから」
「必要以上に劣等感感じちゃって」
「君がいなければ、感じなかった、きっと」
「私だって…」
友達は苛ついたように眉を顰める。
「私だってそうだよ。真香(まなか)が友達だったから」
友達の藍色の瞳が、いつも透き通っている瞳が、今は濁っているようだった。
彼女の心に隠れていた、いや、彼女が隠していた暗い部分を、表しているように見えた。
「そっか」
「話は済んだよ。死のう」
「いやだ」
彼女は動揺したように瞳を揺らす。瞳の中の私も揺れる。
そして、その後、わずかに口角を上げてふっと息を吐き出した。
「私もそう思ってた」
意味わかんないですね……10分くらいで書き上げたものなので、、、(´◔_◔)
あたしの好きなあの子
あの子が泣いている。
あたしの心も泣きそうになる。
なんで泣くの?ねえ。
あたしがいるよ。だからさ、だから、
あんな男のことなんて忘れちゃいなよ……。
あの子にとってあたしはただのクラスメートで。
あの子にとって大事なのはあんな男で。
あたしは貴女から離れないよ、あんな男みたいに切り捨てない。
なのにダメなんだね、貴女はあたしのことなんて見てもくれないんだね。
ああ、報われないな。誰の想いも。