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目次
往復連鎖の檻の中で 第一章 Prologue
「悠乃玲さん、あなたはクビとなりました。」
会社の専務からそう告げられた時、わたしの全身に衝撃が走った。
『クビ』などという文字はわたしの頭には一ミリたりとも存在していなかったからだ
「え...?何でですか?だってわたしこれまでいっぱい頑張っt」
専務に必死に情を伝えようと目を向けると、専務はなぜか悔しがるように目をそらした
「これは会社の方針だ。仕方ないことなんだ。」
専務はまるで自分に、いやわたしに言い聞かせるように必死に声を絞り出していた
「会社の方針って何なんですか?」
わたしの勤めている「岸田建設株式会社」では、その名の通り家を建てたり
建設をする大本のような会社である。
わたしは事務作業、取引先との面談などを仕事としていた。
「えっと...令和の時代にあまり言いたくないんだが....」
少し言葉が詰まりながらもこう話してくれた。
「女性の社員を減らすという方針だ。」
思わずわたしは目を見開いた
「...は?」
---
「女性の社員を減らす...ですか。」
わたしの名前は「岸田祐介」父が経営している「岸田建設株式会社」に務めている
今は、会議室で重役と会議中だ
「ああ、これから先依頼を受けていくに当たってこれが一番だと思ったんだ」
女性の社員を減らすことを提案しているのは社長でもあり父の「岸田智則」
少し考えてから立ちこう言った
「....うちの会社では力作業のみではなく、事務作業もあるんですよ?
女性の社員もいなければ会社は回りません。今から数百人の社員を解雇し
そこから雇うとするとかなりかかります。」
そして、社長の判断はご賢明ではありませんと言い放った
社長が悩んでいると、専務の「高田重一郎」がこう喋った
「...私も社長に賛成派ですが、正直あなたの言いたいことは分かります。
令和となった今、多様性社会でこんなことをして女性社員に裁判を
起こされれば会社の危機にもなる。そうおっしゃりたいのでしょう?」
見事に当てられた。さっきの発言では多様性などについて発言しなかったが
高田の言った通り、その危険性があるし、女性を減らしたってなにも生まれない。
そして社長は突然立ち、こう言い放った
「なぜ女性社員を減らさないといけないのか。それは____