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目次
担降りしたら推しが隣に引っ越してきました。【プロフィール】
ななジェルは出ません。ごめんなさい。
ななジェルが出ている作品も書いているので、ななジェルをみたい方はそれもご覧ください。
あと、これ途中から恋愛物語になります。多分。()
99%恋愛物語になります。
閼伽井 悠莉(あかい ゆうり)
女の子
いちご王子アパート523号室に住んでいる(500個も部屋があるわけじゃない)
22歳
莉犬くんを推していたが、降りた
某TwitterなどのSNSでは、「悠莉@りぬりす」(推してるとき)、「悠莉@りぬくん今までありがとう」(降りたとき)という名前でやっている
赫瀬 莉犬(あかせ りいぬ)
男の子
いちご王子アパート524号室に引っ越してくる
25歳
百石 灑頓(ももいし さとみ)
男の子
30歳
蒼井 葫蘆(あおい ころん)
男の子
27歳
紀伊 留宇都(きい るぅと)
男の子
25歳
モブ
担降りしたら推しが隣に引っ越してきました。1話
いぇーい
莉犬くんでっす
ライブはアリツアね
年齢と違うとこあるけど気にしないで
悠莉side
悠「おはよ~ッ…(_ _).。o○」
悠「ムニャムニャ…」
ピコンッ(スマホの通知)
悠「んにゃにゃ…??」
---
#すとぷり
すとぷり史上初、超大型ライブ、アリーナツアー開催決定!!
全国11ヵ所、44公演!!
詳しいことはYoutubeの動画で!!
アリーナツアーグッズも発売!!
アニメイトと通販で手に入れてね!
---
悠「…えぇぇぇ…!?!?」
悠「嬉しい…!!」
悠「待って、うちの近くじゃん!!応募後でしよう!!(すとふぁみ会員)」
悠「…あれ…(違和感…)…まぁ、ライブ行けばきっと、…気のせい、だよね…」
悠「あ、あと少しでライブの応募とグッズの応募始まる…よし、端末5個用意!!」
ポチポチポチポチ…
悠「よし、応募完了…!!おっけー!」
悠「よし…Twitterで投稿しとこ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜Twitter〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
悠莉@すとりす
すとぷり、アリーナツアー開催おめでとうございますっ!
すごい大規模ですね…✨
皆さんは応募しましたか?
私は五個端末を使って、グッズを上限×5で、ライブも応募しました(笑)
グッズが届いたり、ライブ当選したらお知らせしますね!
ちなみに、私が買ったグッズは、全部です笑
10万円分以上はしましたね笑
お金稼ぐの大変です…笑
ペンライトも買ったし、前のななジェルの色があるペンラも再販で買いました!
すとふぁみ入ってるので、ライブ当たればカードもゲットできます!
それでは!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
悠「よしっ…」
その後
悠「ついに、当選発表…!!」
悠「グッズも、今日届く…!、」
〜〜〜当選結果〜〜〜
悠莉様
厳正なる抽選の結果…
当選しました。
悠「…えっ…!まじ!?」
悠「嬉しいなぁ…!」
悠「あ、グッズも届いた…!!」
開封タイム
悠「莉犬くんめっちゃ出た!!(缶バッジ全部で100個以上買った奴)」
悠「バランスいいなぁ…」
悠「よし、アリツアに向けて痛バ組もうかな…」
悠「よし、いい感じ…」
悠「よし、ライブに向けてビジュよくしなきゃ…」
悠「がんばろっ、!」
担降りしたら推しが隣に引っ越してきました。2話
ライブ当日(2月4日)
〜〜〜Twitter〜〜〜〜〜〜〜
悠莉@りぬりす
今日はついにライブですね!!
私が当たったのは、ピアアリーナMM、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナ、日本ガイシホールです!
めっちゃ当てました(笑)
ぼっちだと当たるのかも??
ゆうりすなーもいるかな??
何人かは会う予約してるよ🫶
会うの楽しみ~!
グッズ交換もするよ!
それではライブ行ってきますっ!
