編集者:ふらわーちゃん
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↑素敵な本家様
あくまで元日本人な俺の学園生活
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目次
プロフィール
私はとある人の姉です。
その人は黒曜石の瞳。アメジストのピアス。
私は、サファイアの瞳。オパールのピアス。
さぁ、新たな物語が幕を上げます。
👀注意⚠️
※この作品は、バリッバリオリキャラ、オリ設定、オリ校(?)が出てきます。そこんとこ宜しくね。
名門魔法士養成学校 スターダストアカデミー
通称SDA
この学園に入学できるのは、"闇の水晶"に選ばれた者だけ。それも、ツイステッドワンドーランドでのほんの一握りだけが、選ばれるのだ。
学園には"セブン・クラウン"に倣った七つの寮が存在し、スターダストアカデミーに通う生徒は入学時に、魂の資質に対応するいずれかの寮に振り分けられる。
海の海賊の自由な精神に基づく
アビスパイレーツ寮
永遠を望む老婆の独占の精神に基づく
エターナルヴィータ寮
壊れたお人形の幼い精神に基づく
プルストリング寮
チャンスを掴むためなら何だってする男の大胆な精神に基づく
グロリアカンターレ寮
海のセイウチな狡猾の精神に基づく
モルサマリス寮
銀河の帝王の支配の精神に基づく
ドミナクノス寮
義姉の美への執着の精神に基づく
ヴァニタスベル寮
そこには、チャンスを掴むためだったら何も厭わない、"悪"が居た。
「私は歌を歌いたいだけなのさ!平和な歌を!」
「アンタはもう私に必要ないの。じゃあね。
"さよなら"」
「んー?どうした弟くんよぉ〜!ツンツンしちゃって〜?」
その女の名は、
「貴方は私の宝石になり得ない。」
"リチス・シュリーブ"
結果に執着し、仮面を被り、人を欺く。
それが、その女の本性だと、言われている。
リチル・シュリーブ Richil Shreve
前世:日本の社畜
メインストーリー開始時:SDA3年生(留年)
はい!スターダストアカデミーは女子校です!
再更新.2025.12.14.09:11
日本人だったはずなのに、、、
「まぁ!白い馬車が来たわ!」
なんで、こんなことになったんだろう、、、
--- ---
私の名前はリチル・シュリーブ
地方では知らないものは居ないちょっとした名家に産まれた。
私は元気な産声をあげた。、、、まだ会社の資料が終わっていないことに気づいた恐怖で泣いた。
私はどこにでもいる普通の社畜だった。
表向きは8時間労働。裏では13時間以上の労働が当たり前。徹夜も出来なきゃダメ。仕事中の休憩は無し。残業代は出ない。ボーナスはたまにしか出ない。オマケに上司はドスケベ。スカートの長さ一々確認してくるし、正直言って気色が悪かった。
けど、ここら辺では1番給料が良かった。まぁ、私はそれ以上の働きをしていたんだけどね。
んで、私はデスクで寝ていたらそのまま過労死で死んでしまったらしい。
目が覚めたら、魔法が当たり前な世界に来てしまった。
助けてー神様。この世界でも生き残れるかしら。いや、自信ないねんこちとら。
まぁ、普通に生きていけたけどさ。
私が産まれて一年。弟が生まれた。勿論産声をあげていた。けどなんか違う気がした。なんか、ギャン泣き?え?これ産声だよね?なんか疲れ切った社会人の顔してるよ?と困惑していたら、急に目かっぴらいて泣き止んだ。もうやだ、怖いこの子😭
けど、一緒に過ごすにつれてわかってきた事がある。この子表情筋が生きてないけど、意外と表情豊かだ。汗の伝い方。心音。話す時の喉の閉まり方。目の動かし方。それだけで分かった。 元々読心術が得意だった。だから暗い暗い世の中を生き延びれた。今世も物騒な世界だな〜と思ったが。
えっ、なんかめっちゃ平和ですやん、、、。
めっちゃのどかですやん。
犯罪ないですやん。
強盗ないですやん。殺人ないですやん。社畜いないですやん。
田舎だから?え?平和過ぎで怖い、、、。
まぁ、仕事があるとしても社畜時代に比べれば容易いものだ。ちゃんと学校にも通わせてくれる。私にとっては天国のようなところだった。
私はこの平和は街でずっと暮らすんだ!
