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目次
鏡の世界
その隙間がいつから通勤路にあったのか思い出せない。
立ち止まらずに通り過ぎようとすれば
背中から引き寄せられるような感覚がした。
隙間の向こうには、見慣れた朝があった。
それが昨日の朝なのか、明日の朝なのかは分からない。
毎朝どちら側から出勤しているのか、
もう説明できなかった。
隙間は一人分だけ開いていた。
はじめまして、ヤマネコです
イメージが膨らまなかったので、日替わりお題を使用させていただきました
次も楽しみに待っていてくれると嬉しいです
懷いを産む
うまれてこれたことが、本当のしあわせなのか
哲学専門学校の授業参観日。保護者は階段教室に集められた
黒板には大きく一文だけ書かれている
「あなたは、あなたの子どもですか?」
教師は哲学の基礎と言い、"存在の同一性"について生徒に質問をした
---
生徒が一人ずつ立ち上がり
「—は母の期待です」
「—は父の後悔です」
自分ではなく“親の概念”として自身を紹介をする子どもたち
保護者は笑おうとするが、自分の子の顔が徐々に変化していくことに気づいた
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最期に教師が保護者に問いかける
「あなたは、あなたの子供ですか?」
こんにちは、ヤマネコです。
『哲学×授業参観×専門学校』
似ているようで似ていないおもしろい組み合わせですよね
子どもが主役の授業参観、牧師のように導く教師、物として子供を扱っていることに気づかない親
ありきたり過ぎたような気もしますが、練習中と思っていいただけると幸いです