■あらすじ?キャッチコピー?
薬を飲む?腹を刺す?首を吊る?飛び降りる?餓死する?電車に轢かれる?溺れる?
無限の安楽死をどうぞ。
※自殺を推奨する小説ではありません。
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目次
安楽死1 - 首吊り
涙が頬を伝う感覚がする。
苦しいもがき声が聞こえる。
宙に浮いている自分の影が見える。
それもいずれわからなくなる。
脳内に暴言が飛び交う。
脳内に暴力が飛び交う。
脳内に記憶が飛び交う。
それもいずれ飛び交わなくなる。
最後に聞こえたのは、親族の嘘泣きでした。
目の焦点が合っていない。
舌が出ている。
助かる余地もない。
そうだ、諦めておこう。
安楽死2 - オーバードーズ
今日も飲み込む。
死ねる日を願って。
たまに張り付くカプセルが気持ち悪い。
吐き気がする。
眩暈がする。
立ちくらみがする。
視界が暗くなる。
意識が遠のいていく。
誰かの慌てる声が出る。
親ズラしてんじゃねえよ。
薬を持って倒れている。
救急車を呼ばなければ。
いや、もう死んでいるか。
葬儀社に連絡を入れる。
安楽死3 - 飛び降り
地面が見える。
柵の外に出る。
叫び声が聞こえる。
そんなの知る由もない。
宙を舞う。
地面から打撃音がする。
何も見えない。
............。
柵の外に誰かがいる。
危ない。
自分のせいになってしまう。
泣こう。
安楽死4 - 腹部刺創
刃物が部屋を映す。
私は上を向いている。
キッチンで倒れるために。
痛みが走る。
自分の血液に吐きそうになる。
痛くて苦しい。
感覚がフェードアウトする。
朝起きる。
異臭がする。
吐き気がする光景を見る。
通報しなくては。
安楽死5 - 餓死
お腹が空いた。
誰もいない部屋。
骨と皮だけの体。
ただ茫然とゴミ屋敷に目をやる。
生きた心地がしない。
死んでいるのだろう。
死んだ。
誰も私を見つけない。
安楽死6 - 轢死
もうすぐ電車がやってくる。
私は思いっきり飛び込んでみる。
キキーと、悲鳴よりも先に偽善の音が鳴る。
何より死にたいのに。
私は原型を保っていない。
叫び、吐き、連絡をし。
皆|知らない人《私》に本気になる。
馬鹿みたいに。
目の前に飛び込む少女が見えた。
ブレーキをかけて救おうとした。
間に合わなかった。
もうしばらく肉は見たくない。
安楽死7 - 溺死
泡が浮く。
声も出ない。
沈んでいく。
静かに、気づかれずに。
毛が抜け落ちる。
腕がもげていく。
脳がむき出しになる。
私のことは見てはいけないらしい。
泡が浮く。
声も出ない。
沈んでいく。
静かに、気づかれずに。
毛が抜け落ちる。
腕がもげていく。
脳がむき出しになる。
私のことは見てはいけないらしい。
扉を開ける。
異臭が漂う。
怖い、見たくない。
写真を撮ろう。
検索してはいけない言葉、「お風呂 少女」みたいなやつを参考にさせていただきました。
画像は見てないんですけど、内容だけ聞き、マッジで怖かったです。
ちなみにグロ系の画像らしいので検索しないことを推奨します。
てか少女の水死体の写真を撮ろうってなるの怖いんですけど。
参考にしたもの:
・検索してはいけない言葉「お風呂 少女」