莉犬くんとななジェルのペンラいっぱい降ってきます!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
悠「よし、楽しみ!!」
ライブ中…(るぅりーぬ)
悠「きゃああああああああああフリフリ」
る&莉「がぶらぶ!がぶがぶしちゃいたい!」
莉「好きの最高潮!」
る&莉「らぶらぶ!とまらないみたーい!」
る「君をもう食べちゃいたいっ!」
る「フリフリ(あれが噂の悠莉さんか)…パチン(ウインク)(悠莉に)」
悠「(いやるぅとくんから確定ファンサ貰ったんだが神??)」
莉「(あ、悠莉ちゃんだっ…!!(認知されてる))バッキュン」
悠「推しからばっきゅんされたっ…!!」
悠「はー、ライブ楽しかった…」
悠「…なんだろう、せっかくライブ来たのに…」
悠「こんな感情抱いちゃ、駄目だよね…」
悠「もう、無理かな…」
悠「……アリツア終わったら、降りよう」
悠「こんなの、りぬりすとして…失格だよね、」
そしてライブ全部終了
公式放送
す「すとぷりでーす!」
莉「いや、アリツア楽しかった!みんなありがとう!」
〜〜
す「おつぷりー!」
悠「…今まで、ありがとう…ッ…ございました…ポロポロ…」
悠「ずっと、大好きだよ…」
悠「…グッズ、捨てる勇気なくて机にしまっちゃったな…w」
悠「…これくらいは、許されるよね…」
悠「…大好きでした。いてくれてありがとうございました…ポロポロ…」
担降りしたら推しが隣に引っ越してきました。3話
降りた次の日の朝から…
悠「…おはよう」
悠「莉犬く、…違う、もう推してないし…」
悠「…会社行こ…」
悠「…ただいま」
ピィンポォン
悠「はい」
大家さん「閼伽井さん、仕事帰りにごめんなさいねぇ…」
悠「…全然いいですよニコ」
大家さん「それで、本題なんだけど、」
大家さん「明日くらいから、新しい人が隣の524号室に来るのよ」
悠「そうなんですね」
大家さん「そうなのよぉ、だから仲良くしてあげて欲しいの…あちらも1人だからね…」
大家さん「よければ、引っ越しとかも手伝ってあげてねぇ」
悠「わかりました、私でよければニコ」
大家さん「助かるわぁ、ありがとうねぇ」
悠「いえニコ」
悠「…こんなときにお隣来たって…」
悠「お手伝い、めんどくさいな…」
悠「あ…ゆうりすたちに、報告しなきゃ」
〜〜〜〜〜Twitter〜〜〜
悠莉@りぬりす
大事なお知らせです。
30分後YouTubeで生放送。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(悠莉は活動的なのもしてる)
悠「…みなさん、きこえますか」
〈なんだろう?〉
〈聞こえまーす!〉
〈わこゆう!〉
悠「…私、悠莉は…莉犬くんおよびすとぷりを、降ります」
〈え〉
〈なんで?〉
〈何かあったの?〉
悠「…理由は、言えないんですけど、とにかく降ります」
悠「ごめんなさい…」
悠「あと、この活動も、もしかしたら辞めるかもです」
悠「辞めない可能性もあります。」
悠「そこは、私の都合と他の人のコメントとかにもよります。」
〈どんな悠莉ちゃんでも好きだよ!〉
〈もし辞めてもずっと応援してる!〉
〈ファンを見捨てんの?〉
〈自分の都合で勝手に辞めんなよ〉
〈理由言ってよ〉
〈ほんとは嘘なんじゃね?w〉
悠「これが全てではありませんが、少し体調も悪いので…」
〈悠莉ちゃん、お大事に!〉
〈は?自分の都合じゃんそんなの〉
〈わがままじゃん〉
〈体調不良なんてすぐ治るだろwそんなことでファン見捨てんのかよ〉
〈メンタルよっわw〉
〈私は悠莉ちゃんの幸せを願ってます!〉
悠「…みんなありがとうございます」
悠「それでは」
悠「…ポロポロ…」
悠「どうせッ、ネットだってアンチばっかりだし…っ…」
悠「…莉犬くん、ごめんね…」
悠「こんな私で、ごめんッ…」
引っ越してくる小説なのにいつまでたっても引っ越してこない問題()
担降りしたら推しが隣に引っ越してきました。4話
AMPTAKは幼なじみ
お互い歌い手やってること知ってる
悠「…配信も終わったし、コンビニでも行くか…」
コンビニ(ファ〇マ)
てれれっ、てれれっ(((
