初めから分かってた。 それなのに、どうして――― --- 私は｜三角《みすみ》｜流南《るな》。小学6年生。 今は、卒業の文集がどうたらこうたらいう話を聞かされています。 正直しつこi((( 本音を言うと、あまり好きじゃない。こういう話題。 だって、もうすぐ卒業だって分かってしまうでしょ？ あんまり考えたくない話題だもんね。 それに、私は、 「流南ーーー！」 あ、もう放課後になってたんだ。 気づかなかった‥ 「帰ろっか、｜里奈《りな》。」 「そうだね。」 この子は親友の里奈。 性格が良くてフレンドリー、なんで友達になったのか分からないぐらい、いい子。 家が近くて、毎日一緒に帰ってる。 --- 「はぁ……」 「どうしたの、流南がため息なんて。珍しい。」 「まぁ‥人には悩みがあるもんでしょ？」 「……流南はそういうのとは無縁だと思ってた…」 「失礼じゃない？まぁいいけど、、」 「それで？何を悩んでるの？」 「…… 　好きな人ができたから、アプローチ方法に悩んでるの。」 「噓ぉ‼ あの恋愛とは無縁だと思ってた流南がぁ⁉」 「さっきから失礼ねぇ‥別にいいじゃん。好きなんだもん。」 「ふぅーーん…？」 「ところで相手は？誰誰？誰？」 「……教えなーーい！」 「えぇぇ~~⁉ 流南のいじわるぅ……」 「分かった分かった、明日学校で教えてあげる。」 「第一、もう家の前だからね。」 「むぅ…わかったよぉ…」 「明日‼絶対だからね‼」 「うん。分かってる。」 「「ばいばーい！」」 --- 里奈と別れたあと。 「ふぅ……」 今の話は全部本当のこと。 好きな人がいるのも、アプローチ方法がわからないことも。 ただ、ね。 私の悩みは、もう一つある。 それは、 私は卒業と同時に、転校しなければいけない、ってこと。 だから本当に、これは叶わない恋なの。

「叶わない恋」それは最初から決まってた。 高嶺の花？っていうのかな私の好きな人はルックスよし性格よしっていういいところしかない人… 私は一目惚れした。 実は３年生のときからずっと『諦めきらなかった』バレンタインとかにチョコを渡して見ようと思ったけど接点がなく、学校にもチョコなどのおやつは持ち込み禁止だった。 マフラーを渡してみようとも思ったが他の人からたくさんもらっていて困ってたようだからやめた 「里奈に明日言わなきゃ…」 それだけが憂鬱で学校に行きたくないかもしれないと何度も思った でもあの人を｜晴海《はる》君を見たいがために学校へ行くと決めた 諦めたくても頑張ってから回る。余計なことしたと賢者タイム そんな私はいつまで立っても『女の子』にはなれない 考え事をやめ布団に飛び込む 「おやすみ」 ぼそっと一人で呟きその日は寝た。　

朝の5時30分 流南【母さんおはよ】 お母【おはよ相変わらず起きるのは早いのね、早すぎてびっくりしちゃうわw】 流南【まぁ勝手に起きちゃうんだよねw】 お母【そう、お母さんもう家出るからね】 流南【はい〜】 7時50分 流南【行ってきまーす】 里奈【いってらしゃいw】 流南【え、もう居たの！ビクッたw】 里奈【今来たばっかだけどね】 学校到着 里奈【でさ、昨日の話♡⠀】 流南【あ〜忘れてなかったか〜】 里奈【あったりまえ気になるやん⠀】 流南【何を聞きたいの？⠀】 里奈【それはですね〜るなの好きな人〜】 流南【はい、そうですね〜悩み事って言ったのに元気だね〜wまぁいいけど】 里奈【まぁいいじゃん！w許してちょ♡】 流南【でさ、ちょっと名前言う前にさ、ちょっと相談………したい、な、】 里奈【ほお、いいで、でもさ、ここでいいの？】 流南【たしかに、じゃあ放課後空いてる？】 里奈【空いてるよ、じゃあ、ね、】 流南【うん、バイバイまた、】 流南【なんか気まづくなっちゃったなぁ〜なにもかもうまく行かない！もうヤダ！神様は私のことを見ていない、はぁ〜】

