最強メイドのティナ・エヴァレット。 彼女は、転生者である。
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目次
プロローグ
「主人公」 私とは対義語だ。
今日も仕事。清掃のアルバイトをする毎日。
まだ20代前半、大体の人は輝いているはずなのに、地味な髪色に地味な服。
本当は明るくありたい。
(あ、このメイド服、着てみたいな)
スマホの画面に映る画面を見てふと思う。 だけど、それだけ。 だけど、何かを始める勇気もわかない。
感情も、無くなりそう。 いつだろうからだろう。 ご飯の味がわからなくなったのは。
最近は、「無表情女」と囁かれているが、それに反抗する気力もない。
「普通」に生きてきた私。
たくさんの人間に裏切られた。 友達もできなかった。 恋愛は夢物語。
好きなことも得意なことも何もない。 だけど苦手なことも何もない。 …せめて得意なことを言うなら、愛想笑い。
人混みの中をすり抜け、誰にも視線を向けられないで帰宅する。 アパートに帰宅した私は、重たいリュックを背負ったまま硬い敷布団に倒れ込んだ。
(…ご飯、食べないと・・・・・・)
そこで私の呼吸が途切れた・・・・・・。
最初の投稿! これから頑張ります! よろしくお願いします!
メイド、転生する。
「あれ・・・・・・・、ここは・・・・・・・」
目を覚ますと、森のような場所にいた。 周りには誰もいないし、気配もない。
起き上がってその混乱でお腹をパンチしてみるが、
(…痛い。)
家で寝落ちしたはずなんだけど…、どうしてだろう。
ふと下を見たとき、遠くにあった水たまりに写っている私の姿に全部の神経と五感が凍って、私の感情が吹き戻された。
「えぇ! 嘘でしょ…」
写っていたのは、デフォルトとはほど遠い見た目。 私に、驚きと戸惑いの感情が現れる。
サラサラで長い、光を反射する金髪の髪、右目がピンクと左目が紫のきれいなオッドアイ。
しかも、フリルで飾られた水色と白のメイド服。
これは、「主人公」の見た目…。
立ち上がってみると、メイド服のスカートの下に、張り付いたものがある。
短剣だ。 革のカバーにしまってある。
(なにこれ・・・・・・。 どういうこと…)
でも他の服もないし、ましてやカラコンとかはないし・・・・・・。
思考を放棄し、ふと見た後ろにあるリュックの中を確認してみる。
「水、非常食、ライター、毛布、良かった…。」
防災グッズを用意してくれた、昔の私に感謝だ。
だけどその安堵はすぐに消える。
「あれ、これは?」
いつもならリュックに入れているスマホの代わりに、入れた覚えがない古びた1枚の紙と絵本くらいの薄さの古びた本が入っていた。
「…これは何?」
私は恐る恐る紙を見た。
よろしくお願いします。
メイド、手紙を読む
『やっほー 神のサキです! 突然だけど、色々あって君を魔法が使える異世界に転生させることにしました! テヘペロ★』
ーこれは神からの手紙らしい。
『あなたの名前はティナ・エヴァレット!
アニメとかで使っているスキルが使えるようにしといたから、頑張って生きてね! (ちなみに、不老だけど魔物とかでちゃんと死ぬから、油断は禁物★(www))
言語はあなたが使っている言語だから安心して〜。
基本的なことは「うっすい本」に載ってるよ!』
ツッコミどころがありすぎる。 「やっほー」、「テヘペロ★」とは何だ。 ティナは思わず呆れた顔をする。
明るい神過ぎて、これが崇められているとは冗談だ。
それに色々とは!? 「色々」をもうちょっと説明しろ!
内心、ちょっとキレそう。 けど、ここで反論しても、やってしまったことはしょうがない。
「そんな事を言ってもしょうがない。 まずは生き延びないと!」
私は、本を開いた。
『ポーションの作り方:ちょっときれいな水にそこら辺にある草を入れて、「生成」って喋る。』
そこら辺にある草ってなんだよ…。
『魔法の使い方:技名を唱える 基本はアニメと一緒!(一部は演唱をやるよ☆)』
『お金:単位はローズ 消費税とかめんどくさいのはないよ☆』
…あまりにもざっくり。 ケセラセラということか!? ※ケセラセラ なるようになるさという意味
その先には、白紙のページがずっと続いていた。
「いきなり異世界転生した件」と「情報が少なすぎる件」、現実離れした状況に、野宿とかはどうでもよく、硬い地面にそのまま寝てしまった。
こんにちは〜 続きを投稿できました〜。 神様、明るいですね…。 私にその明るさを分けてほしいです…。 コメントとかで応援、よろしくお願いします〜〜〜〜!!!!!!!!