H「ねぇねぇ、そういえばさ、どうして僕らって『Dice』なの?」
L 「ん?どういうこと?」
Y 「りうら、そんな事もわからんのか?てか最近良く聞かれるやろ。」
L 「ちょ、アニキ酷くない?」
--- おや?喧嘩ですか。仲良しですねぇ。 ---
H 「え?話して良い?」
N 「おけおけ。で?」
H 「えっとさ、...ってないちゃんいつからそこにいたの!?」
N 「え、ずっと...」
--- まさかの気が付いていないかったタイプですか。 ---
--- 余程存在感が無いのか...。 ---
N 「なんか今失礼なこと言われた気がする...。」
H 「で、話戻すんだけど、Diceって6面じゃん?僕ら5人なのになんでDiceなの?」
--- ...何故でしょうね。 ---
L 「え〜誰が言ったんだっけ?まろだっけ?」
I 「...え、あ、何?」
H 「え、聞いてなかったの?まろにしては珍しいね〜。」
Y 「『Dice』って言葉入れたんまろだっけかって話や。」
I 「あ、あ〜。なんだっけなぁ............あ、リスナーも含めて6、とかじゃなかったっけ...。」
L 「あ〜そうだっけ?」
--- 成程。上手いこと云いますね。 ---
H「ふ〜ん」
(???視点)
ヤバい。マジで焦った。
「どうして僕らって『Dice』なの?」か。
此の事は絶対、絶対に
「隠し通す。」
(Iさん視点)
--- おや、話すようですね。 ---
I 「事の始まりは俺の親父だったんや。」
I 「ああ。親父は昔っから変なところにばっかり行って、変なもんばっか持ち込んできた。簡単に言えば、薬にハマってたってわけ。」
I 「ま、それで、親父は「研究所」で働いてたんや。」
H 「研究所?何の?」
I 「そう思うよな。俺もずっと知らんかってん。けど、それを知る日が来たんや。」
I「俺が...12、いや、13だったか。まぁそれくらいや。そん時にな、親父、捕まってん。」
H 「え?」
I 「ほら、さっき薬にハマってた言うたやろ?で、研究所の人が家に来て、まぁ、いろいろあったんよ。」
H 「いろいろ、って?」
I 「まぁ、あんま関係ないからとばすわ。そこでソイツ、ホンマいろんなこと喋ってくれてよぉ。親父が不倫してたとか、薬物の研究しとったとかな?で、その薬を俺はもらったわけ。」
H 「違法じゃない?大丈夫?」
I 「大丈夫ちゃうやろ。ま、今はもう、持っとらへんから平気や。」
I 「この話が何に関係あるんかって話やけど、気にせんでいいからな。きっと、いつかわかる。」
I 「そんで、ここからが本番や。俺は大人になって、興味本位で歌い手を初めた。したらないこに会って、いれいすに入った。」
それから俺はほとけにこんなことを話した。
結成してから1年と半年くらい経った頃、メンバー内でトラブルがあった。
ほとけは知らんやろ?まぁ、詳しく話すよ。
すんごいトラブルやったんや。
初めは方向性の違いから、喧嘩が増えたくらいだったんやけど、しばらくすると家飛び出して連絡がつかなくなる奴も居た。
これは駄目だ。って思ったんやけど、もうそん時はないことさえも口を聞かなくなってた。
そう、そん時俺達は**《《6人》》**やったんや。
H 「6人...?」
I 「サイコロは6面やろ?ちゃんと6人おったんよ。」
H 「...僕ら、今5人じゃん。その1人はどこにいるの?」
I 「.........そこから先は言えんな。まぁいつか、教えてやるよ。」
H 「いふくんは、知ってるんだね。」
I 「ああ。」
H 「まぁ、そう言うなら深掘りはしないけど...ちゃんと教えてね?」
I 「大丈夫だって。」
--- なぜかこちらが緊張してしまいますね。 ---
--- こういう話、得意じゃ無いんですよ...。 ---
--- ところで... ---
〈???視点 = いふ視点〉
よかった。ほとけが信じてくれて。
感づかれていたらどうしようかと思ったわ。
まだ、いや、きっと何時になったとしても。
此れだけは言えない。