　〜1時間目の授業〜 流:(授業暇だな〜、、、ていうか里奈に好きな人いまさら言っても意味ない気がする、、でも、、、、) 　 　 先:琉南さーん？あなた教科書も開かないで何をぼーっとしてるの？高学年なんだからちゃんとしなさい 琉:あっ、、、、すいません 先:次から気をつけてください　えーでは次187ページここを西村さん音読して下さい 琉:(相変わらずウザい久子先生だ、コレだから学校は嫌いなんだ)、、、、、チッ、、 先:！？ちょっと流南さんっ今舌打ちしました？あなたいい加減にしなさいっ！！後で職員室来なさい！！ 琉:はい、、、(だる〜ちょっと舌打ちしただけじゃん) 　〜1時間目の授業終わり〜 　コンコン 琉:失礼します〜 先:流南さん、さっき言ったとうりあの態度は何なんですか？ 琉:いや、そんなつもりは、、、、、 先:言い訳もほどほどにしなさいっ！！！ドンッ 　職員室が久子先生の机を叩く音と怒鳴り声で職員室は静まりかえった 琉:もういいです私帰ります 先:ちょっと！？話は終わってないわよ！！！ 琉:うるせんだよっ話し合いしたって意味ねぇんだよ、、 琉:ただいま、、、、(って仕事で誰もいないけど、それより本当に帰って来ちゃった)

流side 流『どうしよう…里奈に話する前に帰って来ちゃった』 流『あとで、家来るかな？』 はぁ、どうして帰って来ちゃったんだろう。晴海君に会えるからって学校行って里奈に話しようと思ったのに… でも、少し気まずかったしある意味よかったか。 あの教師💢どうして、舌打ちしただけで呼び出すんだよ！大人っていつもそう。訳を聞いてそれに答えれば「言い訳もほどほどに〜」って言って話を聞かない。 流『今からでも学校行く？』 流『いや、もうすぐ授業終わるから意味ないか…』 お母さん仕事だから帰ってこないと思うけど、絶対あの教師連絡入れるだろッ！ まだ、小学生だしもうすぐ卒業なんだから大目に見てくれたらいいのに… 〜数時間後〜 ピーンポーンピーンポーン 里「流南いる？話聞きにきたよ？」 あぁ“来ちゃった…。別に私の話なんて忘れればよかったのに。 流「いいよ鍵空いてる。入って」 里「お邪魔しまーす！」 流「邪魔すんなら帰って」 里「わかった帰るは」 ｸﾙｯｽﾀｽﾀ 流「嘘です嘘w」 里「わかってるw」 流「も〜w」 とりあえず玄関で話すはあれだから。 流「あがってあがって〜」 流「飲み物なんかいる？」 里「紅茶ちょうだい」 流「ん。今日帰っちゃってごめんね」 里「大丈夫だよ！」 里「それでﾜｸﾜｸ好きな人って？」 はぁ、やだな。好きな人となんでか言ったら転校がバレる！ とりあえず慎重に言葉を選んで話さなきゃ。 流「えっと、好きな人は…」

〜流南side〜 「えっと、好きな人は…」 「晴海、くん」 「…‼」 「晴海くんかぁ〜。確かに分かるかも！」 「ルックス良し、性格良しで人気者だしね〜」 「流南さぁ〜ん、いや〜、お目が高い〜」 どこぞの商売人だよ。 そう突っ込みたくなる話し方で言ってくる里奈。 ちょっと静かにしてくれ… 「もーう、わかったからストップ！ストップ〜〜‼」 「はいはい、分かりましたよ〜」 「分かってないでしょ⁉」 〜流南side終了〜 --- 〜????side〜 「ちょっと里奈ぁ〜‼」 遠くから2人の声が聞こえてきた。 好きな人がどうの… 肝心の話は聞けなかったけど‥ 《《あの子》》の好きな人は、誰なんだろう。 〜????side終了〜