そう、決心していた。
---
「まぁ!白い馬車が来たわ!」
「ついに我が家からSDA出身者が!」
「なんと名誉な!」
「精々我が名に恥じぬ功績を残してこい!」
え?なんで私が行く前提で話進んでんの?
私は1番マトモそうな弟
ーリアムにヘルプの視線を送った。
「御愁傷様」とでも言いたそうな諦めたような視線を送り返してきた。
入学式
「汝の名を告げよ。」
「リチル・シュリーブです。」
「汝の魂は、、、」
「「グロリアカンターレ!!!」」
---
どうも、馬車に乗せられました。リチルです。
はぁ、地元から離れないって決心した途端?これ?嘘でしょ?弟だから離れたくなかったんだけど。__まだ吸い足りない、、、。__
まぁ、平和に平穏に暮らしたいだけなので、私は静かに優等生してますよ。
けど、ただ一つ問題がある!素は人見知りだということ!私は自分に利益がある人としか関わりを持ってこなかった。だから友達の作り方がわからない!どうしよ!
まぁ、そんなこんなで選ばれてしまいました。寮。
「はい!じゃぁ!水晶に選ばれた子たちはおいでー!」
そうやって、手を挙げて呼びかけているなんか聞き覚えのある声の寮長の方へ向かう。
なんだっけ。グロリアカンターレって大胆な精神に基づくんだっけ?私ってそんな大胆じゃないよ?てゆーかあの水晶も胡散臭いんですけど。魂の形とは?
そもそも、水晶に選ばれたら生徒の意思無しで、強制送還〜っていうのが納得いかんわ。
「闇の水晶に選ばれた新入生諸君!我がグロリアカンターレ寮へようこそ!これから寮を案内するから順番に着いてきておくれ!」
あーあ、なんてファンタジーファンタジーした世界に来てしまったんだ。
もう、これの現状が夢であれや。
「__ゥェッ__ッッッゲホッ、」
「何ッなんだよお前"」
その一言を最後に倒れてしまった先輩共
入学して一週間、先輩達をボコボコにしてしまった件について、、、。😭
...............私の平穏な学園生活は何処へ。
これは正当防衛。
事の発端は、遡る事数分前。
---
ドンッ!
「あ、すみません。」
「あ!ちょっとぉ一年ちゃーん?w今の衝撃でコップの水がウチのクリームパスタに入っちゃったんだけどぉ?w」
「うっわ、ひっどぉw人のパスタにそんなことしていいと思ってんのぉ?w」
「うんwそれ相応の罰が必要だなぁ?w」
えぇ、こんな絵に描いたような典型的な絡み方する人この世に存在したんだ。え?天然記念物やん。あと、治安悪!そんなことを思いながらリチルはギャーギャー言っている先輩たちを眺めていた。
---
この学園に入学して一週間が過ぎようとしていた。まだ、1年にも関わらずミドル時代には出てこなかった術式、応用魔法、何より、実技実践、そして薬学。元々好奇心旺盛だったリチルは興味津々であった。
先程の実技での先生の構え方、重心の掛け方、力の抜き方、手足の角度、停止時間、魔法の発動時間などなど、上げればキリがないほど分析し、脳内で整理整頓していた。
ちゃんと前を見て歩いていた。
私は席を取ろうと向かう途中、向こうからすれ違い様に肩にぶつかってきた。そして、その台詞も相まって内心クッソブチギレていた。けどここで問題事を起こしても此方側に利益が一つもない。しかも相手は先輩。余り強く出るのもアレかと思い、穏便に済ませようとした。
「すみません。違うのですけど私のを食べますか?」
「はぁ?そんな事言ってんじゃねーんだよ!ウチはこれを食べたかったんですけどぉ?一年の分際で何言ってんだよぉ?!」
そんなん知らねーわ!!と内心もっとブチギレていた。
あと私今指図してませんよ?提案してるんですよ?脳味噌ねーんじゃねーの?とか思っていたが、残念ながら体に染み着いたポーカーフェイスが簡単に剥がれる筈もなく、いつも通りの笑顔のままであった。因みにそれは社畜時代の名残だ。
しかしそれが先輩達の神経を逆撫でする。
「なんなんだよその澄ましたお顔はよぉ?今の自分の状況、分かってますかぁ?」
「痛い目見たくなかったら大人しく弁償するかウチらが卒業するまで"お手伝い"しまちゅかー?一年ちゃーん?」
