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目次
「雨の記憶」-1-
雨がテーマの小説です。
あんまり文章を書くのが得意じゃないので
温かい目で見てください。
何気ない、いつも通りの朝。
学校に行こうと自分の部屋を出てすぐに
気絶したように突然ばたりと倒れた
倒れた理由は体に負荷をかけすぎたから。
ほとんどやすまずに動いていた体に蓄積された、疲れだった。
さっきまで、休むつもりなんて無かった
休む理由なんて何もなかった、はず。たぶん。
今まで自分の〝疲れた〟とか〝休みたい〟の感情を見ないふりして捨ててきたから。
これ以上動いたら壊れる、と体がストップをかけたのかもしれない
倒れたってことはもう、壊れているかもしれないけれど。
その日は朝からずっと雨が降っていた
登校中の小学生、中学生、
子供を学校に送り出し、買い物に行く人
今日も私の周りはいつも通りの日常が過ぎていく。
そんな風景の中で私だけがまた一人取り残されたみたいに感じた
布団の上でただ何もせずに雨音を聞いていた。
ずっとずっと遅れてばっかりだった。
みんなが10歩進んでいても私は6歩しか進めていない。
スタートラインは同じはずなのに...。
これ以上遅れてたら
もうおいつけない
あぁ、みんな先に行ってしまった
嫌だ、いやだ.............
頭がズキズキする。
時間が止まればいいのに
何度もそう願ったけれど止まるはずなんてない。
そんなの私が一番わかっている。
雨が降っていると、周りは普通に動いているけど
時間が流れるのが少しだけ遅く感じる。
このまま、止まってくれたらいいのに
きまぐれで続きを書きます
『雨の記憶』-2-
ーーー六月中旬
梅雨に入ったのか、今日もまた雨が降っている。
「あぁ、またか。」
気圧でズキズキと痛くなってきた頭を鬱陶しく思いながら、
ベッドから立ち上がって
棚にある薬箱に手を伸ばした。
カチッと音がして薬箱が開くと
半開きの目で
頭痛薬を探した。
(あった.....)
冷蔵庫に行き、コップに水を注いで
部屋へ帰ってきた。
頭がグラグラして気持ち悪くなってきて、
水さえも飲みたくなかったが
処方されていた朝の薬と頭痛薬と胃腸薬を水で無理矢理喉に流し込んだ。
ケホッゲホッッ......
勢いよく飲みすぎて
水が変なところに入ったみたいだ。
普段なら朝起きたら水を空気のようにごくごく飲むけれど、
今は水を少し飲んだだけで胃の中に異物が入ったような感覚がした。
今日は学校に行く日だ。
持ち物は全部入ってるはず。
......あ、筆箱忘れてた
薬、早く効けと思いながら
筆箱をリュックに入れ、
背負った
いつもよりもリュックが重く感じる
今の自分は押されたら倒れそうなほど
弱くなっている気がする。
玄関で何度も深呼吸して
扉を開けた
「行ってきます...。」
今日も無事に、帰ってこれますように_______。