悠(なんかBGMマ〇クだな…)
悠「…適当にパンと甘いもの買って帰ろ…」
放送『みんな〜やっほ〜!』
悠「…っ…!?ビクッ…り、莉犬くん…!?ボソッ」
放送『みんな、もうブロマイドは買ってくれたかな〜?』
放送『あと一週間だから、まだ買ってない人はお早めに!』
放送『〜〜〜〜〜〜〜〜』
放送『それではっ!すとぷりの、莉犬でした〜!』
悠「…一週間前に、買ったよもう…ボソ」
悠「…つら…」
悠「もうさっさと帰ろ」
室内
悠「…モソモソ…」
悠「…」
悠「…歌ってみただけ撮ろ」
防音室(え?なんでアパートにあるかって?気にしない気にしない(()
悠「…生きるでも歌おうかな」
悠「…ちょっとばかり、生きてみようかな
でも明日が怖くて引きこもる
こんな僕でごめんね
パパとママにありがとう、あぁ
〜〜〜〜〜〜〜(省略)
明日には生きているのかな
明日から」
悠「…活動は続けよう」
〜〜Twitter〜〜
悠莉@りぬくん今までありがとう
Youtubeで「生きる」の歌ってみた投稿しました💖
http://Youtube@yuuri.ikiru.utattemita.com
かつどうはつづけようとおもいます!
応援よろしくお願いします!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
悠「…よし」
悠「…Youtube、もうコメいっぱいきてる、」
〈活動続けるっていう判断をしてくれてありがとう、大好きです〉
〈初めて聞いたけど声透き通っててめっちゃ可愛い〉
〈歌い手って初めてみたけど、めちゃくちゃ歌上手いね〉
〈相変わらず歌うまくて安心…無理しないでほしいな〉
悠「…優しいな…」
悠「寝よ…」
午前6時(日曜日)
悠「…ん…」
悠「…6時か…」
悠「…日曜日か…マイクラの日だ…コラボ相手いたっけ…?」
悠「今日は…あっとくんか…」
悠「あっとくんちは、…って同じマンションじゃん」
悠「522号室って隣じゃん」
ピンポンッピンポンッ(?)
あ『はい』
ガチャ
悠「やっほぉ、」
あ「あ、悠莉じゃん」
あ「ん、入って」
悠「ありがと」
あ「今日は、ちぐにドッキリ仕掛けようと思ってて」
悠「というと?」
あ「もともと、ちぐに、悠莉にそっけなくしたりしたらどうなるのかっていうドッキリ企画してて」
あ「逆ドッキリで、それに悠莉が泣き出したり怒ったりしたらどうなるのかっていうw」
悠「いいんじゃない、w」
あ「ww、じゃあディスコ入って」
あ「多分もうちぐは入ってる」
悠「あいっ、」
ち「もー、あっとくんと悠莉おそーい」
悠「ごめんごめん、w」
あ「じゃあ動画撮るぞ」
〜〜〜動画〜〜
あ「TAK、A担当、あっとと?」
ち「TAK、T担当ちぐと?」
悠「スペシャルゲスト、悠莉で〜す!」
あ「いぇーい!」
ち「んじゃ、今日はマイクラでのんびりやってこ〜」
あ「あい、」
悠「ね、ちぐちゃん!石とって〜」
ち「わかった」
ち「…はい(ごめん悠莉〜)」
悠「ありがと!」
悠「…グスッ」
ち「え、悠莉?」
あ「悠莉、なんで泣いてるの?(演技)」
悠「ちぐちゃんが、そっけなかったから…(演技)」
ち「ぇ、ぁ、ご、ごめん…」
ち「え、えと…」
ち「ど、ドッキリ大成功〜」
ち「い、いぇーい」
あ「…悠莉、ネタバラシする?wボソッ」
悠「うんwボソッ」
悠&あ「逆ドッキリ大成功〜!」
ち「え、ええ!?」
悠「wwwwww」
悠「ふぅ、」
あ「ん、お疲れ…お酒飲むか」
悠「いいね!」
悠「ゴクゴク…プハッ…うめー!(やけくそ)///」
あ「悠莉、のみすぎじゃないか?w」
悠「そんなことないよー!!」
悠「お酒もうちょっととってく…フラッ…」
悠「パタッ」
あ「悠莉!?」
悠「すぅ…すぅ…」
あ「…家運ぶか」
偽リンクだよ上のやつは
くっそながいな
ごめんね((
担降りしたら推しが隣に引っ越してきました。5話
いぇい
ようやく引っ越してきますww
なぜなかなか引っ越して来なかったのか…
それは…
引っ越してきてぐちゃぐちゃしたら、ただの恋愛物語になって、需要がカスになると思うので、でも5話とかくらいで終わっちゃうのは嫌で、でもでも1話1話短いと嫌だからです(?)