うっせーな。てめぇらがぶつかってきたんだろうが氏ね!と内心ご乱心であるリチルだが、遂にはマジカルペンを向けられた事で、案の定、野次馬がぱっと湧く。
SDAでは喧嘩なんか日常茶飯事。
生徒達の娯楽に過ぎない。
「、、、先輩方。魔法を使った私闘は禁じられている筈では?」
「私闘?ふはっw何を言い出すと思えば、コレは私闘なんかじゃねーよ!」
__じゅうりん__
「一方的な蹂躙だよ!一年!」
「良いんですか?ルールを守っていないじゃないですか。」
「良いんだよ!ごちゃごちゃうるせーな!」
そして、そのペン先が火の粉を舞い私の肩を掠めた
その傷口から赤い液体が肌を伝う。血だ。
不思議と私は痛みを一切感じなかった。
それどころか、リチルの口元は緩んだ。
「やってくれましたね^ ^なら、こっちは正当防衛ですよっネッ!」
リチルは取り巻きの1人の鳩尾に蹴りを入れた。
(よし)
狙った箇所に蹴りを入れられたことを確認し、
先輩達が声を上げるよりも速く、もう1人の取り巻きの背後に周り込む。
姿勢を低くし、足に蹴りを入れ、頭を打つのを確認する。
シャラリとオパールのピアスが不思議と吸い込まれるように、目に焼き付けられる。
ぶつかってきた主犯格と思わしき先輩の横に移動し、首に手刀を入れる。
だれも悲鳴を上げなかった。ただ、みんな口をポカンと開けて、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていたので、思わず笑ってしまいそうになった。
「ゥェッッッッゲホッ、」
「何ッなんだよお前"」
その一言を最後に倒れてしまった先輩共
、、、。嫌、喧嘩ふっかけてきたのに弱くね?
「一方的な蹂躙ね、、。」
「そのような事にはなりませんでしたよ。先輩?」
彼女は少し冷めて伸びてしまった自分の昼食を手に取った。
--- ---
はい!回想の海に潜っていた皆様おかえりなさーい!
こちらは現在、地面に倒れている先輩達を見下ろしてる。リチルでーす!
どーしたらいーのぉ!?
まぁ、やってしまったのは仕方がない。
普通に先に手を出されたのは私なんで、相手のことを気にせずにそのままこの場を立ち去ろうと思う。
ここがお昼時の食堂じゃなかったらな!!
一瞬静まり返った食堂は瞬く間に空気が揺れ、ザワザワと騒がしくなる。
私達当事者だけの出来事なら何事もなかったかのように隠蔽するのだが(私が)流石にこの数の野次馬がいれば私にも無理だ。
私は今とてもお腹が空いているので早く昼食を食べたいのだが、席に着くことを周囲は許してくれない。
「コラ!サナギ共!道を開けなさい!」
あー、ヴェニ先が居たら確定で逃げらんないじゃーん。最悪。
__※ヴェニ先...オリキャラ、SDAの先生。クル先的な立ち位置。呼び名は一貫して「サナギ」本名はマダム・ヴェルニエ__
「アンタは、一年のシュリーブね。何があったか説明しなさい。」
まぁ、そうなるよねー。
ここは大人しく本当のことを話す。
取り敢えず自分の感情は全て差し置き、起きた結果と過程と詳細を話す。
「ほぅ、では今床に伸びているのが、絡んできた3年か、。」
「確かに、魔法を使った私闘では無いようだが、、、。」
「無抵抗の状態でペンを向けられ、自身の安全を確保する為必要だと考えました。」
「ついでに、忠告もしました。」
「あくまで、正当防衛であると?」
だからそう言ってますやん。私が被害者だって
忠告聞かなくって魔法打ってきたコイツらが100%ワリィだろ。
「でも、アイツ怪我してる?」
「早くって私見えなかったわ。」
「先にボコられたの3年じゃね?」
はぁ、どいつもコイツもバカばっか!だったら証拠見せますよ!
「先生、コレ、証拠です。」
そう言い、私は袖を捲り上げ傷口を見せた。
また空気がざわついた。私が悪いとか言っていた野郎共はしどろもどろになっていたり、バツが悪そうな顔をしていた。だったら最初っから発言すんなよ。とか思ってしまった。
「分かった。私はこの伸びてる奴ら回収してくる。アンタらも早く席につけ。シュリーブ。たとえ正当防衛だとしても、次からはないよ。」
うわっ、かっこい!と思ったリチルだが、その後昼食の味がしなかったのは言うまでもない。