ある日　、とつぜん　、つかさ　が　消えた　。 おれ　は　、“ 悲しみの海 ” に　沈んだようで　。 このまま　どこまでも　おちていって　、誰にも　見つけられないのかな　？ どこへ向かって　何をすれば　いいのだろう　。 ふと　射し込んだ　一筋の光　も　、手をのばせば　届きそうなのに　、みうしなっちゃった　。 あたたかくて　眩しかった　あの　日常　は　、いつ　なくなってしまったの　？ 「　平気　」な　顔　をしてたけど　、ぜんぜんへいきじゃなかったじゃん　。つかさ　の　、嘘つき　。 どんどん　沈んでいく　。 暗闇　の　かなた　へ　とじこもっていく　。 だけど　つかさ　のことを　もっと　知りたい　。 心惹かれてしまったから　。 ひる　も　よる　も　なかった　おれだけ　の　場所　。 眠れない夜　が　続く　日々　。 自由　の　羽　を　大きく　広げて　、 笑う　つかさ　が　きれい　だった　。 「　｜あの頃に戻れたらな《・・・・・・・・・》　」 そしてまた　光　は　ふりそそいだの　。 つかさ　が　帰ってきた　。みとれていたら　目が合った　。 気付いて　向かってくる　、 嘘つき　な　つかさ　。 つかさ　は　わざわざ　沈んでいったの　？ 俺　の　病気　を　治す為　に　？ 暗闇　の　さなか　に　赤い頬　。 “ ハダカの心 ” を　見せる　勇気　がない　。俺　の　心　の　黒い海　が　まだ　許さない　。 あんなに　服　は　よごれてて　、笑顔　も　醜くゆがんでいった　。 誰にも　合わせる顔　がない　。もう　放っておいてよ　… 声　に　ならない　よろこび　が　溢れて　とけた　。 でも　次の瞬間　、つかさ　が　とつぜん　すがたを消した　。 t ）うで　を　ひかれて　、くろいあな　に　おちていく　。 a ）もっと　知りたい　。心惹かれて　しまったから　。 この海　を　出て　、今　飛び立つの　。