なんかちぐちゃんの口調が違う
難しい…
悠「…ん…」
悠「い、え…?」
あ「あ、目ェさめた?」
ち「悠莉、大丈夫っ!?」
悠「だいじょ、ズキッ……ばない…」
あ「もう朝だぞ…」
ち「悠莉、やけくそでお酒飲んでぶっ倒れたんだって!?だめだよ、そんなの!」
あ「頭痛するか?吐き気は?」
悠「…吐き気は、ない…頭痛、する…」
あ「咳は?」
悠「あんまり…」
ち「俺らいるから休んでて!」
あ「なんか食べたいものは?」
悠「ない…」
ち「俺っ、薬買ってくるよ」
あ「あぁ、頼む」
あ「はい、薬飲め」
悠「…う、うぇぇ…」
悠「…飲んだよ…まずッ…」
ち「えらいえらいw」
あ「だなw」
悠「バカにすんなぁ…ッ!」
悠「すぅすぅ…」
あ「寝たな」
ち「ね…」
あ&ち(寝顔さえもかわいいなんて、言えるわけないよなぁ…)
あ&ち(俺悠莉のこと好きだ…)
あ&ち(絶対に、手に入れて見せる…)
悠「…完全復活!」
あ「え」
ち「治るの早いねw」
悠「えへw」
あ&ち(いやかわい)
あ「なんかあったら隣だし、呼べよ」
ち「俺もなんでもするからねっ!」
悠「うん、ありがと」
悠「あーぁ、」
悠「疲れたなぁ、」
ガチャガチャ(外で)
悠「…?」
悠「引っ越してきたのかな…」
悠「挨拶、絶対来るよね…」
悠「…まぁこんなとこに引っ越してくる人が、すとぷりなんて、悠莉なんて知らないよね、」
悠「もうそろそろ来るかな…」
ピンポン
悠「はーい…」
?「ぉ、わ、わたくしっ…今日からいちご王子アパートの524号室に住む…っ…_____と申しますッ…!」
悠「…え、」
担降りしたら推しが隣に引っ越してきました。6話
?「引っ越してきました、赤瀬莉犬です…!」
悠「えぇぇッ…!?」
悠(いやもう声莉犬くんやん)
私がびっくりしていると、その莉犬くん(仮)が口を開いた。
?「あのぉ…生きてますか…?」
そのわけわからない質問は、私のツボに入った。
悠「ブッ…あははははww」
悠「いきてwwますかってww」
?「…!笑った、」
悠「え?」
?「いや、さっきから笑ってなかったから…」
初対面の人に当てられるとは思わず、間抜けに問うてしまう。
悠「…え…わかるんですか」
?「まぁ…ていうか、一回入れてもらえませんか…?」
?「寒いんですけど、」
その一言で、インターホンで話していたことを思い出した。
悠「ごごごごめんなさいッッ!!!」
ガチャ
悠「…スーッ…」
悠(いやもうこれ莉犬くんやー!!)