転校、晴海くん、里奈、考えることがいっぱいで壊れそうだ… でも今里奈が来てくれて、相談聞いてくれるらしい ならまずは一つ晴海くんからだ 流南︙えっと里奈… 里奈︙うんでも私からいい？ 流南︙えっ？うっうん？ 里奈︙なんで途中で帰っちゃったの？ 流南︙そっれは舌打ちしちゃったの 里奈︙そっか〜何がウザかった？やっぱあいつ？ウザいよね 流南︙！…くっくく（笑い声〜） 里奈︙なんかおかしかった！？ 流南︙いや？最高な友達だな〜って 里奈︙！元気ならいっか〜心配して損じゃんw 流南︙悩むこと…ないか（ﾎﾞｿｯ 里奈︙？で相談は 流南︙あのね実は…転校…しちゃうの卒業のとき 里奈︙！ 流南︙…それで 里奈︙大丈夫！私は一緒！連絡とろ？ 流南︙！うん今日はそれを言おうと思って… 里奈︙なるほどね心配することないよじゃ私宿題しなくちゃならないから帰る。バイバイ👋 流南︙バイバイ👋ありがと ---里奈side--- は〜ウザかった 最高の友達？ﾌﾌｯそんなわけあるはずないじゃん 晴海くんは私の物なの… 流南なんて引き立て約なの 友達なわけ無い ｜演技《うそ》って疲れる〜w 私上手すぎでしょ〜女優にでもなろうかな？w ---里奈side 終---

〜流南視点〜 はぁ〜里奈に言えて良かった！ ‪”‬最高の友達‪”‬を持ったな！私はつら…うん…幸せ私は幸せだ…！！ ー次の日ー 流南︰里奈！おはよ！ 里奈︰あ、おはよ 流南︰なんか今日元気ないね？ 里奈︰そう？流南の転校が悲しいのかもね 流南︰そうだね！ごめんね急すぎたよね 里奈︰うん！でもそんな事も忘れるくらい今は楽しも！ 流南︰そうだね！ 〜里奈視点〜 ハハハおもろ、そんな訳ないのに自意識過剰すぎんだよw だから、あいつは‪”‬嫌われ者‪”‬なんだよw 転校とかどうでもいいw てか、流南と晴海の、関係… いいこと考えたw

里:あっ晴海君！ 晴:おう里奈どうした？ 里:今日さ放課後2人で遊ばない？ 晴:いいよ 里:やった〜！じゃあ○○公園に3時集合ね！また後でバイバイ〜 晴:バイバイ 〜帰り〜 流:里奈一緒に帰ろ〜！ 里:あ〜今日用事あるから無理ごめんね？ 流:ううん大丈夫また明日バイバイ！ 　(なんかちょっと里奈冷たかった？気のうせいか) 里:バイバイ〜(流南何かに晴海君は渡さないから♡) 〜○○公園〜 里:晴海君遅れてごめんね〜！ 晴:いや全然待ってないから大丈夫だよ 里:じゃあとりあえず、買い物とかしに行こー！！ 晴:オッケー 〜20分後〜 里:あ〜！このキーホルダーも可愛くない？これもあれも〜、、 晴:・・・ 里:ねーねー晴海君！ 晴:なに？ 里:このクマのキーホルダーお揃いで買わない？ 晴:、、いいよ 里:やった〜！晴海君とお揃いだ〜♡ 里:買い終わったし、そろそろ帰るか〜 晴:そうだね 里:、、、あとさ私ね、、晴海君に言いたい事があって、 晴:なに？ 里:？？？ 　

里奈side 里「私、晴海くんのことが好き」 晴海くんは私のことが好きに決まってる だって流南より可愛いし優しいし 振るはずない！！ 晴「えっと・・・」 里「晴海くんは？」 もちろんうんって言うよね 晴「ごめん」 里「ありがt」 里「えっ？」 　 今「ごめん」って言った？ え？私振られたの？ 里「ど、どうして？」 晴「俺、他に好きな子がいて」 え？私じゃないの？ 晴「それに正直言って、今日の買い物も里奈のやりたいことに付き合うだけで楽しくなかったし・・・」 里「え・・・でもきっと晴海くんが好きな子より私の方が可愛いよ？」 里「それに優しいし」 私が振られるわけがない！ きっと冗談を言ってるんだ！ 晴「いや、その子の方が可愛いし、一緒にいても俺の意見も聞いてくれる優しい子だよ」 晴「それに、そうやって人のことを悪くいた人は優しいとは言わないと思う」 晴「そう言うことだから・・・じゃ」 嘘だ、嘘だ、私が振られた？ もし、好きな人が流南だったらもう流南とは友達（と言うかもとから引き立て役としか思ってないけど）もやめなくちゃいけない 里「どうしようﾆﾔ」 流「里奈！どうしたの？こんなところで」 里「えっ？」 里「あ、ああちょっとね」 里「そうだ流南、言わなきゃいけないことがあるの」 私は絶対に晴海くんの彼女になる！ その為なら何だってしてやる