容姿を見たことで正真正銘莉犬くんとわかり、おどろきでドアをしめてしまった。
?「え、あ、ちょ」
その莉犬くんの声も耳に入らず、私は鍵を閉めた。
悠「…なんでよ…ッ…せっかく降りたのに…っ…ボロッ」
悠「また、想っちゃうじゃんっ…ボロボロ」
悠「諦めきれなく、なっちゃうじゃんッ…!ポロポロ」
悠(あんまり、関わらないようにしよ)
悠(莉犬くんには申し訳ないけど…)
私はそう決意した。
短いなぁ~
担降りしたら推しが隣に引っ越してきました。7話
そして数日が経ち、私が仕事から帰ると、莉犬くん(赤瀬さん)がいた。
莉「あ、閼伽井さん…!」
悠「ご、ごめ、ごめんなさい…っ…急いでるので、」
会うたびに、何かと理由をつけて避け続けていた。
怖かった。
諦めきれなくなって、自分がおかしくなっちゃうことも。
そのせいで莉犬くんに被害が及ぶのが。
でも、もう逃げるのも限界だった。
ある雨の日のこと。
莉「ドンッ」
莉犬くんに、そう。
壁ドン、をされているのだ。
悠「は、はなして…くださいっ!」
莉「やだ…どうして喋ってくれないんですか…」
悠「…」
莉「…君、悠莉ちゃんでしょ」
莉「毎日毎日俺への愛語ってくれてさ、」
莉「歌もうまくて…」
悠「…ッ!?」
莉「少しだけ顔出したりしてたのも、全部見てたよ」
莉「なのに、どうして、降りたの」
悠「…ッうるさいッッ…離して!!」
私は走って、よくわからないところまで来てしまった。
綺麗な、澄んだ川があった。
橋も、おしゃれなデザインで、写真映えしそうだった。
悠「…やっぱり、まだ忘れられないなぁ」
悠「…思い出すの、辛いのに…」
悠「こっから、飛び降りちゃえば、楽かな」
悠「ヒョイッ」
私は、橋の手すりに座った。
夜で、真っ暗な中、月と星の光が、優しく私を照らしてくれた。
前までとは違う、優しい光。
悠「…きれーだな」
?「…おねーさん、危ないよ」
??「落ちたらどうすんの」
悠「…別に、いいです」
急に、イケボな人が話しかけてきた。
どこかで聞いたことあるような、安心する声が2人。
??「__、どうする?」
?「つれて帰ろーよ、話も聞いてあげたいし」
2人が何やらぼそぼそと喋っている。
悠「…」
2人は傘をさしていたけど、私は雨の中走ってきたから、意識が朦朧としてきた。
悠「フラッ」
私は川に落ちた。
水だから死なないかな、と呑気に考えながら、私は意識を手放した。
担降りしたら推しが隣に引っ越してきました。8話
悠「…ん」
目が覚めると、知らない部屋だった。
?「あ、起きた」
??「まじ?よかった」
悠「あの、」
?「ん?俺は桃山さとみ」
??「俺は赤岡ばぁう」
悠「うぇッ…!?/」
まさかのさとみくんとばぁうくん。
さ「お前、莉犬と部屋隣なんだろ?」
悠「と、友達なんですか…/」
ば「まぁ、」
さ「ってかお前莉犬とか俺とかが活動してんの知ってるだろ」
さ「ファンだろ」
悠「どっ、どうしてッ…」
ば「反応とか明らかにねぇ?w」
さ「そうだよw」
悠「…うぅ…//」
さ「莉犬と、仲良くしろよ」
悠「だって…グス」
ば「嫌なことされたの?」
悠「フルフル…莉犬くんは悪くなくてッ…!」
さ「そういえば名前は?」
悠「…悠莉です」
さ「…あー…(莉犬が好きな子じゃん…最近降りられたって落ち込んでたな…)」
ば「…なるほどねぇ」
悠「…?」
さ「良いから、こっちは気にしないで」
さ「俺なんかもう30だぜ?w悠莉ちゃんの相談くらいは乗れるぜ?」
ば「俺も、話聞くくらいならできるし」
ば「話してみ?」
悠「……恥ずかしい、です」
さ「…うーん…そかぁ…」
ば「まぁ恥ずいよな…」
ば「推しとはいえいきなり部屋上げられて言われてもなぁ?」
悠「…ごめん、なさい…」
さ「いや、いい」
さ「ほら、休んでなよ」
悠「ごめんなさい、ありがとうございます…」
そして私は眠りに落ちた。
悠莉が寝てる間
さ「…意外と寝顔かわいいな」
ば「!?」
さ「大丈夫だよ、俺好きな子いるし」
ば「え、俺も」
さ「俺この子なんだけど…」
ば「俺この子~」
さ「…みんなファン好きになるじゃねぇかw」
ば「ww」
ガチャ
莉「ちょ、さとみくん!?」
莉「なんで悠莉ちゃんのこと部屋に…っ…!!」
莉「まさか…!!」
さ「シーッ」
さ「言われなくても変なことしてない」
さ「今悠莉ちゃん寝てるんだよ」
莉「あ、ご、ごめん…」
莉「…」
さ「ほら、話せ」
莉「俺ッ…この子好きって話したでしょ?」
莉「…避けられてるの、最近」
莉「それで悠莉ちゃんでしょ、なんで降りちゃったのって言ったら、うるさいって言われちゃって…」
莉「あっちも俺が莉犬って気付いてるはずなのに…ッ…」
莉「嫌われたのかな、俺…前まで推してくれてたのにっ…」
さ「大丈夫だよ、少なくとも嫌ってはない」
莉「どうしてそんなこと…」
さ「さっき、悠莉ちゃん言ってたぞ、莉犬くんは悪くないって」
莉「…でもっ…」
ば「大丈夫だよ、嫌いじゃない」
莉「…ありがと、」
莉「…家戻る」
さ「気を付けろよ」
ガチャ
悠「…ん」
さ「目ぇ、さめた?」
悠「コクコク…//」
悠「あのッ…」
さ「…さっき莉犬ここ来たぞ、今追えば間に合う」
悠「…!」
ば「早く行っておいで、ここもそこまで遠くないからまた来てね」
悠「ありがとうございますっ…!お邪魔しました!」
ガチャ
さ「…あれが両片思いってやつか」
ば「え!?どういうこと!?」
さ「…のちのちわかる」
ば「えええ!?」
担降りしたら推しが隣に引っ越してきました。9話
はい
久しぶりだわこれーー
私は、さとみくんに持たせてもらった傘をさして、雨の中を走った。
莉犬くんは、足が速いのか追いつけなくて、見つからなかった。
しばらく走っていたせいで、靴下はびしょびしょになっていた。
すると、傘をささずにずぶ濡れになって歩いている莉犬くんを見つけた。
私は全速力で莉犬くんのところにむかった。
悠「りっ、莉犬く…っ!?」
莉犬くんにもう少しで追いつくと言うところで、私は躓いた。
莉犬くんはびっくりしながらも私を支えてくれた。
でも、莉犬くんもバランスを崩して倒れた。
莉「ふッ…あはっ…wwwww」
莉犬くんがいきなり笑い始めた。
釣られるようにして私も笑った。
2人で泥だらけになって、ひたすら笑った。
そして日が暮れてきた。
莉犬くんはふと笑うのをやめて呟いた。
莉「帰るか、」
悠「あ、…うん、…」
莉「……………ごめんね」
悠「、っぁ、え、っと、………わ、私も…っ…」
莉「…悠莉ちゃんっていうのは、合ってる?」
悠「………コクッ…」
そして、さっきの雰囲気が嘘のように莉犬くんはにこにこして私に話しかけた。
あっという間にアパートに着いた。
もう、好きじゃ無いはずなのに、それが寂しくて、もっと一緒にいたいと、思ってしまう自分に動揺する。
莉犬くんは、そんな私を見つめていた。
莉「…まだ一緒にいたいとか、だめ?」
悠「っ…!?」
莉犬くんからの申し出に目を見開く。
そして言葉を発せずに頷いた。
莉「んへ、じゃあ行こっ!」
莉犬くんは子犬のようににこにこしながら私の手をとって走り出した。
気づけば、夕日が沈みそうだった。
莉犬くんは、走りながら夕陽を見上げ、叫んだ。
莉「きれいだねーっ!!」
悠「うっ…うんっ!」
私は、莉犬くんの声に負けないように、声を張り上げた。
はい短い